| それからふたりは、仲の良い友達かあるいは恋人同士のように過ごした。 プリクラを撮ったり、パンケーキランチを食べたり。 その間マイは股間からジワジワと上がってくる感覚と いつバイブが動かされるかわからない恐怖と闘っていた。 しかしそれは一度も動かされることはなかった。 公園のベンチに座っている時、麗華が話し出した。
「どうしてあなたに執着したかわかる?それはあなたが拒否したからよ。 すぐにOKしてれば飽きたかもしれないわ。」
麗華がマイと手を繋いだ。マイはビクッとなる。 繋いだ指でマイの指の間を優しく愛撫する。 それだけでマイは感じてしまう。
はぁ‥はぁ‥はぁ‥ くっ‥腰が動いちゃう
「わたくしはあなたを支配しようとしたの。 でも途中から気づいたのよ。支配されてるのはわたくしの方じゃないかって。」
えっ?何を言ってるの?はぁ‥はぁ‥
麗華がマイを見つめて、ぎゅっと手を握った。
あっ‥やだ‥‥か、感じちゃう!
ビクビクと軽くイッてしまう。 微笑んだ麗華はマイの手を引き、駅の方へ歩き出す。 人通りの多い交差点まで来ると、マイの方を向いた。
「ねぇマイ、こんな所でスイッチを入れたらどうなっちゃうのかしら?」
マイは涙目でイヤイヤと首を振った。
「ふふっ、じゃあここでさよならするわ。はい、これ!」
とスイッチをマイの手に渡し、バイバイと手を振り行ってしまった。 マイは呆然と手の中のスイッチを見つめた。
だ、だめよ。何を考えているの?こんな所でイッちゃったら 本当の変態になっちゃう。やっと解放されたのに‥‥
マイはスイッチから目を逸らした。
で、でも‥‥
マイはもう一度スイッチを見つめ、 震える指で‥‥
スイッチを押した!!
完
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