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■799 / inTopicNo.1)  セピア 1
  
□投稿者/ ルル 一般人(1回)-(2004/10/08(Fri) 22:19:18)
    学校の同級生だった理恵を好きになってずっと思い続けて・・
    玉砕覚悟で気持ちを伝えた。
    ふられると思っていた。
    そして嫌われて離れていくんだろうと・・
    でも返ってきた言葉は意外なものだった。

    「私も好きだよ」

    体が固まって、頭が真っ白になって・・そのときは何が起こったのか判らなかった。
    言葉が出ない私に理恵はにっこり笑って「よろしくね」と手を差し出してきた。
    それから彼女となって新しい二人の関係がスタートしたのだった。

    はじめは思いがけない展開に頭の中はパニックだったけど、それも時間が経つにつれて落ち着き、思いが叶った喜びが後から後からわき上がってきた。
    彼女になってくれた・・自分の彼女なんだ・・
    そう思うたびに顔がつい緩んでしまう。

    「涼ったら・・何をにやついてるわけ?」
    ハッとした。
    そうだ理恵と今買い物に来てたんだ。
    また思い出して笑ってた・・
    「まーた妄想の世界に使ってたんでしょー?やらしー」
    「そ、そんなんじゃないって」
    理恵は意地悪そうに笑うとトトトと先に歩いていってウィンドウの中をのぞいている。
    フワリとした柔らかいセミロングの髪。
    風に揺れる髪をかき上げる仕草・・

    どこにもいかないで・・
    ずっと私のそばにいて・・

    強い思いが胸を締め付けた

    ずっと変わらないで理恵はいてくれる。
    半年後も、1年後も、ずっと・・ずっと・・

    だけど信じる気持ちの反面、不安がどうしてもよぎる

    その不安が思いより早く現実に姿をかえてやってきたのだった

    続く
引用返信/返信 削除キー/
■800 / inTopicNo.2)  Re[1]: セピア 2
□投稿者/ ルル 一般人(2回)-(2004/10/08(Fri) 22:50:31)
    「ごめん・・ちょっと明日無理かな」
    気乗りしない声で理恵は答えた。
    「そう・・じゃあ、また」
    それ以上返す言葉が出てこないまま涼は携帯を切った。

    ここ最近・・理恵の様子は明らかに違った。
    以前はどこへ行くにもずっとそばにいてくれた。
    電話もメールも遅くまでやりとりもした。
    でも・・近頃ではまともな会話すら出来ていない気がする。
    話をそらされ、誘いを断られ、そのたびに大きなため息を理恵はつく。
    迷惑そうに・・
    付き合って半年経つが時間はこうまで人を変えてしまうのだろうか・・

    どうして?

    ベットに体を放りなげ涼は顔をうずめた。
    どうしたらいいか判らない・・
    判っているのは理恵が離れていこうとしていること。

    「いや!・・絶対にいやだ!!」

    理恵が離れていくなんて耐えられない。
    涼は起きあがった。
    どうしていいかは判らなかった。
    でもじっとしていられなかった。

    気付くと、理恵の住むアパートまで原付をかっ飛ばしていた。

    「・・理恵」
    見上げると理恵の部屋にはあかりがついている。
    まだ起きているんだろうか?

    涼は理恵の部屋の扉の前に立ちすくんだ。
    何を話したらいいんだ・・?どんな顔で・・
    頭の中で思いが交錯していると部屋から会話することに気がついた。
    誰か来ている?誰が?こんな時間に・・
    時間はとうに深夜をまわっている。
    涼はそうっとベランダの方にまわった。

    理恵の部屋は幸い1階にあった。
    誰かが来ていることには間違いない。
    涼は息をひそめて部屋の中をうかがった。
    いきなり聞こえてきたのは・・あまりに衝撃的な理恵の発言だった。

    「でねーもーしつこくてさぁ!いい加減にしてほしいんだよねぇ・・」
    「そうなんだぁ、理恵ちゃんも大変だねー」

    しつこいって私のこと・・?
    一緒にいるのは誰?
    「だからさ、今度俺がいってやるってば。理恵には俺がいるから消えろってね」
    「うーん・・でもそこまでされるとぉ」

    理恵は誰かと一緒にいた
    誰かは判らない。口調は男のようだけど声色が高いから女なのかもしれない。
    でも男か女かそれはどうでもよかった。

    理恵はその相手と甘いキスを交わしだした。
    相手の手はゆっくり理恵の体を伝い、服の中に手をいれた。
    「ん・・はぁ」
    理恵の吐息が聞こえる。

    その場から逃げ出したいはずなのに体が固まったように動かない。
    裏切られ、怒りと悲しみが爆発しておかしくなってしまったのだろうか・・?
    涼は中の2人の様子を凝視しつづけた。

    「あぁ・・あぁあん!いぃ!いちゃうよぉ〜!!」

    理恵のもだえくるう姿。
    自分の中の何かがぷつりと切れたような感覚がした
    それは怒りや悲しみとは明らかに違う感覚だった。 

    続く

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■801 / inTopicNo.3)  Re[2]: セピア 3
□投稿者/ ルル 一般人(3回)-(2004/10/08(Fri) 23:24:21)
    あの日から一度も涼は理恵に連絡をとらなかった。
    これ幸いと思ったのか理恵からも連絡はなかった。

    一週間後。
    涼は理恵の家を訪れた。

    「!?・・いきなり何?」
    突然の訪問に理恵は驚き、そして不機嫌そうに言った。
    「話があってさ」
    涼は淡々と答えると理恵を押しのけ中に入った。
    「ちょっとーいきなりなんなのぉ?!」
    後から追いかけてきた理恵を涼は振り向き抱き寄せた。
    「ちょ、ちょっと・・離してよ!」
    理恵は涼の手をふりほどこうとしたが涼は力をいれそれを許さない。
    「理恵・・あなた浮気してたでしょう?」
    動揺したのか理恵の抵抗が一瞬止まった。
    「私あの日ね、どうしても話がしたくてここに来たんだ・・そしたら話し声がするから窓の方にまわった・・そして」
    涼は理恵を抱きしめている腕にさらに力を込めた。
    「全部見たんだ!」

    「痛い!」
    理恵は涼の手をふりほどこうとした。
    けれど小柄な理恵が長身の涼に力でかなうはずはなかった。
    涼はそのまま理恵を押し倒し、もってきたベルトで両手をベットの端にしばった
    「涼!やめて、何する気?」

    「理恵・・あんたのことが大好き。好きで好きで仕方ないんだよ・・」
    切ない遠い目をして涼はつぶやいた
    そして涼は叫んだ。
    「だから・・だから!誰にも渡したくない・・!!絶対に!!」

    「涼・・」
    理恵は圧倒され、動きを止めた。

引用返信/返信 削除キー/
■802 / inTopicNo.4)  Re[3]: セピア 4
□投稿者/ ルル 一般人(4回)-(2004/10/09(Sat) 01:01:26)
    頭の先から足の先まで熱かった。
    怒りで熱いのか、興奮して熱いのかどちらなのかはわからない。

    涼は理恵に優しくキスをした。
    「涼・・謝るから・・これとって」
    ただならぬ涼の雰囲気に理恵はたまらず弁解した。
    しかし涼は聞き入れようとしなかった。

    「・・謝る?」
    涼はそのまま唇を理恵の首筋に移す。
    「ん・・」
    ビクっと理恵が反応したが涼は構わず更に舌でピチャピチャと首筋を舐めまわす。
    「んん・・いや・・ぁん」
    縛られた手を動かすとギシ・・ギシ・・ベルトが鳴った。
    「・・感じてるの?」
    意地悪くたずねてみる
    「か、感じてなんか!!」
    「ふーん」
    容赦なく更に首に舌をはわす、激しく、優しく・・
    その度に理恵は体をのけぞらせた。
    「ぁん!ん!はぁ・・はぁ、はぁ」
    「敏感ね・・誰にしてもらったの?」
    理恵の顔がカッと赤くなる。
    「答えなくてもいいよ」
    そんなことは関係ない・・
    今は理恵をもっともっと自分のものにしたい・・ただそれだけ

    涼は理恵の上の服を一気にまくし上げた

    「・・あ!」
    理恵の白い肌とパステルカラーの下着が目に飛び込んできた。
    豊満な胸のふくらみがとても魅力的だった。
    涼は優しく胸に手をあて、下着をとりはずした。
    両手が縛られているのでとりはずしたといっても中途半端に体につけた状態になっている。

    くすりと涼は笑った
    「・・襲われているみたいでしょう?」
    理恵はぷいっと横を向いた


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