| イチッ ニィ サン シー ‥‥
ここはノアの所属する団体の道場。 女子レスラー達が二人一組になって、柔軟体操をしている。 ノアの相手は、新人レスラーのアイリだ。 アイリは他の団体に所属していたが、ノアの試合を見て転属してきた。 なんでもノアと一緒にレスリングをしたかったらしい。 だから新人といっても基礎は出来ており、教えやすかった。 体格はノアより一回り大きく、 160cm55kgだがツインテールで目が大きく、可愛らしい印象だ。 明日がデビュー戦なので少し緊張しているようだ。 練習が終わった後、アイリがノアを呼び止めた。
「あ、あのノア先輩。お願いがあるんですが?」 「なに?」 「明日のために、後でいいのでスパーリングの相手をしてもらえませんか?」 可愛い後輩の頼みにノアは快諾した。 「ああ、いいよ!」 「ありがとうございます!」
ペコリとお辞儀するアイリを見て、素直に可愛いと思ったノアだったが、 後でその本性を思い知ることになるのだった。
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レッドのセパレートのコスチュームでアイリが待っていると、 ピンクのワンピース型のコスチュームでノアが現れた。
「先輩、可愛いです。やれると思うとゾクゾクします。」 そこはワクワクじゃないのと思いながらもノアは 「あなたも似合ってるわよ。よろしくね。」
と二人はリングの中央で握手して試合開始となった。 するとくるっと後ろを向いたアイリが、いきなり後ろ回し蹴りを繰り出した。 不意をつかれたノアは、モロに喰らい後ろに飛ばされる。 アイリはそのままロープに走ると、 反動をつけてノアにドロップキックを見舞う。 後ろ向きに倒れたノアの片足を持ち上げ、フォールに持ち込んだ。
「イッ、痛い!」
ノアが思わず叫んだ。 本来は肩を押さえるべきアイリの片手は、ノアのおっぱいを強く掴んでいた。
続く
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