| 家に戻ると、ポストに小包が入っていた。適当に置く。風呂に入り、髪をセットし香水をつけ…家を出る。待ち合わせ場所に向かう… 15:58 茜が来ていた。 「久しぶり…元気だった?」 「元気★相変わらず頭ツンツンだなぁ(σ'∀')σ」 茜は明るい雰囲気で、小柄でクリクリした目が可愛らしい。 「今日いきなりごめんね…映画見たいの★…スイングガールズ…面白いんだって♪」 「そか★行こ!」 内容は、山形の学校で夏の補習に集まる女子生徒たちが、ある事がきっかけで夏の補習をやりたくないがために「ジャズやるべぇ!」と始める…が…。笑いありの学園モノ映画だった。 「面白かったね〜★」と茜が腕を組んできた…[茜と初めてした…しかも茜から]戸惑う僕。茜はノンケ寄りのネコ、手を繋いだり、腕を組んだり外でしない。同性同士で付き合ったのが茜は初めてだから… 「雪路?雪路んち行って良い?ご飯作る★」 「うち?分かった。買い物して帰ろうか^^」 ・ ・ 家についた。袋の中をかさかさ開けながら料理を始めている…。 「雪路…何でプリン入ってるの;しかも三連…だから凄い袋に入れるの早かったのね…」ぷりぷり怒る茜… 「入れちゃった(≧∀≦;)許して茜、二人で食べよ★」茜に抱きつく。だって久々なんだから。最後かもしれないから。 「出来ないから座ってて〜後でゆっくりしよ★」ニコりとする。 飯もプリンも食べ終え、まったり。僕の足に座って前を向いてテレビを見て笑ってる。僕は… 「あのさ茜…話って何?」茜は止まる。僕の膝の上で向き直り下を向いている。 「あのね…私の事嫌いになった?メールくれないし…。」 「正直今、茜の気持ちが分からなくなったんだ。茜から好きとか、メールや逢う約束も茜からはない。この前と今日だけメールくれたね。トドメにずっと逢えないとなると。茜が別れたいならば僕は別れようと思う。ノンケだし可愛いからすぐ彼氏出来るよ…」茜は僕の手の指をイジっている…でもポロポロと涙を流していた… 「付き合う前もトキメいて、告白してくれて嬉しくて…ドキドキして…愛されてるって安心した…でもメールとか来なくなって凄く寂しくて不安になって。待ってればくるってずっと待ってたけど来なかった…他の人に取られたくなくて、他の人を見てほしくなくて…今日初めて腕を組んだ。好きだよぉ…雪路ぃ…」 僕は震えて泣く茜を抱きしめた。‘予想の付いていた話’それは別れ話ではなかった…。
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