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■6344 / inTopicNo.1)  危険なご近所様
  
□投稿者/ strawberry 一般人(1回)-(2011/06/28(Tue) 13:16:41)
    閑静な住宅街の中、陽子が夫、貢とともに結婚して引っ越してきたのは、今から6年前のこと。人当たりもよく、ピアノが上手で、誰から見ても『お嬢様』としてその道を歩んできたような感じに見られていた。勿論、妻としても。だけど、結婚後から夫婦愛は冷め、独身時代の性癖を忘れられずに、一人悶々としていた。
     そんなある日のこと、住宅街から少し離れた書店で見つけた、独身時代にはまっていたHな雑誌。周囲に誰もいないことを確認して、本を片手にレジへ向かう。胸がドクドクと波打つ。店員に顔を覚えられやしないだろうか、知り合いに会わないだろうかと、頭はめまぐるしく回転する。店員が本を薄白いペーパー袋に入れる行為がいつもより、遅く感じた。誰かが、店内に入っていく。そのたびに、異様なほど、私の心が高鳴った。清算を終えて、商品を手に、店員の「ありがとうございました」という声が、「変態なお嬢さん」という目で見られているような感覚に陥りながら、書店を後にし、持っていたバッグに急いで入れた。
     家まで待ちきれない。この本の中身をひと目でいいから見たいという衝動に駆られた。そうして、陽子はスーパーのトイレの中に入り込むと、バッグの中から雑誌を取り出し、紙袋を破いて、本の中を見た。独身時代にスキだった作家の特集が掲載されていた。食い入るように読み、ジーパンがあたるあそこの部分がやけに、熱く感じた。もっと、もっと締め付けたい。そういう欲求に駆られた。
     読みながら、スキな作家が書いた主人公に自分を置き換えて、独身時代のことを思い出した。
     初めて、祥子に会ったときのこと。祥子は陽子より10歳も年上の会社の先輩だった。さまざまな変態プレイをしたけど、一番興奮したのは一緒に水着を買いに行ったときのこと。祥子がチョイスするきわどい水着を試着室で着る。鏡に映る自分の姿。「着れた?」という祥子の声に、「着れたけど・・・」というあいまいな返答をした私。じゃ、と言って、試着室のカーテンを少しだけ開けて、私の姿を見ると、祥子はゆっくりと笑顔を浮かべて、「そのままね」と言い、外に出た。そうして、カーテンのなかにもう一度入ると、私の首に真っ赤な首輪をつけ、お尻の中にイチジク浣腸を注入した。
     「抵抗すれば、もう一本いれるわよ」という言葉を耳元で囁かれた。ぐっと、お尻の穴に力を入れた。そうして、祥子は店員を呼ぶと、カーテンを全開にし、驚く店員の前に私をさらけ出したの。
     「この水着頂きます。おいくらかしら?」
    少しの間があき、もう一度、祥子は尋ねた。
     「おいくらかしら?」
    店員は私の水着のラベルを見ようと、水着に手を伸ばした。綺麗な顔の女性。私と同じ年くらいかな?
     「18000円です」
     店員は祥子にそう、告げた。祥子はバッグの中から財布を取り出してカードを取り出し、一括でといった。
     「少々お待ちください」
     店員はカードを預かると、水着の値札を持って中央レジへと向かった。
     急におなかがぐるぐると痛くなってきた。
     「祥子さん、トイレへ行きたいのです。」
     「いいわよ。その格好で行ってらっしゃい」
    なんて、冷たい言葉。だけど、その冷たい言葉に私の心はまたもや感じてしまっていた。

     漸く、店員が戻ってきた。服を着ることをOKとされた私は、店員の見ている前で、水着の上から着てきた服を着た。
     「私の奴隷なの」と、祥子は店員に嬉しそうに語った。
     「今から、この階の北側のトイレへこの子を連れて行くわ。そうして、お尻の中をきれいに洗うのよ。どんな音をたてて洗うのか、ご興味があったら聞きにきてちょうだい」
     店員はだまってうつむいたままだった。同姓に恥ずかしい言葉をたたきつけられたかのようだった。だけど、私の心の中では、お仲間かもしれないという変な感覚が渦をまいていた。

     トイレの中で、私はグリセリンの注射を3回も受け、綺麗に洗浄された。そうして、お尻の穴にゆっくりとアナル用のバイブを入れて、オナニーをさせられたの。
     「あの店員さん、来てるかしら?」
    そういう言われると、私はますます興奮した。
     「陽子、今、あなたは何をしているの?」
    店員さんが、来ていたら、と、想い、妙な感覚が自分の中に現れていた。
     「お尻の穴の中に、バイブを入れて、感じさせていただいています。」
     「よくもそんな恥ずかしい言葉が言えるのね。」
     「祥子さんのアソコを舐めてもいいですか?」
     「まだ、ダメよ」
    そうして、私は軽く1回トイレでいった。

    満足な顔をしている祥子。トイレの扉を開けても誰もいなかった。それは、幸いなのかどうなのかはわからないけど。

     独身時代の話は置いておいて、その本を読み漁っていく中で、私は投稿欄に目がいった。私も出してみようかな。そんな気持ちが沸いてきた。
     家に帰ると早速、○△出版 レディースコミック○○係に手紙を送った。

     29歳、マゾ猫です。食事したり、いちゃいちゃしたり、かわいがってくれるお姉さまを募集します。末永くお付き合いできる近隣の方がいいです。

     まさか、そんな軽い気持ちが叶うとは思っていなかった。だけど、自分の文章が掲載されて、出版社から大量の手紙が来ている、その送付方法を尋ねられるまでは、現実に思えなかった。

     その中で、私は、3通だけ選んだ。最初はメールだったり、手紙のやり取りで、世間一般的な話が中心だったの。好きなものとか、いま、はまっているものとか、相手さんの子どもの話とか。そして、実際に会うことになった。

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■6352 / inTopicNo.2)  Re[1]: 危険なご近所様 第2章
□投稿者/ strawberry 一般人(2回)-(2011/07/01(Fri) 07:05:22)
    「メールが来たよ」というメール着信音が携帯から鳴った。
    陽子はテーブルの上に置いた、携帯を取りに、ソファから立ち、向かった。

    “こんにちは。佳苗です。今日、○○市にある喫茶店「yuzu」で、11時に待ってます。”
    それは、何度かメールのやり取りをしている3人のお姉さまの中の一人だった。
    11時、もう、まもなくじゃない!陽子はあわてて、寝室に向かった。白の無地のハーフスカートに、ラベンダー色のブラウスを重ね、ベージュの七分袖のカーデガンを纏い、初夏らしく、白のバッグを持って、身支度を整えた。「yuzu」は自宅から自転車で10分程度のところにある、住宅街の中の喫茶店。有名な雑誌にも掲載されたことがある、サンドイッチがおいしいお店。だけど、近くにあるからいつでも行けるわ〜と、結局、この地に住んで6年になるけど、一度も行ったことが無い。
     颯爽と自転車を走らせた。どんな人だろう、携帯で写真のやり取りは何回かしているけど、正直、写真と実際は違うからというのが陽子の見解。
     自転車を10分くらい走らせて、「yuzu」に着いた。駐輪場に自転車を止め、スタンドを立てて、キーをロックした。
     
     チリリンと、店内に響く、木製のドアを引いたときに鳴る鐘。時計を見ると調度11時だった。メールの内容を思い出し、窓際に座っている、白いブラウスに真っ赤なバッグを思い出した。
     あの人だ。高鳴る胸を押さえながら、陽子は近づき、佳苗に声をかけた。
     
     「失礼ですが、佳苗さんですか?」
     椅子に座って本を読んでいた女性は、本を閉じて、にっこりと会釈をした。
     「どうぞ」と、テーブルの前の椅子を勧められた。テーブルにはピンクのロングクロスが掛けられている。
      かなり緊張気味に椅子に座った。
                                      つづく
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