| 2013/10/24(Thu) 08:52:50 編集(投稿者)
「経血コントロールってご存じですか?」とマリナが言うと、アトリエに集まった二十人ほどの女達は首を横に振った。 女達の前には利美が例の診察台に固定されて「展示」されていた。 もちろん、そこを痛々しいほどに剥き出しにして。 「生理の血は自分で溜めておけるんです。本来なら経血は交感神経優位の時にしか出ないんです。だから、昼間しか出ないはずなんですね」 女達の間に軽いどよめきが起こった。 「本来、夜用ナプキンなんて必要ないんです」 女達の顔が興味津々な表情になった。 「昼間のナプキンも必要なくなります。訓練すれば、まるでオシッコのように、自分の意思で、自分の望んだ場所で出せるようになります」 「生理の血を」と参加者の一人が言った。「溜めておくってことですか」 「そうです」とマリナは言い、「ここに」と利美の下腹部を指した。 「この子はまだ訓練途中ですから、溜めることしか出来ません。でも二日溜めてますから、かなりの量だと思いますよ。それでは……」 そう言って、マリナは利美のそこに指をやった。 利美の尻の下にはテーブルが置かれ、分厚い和紙が敷かれていた。 利美はマリナの指を感じる前にすでに女達の視線に犯され、逝く寸前にまで達していた。 そしてそれを見透かしたかのように、マリナの指は、まるで高ぶりをクールダウンさせるかのごとく、さやさやと、そよ風のように花弁を揺らせた。 それでも利美は、 ああああぁ…… と悦びの声を上げるのだった。 そして膨らみきった花弁をマリナの細い指が捉えたとき、耐えに耐えた快楽の池は一気に決壊した。 「逝く、逝く、逝く、逝きます! ああああああ」 全身が硬直し、足の指までがピンと伸びてブルブル震え、そして羞恥の中心が一瞬体内に飲み込まれるかのような収縮を見せ、一気に…… 和紙の上に真紅の花が咲いた。 余韻に耐える利美のお尻から、美咲とキラが和紙を引き抜いた。 また次の和紙が更なる開花を待っていた。 マリナは更に焦らしに入り、経血に濡れたそこを追い込んだ。 「逝きたい、逝きたい、逝かせて下さい」 「あら、人前でこんな格好して、しかも生理の血をまき散らしながら逝きたいの?」 「ああ、そうです。逝かせて下さい」 「まさに変態ね。メタモルフォーゼしなさい、さあ」 マリナは指の腹でゆっくり利美の芽を揉み潰した。 ギャァァァ 前よりももっと激しい収縮が起き、そしてテーブル一杯に広がった和紙を越えて、真紅の花が咲いた……
epilogue この和紙は色止めと防腐の化学処理が施されて「メタモルフォーゼ」と題され、日展に出品され、特別賞を受けた。 どのような経緯で描かれたのかは今でも謎のままだという。(終わり。ご愛読ありがとうございます)
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