| 2004/09/02(Thu) 02:10:05 編集(投稿者)
触れるだけのキス。 焦らすように、ゆっくりと唇をなぞる。 身体が溶けそうになる。 由希の髪を撫でる岬の指先が、首筋を伝って両肩から腕へと降りてゆく。 あの、書類をめくる時の指先が由希の頭に浮かんだ。 それはすぐに消え、想像が現実のものになった、確かな指先の感触に感覚が支配されていく。 手首まできたところで、岬は急に力を入れた。 緩みきった由希の身体は、簡単に腕を後ろに回され、固定される。 「由希、私が好きなんでしょう?私のものになりたいんでしょう?」 手で押さえられているだけなのに、動けない。 「怖い?」 岬は由希のシャツのボタンを一つずつ外しながら、由希の目から視線を逸らさない。 好奇心に満ちた眼差しに、由希は恐怖を感じる。 袖の先まで脱がせたシャツで、岬は由希の両手首を縛る。軽い圧迫感と期待。 「岬チーフ・・・岬さん・・・駄目です・・・」本当はもっと先を期待しているのに、思わず由希は言う。 「由希、嫌なの?やめるの?」悲しそうなのに、意地悪な岬の声。 懇願の表情を浮かべたのは、由希だけではなく岬も同じ。 手首を縛ったシャツを緩めようとせず、もっときつく縛る。 ブラのストラップが肩から落ちた。
|