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■8102 / 1階層)  (34)
□投稿者/ 琉 一般人(1回)-(2018/02/11(Sun) 03:23:50)
    コンコン…

    入口の扉をノックする音がした。
    部屋が静寂に包まれていた中、その向こうから声をかけてくる人物がいた。

    「お〜い。そろそろ行けるかな?」


    生徒会長だった。


    そういえば歓迎会があると会長が言っていた。
    時間はもうすぐ夕飯時のようで、準備が整いつつあるのだろう。

    何か返事をしなきゃ…
    來羽はそう焦ったが、口元を円の手で塞がれていて思うように
    声を出すことができない。


    「彼女の体調が芳しくないので、本日は欠席します」
    円の手の隙間から何とか声を上げようともがいているうちに、
    代わりに彼女が答えてしまった。

    …っていうか、勝手に欠席にしないでよ!

    編入したばかりの不慣れな学校で、自分のために
    わざわざ歓迎会を開いてくれるということは素直に嬉しいし、
    できるだけ参加したいと考えるのは当然のことだった。

    思ってもいない回答をされて、咄嗟に來羽は円の顔をキッと睨み付けた。
    それが円の嗜虐心をますます刺激すると知らずに。

    「続きを…しましょう」
    耳元でそっと囁かれたところからゾクゾクして、熱くなるように感じた。


    …続き…って


    まだあどけない顔をしているといっても、來羽ももう高校生である。
    この行為に性的な意味があることは理解している。
    彼女も自分も女性で、女同士でこの後どうするのかなんて
    恥ずかしくて想像したくもない。
    自分の頬がどんどん赤面していくのが分かった。

    いつの間にか円は、來羽の口元を塞いでいた手をとって
    再び啄ばむような口づけをしようとしていたその時、
    部屋の扉をガチャッと開く音がした。

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