SMビアンエッセイ♪

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Nomal 鳥篭 /トヤ (05/07/25(Mon) 21:36) #2082
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■2082 / 親階層)  鳥篭
□投稿者/ トヤ 一般人(1回)-(2005/07/25(Mon) 21:36:33)
    元々ビアンエッセイの方で始めたんですが、
    SM方面に行きたいので、こちらに越しました。

    良かったらご感想、お願いします。

[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / 返信無し
■2083 / 1階層)  鳥篭 -think-
□投稿者/ トヤ 一般人(2回)-(2005/07/25(Mon) 21:37:09)
    キミが余りにも愛しかった


    いつか この手から離れていくんじゃないかと

    いつも 不安だったんだ


    閉じ込めてしまいたかった


    誰の手も 声も 届かない所へ



    ただ一人 自分しか触れられない所へ











    閉じ込めてしまいたかったんだ


[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / 返信無し
■2084 / 1階層)  鳥篭 -1-
□投稿者/ トヤ 一般人(3回)-(2005/07/25(Mon) 21:41:30)
    日曜の渋谷。外は快晴。うだるような暑さの中でもこの街には人が溢れてる。

    交差点を歩く人、人、人。

    そして私の居るビルの外には、待ち合わせをしているらしき人が壁を覆う様に並んでる。
    クーラーの効いた店内で、外にいるある人物を眺めながら暇つぶしにコーヒーを飲む。

    その人物は照りつける太陽に目を細めながらも、人並みにに目を凝らしていた。

    華奢な肢体、色素の薄そうな白い肌、薄茶の髪と瞳。
    目が大きく黒めがちで長い睫に縁取られ、薔薇色の唇はぷっくりとしていて西洋の人形のよう。


    既に何人もの男性に声をかけられていて、その度に困った表情を浮かべてる。

    あ、ほらまただ。

    それを横目に見ながら、コーヒーの残ったコップを捨て外へ。

    彼女は未だに戸惑いながら男性と話している。
    唐突に表情が変わった。頬は薔薇色に染まり、花の様に微笑んで人ごみに向かい手を振っている。

    「ごめんね、待たせた?」

    「うぅんっ、大丈夫、待ってないよっ」

    待ち人の下へ駆け寄る。

    そう、私の腕の中へ。

    もう彼女の目には先ほど話をしていた男性の事など見えていないのであろう。


    可愛い茉莉。


    「暑かったでしょう?」

    「大丈夫だよ、暑いの平気だもんっ」

    冬にも同じような事言ってたなと、思い出してまた愛しくなってしまう。

    「何笑ってるの??」

    ちょっぴり不満げに、私の服の裾を引っ張る。

    「何でもないよ、ただ茉莉が可愛いなーって思っただけ」

    途端に喋るのをやめて、不満げなフリをする。照れてるのバレバレなのに。


    恥かしがりやの茉莉。


    「今から行けば、映画始まるちょっと前ぐらいに着けるかな?」

    ここは話をそらしてあげようね。

    「そだねっ(^^)ポップコーン買わなきゃ」

    せわしなく私の横で変わる表情を眺めながら歩きだす。
    小柄な茉莉を人ごみの中に置いていってしまわぬ様、左手を後ろに差し出した。
    体温の高い小さな手がソレをぎゅっと握りしめる。






    嗚呼 愛しい茉莉。


[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / 返信無し
■2085 / 1階層)  鳥篭 -2-
□投稿者/ トヤ 一般人(4回)-(2005/07/25(Mon) 22:11:39)
    映画館の中へ入ると外気と比べて寒い程だった。
    でも、ほてった肌にはこの上なく気持ちいい。

    「ポップコーン、キャラメルと普通のどっちがいい?」

    少し離れた所にある売店をチラリと見てから、茉莉は首を傾げながら
    私に問う。

    「茉莉の好きな方でいいよ。私は先に席とりに行ってるから」

    繋いだ手をするりとほどいて重い扉へ向かう。
    唐突に掌に感じる高い体温。

    「一緒に行く。。。」

    俯き加減に手を握り締める。

    こうなるのは分かっていた。
    可愛い茉莉を見たくて、わざと少し早足で歩いた。
    身長170cm程の私が早足で歩けば150cmあるかないかの茉莉は、
    必死に小走りになって追いかけてくる。
    俯いていて見えないが、寂しさと不安で瞳は潤んでいるだろう。
    そこまで分かっている。
    茉莉の事ならだいたい分かる。

    悲しむのを分かっていても、可愛い茉莉を見たくて意地悪してしまう。
    ごめんね。

    「じゃあ、席とったら一緒に買いに行こうか?」

    「うん」

    俯いたまま頷く。

    「茉莉?」

    名前を呼ばれゆっくりと顔をあげる。

    あぁ、やっぱり・・・

    長い睫が涙で少し濡れている。
    化粧をしていないのになんて長いんだろうと、いつも思う。

    そっと目尻を親指で拭ってあげれば、少し驚いた顔をした後ゆっくりと微笑んだ。
    恥かしげな苦笑も含んで。

    つられて私も微笑んで手を少し強く握って、重い扉の中へ入った。
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / ▼[ 2100 ]
■2099 / 1階層)  鳥篭 -3-
□投稿者/ トヤ 一般人(5回)-(2005/07/27(Wed) 00:59:03)
    甘いキャラメルポップコーンをつまみながら話していたら
    じきに映画は始まった。

    茉莉が見たいと言っていたありがちな男女の恋愛映画。
    悪戯してしまいたい気持ちはあったけど、
    真剣な顔で見ている茉莉の邪魔をするのは可愛そうで自粛。

    ・・・するつもりだった。

    恋愛映画には結構な確立でつきもののベッドシーンだけど、
    さらりと済んでしまうモノが多い中、濃厚にその場面は繰り返されて
    女優の喘ぎ声に茉莉の喘ぎ声がオーバーラップする。

    『ぱさっ』

    茉莉の膝に自分の肩にかけていたカーディガンをかける。

    『なぁに?』

    表情で問われ

    「寒そうだったから」

    小声で答えた。

    「ありがとう」

    はにかみながら答えて、またすぐに映画の世界へ。

    カーディガンの位置を直してやるフリをしながら、内腿に指先を滑らせる。
    びくっと揺れたけど、知らないふり。
    もう1度内腿それから外側、膝それぞれにすると、
    茉莉の瞳に色が見え隠れするようになる。
    そうなればもうこっちのもの。

    カーディガンの下に手を潜りこませ、何度も何度もしつこく内股をかするように触れる。

    『怜ちゃん・・・』

    頬を染め(暗くて分からないけど、恐らく)、濡れた瞳で訴えかけられ
    ようやくスカートの中へ。そして下着の上から敏感な突起をかすめる。

    「っ・・・」

    大きな反応。お願いだから声は出さないでね。

    突起の少し下辺りを撫でれば、既にそこはしっとりと湿っていた。





    嗚呼 可愛い茉莉。
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2099 ] / ▼[ 2116 ]
■2100 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ ゆうみ 一般人(1回)-(2005/07/27(Wed) 01:37:18)
    ドキドキのとこで(>_<)続き楽しみにしてまぁす。

    (携帯)
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2100 ] / 返信無し
■2116 / 3階層)  ゆうみサンへ
□投稿者/ トヤ 一般人(8回)-(2005/07/28(Thu) 02:58:15)
    楽しみにしてくださるなんて、ありがとうございます。

    この先も良かったらどうぞ、おつきあいくださいませ(^^)
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / 返信無し
■2114 / 1階層)  鳥篭 -4-
□投稿者/ トヤ 一般人(6回)-(2005/07/28(Thu) 02:49:34)
    しっとりと湿ったソコだけを私は何度も撫で続けた。
    時にはかする程度に、あるいは押しつけるように。

    下着の湿り気はどんどん増して、茉莉の腰がゆるゆると動く。

    「どうして欲しい?」

    耳元で囁けば、声には出せず口の動きのみで

    『触ってほしいの・・・』

    と訴えられた。

    「わかった」

    そう言って、再び今までと同じようにする。
    じれた茉莉の体は私の手にソコを押しつけるように段々と椅子から下がっていく。

    ふとスクリーンが暗くなったように感じて見てみると、エンドロールが
    流れ始めた所で。
    周りの観客達がぱらぱらと立ち上がっていく。

    私は茉莉の愛しく濡れた部分から手を離し、めくれ上がってしまったスカートを
    直してやる。
    いまいち状況がつかめていないながらも、観客達の様子を察して
    茉莉は座り直して火照った顔を隠すために俯いた。

    「顔、真っ赤だよ?どうしたの?」

    小さく尋ねれば拗ねた表情でそっぽを向かれた。

    「私にできる事ある?」

    たっぷりの善意を込め言ってみる。ここで素直なおねだり出来たら合格。

    「・・・だいじょぅぶ・・・」

    恥ずかしがりの茉莉が答えられる筈なんてない事わかってるんだけどね。

[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / ▼[ 2128 ]
■2115 / 1階層)  鳥篭 -5-
□投稿者/ トヤ 一般人(7回)-(2005/07/28(Thu) 02:57:08)
    「そう?ならいいんだけど。じゃ、行こうか
     あ、お手洗い寄って行こっか?」

    「うん。。。」

    手を引いてたたせ、暗い館内をゆっくり進みお手洗いへ。
    空席の多かった事から予想はついていたがトイレに人の姿はなかった。

    「私は化粧直しだけだから茉莉行っておいで。」

    「わかったぁ」

    パウダースペースとトイレの個室との間には結構な距離と敷居があり、
    観客人数とは釣り合わぬ程綺麗な場所に、以外さもあったが好感を覚える。
    その距離に良い感想を持ったのは私だけではないだろうな。

    茉莉は一番奥の個室へと入って行った。
    鍵の閉まる音。そして音姫(文字伏せた方がいいのかな)の水音が。

    なるべく音をさせないよう茉莉の入った個室の隣に入り鍵を閉めた。
    妙に長い水音に紛れて『クチュクチュ』といやらしい音が聞こえる。
    遠い距離にバレないと踏んだのだろうけど。

    またこっそりと個室からでて、パウダールームを通り過ぎお手洗いのドアをあけ
    外に面した映画館自体の入り口まで来るとやっと、携帯に電波が入る。

    数回の呼び出し音の後、少しかすれた声が聞こえた。

    「茉莉があんまり遅いから、私もう映画館出ちゃうよ」

    泣きそうな声が聞こえる。でも、素直じゃないんだもの。
    電話を切ってしまう。

    2分かからずに茉莉は来た。涙が今にもこぼれそう。

    「もう、本当に置いてったりしないから泣かないの。」

    ハンカチを出して目元をそっとぬぐい頭を撫でてあげる。

    「ほんとうに??」

    「本当に。」

    更に抱きしめてやれば、茉莉もぎゅぅっと抱きついてくる。
    その体温はいつもより高い。
    そして慌てたせいだけでなく頬は火照ってる。
    でもイってはないと確信が持てる。私がトイレを離れ、茉莉がここにたどり着くまでに
    どう多く考えても5分なかった筈だ。
    そして、この子はイってすぐは走ったり出来ないし。
    そう考えるときっとまだ燻ってるだろうな、と今日これからが楽しみになってしまう。





    嗚呼 意地悪でごめんね、茉莉。
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▲[ 2115 ] / ▼[ 2129 ]
■2128 / 2階層)  Re[2]: 鳥篭 -5-
□投稿者/ leo 一般人(3回)-(2005/07/29(Fri) 00:51:42)
    すっごい面白いです!続きが楽しみです!
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2128 ] / 返信無し
■2129 / 3階層)  leoサンへ
□投稿者/ トヤ 一般人(9回)-(2005/07/29(Fri) 01:07:01)
    レス、そしてお褒めの言葉ありがとうございます(^^)

    至らぬ部分等あると思いますが、
    この先もお付き合いくださいませ☆
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / ▼[ 2148 ]
■2131 / 1階層)  きゃ〜
□投稿者/ たまぴょ 一般人(1回)-(2005/07/29(Fri) 01:36:13)
    ドキドキしちゃいました。茉莉ちゃん可愛いvvV続き頑張って下さいね☆

    (携帯)
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▲[ 2131 ] / 返信無し
■2148 / 2階層)  たまぴょサンへ
□投稿者/ トヤ 一般人(12回)-(2005/07/29(Fri) 23:38:25)
    レス、お褒めの言葉ありがとうございます。

    未熟ながらがんばって書いていこうと思います〜。
    なので、良かったら今後もどーぞご覧くださいませ☆
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / 返信無し
■2130 / 1階層)  鳥篭 -6-
□投稿者/ トヤ 一般人(10回)-(2005/07/29(Fri) 01:35:52)
    「お昼、何食べたい?」

    相変わらず厳しく照りつける太陽と、飽和状態の人ゴミの中で
    茉莉は私の腕にしっかりとしがみついている。
    はぐれないよう。置いていかれないよう。

    「んー・・・玲ちゃんは何が食べたいのー??」

    「私は・・・パスタかな。」

    「じゃあちょうど良かったねー、わたしもパスタが良かったの♪」

    満面の笑み。茉莉の隣を忙しく通った若い男性が目をとめ、足を止める程の愛らしさ。
    黒い感情が押さえきれなくなってしまいそう。

    「センター街行けばなんかしらあるかな」

    「そだねっ」

    センター街へは人の流れにうまく乗った事で思ったより楽にたどり着けた。
    そして目についたチェーン店をよく見かけるパスタ屋へ。
    狭い数段の階段、茉莉を先に上がらせ自分が上り終えた所で茉莉のヒップを
    それとなく撫でる。

    「もぅっ、セクハラぁっ」

    茉莉は笑いながら振り返った。表面上はフツウでも実際は違う。
    私はその欲情の火を消さず燻り続けさせておきたい。

    「だって、茉莉のお尻が可愛かったんだもの」

    思ってる事を微塵と感じさせぬよう笑いながら答え、店内へ。

    そして、何もせずに昼食をすませた。
    あれだけ人がいればさすがに何も出来なかった、ってだけなんだけど。

    映画館は暗かったおかげで気にならなかったけれど、
    茉莉の容姿はどこにいても目立つ。
    唯一目立たないのは、以前茉莉の趣味で行った西洋人形展の会場だけ。
    本当に、人形の様な顔立ちなんだもの。
    ただ彼らと違って茉莉の頭は小さい。もちろん顔も。
    身体のつくりは恐ろしく華奢。
    痩せすぎというわけでもなく、ライン自体はとても柔らかい。

    茉莉が微笑めば愛らしい野花が咲いたようで、周囲の空気が柔らかく変わる。
    男女共に惹かれてしまうその全てを、独占したい。
    いっそ閉じこめてしまえたらと、時折思う。

    「ぃちゃん! もぅー玲ちゃんってばぁ」

    「ぁっ 何?」

    「さっきから何度も言ってるでしょーぅ。行きたいお店があるから後で行こうねって」

    「ごめんね。そうだね、行こう」

    黒い感情を再び胸に押し込めて、茉莉の話を聞く事にした。




    いつまで、押さえ込めるだろうか・・・
[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / 返信無し
■2146 / 1階層)  鳥篭 -7-
□投稿者/ トヤ 一般人(11回)-(2005/07/29(Fri) 23:37:14)
    茉莉の行きたいお店はアロマキャンドルや入浴剤を売っているお店だった。

    パスタ屋から近い所だったから、さして暑さにさらされずに済んだ事に
    正直ほっとしてる。

    「ねぇ、玲ちゃん〜、これいいニオイ(^^)」

    サーモンピンクのキャンドルを手に満足げに微笑んでる。

    「ん?どんなニオイ?」

    聞きながら私も嗅ぐ。

    何かとオレンジが混ざったようなニオイで、確かに甘すぎずいいかんじだった。

    「いいね。でも・・・茉莉のアソコのニオイの方がすきかな。」

    ボソリと耳元で囁けばみるみる顔が赤くなる。

    「ぅ〜・・・ばかぁ。。。」

    「あ、あっちの入浴剤は見なくていいの?」

    「・・・見るよ〜ぅ」

    赤い顔のまま入浴剤の売り場へ。って言っても小さいお店だから、すぐそこだけど。




    「ぅ〜・・・なんか色々試しすぎてニオイわかんなくなってきたぁ。。。」

    「もう・・・馬鹿ねぇ・・・」

    しばらく店内を見て、眉をひそめた茉莉の頭を軽く撫でながらお店を出る。

    「暑いし、少しゆっくりしたいからどっか入ろうか」

    「うんっ。あ、カラオケがいいな♪新しい曲覚えたの〜(^^)」

    「じゃ、そこでいい?」

    ちょうど見える場所にカラオケがあったから、そこに入る事にした。

    そして、待つ事なく部屋へ案内された。
    ようやく喧騒を離れられて安心した。茉莉は懸命に歌本を見てる。

    「あ、そうだ。これあげる。」

    茉莉が不思議そうな顔で受け取る。

    「わぁ〜っ、ありがとう(^^)いつの間に買ったの〜??」

    先ほどのサーモンピンクのキャンドルが、いくつかパッケージされたもの。

    「茉莉がうろうろしてる間にね。似合いそうだなって思ったから。」

    「ありがと〜ぅ。玲ちゃん大好き〜v」

    これでもかという程天真爛漫、心からの笑顔。

    アタシの我慢の限界がきたのを、遠くから見ているように感じた。


[ 親 2082 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2082 ] / 返信無し
■2196 / 1階層)  鳥篭 -8-
□投稿者/ トヤ 一般人(13回)-(2005/08/09(Tue) 22:07:33)
    プレゼントをバッグへしまい、再び歌本を見始めた茉莉の首筋に
    そっと息を吹きかけた。

    「ひゃぁっ!!」

    間の抜けた、艶っぽい声とはかけ離れた反応。

    「もぅ〜なぁに〜??」

    「なんでもないよ。こっちにおいで」

    膝の間に私にもたれる様に座らせてぎゅっと抱きしめる。
    小さな子供と同じ、太陽の匂い。

    嗚呼 手放したくないなと、こういう何気ない瞬間に
    痛い程強く激しく感じる。 独占欲にがんじがらめにされて。


    茉莉の少し恥らった顔を顎を持ってこちらに向ける。
    いきなりの深い口付けに驚きながらも、目を閉じた。
    上顎の辺りに下を這わせれば、少し声がもれ、空いている片手で
    身体を撫でれば、身体を小さく震える。


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