| 2009/05/13(Wed) 16:34:08 編集(投稿者) 2009/05/07(Thu) 21:26:30 編集(投稿者) 2009/05/07(Thu) 21:22:36 編集(投稿者) 2009/05/07(Thu) 19:33:37 編集(投稿者)
色々なセクシャリティの人間が集う街、新宿2丁目。 いつも常連で賑わう「GARAGE」は初めての人が入りにくい独特の雰囲気を持つビアンBAR。
伊織は22時頃仕事を終え、週に3日は顔を出しているこのお店の扉を開いた。 「おかえり〜伊織!」BARの定員や常連客が手をあげる。 「お!今日も楽しげな面子が集まってるね〜」 常連達の間を掻き分け奥のカウンターへ腰をおろし、仕事後の生ビールを流し込んだ。 「今日もお疲れ様☆」すぐに2杯目のビールを店子のシュンが差し出した。 「ありがと、シュンちゃん今日もかわいいね!」伊織が茶化すように言う。 シュンは小柄で童顔な顔立ちで常連のお姉さま方から大人気だが本人はカワイイと言われる事を嫌がる。 「も〜やめてくださいよっ伊織さんがそういう風にいうから、皆からかわいいキャラにさせられてるんですからっ」頬を膨らませていじけるシュンは誰から見ても幼い少年キャラだった。 「ねえねえ伊織、あたし昨日もココ来てたんだけどこの間伊織の隣で飲んでた女の子・・・え〜っと名前忘れちゃったけど、その子がいて伊織の事色々聞かれて超面倒くさかったんだよね」伊織よりも通いづめの常連、ようこが言った。 「あ〜ごめんね。適当にあしらっておいてよ」ようこの肩をポンと叩いた。 「またかって感じだよ。伊織、手出しすぎ」半分呆れた口調でため息をついた。 伊織は168cmという女の子では長身で細身、カナダとのハーフな為、目鼻立ちはハッキリしていて目立つ。行政書士をしている彼女は仕事柄メイクはするが、薄くファンデを塗る位でいつもパンツスーツをカッコよく着こなしている。どこか宝塚の男役を思わせる風貌に、初めて会った女性は大抵目を奪われる。 ようこに伊織の事を質問攻めした女性もその中の一人だ。 「フリーなんだから別に良いでしょ」形のいい薄い唇を片方上げて伊織ははにかんだ。
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