| @ あけ放った縁側から田舎道をはさんでさわさわ竹林をなびかせる涼風に頬をなでら れ、さかさまに見上げる垣根とひさしで陰になっていても午後の日ざしはうだるよ うで、肩甲骨までまくりあげられたワンピースの下、こんなにもひんやり気持ちい い畳にシャワーを浴びたばかりの裸の背中を横たえさせているというのに、一本づ つ深々とからめた指の先までも汗ばみ、びくんびくんといやらしく背中が跳ねて、 そのたびに彼女にコントロールされる体がきゅぅっと芯から引きつってしまう。 からめとられ、ほどきようのない……聡美さんの指は、しなやかでとてもエッチなのだ。 純和風のほっそりした面立ちにものやわらかな笑みをたたえ、しっかり右手はあ たしとつないだまま、自由な方の手が下半身めがけてつぅっと肌を焦らすようにと ろかすように這っていく。 「我慢しないで。律子ちゃんの声を聞かせて、ね」 「あ……あ、あ」 必死で腰を浮かすのによつんばいで膝をつく聡美さんからは逃れられず、前後同 時に指の腹でふにふになぞられ、柔らかく熱した鋭敏なふちを2本の指で開かれた まま、ぎゅっと我慢してた後ろのすぼまりのまわりを揉みほぐされちゃうと、もう 頭なんかまっしろ、恥ずかしさと変な疼きで身も心もいっぱいいっぱいになり、も うろうとした意識がさらにどろどろのぐちゃぐちゃになってしまう。 横の座布団には聡美さんのサブリナパンツが上品にたたまれていて、目をつぶっ ていたってあざやかに焼きついた聡美さんの大胆な姿が頭に浮かびあがってしう。 「いいの。おねがい、私を見て?」 「だって、聡美さん……大胆で、裸より……恥ずかしい……」 「主人にも見せたことないのよ。こんな私を知っているのは律子ちゃんだけ」 顔をおおった指のあいだからおそるおそる薄目を開けるあたしの前で、誘うように聡美 さんは腰をよじり、キャミソールの上半身と靴下だけの下半身をふりふりしてみせる。 ……白くたわわに肉づいてつうっと翳りだすお尻の切れこみからのぞく、ぴっちりと排 泄の穴に食いこんだ黒々した栓そのものの異物……そして、そこから垂れさがるリングの 取っ手がぷらんと揺れていた。 「律子ちゃんも私と同じ。ココ、感じすぎてひくひくしてるじゃない」 「ダメ、ダメです……汚いですから、お尻なんて……いじらない、で……」 「あら」 不思議そうに首をかしげ、それでも愛撫をやめずにあたしの反発を喘ぎ声で封じながら、 聡美さんはチューブのようなものから自分の手にたっぷりジェルを塗りつける。 まさか、そう思いぞくっと全身をこわばらせ身構えたあたしを見て、それでもほんのり 頬を上気させただけの聡美さんは、逃げだそうとしないあたしの無抵抗な反応を楽しんで いるようで、でもあたしだって、ほとんど恋愛というか崇拝に近い憧れをもっていた人に 迫られて拒絶できるほどの勇気なんかなく…… 「分かるわ。初めて人にされるときは怖いし、恥ずかしいし、嫌がって当然よね」 「さ、聡美さん……?」 「でもその拒絶感があればこそ、一度、挿れられちゃうと狂ったように燃えちゃうの」 「あたし、そんな……ヘンタイじゃ」 「素直じゃないのね」 お尻はすごいのよ、なんてぞっとする科白を口にして、そして不意に聡美さんから貞淑 な人妻の雰囲気がさっとぬぐいさられた。目が少し冷え冷えしている。 「だいたい、律子ちゃんも楽しんでたじゃない。昨日、このプラグで。この間から便秘の 薬を使っているのも、そっちのための、たしなみからでしょう? ね」 「そんなっ、どうしてそれを……」 「ほら。律子ちゃんだって私と同じ。お尻で楽しむことができるんだから」 彼女の下腹部からたれさがるリングに目が吸い寄せられ、どくんと心臓がはずむ。 その、動揺した、一瞬のことだった。 ジェルまみれの指先がするりとお尻の谷間にすべりこみ、力をこめていた括約筋のすぼ まりをこじり広げたかと思うとあっけなくつぷんと侵入してしまったのだ。異物感に瞳孔 が広がり、あたしの体は弓なりに体を跳ねあがってしまっていた。 「あっ、は、ひッッ」 息がつまって喘ぎもだせず、すっぽり第2関節までらくらくとあたしを犯す聡美さんを ちぎれるほどに下半身で食い締める。 うそ、どうして、こんなことに……夢よ、きっと…… 夏休みだから、避暑にきただけなのに……あたし、聡美さんにお尻を犯されてる……っ!
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