SMビアンエッセイ♪

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■1759 / inTopicNo.21)  NO TITLE
  
□投稿者/ 菜貴 一般人(1回)-(2005/03/04(Fri) 02:12:10)
    お帰りなさい★
    待ってました〜!!

    (携帯)
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■1804 / inTopicNo.22)  おかえりなさいvv
□投稿者/ キョウ 一般人(1回)-(2005/03/09(Wed) 03:51:20)
    遅くなってしまいましたが…(>_<;)
    受験お疲れ様です。
    みなサンが、またここへ帰ってきてくれて‥凄く嬉しいデスvv

    続きを読みました。
    予想外な展開でしたが、彼女たちが幸せを手に出来そうな展開に、少しホッとしています///

    今後も楽しみにしていますvv(*=w=*)


    (携帯)
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■2060 / inTopicNo.23)  もう終わりかな?
□投稿者/ のの 一般人(1回)-(2005/07/20(Wed) 23:19:13)
    キキがどうなってしまうのか気になって仕方ありません!

    (携帯)
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■2160 / inTopicNo.24)  ネコと子犬と一人の飼い主Z
□投稿者/ みな 一般人(1回)-(2005/08/01(Mon) 01:54:32)
    嵐の夜は再びやってきた。
    強い風が吹き荒れ、ひたすら雨が降っていた。

    ララを女医に託してからすでに3日が経っていた。
    自分の家には以前のような笑い声はなく、暇を持て余す自分がいるだけだ。
    暗い部屋に電気もつけずに、家にいる間はただ眠るだけ。
    食事も外で済ませ、家はただ寝るだけの場所になっている。
    キキがどこにもいない。
    ララの病院から帰るといなくなっていた。
    雨のひどい日だったのに、どこに消えてしまったのだろうか。
    私は不思議とキキに対して怒ってはいなかった。
    憎しみなんて全く感じていない。
    ただ、キキとララを平等に愛せなかった自分が憎い。
    愛しているつもりだった。
    でもキキはそう感じてくれなかった。
    きっと私が愛せてなかったから、キキは愛されていないと感じたのだろう。
    「ごめんね・・・キキ」
    呟いた声は壁にぶつかって消える。
    私はキキを愛していた。
    多分ララよりもキキの方がずっと好きだった。
    ララは傷ついた子猫で、ただ子猫としてララに接していただけなのだ。
    あの女医に会ってよくわかった。
    彼女はララを自分よりも知っていて、愛していた。
    何故かはわからないけれど、それを彼女から感じたのだ。
    私は違う。
    私はただ、ララを子猫として・・・自分の優しさを表現するための道具として見ていた。
    ララも私ではなく女医のことが好きだった。
    捨てられた猫は生きていかなければならない。
    前の主人に捨てられ、愛する女医からも引き離されたララは、私に頼るしかなかった。
    私に頼るしか生きる方法はなかったから、私を愛している振りをしていただけなのだ。
    きっと私が今までに拾ってきた子犬や子猫もみんな同じだった。
    私は気付かずに一方的な愛を注いでいただけなのだ。
    そんな簡単なことなのに、全てを失うまで気付けなかった。
    自分が愚か過ぎて涙が出てくる。
    少なくともキキのことは人間として愛することができていたはずなのに。
    拾った時、そして自分の愛し方が間違っていると気付いた時、キキのいない部屋に帰ってきた時。
    何度もキキの存在を愛しく思い、キキを大切にしようと思った。
    だけど・・・キキはいない。
    人間として愛したくても、キキはどこかに消えてしまった。
    嵐の夜は気が狂いそうになるほど孤独になる。



    嵐の中、私は小さな傘を差して外に出る。
    もう夜遅いから、住宅街のどの家も電気を消している。
    弱々しい蛍光灯だけが、嵐の道をぼんやりと照らしている。
    薄暗い道をあてもなく歩いた。
    どこかでキキが泣いているような気がした。
    強い風が吹き荒れる中を注意深く耳を澄ましてみると、どこからが聞こえるのだ。
    茶色の髪の毛を濡らして寒そうに震えているキキの声が。
    自分が濡れてもかまわなかった。
    キキが凍えていることだけが気がかりだった。
    誰も歩いていない町の中を一人でキキを探しさまよう。
    この雨ならどれだけ泣いてもわからない。
    キキを見つけた時に泣き顔を見られることはない。
    自分の準備は万端だ。
    家には食事も用意してあるし、キキに似合いそうな可愛い服も買ってある。
    子犬ではなく、人間として愛してあげることができる、そんな心も持っている。
    ただ、ないのはキキだけ。
    誰よりも愛しているキキをこの腕に抱きしめないと、何もないのと同じだ。
    だから、キキを探す。


    だけど、嵐の夜なのに、キキはどこにも見つからなかった・・・。


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■2161 / inTopicNo.25)  ほんとごめんなさい・・・
□投稿者/ みな 一般人(2回)-(2005/08/01(Mon) 01:58:28)
    どんだけ待たせるんだ!!って話ですよね。
    大学生活にも慣れ、テストも終わり、夏休みに入りました。
    この話も完結できそうな感じです。
    ご主人の想いがキキに届きます様に・・・との思いを込めて書いてます。

    そのうちまとめサイトでも作るつもりです。
引用返信/返信 削除キー/
■2174 / inTopicNo.26)  復活おめでとぉ↑↑ございます(((ο≧∇≦)
□投稿者/ 杏奈 一般人(1回)-(2005/08/02(Tue) 02:20:03)
    めっちゃ楽しみにしてました(>▽▽<)o

    続き頑張って書いて下さいね(◎'з<)
    楽しみに待ってます☆彡

    (携帯)
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■2175 / inTopicNo.27)  ネコと子犬と一人の飼い主 最終話
□投稿者/ みな 一般人(3回)-(2005/08/02(Tue) 04:00:51)
    どんなにひどい嵐でも、いつかは太陽の光が差しこむということ。
    それを教えてくれたのは君だった・・・。


    一晩中暗い街を歩いてしまい、家に帰る頃にはすっかり体が冷え切っていた。
    結局キキは見つからず、一人で倒れ込むようになんとか玄関に入ることができた。
    足は棒のようになり、ベッドまで歩く気力はない。
    夜通し歩いたので疲れてしまった。
    玄関のフローリングが冷たくて気持ちいい。
    それとは逆に悪寒のようなものが背筋を走り気持ちが悪い。
    風邪を引いてしまったのだろうか。
    いや、確実に引いている。
    冷え切った体を暖めるには熱いシャワーを浴びればいいのだが、バスルームに行く体力は残っていない。
    キキがいれば、きっと私をベッドに運んでくれた。
    いつも飲んで帰ってきた時には、そうやって運んでくれたから。
    小柄な体格に似合わず意外と力があって、私をベッドに寝かせてくれた。
    水を持ってきて口移しで飲ませてくれた。
    私が眠るまで横にいてくれた。
    朝食の準備を私に代わってしてくれた。
    だけどその時はいつもトーストと目玉焼き。
    ワンパターンでしかもちょっと焦げてて、笑いながら食べるとキキはいつも拗ねた。

    それが日常だった。

    悔しいけれど、その日常を消し去ったのは自分だ。
    キキはいつも側にいた。
    私はキキのことを何も知らないし、知ろうともしなかった。
    側にいればそれでよかった。
    嵐が運んできた出会いは、嵐が奪い去っていくのだろうか。
    側にいることも許されないのだろうか。
    「キキ・・・」
    一晩中流れたので涙は枯れてしまったと思っていた。
    しかし、冷たいフローリングを熱く濡らしているのは明らかに涙だ。
    フローリングを熱く濡らすくらい、キキと愛し合ったのに。
    そのフローリングは今、冷たく、熱く、涙で濡れている。
    「キキ・・・!!」
    バイブもローターも鞭もロープも何も必要ない。
    そんなものなくても愛せる。
    キキを縛るものは何もないけど、ずっと側にいさせる自信だってある。
    なのに・・・目の前にキキはいない。
    愛すべき人がいないということがどれだけつらいことなのか。
    溢れ出す涙が物語っている。
    「キキ!!」



    「ご主人様・・・」



    「えっ・・・?」
    「ただいま」
    そこにはキキが立っていた。
    Tシャツとジーンズというさっぱりした格好で、ドアを開けて立っていた。
    まだ時計の針は朝6時を差している。
    幻覚じゃないのかと思った。
    手を伸ばすと、キキは握り返してくれて、それは確かに人の温もり。
    「また、こんなところで寝てるのですか?僕、驚いちゃいましたよ・・・ベッドに行きましょう」
    ゆっくり支えられて立ち上がると、頭に溜まった熱が下へ降りていく感じがした。
    「あらら、熱がありますね。風邪薬はどこにありますか?」
    「どこに・・・行ってたの・・・?」
    まぎれもなくキキの体だ。
    いつもと変わらないキキの声だ。
    熱で幻覚を見ているのではなく、すぐ側にいるのだ。
    「僕は・・・怖くて逃げていました。もう帰らないつもりでした・・・合わせる顔がないから」
    ベッドに寝かせてくれて、キキはベッドサイドに立ったまま語る。
    「だけど・・・すごく、すごくご主人様が好きだから・・・会いたくなったんです」
    「うん・・・」
    「僕は、ご主人様が好きです・・・大好きなんです」
    涙目で私に語りかけるキキは今までにないくらい可愛い。
    だけどそれは子犬の瞳じゃない、少女の瞳だ。
    飼い主に対する愛情ではなくて、一人の人間に対する愛情。
    それが私に伝わってくるくらいに、真剣で切実な眼差し。
    こんな感情は味わったことがない。
    何とも言えないくらいに喜びがこみ上げてくるのだ。
    「ねぇ、キキの本当の名前を・・・教えて?」
    耳元で囁くように、キキは本名を告げた。
    本当に可愛らしい名前で、その名前を脳内で何度も反芻した。
    「私も・・・・・・が大好きよ」
    「ご主人さまぁ・・・!!」
    嬉しそうに抱き付きながら、私にキスをしてくれた。
    私は本当に嬉しくて、何度も髪の毛を撫でながら愛してると囁いた。
    女同士だからと、他人から避難されてもかまわない。
    ただ一緒にいて、お互い愛し合うことができるのならそれでいい。
    「『御主人』って呼ばれるのはフェアじゃないわね」
    対等な関係で、対等に愛し合いたいから。
    「ご主人様の・・・名前は何ですか?」
    私はニッコリと笑って、その茶色の髪の毛をかきあげる。
    まだ赤い瞳に語りかけるように、私は私の名前を彼女だけに教える。



    「私の名前は・・・・・・」






















    嵐が止んで、太陽が見えた時に、側にいるのは君だということ。
    それは当然のようで特別なことだから。
    たとえ今まで与えていた愛が一方通行だったとしても、必ず想いは伝わっているはず。
    これからはお互い愛し合えるのだから、想いはもっと伝わるから。


    嵐の中でも、君となら歩くことができるから・・・・・・


                       〜END〜


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■2176 / inTopicNo.28)  NO TITLE
□投稿者/ まみ 一般人(2回)-(2005/08/02(Tue) 07:57:10)
    お疲れ様でした★
    最後スゴィ感動して朝から泣いてしまいましたι笑
    気になるんですがララはどうなったんですか?

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■2178 / inTopicNo.29)  お疲れさまでしたvv
□投稿者/ キョウ 一般人(1回)-(2005/08/03(Wed) 10:06:48)
    みなサン、お帰りなさい!帰ってきて下さってとても嬉しいデス(*^O^*)
    最終話…読みました。ご主人様とキキとララがそれぞれ幸せになってくれて本当に嬉しかった。思わず最後は目頭が熱くなりました…(/o\*)感涙
    お忙しい中、最後まで書き上げて下さって本当にありがとうございました!!これからも、みなサンを応援しておりますvv

    P.S.サイトが出来ましたら是非教えて下さいvvもぉ〜スッ飛んで行きますvv(*^^*)笑

    (携帯)
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■2186 / inTopicNo.30)  あっ続きが
□投稿者/ のの 一般人(2回)-(2005/08/06(Sat) 01:28:47)
    と思ったら最終話…ハッピーエンドで安心しまいた。
    お疲れ様でした。

    (携帯)
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