SMビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 最新記事及び返信フォームをトピックトップへ ]

■6065 / inTopicNo.1)  刹那の記憶
  
□投稿者/ 林檎 一般人(1回)-(2009/07/15(Wed) 23:54:27)
    パァン・・・・・・・





    遠くまで響き渡る鋭い音と共に、白く細い硝煙が立ち上る。
    それと同時か、それともそれよりも早いのかは定かではないが、目の前の巨体が血飛沫をあげて前のめりに倒れこんだ。



    あっという間に広がる赤い水溜りを冷たい目で見つめ、踵を返す。
    もうこんな穢れた場所に用事も興味も無い、とでもいう風なそぶりだ。
    白いシャツに赤い水玉模様を付けたまま、『彼女』は歩き出す。


















    そこの持ち主だった人が長身だったからなのか、そういう趣向なのかは別として、大きなドアを開けて蒸し暑い廊下に出る。
    先刻繰り広げた戦闘のお陰で、廊下一帯の窓ガラスはほとんど残らず割れ、壁には小さな穴が無数に残っていた。
    所々、白い壁に赤い模様がつき、人が数人倒れているが、既に息は途絶えている。




    廊下のまだ汚れていない壁に寄りかかると、酷く疲れた様子でズボンのポケットから携帯を取り出した。
    何度かピッ、ピッ、という電子音を響かせながら、電話をどこかへと掛ける。
    プルルル・・・・という音が4回ほど鳴った時に、相手がようやく電話に出た。




    『もしもし?』




    電話越しには、だるそうな女性の声がする。暑くてばてているのか、何かを中断させられて苛立っているのか。
    バサバサと音がするあたり、多分書類整理か何かをしているところに掛けた様だ。




    「もしもし。ボスですか?たった今、任務を終わらせて帰ります」




    『ご苦労。早く戻って来い』




    「はい、ボス。仰せのままに・・・・・・・」




    電話を右手に持ったまま、本人がいるわけではないのにお辞儀をする。
    相手が電話を切るのを待つと、再び携帯をしまって歩き出す。




    廊下には、『彼女』が履いている黒のパンプスの音しかしなかった。


引用返信/返信 削除キー/
■6070 / inTopicNo.2)  刹那の記憶
□投稿者/ ひヵる 一般人(2回)-(2009/07/19(Sun) 14:50:26)
    彼女ーーーーー近衛四季は、確か3歳くらいの頃に両親に施設に預けられた。
    まあ、簡単に言ってしまえば見捨てられて、捨てられてしまったも同然だ。




    そんな四季が16歳になり、施設でもお姉さん的存在になっていたとある夏の日。
    施設に多額の寄付を毎年贈ってくれていた女性が、四季を引き取って育てたい、と申請した。
    それが電話口で言っていた『ボス』・・・・・日暮梓、四季の5歳年上の美しい妖艶な人。
    その人が四季を引き取り、面倒を見てくれる事になった。




    梓はとある巨大な裏組織のボスの愛娘で、その組織は殺し屋をして生計を立てていた。
    そんな梓には3歳年上の姉、日暮杏菜がいた。可愛らしい感じで、やはり美しい人だった。
    2人とも裏社会では有能な殺し屋だと有名で、何故かいつも孤独だった四季には、そんな2人は憧れとなった。
    2人に認めてもらいたくて、剣や銃の腕前を一生懸命磨いて、いつの間にか有名な殺し屋として並んでいたのである。







    今現在、当時ボスであった2人の父親は引退して、山の中で静かに夫婦で暮らしている。
    今のボスは梓、秘書が姉の杏菜。四季はそんな2人のお気に入りの1人で、2人の有能で信頼ある部下の1人。
    しかし・・・・・・・・梓、杏菜、四季の3人は、それ以外の秘密の関係ももっていた。

引用返信/返信 削除キー/
■6071 / inTopicNo.3)  ※刹那の記憶
□投稿者/ 林檎 一般人(2回)-(2009/07/20(Mon) 11:55:53)
    言い忘れましたが、ひヵるさんとこのたび、2人でリレー方式で小説を書き進める事となりました。


    突然名前が林檎からひヵるになって驚いた方、疑いを抱いた方々、大変申し訳ありませんでした。
引用返信/返信 削除キー/



トピック内ページ移動 / << 0 >>

このトピックに書きこむ

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -