| 「やっと言ってくれたわね」 玲奈は優しい笑顔で言った。 「会社から、殺して下さい、って言うまで責めろって言われてたの。大丈夫よ、針は鍼灸師の使う細いヤツだから血は一滴も出ないわ」 女達は今度は温和な表情になって私の拘束を解き、失禁の後始末をしてくれるのだった。 「さっきのビデオは?」 「ホラーの作り物よ。あんなのが本物であるわけないじゃん」 そう言いながら、玲奈は服を脱ぐのだった。 「何してるの?」 「せっかくだもん、楽しもうよ」 「楽しむって?」 「女同士、したことないの?」 「ないよ、そんなの」 「じゃ、お初だ。ご馳走様」 そう言うと、裸になった玲奈は、私をベッドに押し倒した。 キス。 やたら敏感になった乳首、そして…… 「駄目、さっき……」 「大丈夫。口でも後始末してあげる」 いつの間にか医療器具も片付けられ、私たちは部屋に二人だった。 私は生まれて初めて女の唇と舌でいった。 生まれて初めて女の部分にキスした。 舐めた。 こんな味がするんだ。 極限の恐怖のあとの快楽はあまりに深く、これに中毒しないか不安になった。(完結) 殿堂入り、希望します。
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