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Nomal 逢瀬の痕 /雅 (05/09/11(Sun) 15:32) #2360
Nomal 逢瀬の痕A /雅 (05/09/11(Sun) 17:15) #2361
Nomal 逢瀬の痕B /雅 (05/09/11(Sun) 21:31) #2362
Nomal 逢瀬の痕C /雅 (05/09/12(Mon) 00:48) #2363
Nomal 逢瀬の痕D /雅 (05/09/14(Wed) 02:34) #2381
Nomal 逢瀬の痕E /雅 (05/09/14(Wed) 06:54) #2383
Nomal 逢瀬の痕F /雅 (05/09/15(Thu) 02:15) #2385
Nomal 逢瀬の痕G /雅 (05/09/15(Thu) 03:36) #2386
│└Nomal Re[2]: 逢瀬の痕G /M美 (05/09/15(Thu) 10:45) #2387
│  └Nomal M美さん、初めまして。 /雅 (05/09/15(Thu) 20:49) #2391
│    └Nomal Re[4]: M美さん、初めまして。 /M美 (05/09/16(Fri) 20:57) #2399
│      └Nomal M美さんへ /雅 (05/09/17(Sat) 05:31) #2404
Nomal 逢瀬の痕H /雅 (05/09/16(Fri) 01:04) #2392
│└Nomal 雅さんえ /ゆうみ (05/09/16(Fri) 05:00) #2393
│  └Nomal お久しぶりです♪ /雅 (05/09/16(Fri) 22:09) #2400
Nomal 逢瀬の痕I /雅 (05/09/16(Fri) 23:16) #2401
Nomal 逢瀬の痕J /雅 (05/09/17(Sat) 01:54) #2402
Nomal 逢瀬の痕K /雅 (05/09/17(Sat) 02:30) #2403
│└Nomal 感動しました /M美 (05/09/17(Sat) 08:11) #2405
│  └Nomal M美さんへ /雅 (05/09/17(Sat) 16:08) #2406
│    └Nomal 雅さまへ /M美 (05/09/17(Sat) 22:32) #2409
│      └Nomal M美さんへ /雅 (05/09/18(Sun) 02:34) #2411
Nomal 逢瀬の痕L /雅 (05/09/17(Sat) 17:25) #2407
Nomal 逢瀬の痕M /雅 (05/09/18(Sun) 02:16) #2410
Nomal 逢瀬の痕N /雅 (05/09/18(Sun) 03:53) #2412
│└Nomal おはようございます /M美 (05/09/18(Sun) 10:59) #2413
│  └Nomal M美さん、おはようございます(^o^) /雅 (05/09/18(Sun) 12:31) #2414
Nomal 逢瀬の痕O /雅 (05/09/19(Mon) 02:41) #2416
Nomal 逢瀬の痕P /雅 (05/09/19(Mon) 16:01) #2422
Nomal 逢瀬の痕Q /雅 (05/09/20(Tue) 10:09) #2440
Nomal 逢瀬の痕R /雅 (05/09/21(Wed) 00:45) #2455
Nomal 逢瀬の痕S /雅 (05/09/21(Wed) 01:24) #2461
│└Nomal Re[2]: 逢瀬の痕S /みんみ (05/09/21(Wed) 01:58) #2463
│  └Nomal みんみさん、初めまして♪ /雅 (05/09/21(Wed) 02:11) #2464
│    ├Nomal 初めましてM(__)M♪ /みんみ (05/09/22(Thu) 00:45) #2475
│    │└Nomal どうも♪ /雅 (05/09/22(Thu) 02:58) #2478
│    └Nomal 素敵なノベル♪ /アイ (05/09/25(Sun) 03:09) #2501
│      └Nomal アイさん♪初めまして。 /雅 (05/09/25(Sun) 04:30) #2503
Nomal どうも♪ /ゆうみ (05/09/21(Wed) 12:31) #2469
│└Nomal 失礼しましたぁ。(笑) /雅 (05/09/22(Thu) 03:03) #2479
Nomal 逢瀬の痕21 /雅 (05/09/22(Thu) 02:23) #2476
Nomal 逢瀬の痕22 /雅 (05/09/22(Thu) 02:50) #2477
Nomal 逢瀬の痕23 /雅 (05/09/22(Thu) 12:33) #2480
Nomal 逢瀬の痕24 /雅 (05/09/22(Thu) 13:48) #2482
Nomal 逢瀬の痕25 /雅 (05/09/23(Fri) 02:33) #2492
Nomal 逢瀬の痕26 /雅 (05/09/23(Fri) 03:04) #2493
Nomal 逢瀬の痕27 /雅 (05/09/23(Fri) 17:43) #2496
Nomal 逢瀬の痕28 /雅 (05/09/23(Fri) 17:58) #2497
Nomal 逢瀬の痕29 /雅 (05/09/24(Sat) 21:42) #2499
Nomal 逢瀬の痕30 /雅 (05/09/25(Sun) 04:24) #2502
Nomal 逢瀬の痕31 /雅 (05/09/26(Mon) 04:54) #2505
│└Nomal こんばんわ。 /由兎魔 (05/09/26(Mon) 20:33) #2506
│  └Nomal 由兎魔さん♪お久しぶりです。 /雅 (05/09/27(Tue) 01:45) #2507
Nomal 逢瀬の痕32 /雅 (05/09/27(Tue) 21:09) #2509
Nomal 逢瀬の痕33 /雅 (05/09/27(Tue) 21:59) #2511
Nomal どうも(・。・) /ゆうみ (05/09/28(Wed) 01:12) #2512
│└Nomal どもども♪ /雅 (05/09/28(Wed) 02:20) #2513
Nomal 逢瀬の痕34 /雅 (05/09/29(Thu) 00:03) #2514
Nomal 逢瀬の痕35 /雅 (05/09/30(Fri) 03:09) #2515
Nomal 逢瀬の痕36 /雅 (05/09/30(Fri) 03:52) #2516
│└Nomal NO TITLE /げじ (05/10/02(Sun) 01:18) #2522
│  └Nomal 初めまして♪ /雅 (05/10/02(Sun) 02:14) #2523
│    └Nomal NO TITLE /げじ (05/10/02(Sun) 22:44) #2527
│      └Nomal ありがとうございます♪ /雅 (05/10/03(Mon) 01:42) #2529
Nomal 逢瀬の痕37 /雅 (05/10/02(Sun) 03:26) #2524
Nomal 逢瀬の痕38 /雅 (05/10/02(Sun) 05:03) #2525
Nomal 逢瀬の痕39 /雅 (05/10/03(Mon) 00:46) #2528
Nomal 逢瀬の痕40 /雅 (05/10/04(Tue) 23:06) #2531
Nomal 逢瀬の痕41 /雅 (05/10/05(Wed) 00:56) #2534
Nomal 逢瀬の痕42 /雅 (05/10/05(Wed) 02:33) #2535 完結!
│└Nomal Re[2]: 逢瀬の痕42 /miyabi (05/10/06(Thu) 20:44) #2550
│  └Nomal Miyabi@さん /雅 (05/10/06(Thu) 22:36) #2552
Nomal あとがき /雅 (05/10/05(Wed) 02:37) #2536 完結!
│├Nomal お姉様は /ブルー (05/10/17(Mon) 02:07) #2616 完結!
││└Nomal 初めまして。 /雅 (05/10/17(Mon) 03:21) #2617
│├Nomal 雅さん /まみ (05/10/05(Wed) 03:22) #2537
││└Nomal まみさん、ありがとうございます♪ /雅 (05/10/05(Wed) 12:08) #2538
│├Nomal Re[2]: あとがき /miyabi (05/10/06(Thu) 20:29) #2549
│└Nomal Re[2]: あとがき /miyabi (05/10/06(Thu) 20:24) #2548
Nomal イイ! /(・∀・) (05/10/05(Wed) 12:29) #2539
│└Nomal ありがとうございます♪ /雅 (05/10/05(Wed) 22:57) #2543
Nomal 雅さんへ /A (05/10/05(Wed) 13:52) #2540
│└Nomal Aさんへ♪ /雅 (05/10/05(Wed) 23:04) #2544
Nomal (┬┬_┬┬) /かず (05/10/05(Wed) 18:43) #2541
│└Nomal かずさんへ♪ /雅 (05/10/05(Wed) 23:17) #2545
│  └Nomal 初投稿です… /李神 (05/10/06(Thu) 02:44) #2546
│    └Nomal 李神さん、初めまして♪ /雅 (05/10/06(Thu) 03:02) #2547
Nomal はじめまして〜 /秋葉 (05/10/06(Thu) 23:10) #2553
│└Nomal 秋葉さん、初めまして。 /雅 (05/10/06(Thu) 23:18) #2554
Nomal よかったです /樹里 (05/10/07(Fri) 00:24) #2555
│└Nomal 樹里さんへ。 /雅 (05/10/07(Fri) 21:15) #2559
Nomal 逢瀬の痣 /舞 (05/10/07(Fri) 01:34) #2556
│└Nomal 逢瀬の痣 /舞 (05/10/07(Fri) 01:53) #2557
│  └Nomal 舞さんへ♪ /雅 (05/10/07(Fri) 21:34) #2560
│    └Nomal ☆はじめまして☆ /小町 (05/10/07(Fri) 23:17) #2562
│      └Nomal 小町さんへ♪ /雅 (05/10/07(Fri) 23:52) #2564
│        └Nomal お久しぶりです♪ /由兎魔 (05/10/12(Wed) 00:35) #2603
│          └Nomal ありがとうございます♪ /雅 (05/10/12(Wed) 01:37) #2604
│            └Nomal ありがとうございます♪ /小百合 (10/01/17(Sun) 22:26) #6188
Nomal 尊敬しています /りな (10/03/29(Mon) 05:55) #6225 完結!


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■2360 / 親階層)  逢瀬の痕
□投稿者/ 雅 一般人(1回)-(2005/09/11(Sun) 15:32:18)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    2005/10/06(Thu) 08:36:59 編集(投稿者)

    真里菜は泣いた。

    外は、木の葉が激しく揺れる摩擦音と 風と雨が全てを叩きつける音。

    私は、

    帰る当てもなく、ずぶ濡れで彷徨い歩く

    寂しい迷い犬。


    全身を振るわせながら、フラフラと彷徨う

    野良犬なんだ・・。


    「お姉様ー」


    全身の力を振り絞って真里菜は叫んだ。


    飼い主を探す、迷い犬の遠吠えのように。


    真里菜は手首を見た。


    そこには、残された痕だけ・・もう何もない。


    首輪を外された、捨て犬なんだ・・。


    ------------------------------------


    あの日も、台風で雨も風も強くて

    おまけに傘はいつもの愛用のコンビニ傘。


    「きゃっ」

     ボキっ

    「あらあら・・。大丈夫?」


    振り返るとそこには、確かマンションの隣の人。

    真里菜に傘を差しかけてくれている。


    名前は何だったっけ?

    挨拶くらいしか交わした事ないけど・・。

    清楚な綺麗な人・・・。


    OL1年生の真里菜は、一人暮らしを初めてまだ半年。

    今年大学を出て、某OA関連企業に就職したばかり。

    実家は同じ関西だが、通勤2時間。朝8時30分の朝礼に間に合うには

    大変で、反対する親を説得して、家賃は折半ということでマンションを

    借りてもらった。


    大学時代に彼氏に買ってもらった、ヴィトンの傘を通勤途中で無くしてしまって

    無くすくらいならとコンビニ傘が愛用となっていたけど

    こんな台風の日には、やっぱりモロい。


    「これ、良かったら使って。」


    お隣さんは、鞄から折りたたみ傘を取り出して真里菜に手渡した。


    「あっ。ありがとうございます。」


    「もう5分もすればマンションだし、折りたたみだけど何とかなるかしらね。」


    慌てて真里菜は、借りた折りたたみ傘を開いた。


    「さ、早く帰りましょう。」


    お隣さんは、にっこり微笑むと、小走りにマンションに向かって行った。


    (はぁ。助かった。後で乾かして返しにいかなきゃ。)


    マンションに着いた真里菜は、キーケースを探していた。


    いくら探しても見当たらない。改札でる時あったのに・・。


    ガサゴソ  ない・・・。


    どっかで落としたのかな・・。


    ガサゴソガサゴソ  え・・困ったな・・。



    ガチャ


    着替え終わった、隣の住人さんが、不思議そうに覗いていた。


    「どうかした?何かゴソゴソと音がするから出てきたんだけど。」


    「鍵。どっか落としたみたいなんです。」


    真里菜は、困ったようにバックを探りながら答えた。


    「びしょ濡れだし、風邪ひいちゃうわ。取りあえず部屋にあがって。」


    その綺麗な隣の住人は、にっこり微笑んで真里菜に言った。


    真里菜は少し躊躇した。でも、その笑顔に吸い込まれるように

    真里菜は、隣の玄関へと歩いていった。


    玄関には、Sasakiと書かれてあった。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2361 / 1階層)  逢瀬の痕A
□投稿者/ 雅 一般人(2回)-(2005/09/11(Sun) 17:15:28)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「お邪魔します。すみません。」

    「はい、これで身体拭いて。」


    真里菜はタオルを手渡され、濡れた髪、衣服を拭いた。

    この香り・・。薔薇の香り。いい匂い。


    「服、かなり濡れてるわよね。シャワー使っていいわよ。着替えここにおいとくから。」


    「すみません。ご迷惑おかけします。」


    「かまわないわよ。別に迷惑でも何でもないから、気にしないで。」


    真里菜は、言われるがまま、シャワーを借りることにした。


    雨で身体が冷えて、寒くて仕方なかったから・・。


    同じ作りの自分の部屋では、部屋で脱いでシャワーを浴びるけど、


    そこは遠慮して、トイレの上蓋に脱いだ衣服を置き、シャワーを浴びた。


    暖かいシャワーはとても気持ちいい。


    ここも、薔薇の香り・・。


    ボディソープも、シャンプーも全部薔薇の香りで揃えてある。


    (好きなんだろうな。。薔薇の香り)


    真里菜は、早々シャワーを済ませた。


    あっ・・タオルと着替え、部屋に置いてきたままだ・・


    真里菜は少し恥ずかしかった。


    狭いワンルーム。扉を開けたら、全裸丸見え・・。


    少し考えてたら、外から声がした。


    「ちょっと入るわよ。」


    真里菜はビクッとした。女同士なんだから、そんな気にすることもないのに。。


    「はい。バスタオル」


    「あっ・・ありがとう。」


    真里菜はシャワーカーテンから手だけ出して、さっとバスタオルを受け取った。


    「着替え。ここにおいとくね。」


    真里菜は身体を拭き、着替えを手にした。


    (これ・・。)


    置かれていたのは、メンズの白シャツ1枚。


    濡れた服と下着は、さっき持って出てしまっているみたいで何も残っていなかっ

    た。


    下着もないまま、真里菜は仕方なくシャツを羽織った。



    「すっきりした?」


    扉を開けると、スリップ姿のお姉さん・・。え?


    真里菜は一瞬、びっくりして声も出なかった。


    「私もシャワーまだだから。ここに紅茶入れてあるから飲んでて。」


    「佐々木さん。すみません。私先にはいっちゃって。」


    「私より、貴女のほうがひどく濡れていたから。気にしないで。」


    シャワーの扉が閉まると、真里菜は、ソファに腰掛け遠慮なく紅茶をいただいた。

    この紅茶も、甘い薔薇の香り。。ティーカップの隣には薔薇ジャムが添えてある。

    真里菜は、薔薇ジャムをスプーンで1杯すくって入れて飲んだ。

    甘く、高貴な香りがした。


    何気なく、部屋を見渡すと、すっきり片付けられたシンプルな部屋。

    真っ白のシーツのセミダブルベットだけが妙に浮いているような

    感じがしたけど、ベージュ系でまとめられた部屋は、ホテルの1室のようだった。

    そこに、真里菜の濡れた服がかけられてあった。

    (乾かしてくれてるんだ・・。)


    シャワーのザーザーという音が止まった。

    暫くすると扉が開いた。

    そこには、同じ白いシャツを着た、綺麗な女性・・

    真里菜は、同じ女性でありながら、その姿に見とれてしまった。

    白いシャツから覗く、吸い付くような白い胸の谷間。

    上向きにツンと突き出た、乳首が、とても色っぽさを増す。


    「ごめんね。着替えこれしかないの。部屋着って、いつもシャツだから。」


    真里菜は見とれている自分に気づいて、ぽっと顔を赤らめた。


    佐々木は、真里菜の隣に腰掛け、足を組んで、煙草に火をつけた。


    白い手入れされた足・・。パールピンクのペティキュア・・。


    細くて長い節のない綺麗な指・・。


    モテるだろうな・・。佐々木さん。


[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2360 ] / 返信無し
■2362 / 1階層)  逢瀬の痕B
□投稿者/ 雅 一般人(3回)-(2005/09/11(Sun) 21:31:19)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「今日、良かったら泊まっていっていいわよ。明日休み?土曜だけど」

    「はい。休みですけど。でも・・。いいんですか?」

    佐々木は笑みを浮かべて

    「いいわよ。真里菜ちゃん、可愛いから。ウフフ」

    (佐々木さん、私の名前知ってたんだ・・。)

    「じゃ、今晩だけお願いします。明日実家に帰って、スペアーキーもらってきます

    から。」


    それから真里菜は、佐々木とお互い結構話し込んだ。

    話をすればするほど、真里菜は佐々木の優しい笑顔の裏の鋭い目に気がついた。

    話をただ、黙ってうなづくように聞いてくれている時のあの目・・・。

    その目に見つめられると、肉食動物に、じっと見つめられ捕らえられたような、

    そんな感じさえした。

    真里菜は佐々木に勧められるまま、ウォッカをオレンジで割った飲み物を

    2杯も飲んだ。

    普段、カクテルは、キツすぎてお店でも殆ど飲めないのに、飲みやすくて、

    甘くて美味しいから、話ながら飲んでしまった。

    だんだん、ろれつが回らなくなってくる自分に気がついた時には、

    足も立たなくて、トイレに歩くことさえ、フラフラの状態になっていた。


    「さ・さき・・さん。真里菜酔っ払ちゃいました。」

    佐々木は、それまでの優しい微笑みの顔ではなく、妖しい笑みへと変わっていた。


    「じゃ、そろそろベットに横にならないとね。」


    佐々木は、ゆっくりと真里菜を抱えて、ベットへ移した。


    「力もちなんでしゅね・・。」


    佐々木は何も答えない。真里菜の肌蹴た胸元から足先まで、舐めるように


    見つめている。


    「貴女、結構綺麗な身体してるのね。こんなに全身、真っ赤になって。」


    真里菜は、その目から、自分の身に起こる危険を感じた。


    (あぶない・・この人。でも、身体がいうこときかない・・。あっ・・)


    佐々木は、ゆっくりとベットに腰掛けて薄ら笑いでこう言った。


    「今日から、貴女は、可愛い私の雌犬になるのよ。」


    (つづく)

[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2360 ] / 返信無し
■2363 / 1階層)  逢瀬の痕C
□投稿者/ 雅 一般人(4回)-(2005/09/12(Mon) 00:48:55)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    佐々木は、ゆっくりと、自分の着ていたシャツのボタンを外しだした。


    「何をするんですか」


    佐々木は、にやっと笑って言った。


    「もう、あなたは私の雌犬だと言ったはずよ」


    真里菜は固まった。いったい雌犬って・・。


    佐々木がシャツをそっと脱いだ。


    (何て、綺麗なんだろう・・。この人の身体)


    大きすぎないDカップくらいの形のいい上向きの乳房。淡い色の先端。


    首筋の鎖骨のへこみは、美しく、そして、キュッとしまったウエストライン。


    美しく清楚な顔立ちと、それに合いすぎるぐらいのボディは、真里菜の心を刺激

    した。


    (怖いけど・・、この人になら・・・。犯されてもいい・・)


    佐々木は、ゆっくりと真里菜の顔に近づいた。


    「今日は、一生消えない刻印を、貴女の身体に刻み込んであげるわ」


    佐々木は、真里菜の耳元に軽くキスをしながら、ゆっくりと首筋に向かって


    舌を這わせ、右手は真里菜のシャツのボタンを1つ1つ外していった。


    「やっぱり。貴女、そうとう感じやすいのね。もう、こんなになってるじゃない」


    露わになった、真里菜の硬くなった乳首の周りをゆっくりゆっくりと舌を滑らせ

    る。


    「あっ・・」


    真里菜はたまらず、吐息を漏らした。


    その舌は柔らかく、そして的確に真里菜の身体を痺れさせる。


    真里菜の目を見ながら、佐々木は、乳輪の淵を円を描くように舌を出して


    滑らせていく。決して、一番感じる先端へは触れないように。


    「ハァ・・そんな、じっと・・みないで・・。」


    「自分の乳房が、どうやって感じていくのか、しっかり見ておきなさい。」


    佐々木は、両手で、乳房を揉み上げ、そして、わざと乳首を見せ付けるように


    鷲掴みにして、ニヤっと笑い、真里菜の乳輪を刺激していく。


    「あっ・・ダメ・・。やっぱり、こんなこと・・。アハァァン」


    「そんな事言うんだ。真里菜は。じゃ、調べてみようかしら。」


    「イヤっ。」


    佐々木は、身体を起こして、真里菜の足を立てひざでよく見えるように、

    大きく広げて覗きこんだ。


    「あら・・。おかしいわねぇ。まだ、そこまで、感じる部分を何もしてないのに、

    真里菜のいやらしい穴から、汁が溢れてきてるわよ。ほら。」


    佐々木の白い細い中指は、真里菜の汁をゆっくりとかきあげた。


    「アァァン」


    佐々木はその中指を、真里菜の唇に近づけた。


    「さぁ。貴女の出したものよ。味わいなさい。」


    佐々木は、真里菜を押さえ込み、グィっと真里菜の顔を引き寄せ、


    真里菜の唇に、中指を押しこんだ。


    「おりこうね。ちゃんと全部舐めるのよ。」


    初めて味わう自分の味は、少し酸味のある味がした。


    何て、恥ずかしい事をさせるの・・。でも、イヤじゃない・・。


    あぁ・・。この人の胸が私の頬にあたってる。何て気持ちいいんだろう。


    真里菜は、今まで感じたことのない柔らかみを感じながら、その白い指を一生懸命

    ゆっくりと舐めあげた。


    佐々木は、真里菜の恍惚に溢れた表情を見て、満足そうに真里菜を舌の動き見つめ

    ている。


    佐々木はベッドサイドから、紅い首輪と鎖を持ち出した。鎖は、ベッドの足の部分

    に繋がれていた。


    「今日は貴女が飼われた日。さぁ、付けてあげるわ。」


    真里菜は、言われるがまま、首輪をつけられ、ベッドの端に繋がれた。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2381 / 1階層)  逢瀬の痕D
□投稿者/ 雅 一般人(5回)-(2005/09/14(Wed) 02:34:47)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「何て可愛い・・。ずっと私のものにしたいと思っていたのよ」


    佐々木は、鎖を引き寄せ真里菜にくちづけした。

    真里菜は、もう既にこの人のものだった。


    「貴女、夜たまに一人で慰めているでしょ」


    真里菜は、何の事を指しているのか、すぐピンときた。

    恥ずかしさで、顔が真っ赤に染まった。


    「初めて、貴女のこらえる様な喘ぐ声を聞いた時、私たまらなかったわ。

    それから、貴女の声が聞こえる度に、どんな風に、どんな顔でイクのか、

    見たくてたまらなくなったの。」


    そういいながら佐々木は、ベットの下から箱を取り出した。

    真里菜は、そっとその中を覗いた。

    その箱には、SMグッズと言われるありとあらゆる物が並んである。

    真里菜の身体は、どんどん熱くなっていった。

    佐々木は、クスっと笑うと、その中からアイマスクと手錠を2つ出してきた。

    まず、アイマスクで真里菜の目を覆った。


    (いったい・・何をされるの・・)


    カチャ  カチャ  カチャ  カチャ


    佐々木は、片一方は、真里菜の手首に、もう片側はベットの頭に手錠をはめた。

    ベッドの頭元は、金の柵になっている。


    「このベッドって結構いいでしょ。ウフフ。」 


    真里菜の身体は、どんどん潤っていく。手錠をはめる音・・佐々木の甘い声、

    そして、これから起こる未知の愛撫・・・。


    「さぁ・・。ゆっくり味わいなさい・・」


    佐々木は、ゆっくりと唇にキスしながら、ベットに真里菜を横たわらせた。


    佐々木は、真里菜の唇にねっとり舌を絡ませ、真里菜もそれに答えるように


    佐々木の舌を追い、吸った。


    唇は、どんどん下へ下へと下がっていく。


    身動きがとれないし、アイマスクで何をされるのか見えない・・


    でも・・これって・・


    ものすごく感じる・・・


    「真里菜ってほんと、感じやすいわね。そういう子、大好きよ」



    真里菜は、佐々木の舌の動きを感じながら、そして自分が今されている事を


    頭の中で想像してしまう。いやらしい舌づかい・・。女の人に愛撫されている


    自分・・


    「アァァン・・」


    見えない分、すべての感覚が敏感になる。


    「可愛いわよ・・。その声・・やっぱり可愛い・・」


    佐々木の一言一言全てが、感じる。


    まるで身体に電気が走ったように・・。もう・・ダメ・・とまらない・・。


    「お姉さま・・」


    佐々木は、真里菜の胸を鷲掴みにし、舌先で胸の膨らみにキスし、乳輪を刺激す

    る。チロっとそそり立った乳首の先端に舌を一瞬だけ這わすと

    すぐ、外す。何度何度も、敏感な部分にはかすかに刺激して・・

    真里菜は、もうたまらなかった。


    吸ってほしい・・もっと乳首を舐めてほしい・・


    そんないじわるしないで・・


    お姉さま・・お願い・・・。もっと・・もっとして・・


    そのとたん、乳首に刺されたような、刺激が走った。


    「アァー。痛い・・」


    その痛みは、お姉さまの歯で私にしるしをつけてもらった証・・。


    「もっと・・もっと強く噛んでください」


    「ウフフ・・。おりこうね。」


    佐々木は更に強く真里菜の乳首に歯を立てた。


    「アァァァァァーん 気持ちいいー」


    真里菜はもうたまらなかった。痛みがこんなに感じるなんて・・


    真里菜の下半身から、どんどん溢れてくる液体でシーツに染みがついていた。


    「もう・・。こんなにシーツを汚しちゃって・・。お仕置きしなきゃね」


    佐々木は、箱をガサゴソ探り出した。


    お仕置き・・。


    真里菜は、抑えようがなかった。


    「お姉さま・・早く・・早くお仕置きしてください・・。」


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2383 / 1階層)  逢瀬の痕E
□投稿者/ 雅 一般人(6回)-(2005/09/14(Wed) 06:54:26)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    カチャンカチャンと、ベットに止められていた手錠を外す音が聞こえる。

    そして、真里菜はいきなりM字に足を曲げられた。


    「イヤァ・・恥ずかしい・・お姉さま」


    「あら?さっきお仕置きをお願いしますっていったのは誰かしら?真里菜

    のあそこから、こんなにイヤラシイ汁が溢れて止まらないのに。これでも

    イヤかしら。。」


    佐々木は、真里菜の股を両手でしっかり固定し、真里菜の股間に顔を埋めた。

    真里菜の一番敏感になっている、その堅く大きくなった部分に吸い付いた。

    その舌はものすごい早さで上下左右と真奈美を愛撫した。


    「いや・ハァァ・お姉さま・・アアァァ」


    「真里菜ったら・・。そうとうイヤラシイのね。こんなに大きく育っちゃって。

    沢山舐められて、吸われてるからこんなに発育しちゃうのよ。ほんとイヤラシイ

    子」


    「ウグッギャアアアァァァー。止めてーーー!お姉さまー!」


    真里菜は叫んだ。敏感な先端にますます激しく佐々木の歯が鋭く食い込んでいく。


    真里菜は余りの痛さに腰を引き、身体を起こした。


    その途端、手錠が足にかけられた。足と手を手錠で繋がれたのだ。


    真里菜は、必死でもがいたが、身動きが取れない。


    そのまま、佐々木は、真里菜をベッドに押し倒した。そして、繋がれている首輪の

    鎖の長さを縮められて、もう、起き上がることさえできない。


    佐々木は、ニヤっと笑って言った。


    「お仕置きはこれからよ。」



    ブイィィィィーン


    何かの電源の入る音・・。


    「さぁ・・。真里菜の可愛い喘ぎ見せてもらうわ。ウフフ」


    佐々木は、真里菜の乳房の敏感な部分を口に含み舌を振るわせ、取り出した


    ローターを真里菜の股間に、ゆっくりとあてがった。



    「アァァァァァーーン。気持ちイイィィー」


    真里菜は、初めての激しい快感に身体をうねらせた。

    佐々木は、ローターを円を描くように、敏感な部分をかするように周りを刺激して

    いく。


    「ハァハァハァっ。アァーン。お姉さま・・もうダメェ」


    真里菜は、腰をくねらせて喘いだ。


    「本当に止めていいの?止めてほしいのかしら?ムフフ」


    そういいながら、ローターはますます敏感な部分に近づいて、真里菜を刺激する。


    「イヤァァー。ハァアァン。止めないでー」


    「じゃ、どうやってお願いするのかしら?」


    「お姉さま・・ハァハァ・・もっとお仕置きしてください。アァァーン」


    真里菜は、もう頭が真っ白になって、おかしくなりそうだった。

    身体は、刺激が近づくにつれ、もっともっと佐々木を求めた。

    何度も何度もイキそうになるのを、佐々木は全てわかってるかのように、直前で

    外す。

    真里菜のほとばしる愛液・・。その出所は、どんどん熱くなって、うずいてくる。


    「お姉さまー。ハァ早く、ハァいれてーーー」


    佐々木は真里菜の耳たぶを噛み囁いた。


    「まだ、早いわ。私の許可があるまで、絶対にイッちゃダメよ。そうしないと

    真里菜の疼いているここに、何もしてあげないわよ。」


    佐々木は、真里菜の愛液を指でなぞり、中指をその穴に一瞬だけ差し込んだ。


    「ァァァン・・お姉さまぁ・・お願い・・ハァ・・イカせてぇー」


    「ほんとに真里菜は、淫乱な子ね。でも、まだイッちゃダメよ。いいわね。」


    佐々木は、そう言って真里菜の一番敏感な部分にローターを当てた。


    「あぁぁぁぁぁぁーーーーーお姉さまぁーーー」


    真里菜は、狂うように、身をよじらせ喘いだ。一気にエクスタシーに近づいてい

    く。身体を反らせながら、喘ぐと同時に腕と足にはめられた手錠は、どんどん

    真里菜の肉へ食い込んでいく。

    その痛みと、快感・・。真里菜は初めて快感に酔いしれた。


    「アァッアァッ・・イク・・イッちゃうぅ アァァーおねえさまァ。アァァ」


    真里菜は絶頂を向かえ果てた。でもまだローターはあてがわれたままだ。


    身体の力は抜け、ローターの動きにあわせて、全身がビクンビクンと痙攣する。


    「アァお姉さまぁ。もうダメぇぇ。イッた後すぐはダメェェ・アァ・ヤメて・」


    佐々木は、真里菜の痙攣する姿を見て、微笑みながら言った。


    「私の許しもなくイッてしまったのは真里菜でしょ。ウフフ」


    ローターの真里菜を攻め立てる音と真里菜の悲痛な喘ぎ声が部屋中に響いていた。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2385 / 1階層)  逢瀬の痕F
□投稿者/ 雅 一般人(7回)-(2005/09/15(Thu) 02:15:42)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    トゥルルル・・トゥルルル・・

    いきなり電話が鳴った。

    佐々木は、手馴れたように、ディルドをつけ何事もないように電話に出る。

    その間も、ローターが止まることはなかった。

    真里菜は、必死で声を殺す。

    「ゥゥグゥ・・ゥゥ・・」

    佐々木はにやりと笑いながら、普通に会話している。

    そして、佐々木はそっと耳元で囁く。


    「しっかりこらえなさい。。フフフ」


    真里菜は、また襲ってくる快感の波で、失神寸前だった。

    身体に力が入らないのに、身体が勝手に動いてしまう。

    何度もイカされる苦痛と快感・・。


    ズブッ・・ズブッ


    佐々木は、ディルドで真里菜を突いた。


    「アァァァーン」


    真里菜はたまりかねて、声を上げてしまう。

    佐々木は、ごまかすように、咳込んだふりをして、電話を中断し

    ガムテープで真里菜の口をふさいだ。

    「これなら、存分にできるわね。」

    佐々木は、電話に戻って平然に話しながら、真里菜に挿入した。

    「ンンン・・・ウンンンン・・」

    真里菜は、佐々木の腰の動きとともに、声にならない声で喘ぎ、

    髪を振り乱し、汗と愛液に塗れ、最高の波が真里菜の全身に襲ってくる。

    電話を切った佐々木は、腰を振りながら真里菜の口のガムテープを外した。


    「やっぱり、真里菜の声が聞きたいわ。」


    佐々木は、真里菜の腰を持ち上げ、深く挿入し、激しく真里菜の奥を突いた。

    佐々木の腰使いは、滑らかに、そしてぐいぐいと真里菜の一番感じるスポットを

    捕らえる。佐々木も、どんどん息があがって、感じてきているようだった。

    ディルドで攻められる真里菜のいやらしい音と、パンパンと佐々木と真里菜の

    激しくぶつかり合う交わりの音が、真里菜をますます快感に導いた。


    「お姉さまぁ〜、アァァァーーん、イクぅ、イクぅ、アァァァ」


    「真里菜、イキなさい。気持ちよく、私を感じてイキなさい。」


    「お姉さまぁぁ、ハァ大好きぃ、アァッァァーン」


    「ハァハァ、真里菜、可愛いわ、真里菜、ハァハァ」


    真里菜は、激しい絶頂でどんどん意識が遠のいていく。


    佐々木は、そっとアイマスクを外して、真里菜に優しくキスした。


    真里菜を見つめる目は、とっても優しい目だった。


    「お・・ね・えさま・・」


    佐々木は、拘束していた手錠を外し、力の抜けきった真里菜を抱きしめた。


    「大好きよ。真里菜。」


    その柔らかい佐々木の胸に抱かれ、喜びを感じながら、

    真里菜は、そのまま眠りについた。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2387 ]
■2386 / 1階層)  逢瀬の痕G
□投稿者/ 雅 一般人(8回)-(2005/09/15(Thu) 03:36:15)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    カーテンから指す光で、真里菜は目が覚めた。

    隣では、佐々木が気持ちよさそうに、寝息を立てている。

    真里菜は、夕べの事を思い出していた。

    手首には、昨日の激しさを物語るように、赤黒くくっきりと痕が残っている。

    真里菜は、その痕を指でなぞり、佐々木の指や、舌の感触、そして初めて味わった

    ローターの感触を思い出した。

    真里菜は、たまらず、右手を股間にもっていった。


    「ン・・」


    佐々木に気づかれないように、声を押し殺し、クリトリスを刺激した。


    (お姉さま・・、もっともっと真里菜の身体をいじめて・・・アァァ)


    真里菜の指は、どんどん激しくなっていく。


    そして、絶頂に到達する直前


    「ウフフ。」


    佐々木は、真里菜に覆いかぶさり、真里菜の唇を舌先でなぞった。


    「お姉さま・・」


    真里菜は、佐々木の首に腕を絡め、自分から激しく佐々木の唇をむさぼった。


    「真里菜は、本当はすごく淫乱なのよね。でもそういうとこも可愛くて

    好きよ」


    「お姉さま・・もっともっといじめてください。」


    「いいわよ。じゃオナニーの続きをしなさい。そしたらご褒美をあげるわ」


    「えっ・・。そんなの恥ずかしくて・・ダメ・・」


    真里菜の顔は真っ赤になった。


    「じゃ、二度としてあげないわよ」


    佐々木はいじわるそうに、真里菜の顔を覗き込む。


    「それは・・いや・・」


    「なら、真里菜のあそこがよく見えるように、オナニーしてごらんなさい。」


    真里菜は、目をつむって、恥ずかしさをこらえて、佐々木の言うことに従った。


    佐々木は、あの鋭い目でじっと真里菜を見つめている。


    「アァァン・・ハァハァ」


    (あぁ・・お姉さまに見つめられて、私すごくいやらしいことしてる)


    真里菜は、普段自分で慰めているときに感じたことのない快感を覚えた。


    どんどん染み出てくる私の愛液。自分で乳房を揉み、乳首を刺激する。


    (お姉さまが・・見てる・・。もっと・・見て・・)


    「あぁ・・真里菜・・。」


    佐々木もたまらなくなったのか、パンティの中に手をいれ、激しく動かしだした。


    「アァァン、お姉さま、とっても綺麗・・」


    真里菜は、たまらず佐々木の乳首に吸い付いた。


    「アァ・・真里菜はいい子ね。アァン」


    佐々木は、パンティを脱ぎ、敏感な部分を刺激し、身体を仰け反らせている。


    「ハァハァ・・真里菜・・アァァン」


    「お姉さま・・お姉さまのあそこ舐めたい・・」


    「いいわよ、ハァハァ・・舐めなさい。そして私を喜ばせなさい」


    真里菜は、佐々木の股間に顔を埋めて、ピチャピチャと音を立て、舐め上げる。


    「アァァ・・いいわよ、とっても・そこ・・アァァン・・いいわぁ・・」


    佐々木は、身体を硬直させ、真里菜の頭を抱え込み、喘ぐ。


    「さぁ今よ、指を入れて・・アァァーン」


    真里菜は言われるとおり指を佐々木の奥に入れた。温かくて何て気持ちいいんだ

    ろう。

    真里菜は、指で中を混ぜ廻しながら、佐々木のクリトリスをチロチロと舐め、そし

    て、強く音を立てながら吸った。どんどん、佐々木は激しく腰をくねらせ、

    大きな声で喘ぎながら、イった。


    「ハァハァ・・真里菜・・。あなた・・最高よ」


    「お姉さま、とっても綺麗で・・そして、お姉さまの味、とっても美味しい」


    「じゃ、真里菜にもご褒美をあげなきゃね。」


    (つづく)
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▲[ 2386 ] / ▼[ 2391 ]
■2387 / 2階層)  Re[2]: 逢瀬の痕G
□投稿者/ M美 一般人(1回)-(2005/09/15(Thu) 10:45:01)
    雅さま

    初めまして。M美といいます。
    作品を読ませていただきました。ありがとうございます。
    真里菜さんのようなMの私には刺激的な作品です。強く噛まれる乳首とローターやディルドの感触、手首に残る赤黒い痕など、以前お付き合いしていたお姉さまのことを思い出しました。佐々木さまに調教され、ますます淫乱なM奴隷に変わる真里菜さんに期待をしております。
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▲[ 2387 ] / ▼[ 2399 ]
■2391 / 3階層)  M美さん、初めまして。
□投稿者/ 雅 一般人(9回)-(2005/09/15(Thu) 20:49:25)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    読んでいただいてありがとうごさいます♪
    SMの方に投稿させていただいて、初めてのレスとっても嬉しいです(^^)

    お姉さまを思い出されたとのこと・・。
    しっかり逢瀬の度に調教されていかれたのしょうね(^o^)

    私も、S性が強いので、どっちかというと自分なりの調教の仕方になって
    しまうとこがあるのですが、本当はもっと色々描きたいのですが、余り濃く書きすぎるのも・・と少し考えたりしながら執筆しております。

    これからの真里菜の調教を楽しみにしていてくださいね♪

    雅(みやび)

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▲[ 2391 ] / ▼[ 2404 ]
■2399 / 4階層)  Re[4]: M美さん、初めまして。
□投稿者/ M美 一般人(2回)-(2005/09/16(Fri) 20:57:17)
    雅さま

    お返事、ありがとうございました。本当に嬉しいです。

    > しっかり逢瀬の度に調教されていかれたのしょうね(^o^)
    1年ほど半同棲していたので・・・忘れられない思い出です(哀)

    > 私も、S性が強いので、どっちかというと自分なりの調教の仕方になって
    調教の方法は人それぞれだと思います。雅さまのお考えであり、それを自由に表現なさって下さい。真里菜さんを私自身に置き換えて読ませていただきます。





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▲[ 2399 ] / 返信無し
■2404 / 5階層)  M美さんへ
□投稿者/ 雅 一般人(15回)-(2005/09/17(Sat) 05:31:46)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    1年の半同棲の思い出・・。
    色々な想いをもっておられるでしょうね。

    確かに、調教については、精神的な調教(羞恥)とか、肉体的なかなりハードなものまで人それぞれですからね。うふふ(^^)

    文章にして、それを表現して全てを伝えようとするのって本当に難しいです。
    M女さんの調教によって精神的なものから身体が変わってくること・・ちゃんと伝えるには、もっと勉強していかなければと思っています。

    是非、応援していてくださいね。

    頑張って更新していきますので、真里菜の変貌を、どうぞお楽しみください♪
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2360 ] / ▼[ 2393 ]
■2392 / 1階層)  逢瀬の痕H
□投稿者/ 雅 一般人(10回)-(2005/09/16(Fri) 01:04:49)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「真里菜を綺麗にしてあげるわ」


    佐々木は、遮光カーテンを閉め、暗闇の中で蝋燭に灯をつけた。

    そして佐々木は、紅い縄を取り出した。


    「アゥン」

    紅い縄が真里菜の肌を擦り、締め付けられていく度に心地よい快感に襲われた。

    蝋燭の灯りで浮き上がる露になった乳房は、紅い縄が喰い込み、女性の象徴である

    胸が更に強調される。

    佐々木は手馴れたように真里菜に縄を入れ、その目は真剣だった。

    まるで一つの作品を愛しく創り上げていくように。


    真里菜は、恍惚の表情で、佐々木の手つきに見つめていた。

    お姉さまは、私を創ってくださっている。

    こんなに真剣な眼差しで・・。

    真里菜は、そう考えるだけで、どんどん潤ってくる。

    触れられていないのに、お姉さまを見ているだけでこんなに濡れてくる

    なんて・・・。私・・おかしい・・


    「真里菜、ごらんなさい。」

    佐々木は、姿見を真里菜に見えるように置いた。

    真里菜の身体には、紅い縄が網目を描くように肉に喰い込んでいる。

    拘束された手と足は、縄によって軽くうっ血し、ほんのり赤みが増し、女性の膨ら

    みは、美しく強調され乳首の先端までもが突き出ていた。


    「これが・・私・・」


    「とっても綺麗よ・・真里菜」


    佐々木は、鏡ごしに真里菜を見ながら、真里菜の突き出た乳首に軽く歯を立てた。


    「ハァ・・ン」


    (お姉さま・・、もうダメです・・私・・)


    真里菜は心で訴えた。真里菜の下半身は火照りを増し、佐々木を求めて疼いてい

    た。


    「どんどん淫乱になってくるわね。いやらしい事、もっとしてほしいんでしょ」


    佐々木は、紅い縄とはみ出した肉の境目に、ゆっくり舌を這わせながら、

    妖しく鋭い目で、微笑んだ。


    「そういう時は、ちゃんとお願いしないとダメでしょう、何て言うのかしら?」


    真里菜は、恥ずかしさでいっぱいだった。でも、それがたまらなく快感だった。

    お姉さまのあの目・・・あぁ・・もう溶けてしまいそう・・


    「あら・・してほしくないの?じゃ、点検してみなきゃね」


    佐々木は、真里菜の太腿まで流れ出している泉の出所を中指で弄る。


    「アァァン」


    「真里菜のあそこは、してほしいって言ってるようだけど。ウフフ」


    佐々木は、そのまま、指で泉の出所の上にある突起した敏感な部分を軽く

    つまんだ。


    「ハァゥ・・」


    「さぁ、ちゃんと言うのよ。真里菜」


    敏感な突起物を愛液で滑らせながら指で回し、そして、つねるように、段々

    その指に力が入ってくる。


    「アァァ・ハァハァ・・お姉さま・・何て言えばいいんですか・・」


    「そんな事もわからないのかしら?」


    佐々木は、つまんだ指に更に力を加わえ、そして乳首に歯を立てた。


    「ウッ、アアァァ、痛いぃ、アァァ」


    真里菜は、痛みで目から涙が溢れてきた。


    「やめてほしいの?どうなの?ほんとイヤなら止めてあげるわよ。」

    佐々木は、真里菜をいたぶり、薄ら笑いを浮かべている。


    「アァァおねえさまぁ〜、止めないでぇ・・もっと、もっと強く噛んでぇ〜」


    「ほんと、淫乱なコ。真里菜は淫乱な雌犬だわ。」


    更に力が加わり、真里菜は、泣き叫んだ。

    それでも、止めてとは言わなかった。

    肩、腕、内腿・・あらゆる所にくっきり歯型がついた。

    痛みによる苦痛と、快感が押し寄せてくる。その波に腰をくねらせ、全身を

    ベッドに叩きつけながら、喘いだ。

    真里菜は、気が狂ってしまいそうなぐらい、佐々木の指使いと痛みに酔った。


    ブィィィィン


    佐々木は、黒光りしたバイブを手に真里菜に言った。


    「さ、真里菜のいやらしいここが、ほしがってるものよ。どうしてほしい?」


    「アァ、おねえさま、お願い、入れてください。」


    ズブッ・・


    「アァァァーン」


    真里菜の身体は、その音と共に、くねり波打った。

    腰は、勝手に動き、挿入された部分から、恐ろしいくらいの液が流れてくる。

    紅い縄は、感じるごとに、どんどん締まっていき、真里菜の手と足は、うっ血

    して、赤黒く変色していく。


    「さぁ、ちゃんと目を開けて見るのよ。淫乱な自分のいやらしい姿を」


    真里菜は、虚ろな目で快感に身をゆだねながら、自らの姿を見た。


    黒いバイブが、ウィンウィンと、自分のあそこでうねっている。


    「アァァン、おねぇさま、ハァハァ、もうイッちゃいます。アァァァーン」


    真里菜は、海老のように、身体をそらし、大声で喘ぎ果てた。


    それでも、まだバイブは、そのまま動いて真里菜のあそこを攻め立てる。


    真里菜は、ビクンビクンと全身を痙攣させ、快感の喘ぎが、悲痛な叫びとなった。


    「アァァ、お姉さまぁぁ、もう止めてェェェ」


    佐々木は、妖しげに微笑んだ。


    (つづく)
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▲[ 2392 ] / ▼[ 2400 ]
■2393 / 2階層)  雅さんえ
□投稿者/ ゆうみ 一般人(1回)-(2005/09/16(Fri) 05:00:07)
    どぅも(^-^)
    新作発見♪しかもSMの方でなんて(照)
    前の作品からなんとなく要素がありましたが、本格的なのも雅さんが書くと得に引き込まれます。楽しみにしてます!
    ボチボチ頑張って下さい。

    (携帯)
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▲[ 2393 ] / 返信無し
■2400 / 3階層)  お久しぶりです♪
□投稿者/ 雅 一般人(11回)-(2005/09/16(Fri) 22:09:11)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    ゆうみさん♪お久しぶりです(^o^)/
    見つけていただき、とっても嬉しいです。
    カキコを見て、幼少時代にかくれんぼしてた時のような、楽しい気分に
    なっちゃいました。(笑)
    poison、あなたへの想い等は、エッセイへの投稿というのもあり、SM色を余り出さないようにしてたのですけど、その要素バレてたみたいですね。(笑)
    どんなM女へと変わっていくのか・・今後の調教を楽しみにしていてくださいね♪
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2401 / 1階層)  逢瀬の痕I
□投稿者/ 雅 一般人(12回)-(2005/09/16(Fri) 23:16:39)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「どうして私の許しもなく勝手にイってしまったのかしら?」

    妖しい笑みの佐々木の目は鋭かった。

    そして、バイブの音が激しさを増した。


    「ハァァァごめんなさぁい、おねえさまァ、ゴメンナサァイ、アァァーン」


    真里菜は、泣き叫びながら佐々木を見つめた。

    弱めるどころか、更に激しくバイブを強くする。

    蝋燭の灯りで照らされた陰影は、官能的に激しくのた打ち回る、縛られた性奴隷が

    壁に映し出されていた。


    身体の痙攣がおさまると何度も襲ってくる深いエクスタシー。

    そのエクスタシーを頂点に、また身体が痙攣する。

    真里菜の身体から噴出すように流れ出る、滝のような愛液。

    その流れの強さと、その奥の激しいうねりによって、押し出そうになるバイブを

    何度も深く、押し込んでいく。

    真里菜の目からは大粒の涙が溢れ、悲鳴に近い喘ぎ声を部屋中に響きわたらせてい

    た。

    何度も何度も繰り返される快楽の拷問に、真里菜は、失神した。



    それから何時間たったのだろう・・

    真里菜が目覚めると、佐々木は、食事を作っている最中だった。


    「目、覚めたみたいね。お腹すいたでしょ。」


    何事もなかったような佐々木の笑顔。

    真里菜は、重くてだるい体をゆっくりと動かして起き上がろうとしたが

    全く力が入らない。

    フフっと佐々木は笑って、

    「無理しないで横になってなさい」


    真里菜の身体からは、紅い縄は消えていた。

    そっと、真里菜はたぐりよせるように、手首を見た。

    そこには、くっきりと赤黒く、縄目が肌に刻み込まれていた。

    真里菜は、その縄目にキスをした。


    (お姉さま・・。)


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2402 / 1階層)  逢瀬の痕J
□投稿者/ 雅 一般人(13回)-(2005/09/17(Sat) 01:54:46)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「さぁ。できたわよ。食べさせてあげるわね」


    佐々木は、ベッドで横たわる真里菜の上半身をゆっくりと起こし、そっと

    シャツを羽織り、背中にクッションを当てた。

    時計を見ると、夜の7時をまわっていた。


    「私・・ずっと眠っていたのですね」

    佐々木は、作った雑炊をもって、ベッドの隣に腰掛けた。

    「ええ。とっても気持ちよさそうに眠っていたわ」

    「ずっ起きていたんですか?」

    「さ、少し食べないと身体もたないわよ。ウフフ」

    佐々木は、まだ熱い雑炊を、フーフーと冷まし真里菜の口へと運んだ。


    「おいしい・・。」


    佐々木は、少し照れながら自分も雑炊を口にした。

    真里菜は、佐々木の細やかな優しさを感じた。

    病気になったときでさえ、こんな風に食事を食べさせてもらうなんてこと

    真里菜の記憶にはなかった。

    真里菜は、心の底から溢れてくる佐々木への熱い想いを、初めて感じた。

    スプーンを口へ運んでくれる佐々木の細くて綺麗な指、そして優しい目。


    「お姉さま・・。」


    「ん?もうお腹いっぱい?」


    「私・・、お姉さまのこと・・大好きです」


    佐々木は、微笑んでそっと真里菜の頬にキスした。


    食事を済んだ頃、真里菜はようやく身体が動かせるようになった。

    佐々木は、お風呂にお湯を張り、二人で狭いユニットバスに入った。

    佐々木は、真里菜を風呂の淵に腰掛けさせ、身体を、手でゆっくりと丁寧に洗っ

    ていった。

    触れる指先は、柔らかでそして、真里菜の心を官能的に刺激した。

    首筋・・肩・・胸・・わき腹・・。


    「アッ・・」


    真里菜は、たまらず声をあげた。

    佐々木は微笑んで、そのまましゃがみこんで、真里菜の股を大きく開いた。


    「ここの滴、どうしてこんなにねっとりしているのかしらね」


    佐々木は、シャワーを取って真里菜の股間にあてた。


    「アァァーン」


    真里菜の腰は大きく波打った。また襲ってくる快感・・。

    シャワールームの中は、真里菜の喘ぎ声がエコーをかけたように響き渡る。

    (アァ・・また・・落ちていく・・・。)

    イキそうになった直前で、シャワーは止められた。


    佐々木はニコっと笑い、手にボディシャンプーを泡立て、真里菜の脚を洗い出し

    た。

    既に疼いてしまった、真里菜の股間は、佐々木の指を求めた。

    だが、その部分には全く触れず、佐々木は、ゆっくりと真里菜の身体を洗ってい

    く。

    シャワーの熱気と身体の火照りからか、真里菜の顔は真っ赤になっていた。


    「お姉さま・・、もう・・我慢できません・・」


    すっと立ち上がり、佐々木は、真里菜に言った。


    「そういう時は、どうするの?」


    真里菜は、佐々木の綺麗な白い脚にすがって言った。


    「お姉さま・・。どうぞ使ってください・・。」


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2405 ]
■2403 / 1階層)  逢瀬の痕K
□投稿者/ 雅 一般人(14回)-(2005/09/17(Sat) 02:30:58)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    佐々木は、真里菜の手をとって、ぐっと引き寄せた。

    佐々木の身体は、冷えていた。真里菜は、抱き寄せられたその胸に顔を埋めて

    背中に回した腕にぎゅっと力を入れた。

    佐々木は、真里菜の髪をゆっくりと撫で、そっと真里菜の顎を持ち上げて

    真里菜にキスした。

    優しいキスだった。

    真里菜は、何度も何度も、佐々木の唇を求めた。そして、佐々木も真里菜の

    唇を丁寧に舌で弄った。

    絡み合った唇から、糸を引く唾液が真里菜の乳首に落ちた。

    その唾液を、真里菜は指ですくい、そっと自らの乳首に滑らせた。


    「ほんと、えっちなコ。」


    佐々木はボディシャンプーを自分と真里菜の身体にたっぷりかけた。

    二人は、お互いを全身絡めあって、刺激しあった。

    乳房・・お尻・・そして潤った草むら・・そしてその奥までも。

    ボディシャンプーは、ローションのように滑らかにお互いの肌の上を滑り

    二人のエクスタシーは最高潮を迎えた。


    「イイ、おねぇさまぁ、ハァァ、イっていいですか、アァァァ」


    「ハァハァ、いいわよ。アッァァ一緒にイクのよ」


    「ハァハァ、イクぅ、アァーン」


    二人で大声であっという間に果てた。

    真里菜の肌は紅潮し、赤黒く残った手首と足首は、更に赤みを増し、全身の縄の痕

    が薄く浮き上がっていた。

    二人は目を閉じて、ぐったりと抱き合った。


    (つづく)

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▲[ 2403 ] / ▼[ 2406 ]
■2405 / 2階層)  感動しました
□投稿者/ M美 一般人(3回)-(2005/09/17(Sat) 08:11:45)
    雅さま

    おはようございます。
    今朝、ひとりでKを読ませていただきました。
    佐々木さまと真里菜さんが一緒に・・・ステキでした。
    その余韻が残っていて、書き込みをしながらドキドキしています。
    ストーリーが頭に残っていて仕事に影響しそうです(恥)
    これからの展開をご期待申し上げます。
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▲[ 2405 ] / ▼[ 2409 ]
■2406 / 3階層)  M美さんへ
□投稿者/ 雅 一般人(16回)-(2005/09/17(Sat) 16:08:27)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    またまた感想ありがとうございます。
    本当に嬉しく思う雅です。(^o^)
    ドキドキして読んでくださっている方がいると思うと
    私もドキドキしたりなんかして・・(笑)ほんと、励みになります。
    M美さんも、身体がきっと覚えているのですね。(ニヤリ)
    本日も夜、更新しますので、是非楽しみにしていてくださいね♪
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▲[ 2406 ] / ▼[ 2411 ]
■2409 / 4階層)  雅さまへ
□投稿者/ M美 一般人(4回)-(2005/09/17(Sat) 22:32:24)
    こんばんわ。

    L拝読させていただきました。
    私の過去の調教経験に似ていて怖いほどです。

    > M美さんも、身体がきっと覚えているのですね。(ニヤリ)
    なにか雅さまに、私の行動や考えを見透かされているようで怖いです。
    あの頃を思い出して・・・ここには書けないことをしています。
    今日も仕事が手につかず、今夜のことを妄想していました。
    貪欲に快楽を求める淫乱な真里菜さんになるのでしょうか。ドキドキです。



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▲[ 2409 ] / 返信無し
■2411 / 5階層)  M美さんへ
□投稿者/ 雅 一般人(19回)-(2005/09/18(Sun) 02:34:37)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    身体は、正直ですからね(ウフフ♪)

    私に見透かされているようで・・ですか。(ニヤリ)

    M美さんは、きっと可愛いM女さんなのでしょうね。ウフフ♪

    今夜も、ドキドキしながら、真里菜の調教を楽しんでくださいね♪


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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2407 / 1階層)  逢瀬の痕L
□投稿者/ 雅 一般人(17回)-(2005/09/17(Sat) 17:25:40)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    二人は、暫く抱き合ったまま時間は過ぎていった。

    真里菜の心は、佐々木への愛しさと、共にエクスタシーを分かち合えた悦びで

    いっぱいだった。

    佐々木の肌のぬくもりは、心地よく、このままどこかへ行ってしまいたい・・

    真里菜の心は、完全に佐々木に支配されていた。

    佐々木は、ゆっくりと身体を離し、真里菜の唇に優しくキスして、シャワーを出し

    て、丁寧に真里菜の身体をゆすいでいった。

    (あぁ・・薔薇のいい香り・・、お姉さま・・)


    二人は、シャワーを済まして、軽くバスタオルで身体を拭き、そのまま

    ベッドへ倒れこんだ。

    佐々木は、アイスティーを大きなグラスに入れて、ベッドサイドに置いた。


    「飲ませてあげる」


    佐々木は、アイスティーを口に含むと、真里菜の上へとかぶさり、唇へと運んだ。

    ツルツル・・

    佐々木の唇の隙間から、ゆっくりと半開きになった真里菜の唇へ流し込む。


    「お姉さま・・。とっても美味しい・・。」


    佐々木は、にっこり微笑み、何度も何度も、真里菜の唇へとアイスティーを

    口移しで流し込んでいった。

    真里菜は、恍惚の表情でアイスティーをゆっくり喉へと流し込んでいく。

    佐々木のふくよかな膨らみが、動く度に、真里菜の肌を刺激する。

    佐々木の唾液の混じったアイスティ・・・。

    グラスを口に含み、ゆっくり近づいてくる佐々木の綺麗な甘く妖しい顔・・・。


    「ウグッ・・アァァ」

    佐々木は、真里菜の口に注ぎ込みながら、真里菜の草むらへと手を伸ばした。

    佐々木の唇は、真里菜を塞いで離さないまま、細く白い指は、真里菜の

    既に溢れでている愛液を絡め、敏感な部分をそっと、刺激する。


    「ハァァ、お姉さま・・」


    佐々木は、そっと真里菜にキスし、身体を離し、ディルドをつけた。

    そして、真里菜の首に首輪をつけ、真里菜は、再び鎖につながれた。


    「さぁ。四つん這いになるのよ、真里菜」


    真里菜は、言われる通り、ベッドに四つん這いになった。

    佐々木は、グラスから氷を一つ口に含み、真里菜の首筋から順番に背中へと

    氷を這わせていく。

    真里菜は、たまらず身体をくねらせ、甘い吐息を漏らす。

    佐々木の軽く触れる唇の感触と、氷の冷たい感触は、真里菜の身体を痺れさせた。

    四つん這いになった、露になった真里菜のヴァギナから、溢れるように蜜が流れ

    出していた。

    氷を真里菜の背中に乗せたまま、佐々木は、真里菜の下半身を確認する。


    「真里菜のここってほんと、淫乱ね。とっても可愛いわよ、真里菜」


    佐々木は、その蜜を舌先でゆっくりとなぞっていった。


    「アァァァン」


    背中の氷の冷たさと、佐々木の舌の感触が、真里菜を悶えさせる。

    その舌先は、とめどなく溢れてくる蜜を音を立てて、吸い上げそして

    ゆっくりと、真里菜のアヌスへと近づいていく。


    「ハァァ、おねぇさま、そこは、アァァダメ・・」


    真里菜は、しっかりとお尻を抱えられ、佐々木の舌先は、真里菜のアヌスへと這わ

    せていった。

    真里菜は、悶えながら、腰を引こうとしたが、しっかり捕らえられた腰は

    逃げ場を失い、どんどんと快感の渦へと真里菜を導いた。


    「ハゥ、アアァン、お姉さま、とっても気持ちいい、アァァン」


    真里菜は、お尻を突き出し、佐々木の舌を堪能する。


    「ほんと、何ていやらしい格好なのかしら。」


    佐々木は、そう言って、真里菜のアヌスに舌を入れた。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2410 / 1階層)  逢瀬の痕M
□投稿者/ 雅 一般人(18回)-(2005/09/18(Sun) 02:16:28)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    ヌプッ

    佐々木の舌先は、アヌスの奥へと入っていく。


    「アァァ、ダメェ、そんなとこ、アァァーン」


    真里菜は、たまらず大声で喘いだ。

    アヌスを攻められる恥ずかしさと、襲ってくる快感。

    佐々木の舌先をグイグイと締め付けてしまう。


    「真里菜、ここは処女みたいね・・。ウフフ」


    佐々木は、ローションを取り出し、指とアヌスになじませた。


    「ゆっくりと、受け入れさせてあげるわ」


    佐々木は、ゆっくりと中指を真里菜のアヌスへ入れた。


    「ハァァァーン」


    今までに経験したことのない感触・・。

    真里菜は声を上げ、全身を振るわせた。真里菜の皮膚は、一面、鳥肌が立ち、四つ

    ん這いになった足は、ブルブルと震えだした。

    佐々木は、ゆっくりと中指を出し入れしながら、アヌスを押し開くように

    優しく愛撫する。


    「ハァァーン、ダメェ、おねえさま・・もうダメです、アァァン」


    ローションと愛液が、混じり合い、真里菜の割れ目から、滴り落ちる滴・・


    「気持ちいいでしょ・・。ここも・・。これならどうかしら?」


    佐々木は、中指と人差し指を同時にアヌスに挿入した。


    「ウゥゥ、アァァァーン」


    真里菜は、余りの快感に、腰をくねらせ、そして佐々木の指のリズムに合わせて

    腰を突き出した。


    「真里菜、そうよ。もっと淫乱になりなさい。」


    佐々木は、ローターを取り出し、電源を入れて真里菜に手渡した。

    真里菜は、ローターを自分の割れ目の大きくなった先端部分にあてた。

    襲ってくる、ローターの振動と何とも言えないアヌスの快感。

    真里菜は、悦楽の声を張り上げ、身体を支えきれずに、前かがみにベッドに倒れこ

    んだ。

    (つづく)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2413 ]
■2412 / 1階層)  逢瀬の痕N
□投稿者/ 雅 一般人(20回)-(2005/09/18(Sun) 03:53:05)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    佐々木は、真里菜の腰を持ち上げた。

    「ダメよ。しっかりお尻を突き上げなさい」

    真里菜は、快感の波に襲われて、身体が勝手に動き出す。

    動きの止まらない指・・ローターの快感・・

    真里菜の腰は、うねり、そしてその動きがどんどん激しくなった。

    シーツには、真里菜の愛液がどんどん滴り落ち、その源は熱く疼きだした。


    「アァァン、お姉さま、あそこに、ディルドをください。」


    真里菜は、腰を激しく振り、佐々木を求めた。

    佐々木は、にやっと笑って、ディルドにゴムをはめ、ローションを先端につけた。

    その間も、真里菜は、突起へローターをあて、蜜を垂れ流し、佐々木の来るのを

    待ちわびていた。


    ズブっ


    「ウグっ、アァァァー」


    真里菜は何とも言えない悲鳴を上げた。

    手に持っていたローターは、ベッドへと投げ出されている。

    佐々木は、真里菜のお尻を抱え、ゆっくりと挿入していく。


    「真里菜、力を抜いてごらん。フーと息を吐いて、力を抜くの・・」


    真里菜は、言われた通り、フーと息を吐いた。


    ズブズブ・・


    真里菜のアヌスはディルドを根元までくわえこんだ。

    佐々木は、アヌスが慣れるように、ゆっくりと腰を動かしだした。

    ローションのせいか、アヌスから、チュプチュプといやらしい音が漏れる。

    真里菜は、少し痛みを感じたものの、佐々木が動く度に、変な快感に襲われた。


    「そうよ、真里菜。上手にくわえこんだわね。もっと気持ちよくしてあげるわ」


    ディルドは少しづつ速さを増し、真里菜を攻めだした。

    佐々木の左手は、四つん這いになり、揺れ動く真里菜の乳房を掴みながら、固くな

    った乳首を指の腹で刺激し、右手は、真里菜の離したはずのローターを草むらから

    はみ出そうな敏感な尖った先端にあてがった。


    「アァァァン、おねえさまぁ、ハァハァ、もう狂ってしまいそう」


    ディルドの動きは激しくなり、パンパンと肌と肌の叩きつけられる音が響く。

    真里菜は、悦喜の声を張り上げ、佐々木の腰の動きにあわせて、激しく腰を

    振り出した。


    「ハァハァ、淫乱なコね。真里菜。こんなに腰を振って。」


    「アァァーン、もうダメ、ハァハァ、もう、イっちゃいます、アァァン」


    「ダメよ、真里菜。まだイッてはダメ。ハァハァ」


    佐々木の汗が、真里菜の背中に滴り落ち、真里菜の汗と絡み合う。


    佐々木は、アヌスからディルドを抜き、ゴムを取り払い、そして、真里菜を仰向け

    に押し倒した。


    「真里菜。イク時はこうやってイクのよ・・」


    真里菜の股を開き、抱き合うように、ディルドを深く、疼く愛液の源へ挿入した。


    「アァァ、お姉さまぁ」


    真里菜は、佐々木の背中に爪を立て、佐々木の全てを感じた。

    佐々木の肌の温もり・・滴り落ちる汗の味・・

    佐々木は、激しく腰を動かし、真里菜の唇を塞いだ。


    ハァハァ・・


    動きに合わせて真里菜の顔を撫でる、佐々木の髪・・・

    真里菜は、どんどんエクスタシーへと近づいていく。


    真里菜の全身は、狂ったように喘ぎ、佐々木の背中に当てられた爪は、

    佐々木の肌へと食い込んでいった。


    「アァァ、ハァハァ、おねえさま、イクゥ、アァァァァァーン」


    真里菜の身体は、硬直し、そして力が抜けていった。


    佐々木は、そのまま、真里菜を強く抱きしめ、優しくキスした。


    「好きよ・・・真里菜・・・。」


    「お姉さま・・」


    二人は、激しく唇を重ね合った。

    (つづく)
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▲[ 2412 ] / ▼[ 2414 ]
■2413 / 2階層)  おはようございます
□投稿者/ M美 一般人(5回)-(2005/09/18(Sun) 10:59:45)
    雅さま

    Nを拝読してから直ぐにお返事を・・・と思っていましたが、睡魔に勝てませんでした。MとNの間、過去のことや作品内容を妄想しておりましたら、我慢しきれずに自分を慰めていました。この作品に出会ってから、真里菜さん=私という感じになり、ネット上ではありますが、ご主人さま=雅さまになっています。雅さまのお姿を想像(妄想)しながら、作品の続きに期待を寄せております。


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▲[ 2413 ] / 返信無し
■2414 / 3階層)  M美さん、おはようございます(^o^)
□投稿者/ 雅 一般人(21回)-(2005/09/18(Sun) 12:31:13)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    夕べは、少し予定より更新が遅れてしまい、遅くまで起きていてくださったのでね。
    小説=自分に置き換える そうですね、実際そういっていただけるとどうやって
    調教していこうか、ますます考えちゃいます(ニンマリ)

    今からお出かけなので、今日も夜に更新する予定です。
    楽しみにしていてくださいね♪ウフフ

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2416 / 1階層)  逢瀬の痕O
□投稿者/ 雅 一般人(22回)-(2005/09/19(Mon) 02:41:22)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    真里菜は、心も身体も満たされていた。

    このまま時間が止まってしまえばいいと思った。

    真里菜にとって、佐々木は、既にかけがえのない人となっていた。


    「真里菜・・。やっとこれで真里菜は私のもの・・」


    佐々木は、真里菜をギュッと抱きしめた。


    「あのね、実は・・」


    佐々木は、立ち上がって、バックの中からあるものを取り出した。


    「えっ?」


    佐々木が手に持っていたのは、真里菜のキーケースだった。


    「これ、真里菜のでしょ?」


    真里菜は軽くうなずいた。


    「多分そうじゃないかと思って、持っていたのよ。」


    「お姉さま、拾ってくださっていたのですか?」


    「傘が折れて、困ってた時、下に落ちていたのを拾ったの。賭けだったけどね。

    でも、そのお陰で真里菜を手に入れることができた。」


    「お姉さま・・」


    真里菜は、雨に感謝した。


    「怒らないの?」


    真里菜は、首を横に振った。そして、佐々木の胸の中へ飛び込んだ。

    佐々木は、微笑みながら、ゆっくりと胸の中の真里菜の髪を撫でた。


    「お姉さま・・」


    「ん?どうしたの?」


    「私・・。お姉さまと離れたくない。」


    真里菜は、佐々木にきつくしがみ付いて離れようとしなかった。


    佐々木はゆっくりと真里菜の顔を指で持ち上げて


    「今日は、家に帰りなさい。」


    真里菜は、子供のようにしがみつき、佐々木を放そうとしない。


    佐々木は、真里菜の髪にキスして言った。


    「今夜は家へ帰って、私に聞こえるように自分を慰めてほしいの。そしたら

    ご褒美を上げるわ。」


    ご褒美・・・

    その言葉で、真里菜の下半身は、疼き、そして蜜が溢れてくるのが自分でわかっ

    た。


    「今から言うことを必ず守ること。いいわね。」


    佐々木は、真里菜を腕に抱きながら、話を続けた。


    「今日から、パンティも、ブラも付ける事は許さないわ。真里菜には下着は必要な

    いの。そして、必ずスカートを履く事。もう一つ。私の許可がない限り、自分を慰

    めてはいけない。

    いいわね。明日、一緒に映画を見にいきましょう。」


    真里菜は、想像するだけで、鳥肌が立った。

    パンティもブラも付けることさえ許されず・・

    もしかしたら乳首が透けて見えてしまうかもしれない・・

    スカートの中は、露になった、私の下半身・・・

    真里菜は、自分の姿を想像するだけで、どんどん濡れていった。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2422 / 1階層)  逢瀬の痕P
□投稿者/ 雅 一般人(23回)-(2005/09/19(Mon) 16:01:25)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    真里菜は、その夜、仕方なく自分の部屋へ戻った。

    隣の壁1枚向こうにお姉さまがいる・・。

    真里菜は、ベッドに寝そべって、壁にそっとしがみついた。

    こんなに近いけど、ものすごく遠いものに感じた。

    食器を片付ける音・・・。

    今まであまり気にならなかった音は、こうやって、壁に耳を澄ませたら

    聞こえるんだ・・。

    真里菜は、シャワーを浴びた。

    手首に残る、赤黒い痕・・。

    真里菜は、それをそっと唇でなぞった。

    真里菜は、手にボディシャンプーをつけ、素手で身体を洗った。

    身体は、佐々木の指の感触を忘れていない。

    それだけで、真里菜の身体は反応してしまう。

    真里菜は、もう我慢できなかった。

    ボディシャンプーで滑る指先は、佐々木の指を想像して、股間の草むらへと

    手を伸ばした。

    「アァァン」

    草むらの突起物は、どんどんと大きく硬くなっていく。

    佐々木にされたように、右手で、中指と親指でグリグリとつまみながら、回して刺

    激する。

    左手は、自らの乳房をこね回し、どんどんと快楽の呻きがバスルームに響きわたっ

    た。

    もしかしたら、この壁の向こうで、お姉さまが聞いているかも・・

    そう思うだけで、真里菜の心はたまらなく上りつめ、その指の動きは激しくなっ

    た。

    滴り落ちる蜜の間を通り抜け、指を入れ、手の腹で敏感な突起をこすり上げ刺激す

    る。

    「ハァハァ、お姉さまぁ・・アァァァ-ン」


    真里菜は、仰け反るように果てた。

    一人で慰めるのに、こんなに激しいエクスタシーでイったのは初めてだった。


    シャワーを済ませて、真里菜は爪の手入れを始めた。

    お姉さまに使っていただく身体を磨かねば・・と思った。

    さっき、ムダ毛の処理は済ませた。

    爪先を綺麗に、爪ヤスリで整え、マニキュアを取り出し、きちんとはみ出さない

    ように、丁寧に1本1本塗っていった。

    滅多に使わない、ボディクリームを、全身丁寧にマッサージしながら

    佐々木への想いを募らせ、塗っていった。

    真里菜は、佐々木に言われた通り、パンティもつけずに、佐々木に借りた

    白いシャツに身をまといベッドに横になった。


    「お姉さま・・」


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2440 / 1階層)  逢瀬の痕Q
□投稿者/ 雅 一般人(24回)-(2005/09/20(Tue) 10:09:57)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    (そうだ。。確か蝋燭あったよね・・)

    真里菜は、ベッドから起き上がり、引き出しになおしてあった蝋燭を見つけた。

    そっと、その蝋燭に火を灯して、電気を消した。

    薄暗い闇に、灯された蝋燭・・・。

    お姉さまに愛されたこの身体・・・。

    真里菜は、白いシャツの上から乳房に触れた。

    お姉さま・・・。もっと愛されたい・・。全てを貴女に捧げたい・・。

    この私の心も身体も、全て貴女のものです・・


    真里菜は、そのままベッドに横になった。

    そして、シャツのボタンをゆっくりと外した。

    真里菜はそっと目を閉じて、手は乳房へと伸びていった・・。

    「あぁ・・・お姉さま・・」

    ベッドの壁の向こうにお姉さまがいる。

    真里菜は壁の向こうに耳を傾け、佐々木の気配を確認する。

    お姉さまが・・・聞いている。私の快感に溺れ、喘ぐ声をじっと聞いているんだ

    わ・。

    真里菜は、下半身に手を伸ばし、秘部の割れ目に指を滑らせた。

    「アァァン・・」

    既に真里菜の下半身は、蜜がじんわりと滲み出していた。

    目を閉じて、佐々木の指の感触を思い出す。私の身体の隅々まで知っているかのよ

    うに攻め動く、あの白い指・・

    そして、お姉さまは・・・私のあそこに顔を埋めて・・

    アァァァン気持ちいい・・ハァハァすごく気持ちいい・・

    もっと・・アァァもっと吸って、その大きくなったクリトリスに舌を絡めて・・

    真里菜の喘ぎ声は大きくなり、腰をくねり、乳首をつまんで刺激する。


    真里菜は、どんどん溢れ出す蜜を指に絡め、蜜の上流へ指を入れた。


    「アァン、おねえさまぁ、真里菜のえっちな声、聞いてますか、アァァーン」


    真里菜は、激しく腰を振り、指を出し入れするピチャピチャという音が更に

    真里菜を刺激した。


    「おねえさまぁ、ハァハァ、もう、真里菜、イッちゃいます、アァァーン」


    真里菜は、身体を大きく弓のように反り、果てた。


    ピンポーン


    インターホンの音・・


    覗き穴で確認すると、あっ・・いつもの集金のおばさん・・

    慌てて、スエットを履き、玄関の扉を開けた。


    「風邪ぎみ?少し顔が赤いわよ。結構今流行ってるみたいだから、気をつけてね」

    伝票を切りながら、そういって帰っていった。


    明日は、お姉さまとデート・・・

    真里菜は、蝋燭の灯りを消して、そのままベッドに倒れこみ、朝まで眠った。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2455 / 1階層)  逢瀬の痕R
□投稿者/ 雅 一般人(25回)-(2005/09/21(Wed) 00:45:33)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    お姉さまとの約束の朝・・

    真里菜は、朝早く目が覚めた。

    普段そこまで早起きは得意なほうではないのに・・、まるで子供のよう・・。

    カーテンを開けると、昨日までの雨があがって青空が広がっていた。

    真里菜は、朝からシャワーを浴びて、入念に身体を洗い、そして今日着ていく

    服選びに1時間くらいかかっている。

    胸にスパンコールをあしらったキャミソールに、少し裾の広がった

    黒のスカート。あと、上にベージュの上着を羽織って・・


    爪もOK。眉を毛抜きとハサミで整え、お化粧も、いつもより念入りに時間を

    かけた。


    丁度用意が終わった時、インターホンがなった。

    佐々木だった。

    アイボリーのパンツスーツに身を包んだお姉さまは、とっても綺麗・・。

    白い肌に、少し茶色い瞳にぴったり合っている。

    一瞬、真里菜は、うっとりと見とれてしまう。


    「ウフフ。胸、うまくごまかしてるわね。さ、行きましょうか。」


    佐々木はと真里菜は、電車で3つ駅向こうにある、商店街の中にある

    映画館へと向かった。


    「丁度、見たかった映画、もうそこの映画館しかやってないのよね。」


    佐々木は、にっこりと笑った。


    電車で3駅・・。真里菜は、車両と車両のつなぎ目付近にある、少し奥まったスペ

    ースへと連れていかれた。

    佐々木と向かい合うような形で立っていた。


    「ちゃんと、約束は守ってきたかしら?」


    佐々木は、いきなりスカートの中へと手を伸ばしてきた。


    「お姉さま・・こんなとこじゃ、誰かにみつかったら・・」


    佐々木は、笑みを浮かべて

    「大丈夫よ。車両からは、腰から上しか見えてないんだから。」


    佐々木の指は、真里菜の草むらの割れ目を、そっとなぞっていく。


    「ちゃんと約束守ってきたのね。下着もつけないで、あぁ、もうこんなに濡れ

    て・・ほんと淫乱なコ」


    「お姉さま・・アァ・・」


    「声を出したら、周りに気づかれてしまうわよ・・。」

    佐々木は、バッグの中から、ローターを取り出し、真里菜の股間へと近づけていっ

    た。


    「ウゥゥ、ハァハァ、ングッ」

    真里菜の内腿に、愛液が滴ってくる。

    今、喘ぎ声を出したら、絶対、周りに気づかれる・・・。

    真里菜は、激しく襲ってくる快感を必死に我慢する。

    真里菜の腰はよじれ、足は内股になり、恍惚の表情が人から見えないように、

    下向き加減に歯を食いしばっている。

    佐々木は、まるで何もないように、平然とした顔で、真里菜を見つめている。


    「お、ねぇさま、ハァハァ、もう、ダメです。アァン」


    佐々木は、ローターを止めて、バッグから調教用パンティにローターをセットし

    真里菜にそれを履くように言った。


    「ここで、履くのですか?」

    「そうよ、降りるまでにね。すっぽんぽんよりいいでしょ。ウフフ」


    2駅が過ぎて、もう数分で到着してしまう・・。

    真里菜は、周りの様子を伺って、さっと、それを身に着けた。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / ▼[ 2463 ]
■2461 / 1階層)  逢瀬の痕S
□投稿者/ 雅 一般人(26回)-(2005/09/21(Wed) 01:24:50)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    駅を降りて、佐々木と真里菜は映画館へと向かった。

    佐々木は、笑みを浮かべながら言った。

    「ちょっと何か食べ物でも買っていく?まだ、少し時間もあるしね。」

    商店街の中にある、結構有名なパン屋さんがあるので、そこでパンを仕入れて

    いこうと佐々木は、言った。

    歩き出したその時、

    「ウグッ・・ダメ・・ンンゥ」

    真里菜は、立ち止まり、腰を引いた。

    佐々木が、遠隔ローターにスイッチを入れたのだ。

    真里菜は、電車内での快感で、既に敏感な状態になっているのに、

    パンティの中では、割れ目にしっかり固定されているローターの振動が

    真里菜を攻め続ける。


    佐々木は、真里菜の耳元で囁いた。

    「周りに気づかれるわ。そんな腰を引いてないで、ちゃんと歩きなさい」


    この人通りの多い商店街で、ローターの餌食になっていることを誰が知るだろ

    う・・。真里菜は、足をガクガク震わせながら、顔を歪ませ、パン屋へ向かった。


    「どのパンがいい?」


    佐々木は、真里菜に聞いたが、そんなこと考えることもできなかった。

    快感に耐えているだけで、もう精一杯なのに・・。

    佐々木は、笑みを浮かべて、「じゃ、私が、選ぶわね」と、真里菜の分も選んで

    精算した。

    真里菜の呼吸は、どんどん荒く激しくなっていった。

    必死で声を出さないように歯を食いしばり、足を震わせながら裏路地へと入り込ん

    だ。

    「ハァハァ、おねえさま、アァァンお願いです、イカせてください。」


    佐々木は、妖しい微笑みで真里菜に言った。


    「じゃ、こうしてあげるわ。」


    ローターが、今までよりも、数倍激しく動きだした。

    真里菜は、裏路地で、喘いだ。立っていられなくなった真里菜は、四つん這いにな

    って腰を振っている。


    「そんな格好をして・・淫乱な真里菜。誰か歩いてきても知らないわよ。」


    何て、私って淫乱なのかしら。。こんな所で、ローターで攻められて、そして、

    気持ちいいって思ってしまう・・。


    真里菜は、声を堪えながら、身体を仰け反らせイった。

    人の歩いてくる気配を感じて、真里菜はよろけながら立った。

    佐々木は、うっすら笑みを浮かべて、ローターの電源を切った。


    (つづく)

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▲[ 2461 ] / ▼[ 2464 ]
■2463 / 2階層)  Re[2]: 逢瀬の痕S
□投稿者/ みんみ 一般人(1回)-(2005/09/21(Wed) 01:58:50)
    こんなおねいさんが隣にすんでたらかなり幸せだと思います(><)
    自分もそうされたいです。。続き楽しみにしています★
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2463 ] / ▼[ 2475 ] ▼[ 2501 ]
■2464 / 3階層)  みんみさん、初めまして♪
□投稿者/ 雅 一般人(27回)-(2005/09/21(Wed) 02:11:49)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    初めまして♪
    感想ありがとうございます。
    隣のお姉さん・・・結構綺麗な人だと気になっちゃいますねぇ。笑
    私も、そんなお姉さまなら、Mになっても良かったりして。
    (ほんとは、Sです。自爆)
    これからも頑張って更新していきますので、楽しみにしていてくださいね。

[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2464 ] / ▼[ 2478 ]
■2475 / 4階層)  初めましてM(__)M♪
□投稿者/ みんみ 一般人(2回)-(2005/09/22(Thu) 00:45:22)
    雅さんから返事が返ってくるだなんて。。光栄です(><*)
    はぃ★楽しみにしています(><)
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2475 ] / 返信無し
■2478 / 5階層)  どうも♪
□投稿者/ 雅 一般人(30回)-(2005/09/22(Thu) 02:58:44)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    ほんと、レスってとっても嬉しいですよ♪
    とっても励みになります♪

    光栄だなんて・・そんなたいそうな人じゃありませんので、かなり照れてしまいます。(照)

    今日は夜中になりましたが、今UPしました♪
    さ・・これからの二人どうなるんでしょうね(にっこり)
    楽しみにしててくださいね。
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2464 ] / ▼[ 2503 ]
■2501 / 4階層)  素敵なノベル♪
□投稿者/ アイ 一般人(1回)-(2005/09/25(Sun) 03:09:44)

    こんな萌えるお話初めてですー期待してます

[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2501 ] / 返信無し
■2503 / 5階層)  アイさん♪初めまして。
□投稿者/ 雅 一般人(40回)-(2005/09/25(Sun) 04:30:24)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    アイさん、初めまして♪
    小説、読んでくださってありがとうございます。
    感想いただけるととっても励みになります♪

    「逢瀬の痕」かなり長編になってしまいましたが、
    頑張って更新していきますので、これからも応援してくださいね♪


[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2360 ] / ▼[ 2479 ]
■2469 / 1階層)  どうも♪
□投稿者/ ゆうみ 一般人(2回)-(2005/09/21(Wed) 12:31:49)
    益々eroちっくなってきて電車の中で読めなくなってきました(笑)
    映画館ではどんな風にされるのか(>_<")お家で一人楽しみにしながら読ませてもらいまぁす♪

    (携帯)
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2469 ] / 返信無し
■2479 / 2階層)  失礼しましたぁ。(笑)
□投稿者/ 雅 一般人(31回)-(2005/09/22(Thu) 03:03:24)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    電車の中で読んでいただいていたのですね。
    隣の人とかに覗かれちゃったりなんかして、なかなか読みにくいかもしれませんね。
    何か、ゆうみさんの状況を想像して笑ってしまいました。(^^)すみません。笑
    映画館の中は、今日UPしました。
    さ、これからどうなるのか・・笑
    まだ、少し電車では読みづらいかもしれませんが、楽しみにしててくださいね♪

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2476 / 1階層)  逢瀬の痕21
□投稿者/ 雅 一般人(28回)-(2005/09/22(Thu) 02:23:25)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    佐々木と真里菜は、映画館に到着した。

    中に人がいるのかな?と思わせるような・・寂れた映画館だった。

    映画のチケットを買って、中へ入る。

    映画館の受付のおばさんが、めんどくさそうにチケットを切る。

    普通映画館でもらうような、案内のチラシをもらうこともなく・・

    真里菜は、その映画館で何が起こるのか・・頭の中は、その事を想像して

    いた。

    それだけで、さっきの絶頂でまだ、熱っている下半身から、蜜が太腿へ流れて

    きているのがわかった。

    佐々木は、いつものように、にっこりと微笑み、そっと真里菜の腰に手をやり

    映画館の暗闇へと誘導した。


    中では、丁度これから始まる映画の上映前の予告が流れていた。

    目がまだ暗闇に慣れてなくて、余り見えなかったが、少しすると周りが見えて

    きた。

    寂れた割りには、結構広い映画館だった。

    人が、2,3人いる程度。丁度真ん中あたりの中央の、一番映画を見るのにいい席

    を陣取っていた。

    佐々木と真里菜は、最後部から3列目ぐらいの中央に座った。

    佐々木は、そっとパンと飲み物を真里菜に差し出して、自分もパンを頬張りながら

    スクリーンを見つめている。

    真里菜はその横顔を見つめた。

    スクリーンのあかりで浮き上がる佐々木の横顔が、余りに綺麗だった。

    佐々木は、それに気づいてか、にやっと真里菜を見て、スーツの上着を脱ぎ

    膝においた。

    インナーの白いキャミソールから、ちらりと見える佐々木の胸の谷間・・・。

    真里菜の下半身は、ジンジンと熱くなってくる。

    「ちゃんと食べないとダメよ。身体もたないわ。ウフフ」

    佐々木は、耳元で囁き、真里菜の耳たぶに舌を這わせた。

    真里菜は、背筋からゾクッとして快感が走る。

    ほんとうは、パンや映画なんか、考えている余裕なんてないのに・・。


    映画が始まった。

    佐々木は、スクリーンに集中している。

    真里菜は、少し落ち着きを取り戻し、スクリーンに目をやった。

    映画に夢中になってきた、中盤くらいの時だった。

    佐々木の手が、真里菜の腰に手が回され、スカートが徐々に上へ手繰り寄せられて

    いく。

    真里菜は、ハッとして、佐々木を見る。佐々木の顔はスクリーンを向いたままだ。

    ローターがセットされた、いやらしい黒いパンティが見えてくる。

    真里菜は、周りを気にして見回したが、少し前の方にいる人たちは、そんなこと

    気に留めるはずもなかった。

    佐々木は、そっと真里菜に囁く。


    「パンティを脱ぎなさい。」


    真里菜は佐々木に言われた通りに静かにパンティを脱いだ。

    露になった、真里菜の下半身・・。

    真里菜の快感のスイッチが入ってしまった。せっかく乾きかけた割れ目からの

    蜜も、またじんわりと流れだしてくる。そして、真里菜の奥は、疼きどうしようも

    なくなってくる。


    「さ、自分で慰めなさい。」


    「こんなところで・・お姉さま・・」


    「裏路地で、あんなに淫乱に腰を振ってたコが、何を言うの?ウフフ」


    佐々木は後ろから腰に回した手を這わせ、キャミソールの中の乳房を弄り出した。

    指先で、乳首を刺激される。

    「アッ、アァァン」

    真里菜は、たまらず自分の右手を捲し上げられたスカートから丸見えの

    草むらの割れ目へと手を伸ばした。

    もう、蜜が溢れ出して、指が滑らかに滑っていく。

    たまらず、声を上げる真里菜だが、映画の音量で、その声はかき消されている。

    佐々木の横顔は、平然としたまま、映画のスクリーンに集中している。

    ハァハァ・・アン・・

    腰を動かし、指の動きが激しくなってくる真里菜。

    映画は、段々としんみりした場面になり、シーンと映画館が静まりかえる。

    ピチャピチャ・・

    真里菜の指を動かす、いやらしい音だけが、響く・・。

    一瞬指を止めた真里菜に、佐々木は囁いた。


    「誰もやめなさいって言ってないわよ」


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2477 / 1階層)  逢瀬の痕22
□投稿者/ 雅 一般人(29回)-(2005/09/22(Thu) 02:50:22)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「でも・・お姉さま・・」

    佐々木は、スクリーンに目をやったまま、何も答えてくれない。

    佐々木は、すっと、真里菜の乳房から手を離し、真里菜の下半身へと手を伸ばし

    た。

    ピチャ、ヌプッ

    「アァァァ、お姉さま・・」

    真里菜は、声を抑えながら呻く。

    静かな場面・・・。

    佐々木は、何も言ってくれない。でも、手は激しさを増す一方だった。

    真里菜は、どんどんとエクスタシーの波に襲われて、息づかいがますます激しくな

    ってくる。

    イキそうになると、外され、また敏感な部分をいじられ・・。

    まるで、真里菜の身体の全てをわかっているかのように・・。


    イキたい・・真里菜は、もう我慢の限界が近づいてきた。

    「ハァハァ、お姉さま、もう、イかせてください。ハァハァ」

    真里菜の声を全く耳に入らないかのように、何も答えない佐々木。

    映画は、段々と終盤に近づいてくる。


    「もう時期、映画が終わるわ。」


    そのまま、佐々木の手は外され、すっと脱いでいたパンティをカバンにしまった。

    お姉さまは、イカせてはくれなかった。

    お姉さまの意地悪・・・。


    映画が終わり、電気がついた。

    数人の人は、立ち上がって、出口へと向かう。

    佐々木も立ち上がり、真里菜も、佐々木の後を追うように外をでた。


    「結構感動の映画だったわね。」


    「殆ど途中から見せてくれなかったのに・・。」


    佐々木はクスっと笑って、裏路地に入り、真里菜の手を取って、歩き出す。

    余り人通りのない裏路地・・。

    真里菜は、その握られた手の温もりを感じながら歩いた。


    「お姉さま、大好きです。」


    「私もよ。」


    佐々木は、真里菜を引き寄せて、キスした。

    真里菜は、幸せだった。

    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2480 / 1階層)  逢瀬の痕23
□投稿者/ 雅 一般人(32回)-(2005/09/22(Thu) 12:33:03)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    佐々木は、真里菜の手を引き、商店街の裏路地を抜け、近くの公園へと向かった。

    少し奥まった、屋根のあるベンチへ二人は、腰かけた。

    休みの日なので、子供たちがキャーキャーと声を出し、楽しそうに走りまわ

    っている。


    「真里菜、パン食べてないでしょう。ちょっと飲み物買ってくるから、ちょっと待

    ってて。」


    佐々木は、笑って、すぐ近くの自動販売機へと走っていった。

    真里菜は、嬉しくて涙ができてそうだった。


    (お姉さま・・何も食べてないから、私を気遣って・・)


    佐々木は、レモンティとミルクティを買って、どっちがいい?とたずねる。

    真里菜は、ミルクティを選び、食べ損ねたパンを取り出した。


    「パン、ぺっちゃんこになっちゃったわね。」

    佐々木は、カバンで押しつぶされたパンを見て、ケタケタと笑った。

    真里菜も、それにつられて、笑った。


    「天気いいわねぇ。丁度いい気候だわ・・。」

    レモンティを飲みながら、空を見上げるお姉さま・・。

    太陽の光は、抜けるように白い肌を照らす。

    色素が薄いのか、髪の毛も瞳の中も、かなり茶色に見えた。

    真里菜は、佐々木の横顔を見つめた。


    「お姉さま、とっても綺麗。何だか透き通って消えてしまいそう・・」


    「何言ってんの。」


    佐々木は、うつむいて、照れくさそうに笑った。

    うつむいた時、ほんの一瞬だけど、顔が曇ったような・・、気のせい?


    佐々木は、にやっと笑って言った。


    「ねぇ、そのペッタンコになったパンの味はいかが?」


    「美味しいです。ちょっとパンが詰まってしまって固いけど。」


    真里菜と佐々木は顔を見合わせて、笑った。


    いつまでも、こんな時間が続いたらいいのに・・。


    真里菜は、そう思った。

    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2482 / 1階層)  逢瀬の痕24
□投稿者/ 雅 一般人(33回)-(2005/09/22(Thu) 13:48:58)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    二人は、公園で少しゆっくりした後、家へと帰った。


    「お姉さま・・。」


    「ん?」


    「お姉さまのところへ行ってもいいですか?」


    佐々木は、笑って言った。


    「いいわよ。」


    真里菜は、嬉しくてたまらなかった。たった壁1枚と言っても、真里菜にとって

    その壁はとても遠く感じた。

    お姉さまの肌の温もりをずっと感じていたい・・。


    真里菜は、そのまま佐々木の部屋へと入った。

    真里菜は、部屋に入るなり、佐々木に抱きついた。

    佐々木は、そっと真里菜の髪を撫で、真里菜にキスした。


    「お姉さま・・。抱いてください。」


    真里菜は、身体に身につけているもの全てを脱ぎさった。


    「ほんと、いやらしいコ。ウフフ」


    佐々木も、脱いで裸になり、真里菜をベッドにゆっくりと押し倒した。


    「真里菜。私を一生忘れないように、身体に刻み込んであげる。」


    佐々木は、真里菜に手錠をかけ、身動きが取れないようにした。


    全身、隈なく舌を這わせ、至る所に噛み跡をつける。


    「アァァ、お姉さま」


    痛みが身体を走り抜ける。でも、感じるの・・お姉さまを・・感じる・・


    乳首を吸われ、舌先で先端をつつかれ、舐めながらいきなりきつく噛まれる。


    真里菜はたまらず、声を上げる。


    佐々木の右手は、真里菜の背中を弄り、お尻、そして股間へとのびていった。


    「もう、こんなに濡れて・・。」


    佐々木は、冷蔵庫から、練乳を取り出した。


    少し高いところから、練乳を真里菜の乳首へと垂らす。


    「アアァン」


    その冷たさが、敏感になった乳首を刺激する。


    「私、とっても好きなのよ、練乳。」


    佐々木はそう言って、練乳に塗れた乳首を、丁寧に舐めだした。


    チュッパ、チュッパ 真里菜の乳首を吸う音が部屋に響きわたる。


    「アァァァン、気持ちいぃ」


    「美味しいわよ。真里菜」


    真里菜は、腰を動かし、奥の疼きを感じている。滴る蜜・・。


    「腰をこんなにくねらせて・・いやらしいわ」


    「だって・・お姉さまの愛撫って、気持ちよすぎる・・」


    佐々木は、いきなり真里菜の股を開いて、顔を近づけて覗きみる。


    「ほんと・・。もう流れてるわよ。お尻のほうまで、真里菜の愛液。。」


    「恥ずかしいから、そんなに見ないで・・」


    「この格好だと、もっと恥ずかしいかしら?」


    佐々木は、真里菜のお尻を浮かせて、足を持ち上げ、股を広げたまま股間を真里菜

    が見えるように押し上げた。


    「お姉さま。。」


    佐々木は、真里菜を支えたまま、真里菜の股間に、練乳を垂らした。


    「アァァァァン」


    佐々木はにやっと笑って言った。


    「自分のあそこを舐められているのを見るって感じるわよ。」


    佐々木は、そう言うと、真里菜の股間に垂らされた練乳を舐めだした。


    「アァァァン、ハァハァ気持ちいい、アァァァーン」


    「目を開けて、自分のされていることを見なさい」


    佐々木は、ますます激しく、真里菜の敏感になった突起物を音を立てて、

    舐めまくる。


    「真里菜の蜜と混ざって、最高よ。美味しいわ・・。ハァァン」


    真里菜は、真ん前で広げられた自分の股間の草むらに顔を埋め、舌を出しながら

    舐められ・・時折、歯を立てられる・・

    私の表情を楽しむかのように、お姉さまは、私を見ている・・


    「ハアハァ、お姉さまァ、もう、イきそうです、アァァァン」


    「ハァハァ、まだダメよ。」


    真里菜の身体はくねり、佐々木は、動かないようにしっかりと支えている。

    腕の手錠が、真里菜の動きで、カチャカチャと音がなる。


    佐々木は、ディルドをつけて、真里菜に覆いかぶさりキスした。

    愛液を絡ませ、ディルドの先で、真里菜の草むらの大きく充血した突起物を弄る。


    「アァン、お姉さまァ、はやく、はやく、ください、アァァーン」


    ヌプ・・ズブズブ・・


    「アァァァン、お姉さま」


    真里菜は、ディルドの感触に喘ぎ、叫んだ。

    佐々木は、ゆっくりとディルドで真里菜の中をかき回し、リズミカルに

    腰を動かす。

    真里菜は、全身仰け反らせて、感じるスポットを集中的に攻めてくるディルド

    の快感の波に、酔いしれた。


    「ハァハァ、愛してるわ、真里菜」


    「アァァァァァン、お姉さまァ、イッちゃうぅ、アァァァァァー」


    真里菜は、果てた。真里菜の全身からは、汗が噴出している。


    佐々木は、真里菜の唇に舌を絡ませた。


    「さぁ、今度は、私を気持ちよくさせてちょうだい」


    ベッドと手首を繋ぐように手錠をかけられていた真里菜の顔の上に

    佐々木はディルドをはずし、またがった。

    佐々木の露になった、草むらの間から、愛液が滴っている。


    「お姉さま。。こんなに濡れて」


    「真里菜の感じるところを見ると、こんなになるのよ。。」


    真里菜は、目の前に近づけられた草むらに、ゆっくりと舌を這わせた。


    「アァァ、いいわよ、真里菜」


    真里菜は、お姉さまを喜ばせたい・・そう思って愛しく、ゆっくりと舐めあげる。

    段々と、草むらの中央の突起物が、大きくなってくるのがわかる。


    チュー、チュッパ、チュッパ


    「アァァ、気持ちいいわ、そこ、イイ、アァァ、もっと吸って、真里菜」


    真里菜は、突起物をさらに強く吸いながら、舌を使って、刺激する。


    佐々木の上半身をくねらせ、髪を振り乱して、自分の乳房を弄りだした。


    「お姉さまも、ほんといやらしい・・」


    佐々木は、真里菜の顔に股間をすりつけ、喘いだ。


    佐々木は、悶えながら、真里菜の手錠を外し、真里菜の股間を広げ、


    自分の股間を、真里菜に擦り付けた。


    「アァァァン、気持ちいいわ」


    真里菜も佐々木も、お互いの大きくなった突起物を激しくこすり合わせ、どんどん

    エクスタシーに近づいてくる。


    「ハァハァ、お姉さま、イクゥ、アアァァァァァー」


    「アァァ一緒に、一緒にイクわよ、真里菜」


    佐々木と真里菜は、ほぼ同時に果てた。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2492 / 1階層)  逢瀬の痕25
□投稿者/ 雅 一般人(34回)-(2005/09/23(Fri) 02:33:58)
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    真里菜は、幸せだった。

    一緒にイかせていただける・・甘い至福の時間・・。

    佐々木は、真里菜を抱きしめ、そっと真里菜の額にキスした。


    「私を忘れないでね・・真里菜」


    「そんな忘れる訳ない・・お姉さまの事・・どうして?」


    佐々木は、真里菜を愛そうに見つめて微笑んだ。


    「ただ、言っただけよ。」



    その日、真里菜と佐々木は、裸のまま抱き合ったまま眠った。



    朝、7時、真里菜は佐々木に起こされた。


    「そろそろ起きないと会社遅刻しちゃうぞ」


    真里菜は、ハッと目が覚めた。

    そうだ・・夕べお姉さまのとこに泊まったんだった・・。

    真里菜は、慌てて着替えた。

    ふと手首を見ると、まだ紅黒いアザがくっきりと残っていた。


    「真里菜、気をつけてね。」


    「はい。慌てて用意しなきゃ。じゃ、帰ります」


    真里菜はにっこりと笑って佐々木の部屋の扉に手をかけた。


    その瞬間、佐々木は、真里菜をぐっと引き寄せて、キスした。


    「じゃ、いってらっしゃい。」


    真里菜は、嬉しそうに佐々木の部屋を出た。


    真里菜は、家へ帰ってシャワーを浴び、慌ててドライヤーで髪を乾かして

    化粧した。

    あ・・もうこんな時間・・早く行かないと遅刻しちゃう・・。


    真里菜は、家を飛び出て、走って駅へ向かった。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2493 / 1階層)  逢瀬の痕26
□投稿者/ 雅 一般人(35回)-(2005/09/23(Fri) 03:04:00)
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    真里菜は、仕事中も、時折佐々木のことを思い出していた。

    長袖のブラウスの袖から、手首のアザを見つけると、佐々木を

    思い出し下半身が、しっぽりと濡れてくる。

    デスクの椅子の中で、誰にも気づかれないように、スカートの横チャックの中に

    手を忍ばせ、草むらに触れてみる。

    (私・・こんなに淫乱な女になってしまったのね・・我慢できない・・)

    佐々木の言いつけ通り、パンティもブラもつけていない・・。

    誰が、それに気づくだろう・・。

    それだけでも、真里菜は興奮した。

    今日もお姉さまに逢いたい・・

    真里菜は、早く帰りたい・・1日そればかり思っていた。


    午後5時、定時のチャイムが鳴った。

    真里菜は、そそくさと机の上を片付けて、家へと急いだ。

    お姉さま・・・今日は何時くらいにお帰りかしら・・

    そうだ。お姉さまに夕食を作って差し上げよう・・。

    真里菜は、家の近くにスーパーに寄って買い物を済ませ家へと帰った。


    午後8時

    夕食のハンバーグを作り終わって、佐々木の部屋のインターホンを押した。

    返事がない・・。

    お姉さま、今日は残業なのかしら・・。


    午後10時を過ぎても、佐々木の部屋の電気が灯ることはなかった。


    真里菜は、何だかとても不安を感じた。

    お姉さま・・何かあったのかしら・・。

    朝方まで、真里菜は、佐々木を待っていたが、戻ってきていない・・。

    真里菜は、主人をひたすら待って、待ちくたびれた飼い犬のように、そのまま

    眠ってしまった。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2496 / 1階層)  逢瀬の痕27
□投稿者/ 雅 一般人(36回)-(2005/09/23(Fri) 17:43:03)
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    カーテンから差し込む光で、真里菜は目が覚めた。

    「お姉さま・・」

    慌てて、佐々木の部屋へもう一度行ってみた。


    ピンポーン


    ガチャ


    眠そうにでてきた佐々木に、真里菜は嬉しさの余り泣きながら抱きついた。


    「お姉さま・・」


    佐々木はきょとんとした目で、真里菜を見て、そっと頬にキスした。


    「ん?どうしたの?」


    「だって・・だって・・」


    真里菜は、涙で声にならなかった。


    「もしかして、夕べ遅く帰ったから、心配してくれてた?」


    真里菜はコクリと頷いた。


    佐々木は、にっこりと微笑んで


    「夕べは、ちょっと用事があって、遠くまでいってたのよ。ごめんね。」


    佐々木は、真里菜にそういうと、時計を見ていった。


    「もう、そろそろ会社に行く準備しないとダメなんじゃないの?」


    「良かった・・、何あったのかと思って・・・良かった。」


    真里菜は、涙をぬぐって、佐々木に言った。


    「じゃ、帰ります。」


    「夕べはごめんなさいね。今日も遅くなるだろうから・・心配しないで。」


    真里菜は頷いて、佐々木の部屋を出た。


    (つづく)
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■2497 / 1階層)  逢瀬の痕28
□投稿者/ 雅 一般人(37回)-(2005/09/23(Fri) 17:58:58)
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    真里菜は、その日、余りの眠さに会社を休んだ。

    佐々木の顔を見れて、安心した真里菜は、同僚に電話して、会社に体調が悪いから

    と言付けを頼んで、そのままベッドに倒れこんだ・・。


    お昼すぎ・・

    真里菜は目を覚ました。

    喉が渇いたので、冷蔵庫からミネラルウォーターを一気に飲み干し、そのままベッ

    ドに潜り込む。


    「・・・・」

    壁の向こうから聞こえるかすかな声・・・


    お姉さま・・・今日会社休んでるのかな・・


    暫く、壁に耳をすませてその声を聞いていた。


    「!」


    その微かに聞こえる声・・


    それは、佐々木の喘ぎ声だった・・。そしてもう一人・・声の低い女性の声・・


    真里菜は、一瞬固まった。信じたくなかった。


    でも、聞こえてくるのは、喘ぎ声の何者でもない・・


    真里菜の目から、大粒の涙がでて止まらなかった。


    お姉さま・・・


    真里菜は、そのまま布団をかぶりこんだ。


    布団の中から、唸るような押し堪えた泣き声だけが響いていた。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2499 / 1階層)  逢瀬の痕29
□投稿者/ 雅 一般人(38回)-(2005/09/24(Sat) 21:42:57)
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    真里菜は、1日中布団に潜り込んだまま、一歩も出る気にもなれなかった。

    頭の中でグルグルと、佐々木の喘ぎ声だけがこだましていた。

    考えたくないのに・・・信じたくないのに・・・

    目を閉じると、髪を振り乱し、悶え悦ぶ佐々木の姿がよぎった。


    ウァァァー


    真里菜は、布団の中で叫んだ。

    その妄想をかき消すために・・。



    ギャーーーーーーーっ

    その時、壁の向こうから、悲痛な叫びが聞こえた。

    真里菜は、聞かないようにしようと思った。

    でも、壁の向こうでありながら、はっきりと聞こえる叫び声・・


    お姉さま・・どうしたの?

    何が起こっているの?

    真里菜は、壁に耳をあて、壁の向こうの様子を確認する。

    佐々木の、ギャーという悲痛な声と、泣き叫ぶ声。

    まるで、拷問を受けているような・・


    真里菜は、玄関を飛び出し、佐々木の部屋のインターホンを

    鳴らし、ドンドンとドアを叩いた。

    「お姉さま、お姉さま、真里菜です、お姉さま」


    なかなか出てこない・・

    やっぱりこれは、おかしい・・警察に電話したほうが・・

    そう思った時、扉が開いた。

    そこには、いつもの白いシャツを羽織り、髪が乱れ、ぐったりとした佐々木の姿が

    あった。


    「お姉さま、どうかされましたか?大丈夫ですか?」


    佐々木は無言だった。

    真里菜は、玄関からちらっと奥の様子を伺った。

    ベッドから手を伸ばす、髪の長い女性・・

    一瞬、横顔しか見えなかったが、煙草をふかしていた。

    年齢は、中年女性のような感じがする。

    お姉さまは、大丈夫なのだろうか・・何か脅されて大変な事になってるんじゃ・・


    佐々木は、真里菜に言った。


    「大丈夫よ・・・帰りなさい。」


    扉は閉ざされた。


    お姉さま・・・。

    真里菜は、仕方なく部屋へ戻ったが、気がかりで仕方なかった。

    一体・・・どう言うこと?


    暫く、真里菜は、壁から向こうの様子を伺った。

    それからは、声の低い女性の声がして、何やら会話しているようだった。

    その後、しばらくすると、ドアのパタンと閉まる音が聞こえた。

    あの女性・・帰った?


    真里菜は、暫く様子を伺って、佐々木の部屋へと向かった。


    ピンポーン


    インターホンを鳴らした。


    ガチャ


    扉から出てきたのは、

    佐々木ではなく

    さっきの、ベッドにいた女性だった。

    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2502 / 1階層)  逢瀬の痕30
□投稿者/ 雅 一般人(39回)-(2005/09/25(Sun) 04:24:41)
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    「暫く戻ってこないわよ」


    その女性は、冷ややかな目で真里菜を見つめた。


    「あの・・どこへ行かれたんでしょうか?


    「貴女、いったいあの子の何なの?恋人?友達?」


    真里菜は、返答に戸惑った。


    何て答えたらいいのか分からなかった。


    「ちょっと中へ入りなさい。」


    部屋の扉は閉ざされた。


    真里菜が部屋に入ると、部屋は乱れ、煙草の煙で充満していた。


    ベッドに目をやると、シーツが乱れている。


    真里菜は目を伏せた。


    真里菜は、ソファに腰かけた。その女性は、ベッドに腰かけ、煙草を吸い出した。

    その女性は、歳は、40代後半か・・結構若く見せてはいるが、首筋の具合から

    そのぐらいの歳かな・・と真里菜は思った。

    結構、綺麗な人だったが、かなりキツそうな感じの人で、金光りした、宝石の散り

    ばめられた時計や、大きな石のついたギラギラした指輪からして、成金ぽい感じ

    がした。

    いきなり、その女性が、真里菜に尋ねた。


    「ねぇ、貴女サーヤの何なの?」


    サーヤ・・お姉さまの事、サーヤって呼んでる・・。


    真里菜は、黙っていた。


    その女性は、ちらっと真里菜を見て言った。


    「サーヤから離れなさい。その方が貴女のためよ」


    「どうしてですか?」


    真里菜は、すぐ女性に聞き返した。


    女性は、真里菜に煙草を勧めたが、真里菜は断った。


    「はっきり言うと、私の所有物だからよ」


    「それ、どういう意味ですか?所有物って」


    女性は、にやっと笑って真里菜を見た。


    「あの子は、お金で買った私の所有物なの。だから、もう近づかないでほしいの

    よ・・」


    その女性は、口ごもった。

    真里菜は、その女性の目をじっと見つめた。

    暫く考え込むようにして、真剣な眼差しで、真里菜に言った。


    「正直に答えて。サーヤは、貴女を抱いた?」


    真里菜は、黙ったままだった。

    女性は、察したように、真里菜に言った。


    「貴女だったのね・・」


    その女性は、肩を落として真里菜に言った。


    「サーヤはもう時間がない子なのよ」


    時間がない?それはどういう意味なんだろう・・


    「その説明では良く分かりません。もっと詳しく説明してください。」


    その女性は、目の前にあった飲みかけのコーヒーに口をつけた。



    「サーヤが生きている時間が余りないってことね。」


    「・・・・・」


    「私も、それを聞いたのは、1ケ月前だったかしらね・・」


    その女性は、固い表情で、ゆっくりと話だした。

    5年前、親の借金の為に、SMクラブで働いていた所を、その女性に借金1億円

    を清算してもらい、女性の奴隷になった事。

    その後、両親は行方をくらまし、消息が分からなくなった事。

    親族も、借金が原因で疎遠になってしまって、頼る所が一切ないという事。

    3ケ月前、体調を壊しぎみで病院に行った所、すい臓ガンで既に手遅れ状態

    だったこと。

    最近、痛みがでてきて、かなりキツイ薬を服用して、それで、何とか生活できてい

    ること。


    真里菜は絶句した。

    お姉さまが、ガン?

    真里菜の頭は、すぐにその全てを把握する事はできなかった。

    その女性は、真里菜の目を見ていった。


    「サーヤを愛してるの。だから本当は、残された時間は、私のものにしたかった。

    でもね・・。あの子拒んだわ。最期まで、ここにいるってね。

    私は、あの子に十分なお金と、自由を与えてあげれるのよ、そして、一緒に思う存

    分サーヤの好きな事をさせて、思い出をいっぱい残そうって思ったわ。」


    その女性は、いきなり立ち上がって窓の外を見た。


    「でも、あの子ね・・イヤだっていったの・・。私に歯向かったのは、今回が

    初めてだったわ。」


    「・・・・・」


    「もしかしたら、私以外に好きな人がいるんじゃないか・・って思った・・」


    その女性は、窓の外を向いたままだった。

    少し寂し気な表情だった。


    「お姉さまは・・お医者様に、あとどの位って言われているんですか・・?」


    「1年持たないって言われたらしいわ・・」


    「・・・・」


    真里菜は、何も話すことができなかった。目から、涙がどんどん溢れてくる。


    「サーヤにとって私は、単なる借金を返してあげる約束を果たしているだけ

    の感情しかなかったのよね・・。悔しいけどね・・。」


    その女性は、振り返って真里菜を見た。その目には涙がいっぱい溜まっていた。


    「サーヤは、貴女を愛してると言った?」


    真里菜は、頷いた。


    その女性は、真里菜をそっと抱き寄せた。


    「私には、サーヤの最期を幸せにしてあげる事はできない・・だから・・

    貴女にお願いするわ。サーヤの傍にいてあげてほしいの。」


    真里菜は、頷いた。

    その女性は、涙をぬぐいながら言った。


    「昨日、薬・・取り上げたの・・。でも、サーヤ・・ここへ戻ってたわ。

    今日も、急に痛みだして・・のた打ち回るように痛がっていたわ。

    多分、今病院に薬を取りに行ったはずよ。病院でもらう薬では、そこまでの痛み止

    める事はできないわ。これ、貴女から彼女に渡してちょうだい・・」


    その女性は、カバンから薬の袋を取り出し、真里菜に手渡した。


    「これは、私が裏から手を回して、海外から手に入れた、かなりの鎮痛作用がある

    薬なの。まだ、日本で薬の承認が降りていないの。普通じゃ、なかなか手に入らな

    い薬なの。これがあれば、少しでも楽だし、少しでも長くここで生活できるはず

    よ。」


    その女性は、上着をはおり、カバンを持って立ち上がった。


    「じゃ、私はもう帰るわ。私から、もうここへ出向いてくる事はしないけど

    貴女から、私に連絡をくれないかしら。サーヤの状態を毎日メールでいいから

    知らせてほしいの。」


    「分かりました」


    その女性は、にっこり真里菜に微笑んで言った。


    「サーヤの事、頼んだわよ。」


    そう言って、小切手と名刺を真里菜に渡した。


    「これは、受け取れません。」


    真里菜は、小切手をその女性に返そうとした。


    連絡代だと言って、その小切手を受け取らず、そのまま女性は去ってしまった。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / ▼[ 2506 ]
■2505 / 1階層)  逢瀬の痕31
□投稿者/ 雅 一般人(41回)-(2005/09/26(Mon) 04:54:12)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    真里菜は、部屋で佐々木の帰りを待った。

    それから、数時間・・

    ドアの音がした。

    ガチャ・・

    そこには、まだ顔色のすぐれない佐々木の姿があった。


    「お姉さま!」


    真里菜は佐々木の胸に飛び込んでいった。

    佐々木は、驚いたような顔で


    「ここで待ってたの?恵子さんは?」


    「お客さまは、もう早くに帰られたので、私、ここで待ってたんです。」


    「何か言ってた?」


    「いいえ。暫くしたら戻るわって言って出ていかれましたよ」


    真里菜は、何も言わなかった。


    「それならいいわ。でも、真里菜、今日仕事休んだの?」


    「今日は、休んじゃいました。」


    佐々木は、にっこり微笑んで、ソファに腰を下ろした。


    「昨日、お姉さまに食べていただこうと思って、食事つくったんですけど、食べま

    せんか?」


    「うん。今まだお腹空いてないけど、じゃ、後でいただこうかな。」


    「じゃ、それまで甘えていいですか?」


    フフフと、佐々木は笑って、真里菜を抱きしめた。

    真里菜は、今にも、泣きそうだった。

    佐々木に分からないように、胸に顔を埋めた。


    「ごめんね・・心配ばかりかけて・・」

    佐々木は、真里菜の髪を撫でた。

    佐々木の手は、とても冷たかった。


    「お姉さま・・」


    「どうしたの?」


    「一緒眠りたい・・」


    佐々木は、にっこり笑って真里菜の顎をそっと持ち上げ、キスした。


    「じゃ、ちょっとシャワー浴びてくるわ。」


    佐々木がシャワーを使っている隙に、真里菜は預かった薬をそっと、佐々木の枕の

    下へ忍び込ませた。


    佐々木の後、真里菜もシャワーを済ませベッドにもぐった。

    佐々木の枕の下にそっと手を滑り込ませた。

    薬は消えていた。


    「お姉さま、一緒に眠ってください・・少し眠い・・」


    佐々木は、ベッドに入り真里菜を抱きしめた。

    真里菜は、佐々木の胸の中で、眠ったふりをした。

    佐々木は、しばらく真里菜の顔を見て、そっとキスし、そのまま眠っていった。



    そっと目を開けて、佐々木の寝顔を見る。

    透けてしまいそうな、肌の色・・、少し目の下に隈ができている。


    (お姉さま・・。)


    真里菜は、そのまま、佐々木の胸に顔を埋めた。


    温かい・・・


    その温かみで、真里菜もゆっくりと眠りに落ちていった。


    (つづく)
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▲[ 2505 ] / ▼[ 2507 ]
■2506 / 2階層)  こんばんわ。
□投稿者/ 由兎魔 一般人(5回)-(2005/09/26(Mon) 20:33:35)
    ずっと雅さんの作品見させて頂いております。今回の作品はとても良い話だなぁなって思ってましたけど、最後には凄い展開になってましたね……更新された話を見て驚きました。完結になったら泣いてしまうかもしてません…またの続きを待っています。
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▲[ 2506 ] / 返信無し
■2507 / 3階層)  由兎魔さん♪お久しぶりです。
□投稿者/ 雅 一般人(42回)-(2005/09/27(Tue) 01:45:26)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    お久しぶりです♪
    いつも読んでいただき、感想までいただいてありがとうございます(ペコリ)
    今回、少し話しが長くなってしまいましたが、いよいよ終盤に入りました。
    頑張って更新していきますので、よろしくです♪


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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2509 / 1階層)  逢瀬の痕32
□投稿者/ 雅 一般人(43回)-(2005/09/27(Tue) 21:09:35)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「はっ、お姉さま!」

    佐々木は、にっこり真里菜に微笑みかけた。

    シャワーを浴びた佐々木が、ベッドの横で座ってアイスを食べていたから。


    「身体、もう大丈夫ですか?」


    「うん。寝たらすっきりしたわ。汗かいたからシャワー浴びたの」


    佐々木は、アイスを一口、口に含み、そった真里菜にキスして流し込んだ。


    「冷たっ。でも、これ、結構懐かしいですね。」


    「でしょ。ソーダアイスって好きなのよね。フフ」


    佐々木は無邪気な顔をして笑った。


    「ねぇ。これから少し私に付き合う気ある?」


    「はい、いいですけど・・でも・・お姉さま今日は、ゆっくりされた方が・・」


    真里菜は、佐々木の身体を気遣った。しかし、佐々木はそんな事全く気にしない

    様子で、誰かに電話をかけた。


    「さ、9時ならOKらしいから、それまでに腹ごしらえね。」


    「どこへ連れていってくださるんですか?」


    「ひ・み・つ。フフフ」


    お姉さまは、一体どこへ行くつもりなんだろうか・・。

    佐々木は、お腹すいたと、真里菜に夕べの作ってくれた料理が食べたいと

    急かした。

    佐々木は、昼間より、ずいぶん顔色も良くて、表情も普通だった。

    あの恵子という女性に言われた事は、全て嘘なのではないかと

    疑うほどだった。


    真里菜は、慌てて、家に戻り、冷蔵庫から夕べの残りを温め直して、

    佐々木の部屋へ運んだ。


    佐々木は、真里菜に言った。


    「真里菜は飲み物を少しくらいにしておきなさい。」


    「えっ?一緒に食べたらダメなんですか?」


    「今は、控えておいて。いいわね。」


    佐々木は、微笑んでいた。

    真里菜は、佐々木の言うとおり、ミネラルウォーターを少し飲んで、

    佐々木の食べる姿を眺めていた。

    美味しそうに口に運んでくれるのを見て、真里菜は、とても幸せに感じた。


    時間よ・・このまま止まってくれればいいのに・・

    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2511 / 1階層)  逢瀬の痕33
□投稿者/ 雅 一般人(44回)-(2005/09/27(Tue) 21:59:25)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「さ、出かけましょう。そろそろ迎えがきてるわ。」

    マンションの玄関前には、白いベンツが停まっていた。

    傍までよると、スモークの張られたウィンドウが開いた。


    「ハーイ!サーヤとそのお連れさん。乗って。」


    慌てて車に乗ると、そこには、綺麗な巻き毛の、ハツラツとした感じの女性がい

    た。

    「こんばんは。初めまして。ウフフ」

    その女性は、真里菜を見て、にっこりと微笑んだ。

    真里菜は、少しドキっとした。

    その人の目は、お姉さまに少し似ていたから・・。


    「今日は、うち使おうかと思うんだけど。丁度空いてるからさ」


    「それは、ラッキー。今日は、頼むわよ。」


    その女性と、佐々木は、結構親しい人みたいだった。歳も同じくらいに見えた。


    「あっ、そこのお連れさん。名前聞いてなかったわね。私は、歩。よろしくね。」


    真里菜は、少し緊張して唾をゴクンと飲み込んで


    「真里菜です。よろしく。」


    佐々木は、その様子を見て、プッと吹き出した。


    「そんな緊張いらないわよ。ね、歩。」


    歩さんは、煙草に火をつけて、バックミラー越しに、真里菜に微笑みかけた。

    真里菜は、ますます緊張した。

    バックミラーに映る歩さんの目は、とっても妖しげだった。


    「さ、ついたわよ。」


    そこには、Stadio Sara&Mera という看板があった。

    歩は、鍵を開けて中へ二人を通した。

    真里菜は、ハッと立ち止まった。

    そこは、SM専用のStadioだった。

    壁際には、大きな十字架・・・そして、天井から縄がかけられていて、人を吊るす

    ようなものまで・・・

    奥の方には、畳敷きの和風な部屋も用意されている・・


    歩は、真里菜の傍で、そっと耳元で囁いた。


    「綺麗に撮ってあげるわね。楽しみにしてて」


    佐々木は、ニヤッと真里菜を見て微笑んだ。


    私が撮られる・・


    それで始めて分かったのだった。

    (つづく)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2513 ]
■2512 / 1階層)  どうも(・。・)
□投稿者/ ゆうみ 一般人(3回)-(2005/09/28(Wed) 01:12:59)
    わぉw(゚o゚)w
    久しぶりに覗いたらかなり進んでてびっくり&めちゃうれしぃです♪
    あっ!?遅れましたがHP開設おめでとぅです。また遊びに行かさせてもらいまぁす(^-^)

    (携帯)
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▲[ 2512 ] / 返信無し
■2513 / 2階層)  どもども♪
□投稿者/ 雅 一般人(45回)-(2005/09/28(Wed) 02:20:38)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    ゆうみさん、お久しぶりです♪
    いよいよ終盤へと近づいてきました(^o^)
    かなりの長編となっておりまして・・(どてっ)
    頑張って更新していきますので、今度ゆうみさんが、いらっしゃる時には
    完結しているかもです。笑

    HP開設>ありがとうございます。こちらで投稿している今までの作品を見やすく
    保存するために作ったつもりだったのですが、何やかんやと、遊んでますw
    よろしければどうぞ。

    ではでは、頑張って更新しますので、楽しみにしててくださいね♪
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2514 / 1階層)  逢瀬の痕34
□投稿者/ 雅 一般人(46回)-(2005/09/29(Thu) 00:03:47)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「じゃ、まずお風呂入ってもらおうかな。」

    真里菜は、びっくりして、歩さんの方を見た。


    「サーヤから、何も聞いてないんだね。」

    真里菜は、頷いた。


    歩は、微笑みながら、ゆっくり真里菜に説明し始めた。


    「今日、私が、真里菜ちゃんを撮影するんだよ。ま、ここのセットを見たら

    わかると思うけど、ここは、SM専門のスタジオよ。

    私はね、カメラマンでもあるけれど、女流緊縛師でもあるの。

    サーヤとは、学生時代からの親友でね、いきなり撮ってほしい子がいるって

    電話があって、今日になった訳ね。

    真里菜ちゃんなら、きっといい写真ができると思うわ。」


    真里菜は、キョトンとした顔で、歩さんの話を聞いていた。


    「あっ、そうそう。どうしてお風呂かというとね、下着の跡や、服の跡って結構

    残っちゃってるでしょ?それを消したい訳ね。だからお風呂にゆっくり浸かって

    その跡を消してほしいのよ。」


    真里菜は、言われるがままバスルームに連れていかれ、服を脱いで、湯船へ入っ

    た。



    「ねぇ、サーヤ。結構本気なんだね。今回は。」

    歩は、煙草を吸い、フーと吐きながら、佐々木に言った。

    「どうして?何か違う?」

    「だってさ、目が違うもん。優しい。」

    佐々木は、ふーんと言って、少しうつむいた。


    「ふと思ったんだけどさ、一緒に撮ってあげようか?」

    歩は、佐々木に言った。


    「えっ?私が?」

    「そうだよ。いい写真になると思うけど。サーヤいい顔してるよ。ウフフ」


    佐々木は、うつむいて、少し考えていた。


    「じゃ、そうしてもらおうかな。綺麗に撮ってよ。歩」


    佐々木は、真里菜の後を追って、バスルームに向かった。

    扉を開けると、真里菜は、びっくりしたように目を見開いて、佐々木を見た。


    「お姉さま!」


    佐々木は、にっこり笑いながら、真里菜に言った。


    「一緒に撮ってもらうことにしたのよ。」


    かけ湯をして、佐々木も湯船に入った。

    そんな大きな湯船ではないが、こうして佐々木と二人で湯船に入ってい

    ると思うと、真里菜は、とても嬉しかった。


    佐々木は、真里菜の肩にそっと舌を這わせた。

    「ンッ・・」

    真里菜は、背筋がぞくっとし、異常に感じてしまう。


    「もう・・すぐ感じるんだから。いやらしい子ね。」


    後ろから、佐々木に抱えられるように、座らされ、左手は、真里菜の乳房を

    柔らかく包みこみ、右手は、ゆっくり太腿から、恥部へと指を這わせる。

    首筋に、ゆっくりと舌を這わせられた真里菜は、たまらずに、声をあげた。


    「アァァン・・」


    佐々木は耳元で囁いた。

    「ここで、声をだしたら、歩に丸聞こえよ。」


    佐々木の指が、乳首を刺激し、真里菜の恥部の突起を、激しくこね回していく。


    「ハァハァ、お姉さま、ダメ・・そんなことしたら・アァァ・・」


    「ダメって・・、ここは正直よ。お湯に浸かっていても、ほら、こんなに・・」


    「ハァァァ、ダメ、アァァァン」


    いきなり扉がガチャと開いた。


    真里菜は、さっと佐々木から離れた。


    「こらっ、誰がそんな事しろって言ったんだぁ〜?フフフ」


    歩さんは、にやりと笑って、真里菜と佐々木を見た。

    真里菜は、顔が真っ赤になって、下を向いた。


    「用意できたから。そろそろあがって。」


    二人は、差し出されたバスローブをはおり、歩に連れられてスタジオへ向った。


    「さ、真里菜ちゃん。こっちにおいで。サーヤはそこへ座って待ってて。」


    歩に、バスローブを取られ、まじまじと舐めるような目で真里菜を見た。

    真里菜は、妙な、恥ずかしさと快感を覚えた。


    「綺麗な身体してるね。任せて。」


    そう言って、準備してあった紅い縄で真里菜を縛り始めた。

    歩の目は、真剣だった。

    まるで、何かに取り憑かれたかのように、鋭い目でもくもくと縛っていく。

    時折、真里菜を気にして、心配ないからねと声を掛けてくれた。

    余りの手際よさに、真里菜は圧倒された。


    撮影用ライトが真里菜を照らした。光の調整をして、歩はカメラを覗き込んでい

    る。

    「さ、撮影に入るわよ。」


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2515 / 1階層)  逢瀬の痕35
□投稿者/ 雅 一般人(47回)-(2005/09/30(Fri) 03:09:36)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    カシャッ カシャッ カシャッ


    シャッターを切る音が、スタジオに響き渡った。

    「綺麗だよ。真里菜ちゃん。とってもエロティックだわ」


    撮影は、片隅にある、撮影用の和室で行われていた。

    1枚の布団が敷かれ、その上で真里菜が縛られ横たわっている。

    真里菜は、そのフラッシュと、カメラを覗き込む歩を目で追った。

    初めての経験に、緊張しているはずなのに、さっきのお姉さまの愛撫で

    目が既にトロンとしてしまって、それが帰って緊張がほぐされたのかもしれない。


    歩の注文に、うつ伏せになったり、色々な身体の向きを指示され、言われたとおり

    に真里菜は、従った。

    真里菜は、感じたことのない、快感を覚えた。

    縛られて、撮られている自分・・・。

    レンズ越しに、淫らな姿を歩さんに見られ、そしてお姉さまは、少し離れた所から

    椅子に座って、じっとこっちを見ている・・。


    縛られて、大きく突き出した乳首は固くなり、そしてじんわりと、下半身が熱くな

    ってくる。


    「何て、素敵・・。レンズ越しでも肌が吸い付いてくるようだわ・・」


    歩は、そう言って、何枚も何枚もシャッターを切った。



    「さ、サーヤ。こっちに来て。」


    バスローブ姿の佐々木は、ゆっくりとバスローブを脱ぎ、真里菜の傍へ近づいてき

    た。

    「照明少し落とすわよ。」


    歩は、照明を落とし、佐々木に紅い蝋燭を手渡し、カメラを構える。


    佐々木は、ニヤッと妖しい笑みを浮かべ、真里菜に覆いかぶさるような格好で、受

    け取った紅い蝋燭を、真里菜の白い肌に、ゆっくりと落とした。


    「アァァーン」


    真里菜は、たまらず声をあげる。

    蝋燭の熱さと、快感が同時に襲ってくる。


    「真里菜、肌の色にとっても似合っているわ。」

    佐々木が、真里菜に囁いた。

    ポタ・・ポタ・・

    縛られた縄の間に紅いロウが滴っていく・・。


    「ここがいいのよね、真里菜は。」


    ポタ・・

    真里菜の突き出た乳首に蝋燭が滴り落ちた。


    「アァァァァーン」


    真里菜は、大きく呻いた。

    歩は、どんどんシャッターを切っていく。


    「サーヤ。もう片方の乳首を愛撫してあげて。」

    歩の指示で、佐々木は、蝋燭を手にしながら、もう片方の乳首に舌を這わせた。


    「アアァァッァン、おねえさま、ハァァァン」

    真里菜は、歩がいるにも係わらず、大声を上げて、佐々木の愛撫を受けている。


    「どう?人に撮られながら感じるって・・、ウフフ」


    真里菜の下半身から、どんどん蜜が溢れ出してくる。


    「サーヤ。これ・・最高だわ・・」


    歩は、独り言のように言いながら、シャッターを切っていった。


    更に、歩の指示で、うつ伏せになり、後ろで手を縛られているので、

    お尻を突き出したような形にされ、佐々木は、背中から、お尻に掛けて

    舌を這わせ、指を巧みに使いながら、蝋燭を垂らしていった。


    「さ、いつも愛撫を受けて、どう感じるのか見せてちょうだい。」

    歩のその言葉に、真里菜は、更に快感が襲ってきた。

    人に見られて・・そんな経験などなかった。

    カメラ越しに、私の感じている姿を見ている・・・

    佐々木は、妖しい笑いで真里菜にキスし、滴る蜜を指ですくい上げた。


    「アァァァン、お姉さま、恥ずかしいです、ンアァァアー」


    佐々木の愛撫で、どんどんエクスタシーに近づく。

    歩は、真里菜の表情、そして、身体の全てをレンズに収めていく。


    「いいよ、とっても。真里菜ちゃん。とっても可愛い顔して喘ぐのね。」


    真里菜の身体は、仰け反り激しいエクスタシーを感じた。

    喰い込んだ紅縄は、真里菜をどんどん締め付け、真里菜の肌も紅潮していく。

    佐々木の息使いも早くなっていく。


    「真里菜ちゃん・・いいよ・・いい・・」


    真里菜は、歩と佐々木二人に犯されているような、そんな気さえした。

    歩のシャッターは止まらない。

    真里菜の快感は、絶頂になり、そして大きな喘ぎとともに、果てた。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2522 ]
■2516 / 1階層)  逢瀬の痕36
□投稿者/ 雅 一般人(48回)-(2005/09/30(Fri) 03:52:00)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「最高よ。真里菜ちゃん、サーヤ」


    歩は少し興奮状態で、真里菜の縄を解いていった。

    真里菜は、まだ息が整わない状態だった。


    「ちゃんと綺麗に撮ってくれたんでしょうね。」

    少し意地悪く、佐々木は、歩に言った。


    「今回は、結構いいできだと思うのよ。レンズ越しでわかるもの。」


    「楽しみにしてるわよ。歩。」


    「サーヤは、お風呂入ってきていいわよ。あっ、真里菜ちゃんは、もう少しだけ撮

    影あるからね。」


    歩は、引き続いて、真里菜の全身についた、解かれた縄の跡をシャッターに収めて

    いく。

    歩の指示で、ポーズをとり、撮影が終了した。


    「お疲れさま。」


    歩は、真里菜にバスローブをそっとはおった。


    「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど・・」


    歩は、佐々木に聞こえないように、小声で囁いた。


    「真里菜ちゃん、サーヤの病気のこと知ってる?」


    「はい・・。ある人から聞きました。」


    「ある人・・・ってもしかして・・恵子さん?」


    「ええ。」


    真里菜は、少し暗い表情で答えた。


    歩は、表情を固くして真里菜に言った。


    「あの人を信用してはダメよ・・。それと、今日の事もだけど・・恵子さんに

    サーヤの行動を言わないであげてほしいの。」


    「どうしてですか?」


    バスルームの方から足音が聞こえてくる。


    「また後で・・」


    そう言って、歩は、真里菜から離れた。


    一体・・何なんだろう・・



    真里菜は、お風呂を済ませた。


    その後、二人は、お茶をいただいた後、そのまま車で家へと送ってもらった。


    「じゃ、写真できたら連絡するわね。楽しみにしてて。」


    軽くウインクして、歩の車は、去って行った。


    「今日はびっくりした?」


    佐々木は、にっこりと真里菜に言った。


    「あんなこと初めてで・・ちょっと恥ずかしかったです・・」


    「でも、とっても綺麗だったわよ。ほんとに。ウフフ」


    佐々木は嬉しそうに、部屋へ戻っていく。


    「どうする?泊まる?」


    扉を開けた瞬間、佐々木は、振り向いて、真里菜に言った。


    「はい。」


    真里菜は、嬉しそうに、佐々木の部屋へとついていった。


    (つづく)
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▲[ 2516 ] / ▼[ 2523 ]
■2522 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ げじ 一般人(1回)-(2005/10/02(Sun) 01:18:54)
    素敵なエッセイですね(*^_^*)更新楽しみにしていますo(^-^)o頑張って下さいね☆私にもこんなに素敵なお姉さまが欲しいです…(*^^*)

    (携帯)
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▲[ 2522 ] / ▼[ 2527 ]
■2523 / 3階層)  初めまして♪
□投稿者/ 雅 一般人(49回)-(2005/10/02(Sun) 02:14:40)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    げじさん♪初めまして。
    読んでいただいて、お褒めの言葉まで・・ありがとうございます。(^o^)/
    頑張って更新していきますので、これからも応援よろしくお願いします♪

    お姉さま・・
    なんかほんと好きな響きです(笑)


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▲[ 2523 ] / ▼[ 2529 ]
■2527 / 4階層)  NO TITLE
□投稿者/ げじ 一般人(2回)-(2005/10/02(Sun) 22:44:11)
    雅様 お返事ありがとうございますm(_ _)m 更新してらしたので、早速拝見させて頂きました(*^_^*) このエッセイはSMエッセイはもちろんですが、各登場人物とマリナのやりとりなどがドラマ仕立てな感じがして好きです(-^〇^-)ドラマのシナリオを読んでる感じです!!これからも陰ながら…応援しながら更新楽しみにしていますので、頑張って下さいm(_ _)m

    (携帯)
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▲[ 2527 ] / 返信無し
■2529 / 5階層)  ありがとうございます♪
□投稿者/ 雅 付き人(53回)-(2005/10/03(Mon) 01:42:36)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    感想ありがとうございます♪
    温かい応援ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです♪(関西弁ですみません)
    ほんと、励みになります♪
    頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします。ペコリ

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2524 / 1階層)  逢瀬の痕37
□投稿者/ 雅 付き人(50回)-(2005/10/02(Sun) 03:26:00)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    それから、数日後 ------


    ピンポーン

    お姉さま、帰っていらしたのかしら・・。


    「あっ・・恵子さん・・」


    そこには恵子の姿があった。


    「こんばんは。ちょっといいかしら?」


    真里菜は、慌てた様子で、


    「どうぞ・・。散らかってますけど。」


    恵子は、部屋の中を見回し、ソファに腰かけた。

    煙草に火をつけ、フーっと大きく息を吸い込んだ。

    真里菜は慌てて、灰皿を出して、インスタントコーヒーを入れる。


    「どうして、連絡をくれないのかしら?お願いしてあったと思うんだけど」


    真里菜は、黙っていた。何て答えたらいいのか・・真里菜の頭は混乱していた。


    「で、サーヤは元気なの?」


    「はい。今のとこ落ち着いていらしゃいますよ。」


    「なら良かったわ・・。直接サーヤに会おうかと思ったけど、貴女に話たい事もあ

    って。」


    真里菜は、恵子にコーヒーを出した。

    恵子は、フレッシュをたっぷりと入れ、カップを口にした。


    「私ね・・。サーヤをアメリカへ連れて行こうかと思っているのよ。」


    真里菜は驚いた顔で、恵子の顔を見た。


    「どうしてですか?」


    「今度アメリカでね、いい治療がでたらしいのよね。その医者にサーヤを

    診せたいって思っているのよ。その準備もあるしね。」


    真里菜は、絶句した。

    お姉さまが・・アメリカへ・・。

    治療な為と言われれば、真里菜は何も言えなかった。

    自分の無能さを思い知らされる・・。


    「でも・・。」


    真里菜は、その先の言葉は言えなかった。


    「貴女も、サーヤに少しでも可能性があるとしたら、それに賭けたいって思うでし

    ょ?分かってほしいのよ・・。」


    真里菜は、黙ってうなづいた。

    確かにそうだ・・。助かるものなら、助けたい・・。


    「これで、サーヤの事は忘れてちょうだい。」


    恵子は、鞄の中から小切手を取り出し、真里菜に手渡した。


    真里菜は、驚きの表情を隠しきれなかった。

    恵子は、真剣な眼差しで、真里菜に言った。


    「貴女がいれば。サーヤはアメリカに行くことを拒むかも知れないわ。

    あの子は、今を大事にしたい・・そうこないだも言ってた。

    でもね、可能性が少しでもあるなら、私はあの子を治してやりたい・・。

    そう思っているのよ。

    だから、分かってほしいの。そんなに貴女たち、日もたってないでしょ

    う。今なら、貴女にとっても傷が浅くて済むわ。」


    真里菜は、目の前が真っ暗になった。

    私に、お姉さまを忘れろと・・・。

    真里菜は、じっと一点を見つめてただ、呆然と恵子の話を聞いていた。


    「3000万用意してあるわ。これで、家を借りるなり買うなりして、早急に

    ここを引き払ってちょうだい。そして、貴女の勤めている会社の社長は、私の親し

    い人なの。だから、もう話はつけてあるから。」


    「会社?話って・・」


    恵子は、新しい煙草に火をつけながら、真里菜に言った。


    「心配しないでいいわ。仕事なら、いくらでも紹介するつもりよ。

    ただね、完全にサーヤの前から消えてほしいのよ。」


    ゆっくりと煙草の煙をはいて、恵子は話を続けた。


    「これも、サーヤの為だと思ってちょうだい。」


    「でも・・、お姉さまが何とおっしゃるか・・」


    恵子はいきなり強い口調で言った。


    「だから、消えてほしいって意味が分からないの?」


    真里菜は、何も言えなかった。


    「貴女も、サーヤを愛してるんでしょ?それなら分かってくれるわよね。」


    恵子は、再びつけたばかりの煙草をもみ消して、立ち上がった。


    「2週間後の飛行機を取ってあるの。1週間の余裕は貴女にも必要でしょう。

    これ以上、貴女に言うことはないわ。

    それと、仕事だけど、明日数社の会社パンフ届けさせるから、その中から決めて

    くれたら、すぐ話はつけるから。」


    恵子は、そういうと、そのまま玄関を出て行った。

    真里菜は、何も考えられなかった。

    後から後から、涙が溢れてきて、立ちすくんだままだった。

    部屋では、カチカチと時を刻んむ時計の音だけが響いていた。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2525 / 1階層)  逢瀬の痕38
□投稿者/ 雅 付き人(51回)-(2005/10/02(Sun) 05:03:22)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    真里菜は、どうしていいのか分からなかった。

    涙が止まらない・・。

    そうだ・・。歩さんに相談しよう・・。

    真里菜は、部屋を飛び出して、そのまま歩のスタジオへと向かった。

    だいたいの場所はわかったが、詳細までは覚えていない。

    もしかしたら、電話帳・・・。

    駅の公衆電話のタウンページを開く。

    これだ。「Sutadio Sara&Mera」

    早速、携帯電話に入力して、電話をかけてみる。


    「あの・・歩さんお願いしたいのですが・・」


    「もしかして真里菜ちゃん?」


    電話をとってくれたのは、歩さんだった。

    歩の声を聞いて、真里菜は、声が詰まって、泣き出した。

    ただならぬ状況に、歩は、駅まですぐ向かうからと言って電話を切った。


    数十分後、歩が車で現れた。


    「お待たせ。乗って。」


    真里菜は、助手席に乗った。


    「どうしたの?急に。サーヤの具合悪くなった?」


    真里菜は、一気に我慢していた感情を出して、歩の胸で泣いた。

    歩は、黙って真里菜の背中を撫でていた。


    少し落ち着いてから、真里菜はゆっくりと、今日起こった全てを歩に話した。

    歩は、ただ黙って、真里菜の話に耳を傾けていた。


    「あのさ・・」


    歩は暫く考えてから、話だした。


    「まさか、そういう手でくるとはね・・・恵子のやつ・・」


    「どうしたらいいのか・・分からなくて・・」


    「ん・・。もう手遅れかも知れないね・・。」


    歩は、車を止めたまま、考え込んでいた。


    「もう、真里菜ちゃんのことは、既に調べつくされてるってことでしょ・・。

    恵子の事、サーヤから聞いてたんだけど、どうも腑に落ちない事があって、

    今、調べているところだったのよね。」


    「調べる?」


    真里菜は、歩の目をじっと見ていた。


    「んとね、まず病気のことなんだけど・・・。確かにサーヤは医者に宣告された

    んだけどね。その医者は、どうも恵子と繋がってるみたいなのよね。

    サーヤって、天涯孤独になっちゃってるでしょ、だから、気になってその医者を

    訪ねていったのよ。病状も知りたかったしね。」


    歩は、吸っていい?と真里菜に断って、煙草に火をつけた。


    「そしたらさ、その医者と恵子らしい女が、病院の駐車場で話をしているのを

    聞いてしまったのよ。」


    「どんな話だったんですか?」


    「それがさ、沙耶さんの件ですけど、うまく説明つけときましたからっていうの

    よ。沙耶って言う名前で、あれっと思って聞き耳立ててたんだけどね。

    そしたら、恵子らしい女が、お金渡してるの見ちゃったのよね。

    そして、その後、私、担当医に面会したんだけど、やっぱりその医者だったの

    よ。これは・・って思った訳。」


    「それって、病気が嘘かもってことですか?」


    「病気の嘘は、できないと思うんだけどね、あんなに大きな病院で、そういう事

    は不可能に近いと思うのよ。でもね、その後の説明なのよね。嘘があるとすれ

    ば。」


    恵子は、車のシートを倒して、横になりながら、話をつづけた。


    「サーヤによれば、担当医から、結構難しい病状で、治療するには、すごく金額

    がかかりますって話でさ。だから、身元引受人みたいな人を連れてこいって言った

    らしいのよね。そのままほっといたら1年持ちませんよって。

    それって、何か変だと思わない?」


    「・・・・・」


    「お金の事なんて、言う医者いるかな?って思わない。そんな大変な時にさ。


    それで、結局金出してくれる人連れてこいってことでしょ?結局はさ。」


    「それって、恵子さん?」


    「そうなる訳でしょ?なんか、うまい話なような気がして仕方ないのよね。」


    「でも・・どうしてそんな事・・」


    真里菜は、考え込んだ。


    「サーヤね。一緒に暮らそうって前から言われてるのに、それだけは拒んでいたの

    ね。それに、親の借金の話だけど、一生懸命お金貯めて、恵子に少しづつ返

    していてったのね。そんなことしないでいいから、一緒に住もうって言われてたみ

    たいだけど。今回の病気の件でも、サーヤ、頼らなかったのよ・・恵子をね。

    だから、治療もまだしてない状態で、医者は急かしてるらしいわ・・。

    確かにほっといたら、もっと病状進むだけじゃない。。」


    「早く治療しないと・・・、ほんとに・・・」


    「そうなの。だから、私が引受人でって話もしたし、それか他の病院で診てもらえ

    っていったんだけどね。そしたら、サーヤ、もう人に迷惑はかけたくないからって

    治療を拒んでいるのよ。それなら、今したい事して、後悔しないように生きたいっ

    て。」


    真里菜は、佐々木の気持ちも分かるような気がした。


    「それにね・・あの鎮痛薬・・」


    「恵子さんの渡してるお薬?」


    「そう。あれも知り合いが大学病院にいててね、調べてもらったのよ。

    あれ、普通でも処方してくれる薬らしいのね」


    「えっ?」


    真里菜は驚いた。


    「担当医は、サーヤにかなり弱い鎮痛薬しか出してない。恵子の仕業だと思うけど

    ね。」


    「じゃ、今回のことは・・」


    「自分の傍で置くための口実だと思うわ。サーヤへの執念は、相当なものなんだと

    思うわ。」


    「でも・・病気が本当なら、早く治療しないと・・」


    「そうなのよ。だから、サーヤにその事全部話したんだけど・・。」


    歩は、大きなため息をついた。


    「恩人には違いないからって・・サーヤ・・。」


    「どうしたら、お姉さま治療を受けてくれるのかしら・・」


    「私にも判らないの・・。結構頑固なとこあるから・・。それにしても

    恵子のやつ・・金にもの言わせて、何てひどいことするのかしら・・」


    真里菜は、黙ったまま、佐々木の事を考えていた。

    お姉さまにとって一番いい方法は何だろうと・・。


    「明日、サーヤに会う約束してるから、もう1回サーヤと話してみるけど・・・

    真里菜ちゃんからも、話した方がいいんじゃないかと思う、私。」


    真里菜は、黙って考えていた。


    いきなり、携帯電話が鳴った。佐々木からだった。

    真里菜は、取らないでそのまま携帯を伏せた。


    「サーヤじゃないの?早く帰ってやりな。心配するよ。」


    真里菜はうなづいた。

    歩は、真里菜のマンションの近くまで車で送ってくれた。


    「じゃ、私の携帯番号言っとくから、何かあったら連絡ちょうだい」


    そう言って、車は去っていった。


    真里菜は、考えていた。


    どうしたらいいんだろう・・・。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2528 / 1階層)  逢瀬の痕39
□投稿者/ 雅 付き人(52回)-(2005/10/03(Mon) 00:46:24)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「電話したのよ。ご飯作りかけでほったらかしだから、何かあったんじゃないか

    と思って心配したじゃない」


    佐々木は心配した表情で、真里菜を見た。


    「ごめんなさい。ちょっと友達がそこまで来てたから。」


    「友達って、恵子さんのこと?」


    真里菜は、はっとして、佐々木を見た。


    「部屋の匂い。来たんでしょ?恵子さん。」


    私、煙草吸わないし、それにこの独特の香り・・ガラム。

    こんな煙草吸ってる人少ない・・。


    「ええ。来られましたよ。で、お姉さま・・少し話しがあるんです。」


    佐々木は、黙って、ソファに腰かけた。

    真里菜は、上着を脱いでそっと、佐々木の隣へ座った。


    「聞いたのね?病気のこと・・。」

    佐々木は、少しうつむいて静かに言った。


    「あの・・。私がこんなこと言っていいかどうかわからないんですけど・・」


    真里菜は、恵子さんが来て何を言ったのか、そしてどうしていいのかわからず、

    歩さんのとこへ相談に行ったこと・・・。そして、歩さんが恵子さんと医者を

    疑っていること・・。

    ゆっくりと、話していった。


    佐々木は、ため息をついた。


    「とうとう、貴女のとこにまで、恵子さん・・」


    考え込むように、下を向いている。


    「ごめんなさいね。会社まで、辞めさせられることになっちゃったのね・・」


    「私はいいんです。どこでも何でもしてご飯くらい食べれますから。でも

    お姉さま・・。病気をこのままにしておかれるっていう方が、大変だと思うんです

    よ。確かに恵子さんは恩人かも知れませんけど、お姉さまの命があってこそだと

    思うんです。それに・・・」


    真里菜は、足元に、涙が流れ落ちて、言葉が詰まった。

    佐々木は、そっと真里菜の肩を抱いて、頬を寄せた。


    「お姉さまぁ、死んじゃうなんて・・いなくなるなんて・・ウゥゥゥ」


    真里菜は、佐々木の腕の中で、押し堪えるようにして、泣いた。

    佐々木のこの温かい腕のぬくもり・・。

    髪を撫でてくれる、この優しい指・・。

    佐々木はただ、黙ったまま、真里菜を温かく包み込んだ。



    「あのね・・今から話すこと聞いてくれる?」

    佐々木は、真里菜を抱きしめたまま、ゆっくりと話し出した。


    「私ね、真里菜に会えた事、そして、こうして腕の中に抱きしめられるっていう

    こと、本当に幸せだったと思っているの。

    でも、もし私がいなくなってしまったら・・・真里菜の悲しみを思うと

    ああするべきじゃ、なかったんじゃないかって本当に悩んだわ・・。

    でも、今こうしていることのできる幸せを、そして、私が、本当に幸せだったって

    事を、真里菜に覚えておいてほしかったの・・・。」


    「そんなの、忘れるわけないじゃないですか・・。絶対忘れない・・」


    佐々木は、フフフと笑って話しを続けた。


    「私ね、この数年間、ずっと恵子さんに仕えてきたの、忠実にね・・。

    でも、全てを奪われてしまったら、私の存在がなくなってしまうような気がして、

    それで恵子さんの家で暮らすっていう事だけは、拒みつづけてきたの。

    ほんとは、他の人を見る事は許されない事・・。そう思って、恵子さんだけ

    に尽くしてきたつもりなの。

    でも・・真里菜・・。貴女だけは、特別になってしまった・・・。」


    「お姉さま・・・」


    「だから真里菜・・。今までの思い出を忘れないでほしいの。何があっても。」


    そう言って、佐々木は、真里菜を強く抱きしめた。


    「治療は受けるつもりよ。安心して。さ、ご飯はどうなっているのかしら?」



    真里菜は、佐々木の胸の中から、離れようとしなかった。

    だって、このまま離してしまったら、お姉さまは、遠くへ行ってしまいそうな気が

    したから・・。


    佐々木もそのまま、真里菜を抱きしめていた。

    大事に・・そして愛しく・・。


    (つづく)
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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2531 / 1階層)  逢瀬の痕40
□投稿者/ 雅 付き人(54回)-(2005/10/04(Tue) 23:06:43)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    その夜、二人は愛しあった。

    激しく唇を貪り、そして柔らかい乳房に痛い程吸い付き、浮き上がる血斑・・

    そして、千切れるかと思う程、固くなった乳首に歯を立て・・・

    全身を、快感が走り、その度に縛られた縄は、真里菜の肉体へと容赦なく悔い込ん

    でいった。

    真里菜の手首はうっ血し・・

    更に広がる快感の調べは、佐々木の指と舌によって奏でられていった。

    まるで真里菜の身体に、刻印を刻み込むように・・・。


    真里菜は、そのままぐったりと眠りについた・・。

    佐々木の温かい肌の温もりを感じながら・・・。



    ==========================


    次の日の朝


    真里菜はカーテンの間から差し込んでくる光によって、目が覚めた。


    隣には佐々木の姿はなかった。


    「お姉さまっ!」


    真里菜は、ベッドから飛び起き、叫んだ。

    真里菜は、少し開いたベランダのカーテンの隙間から、佐々木の姿を見つけた。


    朝の光に照らされている佐々木の姿は

    余りにも白い肌が、輝いて見えて・・

    清々しい表情で、空を見つめる姿は、

    余りにも透き通っていて・・

    今にも、溶けて消えてしまいそうな・・・


    真里菜は、ベランダの扉を開けることができなかった。

    ただ、固まったまま、その姿を見つめていた。


    「おはよう。」

    真里菜の姿に気づいた佐々木は、ベランダの扉を開けた。

    そっと真里菜の手を取り、二人で空を眺めた。

    ひっそりとした街並みと、雀のさえずり・・

    まだ明けたばかりの太陽は赤みをさしていて、照らされた赤い雲と青空がとても綺

    麗だった。

    佐々木は、そっと真里菜の手を引き寄せ、赤黒く刻み込まれた縄の痕にキスした。

    佐々木の舌が、縄目を確認するように・・

    それだけで、真里菜の身体は、熱っていった。

    真里菜は、このまま佐々木と、何処か誰も知らないところへ

    消えてしまいたいと思った。


    そのまま、佐々木の腕に抱かれ・・・

    何度も何度もベッドで愛し合った・・。

    そして、そのまま眠りに落ちてしまった・・・。


    (つづく)

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▲[ 2360 ] / 返信無し
■2534 / 1階層)  逢瀬の痕41
□投稿者/ 雅 付き人(55回)-(2005/10/05(Wed) 00:56:59)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    どれくらい眠ったのだろう・・

    真里菜が目覚めた時には、そこに佐々木の姿はなかった。

    ベランダにもいない・・

    玄関の靴もない・・。

    そのまま、真里菜は佐々木の部屋へ行ってみた。

    玄関のドアの鍵は開いていた・・。


    「お姉さま?」


    佐々木はいなかった。

    部屋は特に変わった様子もなかった。

    近くのコンビニにでも行ったんだろうか・・。


    真里菜は、待った。

    ずっと待った。

    夜になった。

    でも、佐々木は帰ってこなかった。

    真里菜は、一旦自分の部屋に戻ってみた。

    もしかしたら、お姉さまがいるかも知れない・・。


    でも、やはり佐々木の姿はなかった。

    ふと、真里菜は、電話の横に目がとまった。

    そこには、無造作にメモが置かれてあった。



    真里菜


    私を忘れないで・・・



    「お姉さまぁっぁぁ」


    真里菜は、探す宛てもないのに、スリッパのまま家を飛び出した。

    駅にも行ってみた。

    いない・・・。

    お姉さまの行き着けのスーパーや、コンビニにも行ってみた。

    どこにも佐々木の姿を見つけるはできなかった。

    真里菜は、途方もなく、ただ歩き続けた。

    飼い主のいなくなった忠犬のように・・。

    目の前は、涙でかすんで、何も見えない・・。


    真里菜は、そのまま家へ帰った。

    もしかしたら、戻ってきているかも・・。

    かすかな期待に賭けた。


    ガチャっ

    佐々木の部屋のドアを開けた。


    「真里菜ちゃん!」


    そこには、佐々木ではなく、歩の姿があった。


    「ウァァァーン、歩さん・・」


    真里菜は、そのまま歩の胸の中に飛び込んだ。

    歩も、そっと真里菜の肩を抱いていた。


    「サーヤから電話があったの。真里菜をよろしくって。」


    「お姉さまから、電話が?今何処にいらっしゃるの?」


    歩は黙ったままだった。

    真里菜は、歩の目を真剣な眼差しで見つめ、


    「ご存知なんですよね?教えてください。歩さん」


    歩は、少し考えて真里菜に言った。


    「サーヤは、故郷へ行ったよ。その後、北海道に行くらしい。」


    「故郷って、どこですか?」


    歩は真里菜の目を見つめて言った。


    「真里菜ちゃん。今はサーヤをそっとしておいてあげてほしいんだ。

    やっと治療を受ける気になったんだ・・サーヤ。

    サーヤの気持ちを判ってやってほしいんだよ。真里菜ちゃん。」


    「ひどいよ・・お姉さま・・。私に黙ってそのままいなくなるなんて・・」


    歩は、真里菜を引き寄せた。


    「我慢しなくていいよ・・真里菜ちゃん。」


    真里菜は、歩の胸の中で、大声で泣いた。

    声にならない唸るような声で・・。

    涙が溢れて、止まらなかった・・。

    歩は、ただ何も言わず、真里菜の頭を撫でた。


    「真里菜ちゃん。暫く私の家にいなさい。」


    「私、ここにいます・・ずっとここで待ってます・・。」


    「ダメなんだよ。後、数日もすれば、恵子にバレるだろうから、気がつかれない

    うちに、ここを出ていったほうがいいよ。何されるか分かったもんじゃないから

    ね。その事も、サーヤに頼まれているんだ・・。」


    「でも・・」


    「さ・・。早く用意して。」


    「明日の朝じゃダメですか?」


    「構わないけど・・手伝おうか?」


    「いいです・・。たいした荷物もないから大丈夫です。」


    「じゃ、取り合えず荷物まとめておいてね。明日朝8時に向かえにくるから。」


    そう言って、歩は部屋をでていった。


    真里菜は、独り部屋を見渡した。

    外は、どしゃぶりの雨が降っていた。その雨音が部屋の中に響いていた。

    真里菜は、佐々木と出会った日の事を思い出していた。

    あの日も雨だった・・・。

    真里菜は、白いシーツの敷かれた、柵のあるベッドに横になった。

    そう・・

    ここでお姉さまに初めて、首輪をつけてもらった。

    お姉さまに愛されて、

    お姉さまに、全てを委ねた・・・。


    真里菜は、ふと手首を見た。

    まだ、赤黒い縄の痕が残っていた。

    真里菜は、その痕に舌を這わせた。

    今朝の余韻が甦ってくる。

    痛みの残る乳首・・・。

    身体に残された痕は、まだ佐々木を覚えている・・。

    真里菜の目にまた、涙が溢れてきた・・。

    私は・・

    私は・・

    何処に行けばいいか分からない・・

    飼い主のいなくなった迷い犬。

    いいえ・・

    私は、捨てられた

    野良犬なんだ・・。


    真里菜は、ただ独り

    大声を張り上げるようにして、泣き叫んだ。

    「お姉さまぁぁぁー」


    (つづく)
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2360 ] / ▼[ 2550 ]
■2535 / 1階層)  逢瀬の痕42
□投稿者/ 雅 付き人(56回)-(2005/10/05(Wed) 02:33:26)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    真里菜は、部屋に戻って、荷物をまとめた。

    恵子に渡された小切手を封筒に入れ、切手を貼ってポストに投函しにいった。


    次の日、真里菜は、一身上の都合でと、会社を辞めた。

    会社の上司は、上から話が通っているようで、辞める事に対して何も言わなかっ

    た。


    それから、歩のスタジオで働く事になった。

    真里菜は、歩の助手として、写真技術を学んで行こうと決めた。


    その後、真里菜は、マンションを引き払わなかった。

    歩の家で居候だったので、お給料をマンションの家賃に回すことができた。

    はじめは、歩は、もったいないし、引き払ったら?といったけど、頑なに真里菜が

    拒むので諦めた。


    その後、歩から、恵子が有名女優を囲ったらしいという話を聞いた。

    ようやく、恵子から逃れれたような、そんな気がした。


    ある日、仕事を終えて、片付けしていると歩が近づいてきた。


    「あのさ、実は私、学生時代の時、サーヤに告白したんだ。」


    真里菜は、びっくりした。ここ1年・・あの人の名前が歩さんの口から

    でる事はなかったから・・。


    「でね、見事に振られてさ。でも、それからほんとの親友になったんだよね。

    お互いに女が好きってのが、わかったんだよね。」


    「歩さんも、女性が好きだったんですね。」


    「そそ。やっぱわかっちゃってた?ウフフ」


    「明日から1週間、真里菜ちゃん、出張だからね。」


    「えっ?いきなりですか?構いませんけど。」


    「今から、用意しといて。綺麗に撮ってくるんだよ。」


    「私が撮るんですか??でも・・まだそんな腕ないし・・」


    歩は、笑顔で言った。


    「今回は、SM撮影じゃないから、自分の思うように撮ってきてごらん。これ、チケ

    ットと場所ね。」



    真里菜は、次の日、飛行機で札幌に入った。

    住所しか書かれていないので、タクシーに乗って、その住所を渡す。


    「細かいことは、分からないけど、多分、ここ、病院じゃないかな?」


    真里菜は、ハッとした。

    もしかしたら・・

    もしかしたら・・・


    タクシーを降りて、病院の敷地に入った。

    緑の美しい病院で、広い芝生に、大きな木の植え込み。


    その大きな木と木の間には、ベンチが置かれている。

    芝生では、患者さんが、看護婦さんに連れられて、散歩をしたりしている。


    真里菜は、ゆっくりと、大きな木の並木道を歩いて、病院の建物へと歩いて行っ

    た。


    「ずいぶん、遅かったのね。ウフフ」


    真里菜は、声のするベンチを振り返った。


    聞き覚えのある、あの声・・・


    そこには、佐々木の姿があった。

    ベンチの横に、トランクを置いて・・。


    真里菜の目から、涙が溢れてきた。


    「お姉さま・・」


    佐々木がすっと、ベンチから立ち上がり、真里菜の前へと歩いてくる。


    「逢いたかったわ・・・真里菜」


    「お姉さまァァァァ」


    真里菜は、佐々木の胸に飛び込んだ。

    余りの勢いで、佐々木は少しよろめいて、そして真里菜を抱きしめた。

    真里菜は、今まで押し堪えていた感情が溢れてくるかのように、

    佐々木の胸で、大声で泣いた。

    この1年間、忘れたことのなかった、お姉さまの温かい胸で・・。


    佐々木は、そっとポケットから赤い首輪を出して、

    真里菜の首につけた。


    「チョーカー風でとっても可愛いわよ。ウフフ」


    佐々木は、嬉しそうに真里菜の目を見つめながら言った。

    入院が長かったからか、一段と肌が白くて、透き通って見えた。

    そよぐ風が、佐々木の髪を柔らかく持ち上げる。


    真里菜は、持っていたカメラを出し、構えた。

    そこには、優しい目の、綺麗な女性が、髪を靡かせて、微笑んでいる。


    カシャッ カシャッ カシャッ


    真里菜は、シャッターを切った。


    「お姉さま・・とっても・・とっても・・綺麗です・・」


    「真里菜。一緒に撮ってもらいましょう。今日の記念に。」


    丁度、歩いていた看護婦さんに、声をかけお願いした。

    快く、その看護婦さんは、引き受けてくれた。


    「ここ押すだけでいいのね?」


    「はい」


    二人は、ベンチに座り、佐々木は真里菜の肩に腕をかけた。


    「はい、いくわよ。ハイチーズ!」


    その瞬間、真里菜は、佐々木に引き寄せられた。


    カシャッ


    看護婦さんは、少しびっくりしたようだったが、にっこりと笑って言った。


    「お幸せに。」


    --------------------------------------


    それから、3年・・。


    真里菜は、歩のスタジオのメインスタッフとして、カメラマンとして

    バリバリ働いていた。

    歩さんも、その世界で、結構有名な女流緊縛師として、毎日取材やら、

    撮影で、忙しい毎日を過ごしている。



    「ただいまぁ〜」

    帰ってすぐ、真里菜は、ソファに寝そべった。

    ソファの前のテーブルの上には、茶色の髪を靡かせた綺麗な女性の写真と、

    あの時、いきなりキスされた二人の記念写真・・

    そして、あの人が好きだった、紅いバラが飾られてあった。


    真里菜は、そっと首につけてある、紅い首輪を指で触れた・・。


    私を忘れないで・・


    お姉さま・・。

    もう、身体に刻まれた、赤黒い痕は消えてしまったけど

    ずっと・・ずっと・・心の中に・・

    貴女を刻み込んで・・

    心の痕は・・

    永遠に・・・。


    Fin
完結!
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2535 ] / ▼[ 2552 ]
■2550 / 2階層)  Re[2]: 逢瀬の痕42
□投稿者/ miyabi 一般人(5回)-(2005/10/06(Thu) 20:44:58)
    思いもよらない展開で、本当に楽しく読ませてもらいました。 これ絶対映像向きですよね。 最後は特に。 すんごく読みやすくて・・・  次回を期待しても良いのでしょうか?
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2550 ] / 返信無し
■2552 / 3階層)  Miyabi@さん
□投稿者/ 雅 付き人(63回)-(2005/10/06(Thu) 22:36:22)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    初めまして♪
    Miyabi@さん(^o^)/
    HNが同じなんですね♪3つの感想はMiyabi@さんですよね?
    ここで、まとめてレスさせていただだきます。

    感想ありがとうございました♪
    映像になったら、まるで失○園状態のエロさ炸裂?笑

    次作ですが、今ビアンエッセイの方で「紅い月」を昨日UPさせていただきました。

    今回は、どっちに・・と迷いましたが、(何故なら、どうしても少しSMチックな
    シーンがでちゃうからなんですね^^;)今回は、SM主観ではない作品なので、
    ビアンエッセイにUPさせていただく事にしました。
    良かったら、是非ご覧下さい♪

    SMものについては、逢瀬が終わったばかりなので、まだ考えておりません。
    突然の閃きによって、UPするかも知れません。笑

    今の所そのような感じです♪
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2360 ] / ▼[ 2616 ] ▼[ 2537 ] ▼[ 2549 ] ▼[ 2548 ]
■2536 / 1階層)  あとがき
□投稿者/ 雅 付き人(57回)-(2005/10/05(Wed) 02:37:14)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    今回は、かなり長編になりましたが、
    やっと書き上げることができました。
    長い間、沢山の方々から応援の言葉や、励ましをいただき、
    ほんと、嬉しかったです♪
    良ければ、感想などいただければ幸いです。
    本当に、長い間「逢瀬の痕」お付き合いいただきありがとうございました。

    雅(みやび)
完結!
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2536 ] / ▼[ 2617 ]
■2616 / 2階層)  お姉様は
□投稿者/ ブルー 一般人(1回)-(2005/10/17(Mon) 02:07:25)
    死んでしまったのですか?なんかいい話でした

    (携帯)
完結!
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2616 ] / 返信無し
■2617 / 3階層)  初めまして。
□投稿者/ 雅 付き人(69回)-(2005/10/17(Mon) 03:21:18)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    ブルーさん、初めまして。

    「逢瀬の痕」長いお話読んでいただきありがとうございます♪
    お姉さまは、遠くへ行かれたようです・・。(何か言い方変ですね^^;)
    読み物は、それぞれの方の読み方があるかと思いますので。。
    余り詳しくは書かないことにしますね。笑





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▲[ 2536 ] / ▼[ 2538 ]
■2537 / 2階層)  雅さん
□投稿者/ まみ 一般人(1回)-(2005/10/05(Wed) 03:22:43)
    お疲れさまです!
    ラスト‥感動しました(;_;)
    これで終わってしまうのは淋しいですが‥
    雅さんの作品はHシーンでも愛があるから好きです(*^_^*)
    完結、お疲れさまでしたm(__)m

    (携帯)
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▲[ 2537 ] / 返信無し
■2538 / 3階層)  まみさん、ありがとうございます♪
□投稿者/ 雅 付き人(58回)-(2005/10/05(Wed) 12:08:08)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪

    今回SMものでは初投稿、それにかなり長編になってしまいましたが
    その分、書き上げる事が出来たことに、自分でも感動しています。

    これも、読者の方々の励ましや、感想など、沢山の言葉をいただいた
    お陰だと思っています。
    本当にありがとうございました。

    身体の残った痛み・・
    その痕は逢瀬から帰ってきた後も残る、主様の存在を感じる証・・
    最愛の主様が遠くへいらしても、その思い出が身体に刻み込まれる、永遠に心の中に・・
    今回は、そういうSM作品に仕上げる事ができたらと、執筆しました。

    つたない文章で、どこまでお伝えする事ができたかわかりませんが、
    まみさんの心の中に、少しでも残ってくれれば幸いです。

    雅(みやび)

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▲[ 2536 ] / 返信無し
■2549 / 2階層)  Re[2]: あとがき
□投稿者/ miyabi 一般人(2回)-(2005/10/06(Thu) 20:29:54)
    確かに、想像もしない展開で楽しく読ませて頂きました。 これは映像向きかも知れませんね!!  ビアン系って想像の部分で満足することも有ると最近思いました。
    すんごく読みやすいのも魅力でした。 次作は? 期待して良いのでしょうか?
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▲[ 2536 ] / 返信無し
■2548 / 2階層)  Re[2]: あとがき
□投稿者/ miyabi 一般人(1回)-(2005/10/06(Thu) 20:24:09)
    No2536に返信(雅さんの記事)
    > 今回は、かなり長編になりましたが、
    > やっと書き上げることができました。
    > 長い間、沢山の方々から応援の言葉や、励ましをいただき、
    > ほんと、嬉しかったです♪
    > 良ければ、感想などいただければ幸いです。
    > 本当に、長い間「逢瀬の痕」お付き合いいただきありがとうございました。
    >
    > 雅(みやび)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2543 ]
■2539 / 1階層)  イイ!
□投稿者/ (・∀・) 一般人(1回)-(2005/10/05(Wed) 12:29:54)
    すごくヨカッタです(T∀T)ノノ”パチパチ
    ドラマ化したい勢いです!
    お疲れ様でした★彡

    (携帯)
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▲[ 2539 ] / 返信無し
■2543 / 2階層)  ありがとうございます♪
□投稿者/ 雅 付き人(59回)-(2005/10/05(Wed) 22:57:38)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    長い小説になりましたが、最後までお付き合いいただき
    ありがとうございました。
    ドラマ化なんて、すっごい褒め言葉ですね♪
    ちょっと気恥ずかしいですが(つたない文章で)、嬉しいです♪
    温かい言葉、ありがとう♪

    雅(みやび)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2544 ]
■2540 / 1階層)  雅さんへ
□投稿者/ A 一般人(1回)-(2005/10/05(Wed) 13:52:15)
    一気に読ませてもらいました(>_<)最初はエロさに引き込まれて、後からは話の流れとおもしろさにハマりました(≧▽≦)後半になってサーヤがガンで死んでしまう事や、愛した人が余命一年と聞かされたまりなの気持ちを考えると切なくてたまりませんでした↓↓
    文字で書かれているのに、まるでドラマを見ているようにその場の光景が浮かんできました(´ω`)
    最高です★次回作も期待しています(・∀・)b

    (携帯)
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▲[ 2540 ] / 返信無し
■2544 / 2階層)  Aさんへ♪
□投稿者/ 雅 付き人(60回)-(2005/10/05(Wed) 23:04:09)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    ありがとうございました。
    今回の長編、一気に読まれたとのこと・・
    とっても嬉しく思います。
    エロさは、Aさんのエンジェルには到底及びません。(爆)

    本当に、温かいお言葉、ありがとう♪

    雅(みやび)
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2545 ]
■2541 / 1階層)  (┬┬_┬┬)
□投稿者/ かず 一般人(1回)-(2005/10/05(Wed) 18:43:15)
    とても切なくて心に来るものがありました。それに最後に2人が会えて素敵な思い出を作れて良かった☆
    いつまでも心に刻まれるような関係って良いですよね(^-^)

    (携帯)
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▲[ 2541 ] / ▼[ 2546 ]
■2545 / 2階層)  かずさんへ♪
□投稿者/ 雅 付き人(61回)-(2005/10/05(Wed) 23:17:16)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    感想、ありがとうございました。
    この作品が、かずさんの心に少しでも感じていただけたのなら
    とっても嬉しく思います♪
    本当に長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき
    ありがとうございました。

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▲[ 2545 ] / ▼[ 2547 ]
■2546 / 3階層)  初投稿です…
□投稿者/ 李神 一般人(1回)-(2005/10/06(Thu) 02:44:58)
    今日一気に読ませて頂きました。初めは凄くHですごい!と思いながら読んでたんですが最後は凄く感動的で危うく涙が出るところでした!めちゃめちゃいい作品です!普通に本になっててもおかしくないくらいに…バリバリ感動しました。長編お疲れさまでした。もうファンになっちゃいました(^o^)/素晴らしい!

    (携帯)
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▲[ 2546 ] / 返信無し
■2547 / 4階層)  李神さん、初めまして♪
□投稿者/ 雅 付き人(62回)-(2005/10/06(Thu) 03:02:07)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    李神さん、初めまして♪
    長編、最後まで読んでくださって、感想ありがとうございます。(^o^)/
    ほんと嬉しいです♪
    沢山の方々の励ましで、書き上げることができました。
    少しでも、李神さんの心を打つことができたのなら、私もすっごく感動だったり
    します(笑)
    本当にありがとう♪

    雅(みやび)

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▲[ 2360 ] / ▼[ 2554 ]
■2553 / 1階層)  はじめまして〜
□投稿者/ 秋葉 一般人(1回)-(2005/10/06(Thu) 23:10:26)
    感動しました! 切ないラストで…でもとても綺麗で(T^T) すっごいよかったです。 お疲れ様でした!!

    (携帯)
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▲[ 2553 ] / 返信無し
■2554 / 2階層)  秋葉さん、初めまして。
□投稿者/ 雅 付き人(64回)-(2005/10/06(Thu) 23:18:00)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    感想ありがとうございます。
    よかったって言ってくださって、とっても嬉しいです♪
    最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました♪
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▲[ 2360 ] / ▼[ 2559 ]
■2555 / 1階層)  よかったです
□投稿者/ 樹里 一般人(1回)-(2005/10/07(Fri) 00:24:07)
    もしよかったら…複数女性が一人を、責める用な小説を書いて欲しいです。責められ役は、、樹里で……ォ

    (携帯)
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▲[ 2555 ] / 返信無し
■2559 / 2階層)  樹里さんへ。
□投稿者/ 雅 付き人(65回)-(2005/10/07(Fri) 21:15:45)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    読んでいただいてありがとうございます。
    今は、逢瀬が終わったばかりで、SM系の小説は、閃いたらまた書くつもりです♪
    そういうシーンも、参考にさせていただきますね♪

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▲[ 2360 ] / ▼[ 2557 ]
■2556 / 1階層)  逢瀬の痣
□投稿者/ 舞 一般人(1回)-(2005/10/07(Fri) 01:34:35)
    長年ここのエッセイ読んでるファンですがー雅様のこの作品は傑作だと感動しましたーストリーがしっかりしていて読むものに感情移入させる非凡な才能に涙が出で来ましたコレからも期待します有難うございます


    (携帯)
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▲[ 2556 ] / ▼[ 2560 ]
■2557 / 2階層)  逢瀬の痣
□投稿者/ 舞 一般人(2回)-(2005/10/07(Fri) 01:53:09)
    今日赤い運命テレビで見てました・でも雅様のこの作品は私にそれ以上の感動と心地よさに浸ることが出来ました‐追伸‐雅様のホムぺは見させて頂いております.私もここの作品のモデルなったことが以前にありましたが今回は素晴らしい作品に出会えて幸せでした。感謝です。体に気おつけて更なる作品お待ちしています。

    (携帯)
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▲[ 2557 ] / ▼[ 2562 ]
■2560 / 3階層)  舞さんへ♪
□投稿者/ 雅 付き人(66回)-(2005/10/07(Fri) 21:34:14)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    感想ありがとうございます。
    何か、照れますね。余り誉められると(笑)
    でも、読んでくださって、心地よさを感じてくださったとのこと。
    本当に嬉しく思います。
    次のSM作品は、まだ未定ですが、閃いたらUPします♪
    舞さんも、急に朝夕、少し冷えてきましたので、お体に気をつけて。
    最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

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▲[ 2560 ] / ▼[ 2564 ]
■2562 / 4階層)  ☆はじめまして☆
□投稿者/ 小町 一般人(1回)-(2005/10/07(Fri) 23:17:39)
    一気に読ませて頂きました('-'*)最後は涙で携帯の画面がみえないほど感動しました(⊃д<。)読んでいるとまるでその場面が想像できるような描写で書かれていて、ただただ夢中に読んでしまいました(*゚ー゚*)それから、読みながら雅さんはどんな人なのかなぁって妄想しちゃいました(*μ_μ)もうハッキリ言っちゃいます(*≧∀≦)ノ雅さん大好きです(*/_\*)キャ♪
    これからもず〜っと応援してるので頑張って下さい(*>ω<)ノシ

    (携帯)
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▲[ 2562 ] / ▼[ 2603 ]
■2564 / 5階層)  小町さんへ♪
□投稿者/ 雅 付き人(67回)-(2005/10/07(Fri) 23:52:55)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    小町さん、初めまして♪
    一気に読んでいただいたのですね(^^)
    ありがとうございます。
    小町さんの心に感動を与えることができた・・。ほんと私が感動です。
    皆様の応援があってこそ、書き上げられたものです。
    ありがとうございました。(ペコリ)

    で、どんな風に私を妄想されたのでしょう?(笑)
    何だか照れてしまいます(笑)
    これからも、応援よろしくお願いします♪

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▲[ 2564 ] / ▼[ 2604 ]
■2603 / 6階層)  お久しぶりです♪
□投稿者/ 由兎魔 一般人(6回)-(2005/10/12(Wed) 00:35:54)
    しばらく見ない間に完結していました。また一気に読んでしまいましたよ、とっても感動して涙してしまいました...真奈美が佐々木に会えて本当に良かったと思います。最後がどうなるんだろうとずっと考えていましたから。また次回作を楽しみに待ってます☆ミ HPの方にも書き込みさせて頂きます、その時はまたお相手してやってさい♪
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▲[ 2603 ] / ▼[ 6188 ]
■2604 / 7階層)  ありがとうございます♪
□投稿者/ 雅 付き人(68回)-(2005/10/12(Wed) 01:37:20)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    由兎魔さん♪

    感想ありがとうございます♪とっても嬉しいです。
    長くなっちゃいましたけど、ようやく完結しました♪
    今回は、どうしてもSMの中にある純愛を描きたかったので、ようやく完結できて
    私自身も嬉しく思っています(^o^)
    是非、HPの方にも遊びにいらしてください。お待ちしています♪




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▲[ 2604 ] / 返信無し
■6188 / 8階層)   ありがとうございます♪
□投稿者/ 小百合 一般人(1回)-(2010/01/17(Sun) 22:26:57)
    こんな素敵なお話、みんなもう一度あじわってね。
[ 親 2360 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 2360 ] / 返信無し
■6225 / 1階層)  尊敬しています
□投稿者/ りな 一般人(1回)-(2010/03/29(Mon) 05:55:59)
    文章を見てると情景が浮かんできます。
    リアルで仲良くして頂けませんか?
    作品もちゃんとお金を出して買いたいって思います。
    本当に素敵です。
    私は大阪に住んでるフェムねこです。

    (携帯)
完結!
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