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セックスフレンドなんて自分には縁のない言葉だと思っていた。大学に入学してからすぐ付き合いはじめて2年たつ彼女もいる。今まで浮気をした経験もなければそう言った発想すらなかった。
それが今、彼女ではない女の人とラブホに入りパステルカラーで統一された可愛いらしい部屋のこれまた可愛いらしいソファーに座りシャワーの音を聞いている。
お風呂が広いから一緒に入ろうという誘いを丁重に断り、近くのコンビニで仕入れた缶酎ハイをチビチビと飲んではいるが正直味などしなかった。 先に一人で入らせてもらった風呂場は確かに広かった。2人どころか4人は余裕だ。
今から始まるであろう行為を想像すると、緊張のあまりこのまま心臓が止まってしまうか口から出て行ってしまうかの二択しかないような気さえする。 さっきまで無邪気にはしゃいでいた自分は遠く彼方に行ってしまったようだ。
シャワーが止まり緊張がピークに達する。 多分、初めてユリさんと待ち合わせをした日と同じ位の緊張感だ。
ここまで来て逃げたら負けだ。誰と勝負しているのかはわからないが備え付けのフワフワとしたガウンを正し気合いを入れた。
ユリさんは3つ年上で背が5センチ高くて可愛くて優しい、今から私のセフレになる人だ。
(携帯)
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