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■6460 / inTopicNo.1)  Lovers
  
□投稿者/ ゆん 一般人(1回)-(2011/11/25(Fri) 03:01:22)


    (ここはどこ・・・・?)





    ほとんど冬になり、あとは雪が降るのを待つだけになった。
    高梨秋は、先ほどまで歩いていたはずの低い気温の環境から、
    突然程よい暖かさの気温の環境にいたことに驚いた。
    頭は朦朧とし、まるでさっきまで眠っていたかのようだ。
    しかし、目を開けているはずなのに、目の前は暗い。
    目に何か覆い被さっているような感触がする。
    それに、気温は暖かいが、座っている場所は冷たい。
    ドラマや小説の中のヒロインか何かのように、
    薬で眠らされて拉致されていたりして。
    とっさにそう想像したが、自分がされるわけがない。
    きっと、自分の考えすぎだ、と思った。
    が、頭が朦朧とするのも、目を隠されているらしいのも、
    座っている場所がやけに冷たいのも、事実だ。



    とりあえず声を出してみようと思い、口を開こうとする。
    しかし、口には何かプラスチックのものが入れられ、
    固定されているらしく、口が全然動かせなかった。
    くぐもった低い声しか出せず、秋はいよいよ焦った。
    さっき想像したヒロインに、なってしまったのか―――――?
    目が見えないため、辺りを確認出来ず、声も出せない秋は、
    余計にその不安や恐怖感を募らせていった。



    『皆様、お待たせ致しました!!!』



    そこに、突如女性のハキハキとした声が響き渡った。
    マイク越しに話しているらしい、やけに声が大きい。



    『本日連れて来たばかりの、17歳の可愛らしい女の子です!!!』



    どうやら女性は誰かに向かって、自分のことを紹介しているらしい。
    しかしその女性の声以外の声は全然聞こえてこないため、
    何人いるのか、女性なのか男性なのかすら分からない。
    とりあえず、自分を連れて来たのはこの女性らしいことは分かった。



    『名前は高梨秋、先ほども申し上げましたが、17歳の高校2年生。
     目元を確認して頂けないのが大変残念なのですが、
     とても可愛らしい顔立ちをしております』



    自分は女性のことを知らないのに、女性は自分のことを知っている。
    それがひどく怖く思え、秋は無意識のうちに後ずさりをしようとした。
    しかし、少し動くと、またもひやりとしたものに当たった。
    肌に触れた感触からして、どうやら鉄製の棒が背後にあるらしい。
    そのうえ棒同士の間隔は狭く、何本もあるのが分かった。
    檻か何かに入れられているのだろうか・・・・、と
    それはそれでまた秋に不安と恐怖感を与えた。



    『今まで床の経験はなし、恋愛の経験も一切ありません。
     精神的に不安定な子ですが、そこもまた愛おしくなることでしょう』



    確かに秋は、今まで誰とも付き合ったことがない。
    当然、キスもそれ以上もしたことがない。
    更に、数年前から自傷癖があり、通院も服薬もしている。
    ここ数日はしていないが、腕には白い傷跡が残っているし、
    左手首にもうほとんど治った傷が数本刻まれている。
    友達が知らないようなことまで、何故知っているのか。
    まさかストーカーをしたり、調べたりしたのだろうか。
    秋の心の中の不安と恐怖感は、増大を繰り返した。



    『さて、この子をお引取りになる方は、番号札をお挙げ下さい!!!
     今回はオークションではございませんので、値段はこちらの言い値です!!!』



    オークション?言い値?
    つまり、自分は誰かにお金で売られるってこと?
    あまりに現実離れした言葉に、頭がついていかない。
    危険だ、逃げなくちゃ、と、それだけは思った。
    呻き声を上げ、立ち上がろうとするが、それは叶わない。
    口に銜え込まされたプラスチックが邪魔をし、
    檻の天井は低く、また、檻の中の面積も狭い。
    目隠しもされているし、きっと知らない場所だ。
    人も大勢いることだろう・・・・・。
    それを考えると、逃げることは不可能だ。
    とりあえず暴れてみたものの、どうにもならない。



    『156番の方、273番の方、946番の方―――――』



    皮肉にも、10人ほどの人が、秋を買おうと思ってくれたようだ。
    司会を務めている女性は、番号札の番号を次々に読み上げていく。
    ガタガタと音がした、どうやら呼ばれた人は立ち上がるようだ。



    『沢山のご希望、どうもありがとうございます。
     では、皆様の中から、誰か1人、購入者を決定致したいと思います』



    ザワザワと人の話し声が聞こえ、割といる人の人数が多いことを知る。
    聞いた感じだと、その集まっているほとんどが女性の人らしい。



    『それでは、いつも通り、ここは公平に話し合いで決めたいと思います』



    しんと辺りが静まり返り、話し合いの準備が整ったらしい。
    秋もドキドキしながら、彼女達の話し合いに耳を傾ける。



    「私は会社を経営しているので、経済的には受け入れる準備は万端です」


    「うちは最近旦那と別れたので、気兼ねなく彼女を引き取ることが出来ます」



    次々に、しかし落ち着いて、彼女達は自分をアピールする。
    声だけを聞くと、全員優しそうで、温かそうな人のような気がする。
    結構多くの人が自分をアピールした後、女性にしては少し低めの、
    司会者同様ハキハキとキレがいい声がした。



    「私は精神科医なので、彼女を精神的に支えることが出来ます。
     自分の収入と親の残した遺産も結構な額になっていますし、
     家もマンションなどではない上、部屋に余裕があります」


    「そうね、あなたが1番この子には適任かもしれないわね」



    その堂々とした口調の女性が秋を引き取る、ということに、
    自分も立候補しておきながら、賛同する女性が数人現れた。
    どうやらその女性には、他の人からの信頼でもあるらしい。



    『ということは皆様、447番の方が高梨秋をお買い上げになる、
     ということで、よろしいでしょうか!?』



    拍手が聞こえた、そして秋は447番の女性に買われることになった。
    秋の不安や恐怖感は、今まで味わったことがないぐらいに膨らみ、
    檻の中の身体は、不安と恐怖でカタカタと細かく微妙に震えていた。



    『後ほど447番の方には高梨秋をお渡しします。
     それでは、次の子は―――――』



    檻は移動できるようにしてあったらしい。
    檻が揺れ、マイクの声は遠ざかっていった。
     

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■6461 / inTopicNo.2)  続きが気になります
□投稿者/ ななき 一般人(1回)-(2011/11/30(Wed) 20:50:26)
    頑張ってください

    続きがとっても気になります

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/



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