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特別に職人に作らせたという、オーダーメイドの銀の首輪。 表面には細かくて綺麗な薔薇の細工が施された、高価な首輪。 中央から垂れる細めの鎖を、口を塞ぐために口に咥え込んだ私。 出来る限りの鎖を詰め込んでいるせいで、口内は酷い味がする。 ・・・・特別で高価な銀の首輪をした、ただの“ペット”である私。 今夜はご主人様に命じられて、ご主人様の目の前で自慰行為。 とても恥ずかしいはずのこの行為に、とてつもなく快楽を感じる。 ご主人様に見られながら恥ずかしく淫らな姿を晒すのは、快楽。
「ンンッ・・・・ん゛ぅ・・・・ッ」
自分で自分の秘所に指を這わせ、擦り、指を挿れて、掻き回す。 ソコは既に濡れており、蜜は座っている床にまで垂れている始末だ。 別に果てることを禁じられた訳ではないけど、欲しいのはご主人様の指。 だけどそれを重々承知しているはずのご主人様は、知らん顔。
「・・・・五月蠅いわよ、もう少し声量下げなさい、はしたない」
分厚く難しそうな本をお読みになっているご主人様の、冷たい視線。 眉間に皺を寄せた不機嫌なお顔はそれでもお綺麗で、見とれてしまう。
余計なシミや皺なんて一切ない、手入れが行き届いた真っ白な美肌。 ラメが入ったピンク色のグロスをたっぷりと塗った、ぽってりした唇。 上を向いた睫毛には真っ黒なマスカラ、同じく黒で縁どられた目元。 ほんのりと赤色をのせた瞼と目尻は、まるで花魁のように色っぽい。 緩やかに巻かれた背中までの黒髪もまた、手入れが行き届いて美しい。 その長い黒髪は、色っぽい真っ赤な真紅のドレスによく映える。 足を組まれているため、深く入ったスリットから白い太股が見える。 ・・・・ああ、なんてお美しくて、なんて艶やかなご主人様・・・・。
「何をジロジロ見ているの?手が止まっているわよ」
ご主人様に睨まれてしまい、慌てて視線を反らして、止まっていた手を動かす。 ずっと読書をされていたはずのご主人様の視線は、私へと向けられている。 その冷めたような目で身体中をじろじろと眺められて、余計に感じてしまう。 私はすっかり膨れた陰核を押し潰し、摘まみ上げ、擦り、絶頂へと近づいていく。
「ンッンッンッ・・・・ン゛ン゛ゥ――――――――ッ!!」
汗ばんだ身体を仰け反らせ、太股を痙攣させながら、私は果ててしまった。 果てるのと同時に指を離したものの、しばらく太股が勝手に跳ねた。 私がぼんやりとしたままご主人様を見上げると、ご主人様は未だ無表情。 だけどその後薄らと微笑みを浮かべて下さったご主人様は、立ちあがった。 そして私の髪を掴んで無理矢理視線を合わせると、色っぽい声で仰った。
「貴女ばかり気持ちよくなって・・・・憎らしい子。舐めなさい」
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