SMビアンエッセイ♪

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■5578 / inTopicNo.1)  初めての夜
  
□投稿者/ 佑 一般人(6回)-(2009/01/22(Thu) 00:51:20)
    2009/01/22(Thu) 22:53:49 編集(投稿者)

    「遥今日はエッチする…?」

    小声で聞いてきたのは最近ビアンサイトで知り合った遥より11歳年上の陽

    「えっ…まだ心の整理が…」
    不安を隠しきれない様子で遥が返事をした
    遥は20歳
    ビアン経験無しの全くもって初心者だ

    そんな遥に陽はため息をつきながら
    「遥もう陽と出会ってどんだけ経ったと思ってるの…?」

    「そうだよねゴメン…」
    陽の言葉に遥は俯いてしまう

    陽が呆れてしまうのも無理はない
    遥と陽が出会って付き合い始めてからもう一ヵ月が経っていた

    「…ごめんごめん遥冗談だから!
    ほら、お腹空いてるやろ?今日は遥の好きなパスタ食べに行こ!」
    陽が元気の無い遥に気を遣い手を取った

    「う…うん…」
    まだ浮かない感じの顔のまま遥は陽に手を引かれるままついて行った
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■5579 / inTopicNo.2)  何度目かのデート
□投稿者/ 佑 一般人(7回)-(2009/01/22(Thu) 00:54:13)
    2009/01/22(Thu) 22:58:27 編集(投稿者)

    陽に連れて来られたのはお洒落なイタ飯屋さんだった

    小さい頃よく遊んだシルバニアの家の様なお店
    深緑色のドアには洒落たドアノブがついていた
    ガラス張りの窓からは何やら暖かな雰囲気と楽しそうに話すカップル達の姿が見られ
    玄関の片隅にはお店のシンボルの大きな旗があり風ではためいていた

    「遥入ろうか」
    お店に見とれている遥に陽が優しくほほ笑みながら言った

    「あ…うん!」
    陽に呼び掛けられてハッとした遥はほんのり顔を赤らめて頷いた

    (ほんと可愛いなぁ…
    パスタなんかより今すぐ遥を食べたい…)

    そんな事を思いながら陽はお店のドアを開けた
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■5583 / inTopicNo.3)  気になる店員
□投稿者/ 佑 一般人(8回)-(2009/01/23(Fri) 23:38:48)
    “カランカラン”

    ドアを閉めると上に付いていたベルが鳴った外から見た通りやっぱり落ち着いた感じ

    ふと見るとお店の一番奥の右端に2人掛け用敷居付のテーブルが空いていた

    〈いらっしゃいませ
    メニューこちらになります〉
    2人が腰掛けると直ぐに店員がやって来た

    綺麗な黒髪のショートヘアに形の良い胸
    短めのスカート
    遥はその店員を見た途端不思議な気持ちに包まれた

    〈ご注文お決まりの頃またお伺いに参ります〉
    店員は少しにこやかに深々と頭を下げ行ってしまった


    (携帯)
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■5584 / inTopicNo.4)  気になる店員2
□投稿者/ 佑 一般人(9回)-(2009/01/23(Fri) 23:39:54)
    「るか…遥?
    どれにする?」
    「あ…あたし…これにする!」
    さっきの店員の事を考えていた遥は陽の呼びかけに焦って返事する

    「分かった
    じゃあ店員呼ぶね?」
    「えっ…うん…」
    “店員を呼ぶ”という言葉に何故か自然と遥の心はトクンと跳ね上がる

    〈お待たせしました
    ご注文お伺いします〉
    「えーっと…これと…」
    遥はがっかりした
    さっきの店員ではなく別の店員がオーダーを取りに来たのだ
    陽が頼んでくれてる声さえも聞こえない

    「陽ごめん…ちょっと化粧室行ってくるね?」
    「うん
    早く帰っておいでよ?」
    店員が立ち去って直ぐ遥は陽に一言言い
    足早に化粧室へと席をはずした


    (携帯)
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■5587 / inTopicNo.5)  まさかの再開
□投稿者/ 佑 一般人(10回)-(2009/01/25(Sun) 01:36:05)
    「はぁ…」
    化粧室に入り鏡の中の自分を見つめて遥はため息をつく
    店員の事が気になって陽と向き合って居られない自分の気持ちに戸惑っていた

    〈ねぇ!〉
    (…?!)
    突然誰かに呼ばれビックリして遥はドアの方を見る

    〈やっぱり遥だ!
    こんな所で会えるとは思ってなかった!〉
    遥が気になっていたさっきの店員が嬉しそうな顔をして遥に近寄って来る

    「えっ?誰?!」
    〈知らないよね…私は高校の時遥の隣りのクラスの…〉
    少し逃げ腰の遥にその店員は途中まで言って黙ってしまう

    「もしかして…由佳…?」
    〈えっ…私の事知っているの?〉
    ビックリしてその店員は顔を上げた

    「実穂と一緒に居たよね?
    あまり話した事無いから直ぐに分からなかった…」
    実穂というのは高校時代の遥の友達
    その子といつも一緒に居たのが今目の前に居る店員の由佳だった

    〈ねぇあの人は誰?
    友達…にしては年離れすぎてるような…〉
    (…………)
    由佳の一言に返す言葉の無い遥は足早にドアへと向かいドアノブを掴んだ

    (携帯)
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■5588 / inTopicNo.6)  逃走
□投稿者/ 佑 一般人(11回)-(2009/01/25(Sun) 01:39:36)
    〈ねぇ遥…もしかしてあの人と付き合ってるの…?〉
    (えっ!?)
    化粧室から出ようとしていた遥は由佳からの突然の質問に声が出なかった

    〈間違いだったらごめんね?だけど…ずっと私遥が好きだったから…〉
    「それホント…?」
    由佳の言葉に遥は驚きながら聞く

    〈ホントだよ…?
    あの人と上手くいってないなら私と付き合って…〉
    由佳が切なげな表情を浮かべながら遥を見つめる

    「あの人とはあまり上手くいってない…一緒に居たくない…
    でも…早くしないと陽が呼びに来る…」
    〈こっちに裏口があるわ!
    私もう仕事上がりだから行こ!〉
    由佳が遥の手を取った

    「えっ!?でもっ!」由佳に手を引かれるまま遥はお店の裏口へと出て大通りに出た

    人込みに紛れ遥は振り返りながら先程まで自分が座っていたテーブルの辺りを見た

    そこにはもう頼んだパスタが来ていてたった一人何も知らない陽が
    戻るはずのない遥を待惚けしている姿があるだけだった


    (携帯)
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■5589 / inTopicNo.7)  NO TITLE
□投稿者/ まき 一般人(4回)-(2009/01/26(Mon) 11:18:11)
    続きが気になります

    (携帯)
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