SMビアンエッセイ♪

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■5816 / inTopicNo.1)  GARAGE
  
□投稿者/ 綾瀬 一般人(1回)-(2009/05/07(Thu) 18:49:12)
    2009/05/13(Wed) 16:34:08 編集(投稿者)
    2009/05/07(Thu) 21:26:30 編集(投稿者)
    2009/05/07(Thu) 21:22:36 編集(投稿者)
    2009/05/07(Thu) 19:33:37 編集(投稿者)

    色々なセクシャリティの人間が集う街、新宿2丁目。
    いつも常連で賑わう「GARAGE」は初めての人が入りにくい独特の雰囲気を持つビアンBAR。

    伊織は22時頃仕事を終え、週に3日は顔を出しているこのお店の扉を開いた。
    「おかえり〜伊織!」BARの定員や常連客が手をあげる。
    「お!今日も楽しげな面子が集まってるね〜」
    常連達の間を掻き分け奥のカウンターへ腰をおろし、仕事後の生ビールを流し込んだ。
    「今日もお疲れ様☆」すぐに2杯目のビールを店子のシュンが差し出した。
    「ありがと、シュンちゃん今日もかわいいね!」伊織が茶化すように言う。
    シュンは小柄で童顔な顔立ちで常連のお姉さま方から大人気だが本人はカワイイと言われる事を嫌がる。
    「も〜やめてくださいよっ伊織さんがそういう風にいうから、皆からかわいいキャラにさせられてるんですからっ」頬を膨らませていじけるシュンは誰から見ても幼い少年キャラだった。
    「ねえねえ伊織、あたし昨日もココ来てたんだけどこの間伊織の隣で飲んでた女の子・・・え〜っと名前忘れちゃったけど、その子がいて伊織の事色々聞かれて超面倒くさかったんだよね」伊織よりも通いづめの常連、ようこが言った。
    「あ〜ごめんね。適当にあしらっておいてよ」ようこの肩をポンと叩いた。
    「またかって感じだよ。伊織、手出しすぎ」半分呆れた口調でため息をついた。
    伊織は168cmという女の子では長身で細身、カナダとのハーフな為、目鼻立ちはハッキリしていて目立つ。行政書士をしている彼女は仕事柄メイクはするが、薄くファンデを塗る位でいつもパンツスーツをカッコよく着こなしている。どこか宝塚の男役を思わせる風貌に、初めて会った女性は大抵目を奪われる。
    ようこに伊織の事を質問攻めした女性もその中の一人だ。
    「フリーなんだから別に良いでしょ」形のいい薄い唇を片方上げて伊織ははにかんだ。


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■5837 / inTopicNo.2)  GARAGE1
□投稿者/ 綾瀬 一般人(2回)-(2009/05/13(Wed) 17:26:17)
    2011/05/15(Sun) 01:21:31 編集(投稿者)


    常連客や店子とお互いの仕事の話や恋愛話に花が咲き、気が付けば深夜1時を廻っていた。
    「そろそろ行こうかな、お会計で」伊織はもう一人の店子であるナナに合図した。
    ナナは勢いよく駆け寄った。「え〜!!行っちゃうんですか!?無理ですっもっと遊んでくださいよぉ」甲高い声で甘えたように言うナナも伊織のファンの一人だ。
    「はい、はい。また来るからさ」いつも懐いてくるナナの肩をポンとたたいた。
    頬を膨らませて渋々ナナは伝票を計算し始めた。
    その時、お店の扉が開いた。
    カウンターにいる客が扉の開いた音に反応して一斉に入り口に目をやった。
    一気に視線が注がれている事に戸惑いながら、女性が一人入ってきた。
    「あ、あの、一人なんですけどまだ営業されてますか?」
    伊織も入り口に目をやった。
    細身で肌の色は透き通るように白く、長い髪は栗色に艶めき、パッチリした瞳に小さな赤い唇。
    少し離れていてもわかる程、愛らしいお人形の様な容姿。
    「うちは朝までやってる店だから、どうぞ!どうぞ!」
    ナナが笑顔で答えた。
    初めてGARAGEにきた彼女は他の常連から一番遠いカウンター席の端にちょこんと座り、グラスシャンパンを注文した。
    あまりの存在感を示す彼女に常連客の視線は釘づけになった。
    伊織はようこに「もう少し飲んでいくわ」と耳打ちし、席を立った。
    やっぱりね・・・完全に伊織のタイプだわ
    ようこはそう思いながら手をひらひらとした。
    「こんばんわ。隣いい?」
    「あっ、はい・・」
    突然声をかけられ戸惑いながらも彼女は頷いた。
    「伊織と言います。よろしくね。お名前聞いてもいいかな?」
    「杏奈です。」
    並んで話す二人に周りは惚れ惚れする程お似合いだった。

    杏奈は見かけに寄らず結構なペースでお酒を飲んだ。2時間程たつと白い肌はピンクがかり、大きな瞳は潤んでいた。
    「あの、もし良かったら今日これから家に来てくれませんか?最近ちょっと人恋しくて・・・」
    伊織は驚いた。今まで何度となく女の子から誘いを受けているが、彼女は誘ってくるタイプに全然見えなかった。
    お人形の様に可愛らしい杏奈に一目惚れした伊織は連絡先こそ聞きだそうとは思っていたものの、今日どうこうするつもりは全くなかった。
    「うん、いいよ」伊織は驚きながらも承諾した。


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■6299 / inTopicNo.3)  GARAGE2
□投稿者/ 綾瀬 一般人(1回)-(2011/05/15(Sun) 01:39:46)
    タクシーに乗り込み15分位走った先に杏奈のマンションはあった。
    天井の高いエントランスを抜け、エレベーターで上がる。

    『どうぞ上がってください』

    高級マンションに一人暮らし…

    『すごい広いリビングだねぇ』
    座らされたソファーに腰掛けながら私は部屋全体を見渡した。

    『美味しいワインがあるんですけど、飲み直しませんか』
    杏奈はワイングラスを傾けながらにっこり微笑んだ。

    凄い酒豪じゃんW
    『良いよ、飲もうか』
    正直もうお酒は遠慮したかったが、盛り下げるのが嫌だった。

    伊織は乾杯したグラスのワインを飲み切るまでに意識を失った。

    (携帯)
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■6301 / inTopicNo.4)  感想
□投稿者/ まい 一般人(2回)-(2011/05/15(Sun) 19:25:35)
    ドキドキ^^
    続き、楽しみにしています♪

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