SMビアンエッセイ♪

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■1359 / ResNo.10)  NO TITLE
  
□投稿者/ 雪 一般人(1回)-(2005/01/10(Mon) 22:43:31)
    サツキさんみたいなご主人様が欲しいです。
    マユちゃん羨ましい...(>_<)

    ...↑と思いつつ、ドキドキしながら一気に読んじゃいました。
    続き楽しみにしてます、頑張って下さい♪

    (携帯)
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■1361 / ResNo.11)  ルーさんへ
□投稿者/ 乱 付き人(88回)-(2005/01/10(Mon) 23:21:18)
    お久しぶりです♪
    今年も…とは言っても、どこまでネタとエロパワーが続くか分かりませんが(^_^;)
    おつき合いいただけたら嬉しいです☆

    (携帯)
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■1362 / ResNo.12)  雪さんへ
□投稿者/ 乱 付き人(89回)-(2005/01/10(Mon) 23:44:40)
    初めまして。乱です。
    感想ありがとうございます♪
    名前を拝見した時、バレたのかと思い、変な汗が出てしまいました。(笑)
    ご存じか分かりませんが、サブタイトル(って言うのかな?)「尚と雪」と言うのを幾つか投稿させて頂いておりますもので。
    なぜ「バレた」なのかは、そちらを読んで頂けたら分かるかと思います。(笑)
    えっと…ちょっと思いついた事がありますので
    考えていたこの先を少し変更ながら、新たに「尚と雪」の方も投稿させて頂こうと思います。
    よろしかったら両方おつき合いください♪

    (携帯)
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■1363 / ResNo.13)  メイド主人 -10-
□投稿者/ 乱 付き人(90回)-(2005/01/11(Tue) 00:48:50)
    深い絶頂を迎え、気を失ったのか、ぐったりと横たわるマユ。
    そんなマユの頭を撫でながら
    「とっても可愛いですよ。お嬢様。」
    と穏やかな笑顔を見せるサツキ。
    しかし、そんな笑顔とは裏腹に、すくっと立ち上がると、手際良く次のお仕置の準備に取り掛かる。
    後ろ手に手錠を掛け、剥き出しになったクリトリスには遠隔操作の出来るローターをあて、
    外れないようガムテープで貼り付け
    はだけたネグリジェから零れる胸の先端、
    まだピンク色の乳首を、指の腹でさわさわと撫でる。
    「ん…ん……」
    乳首を触られ徐々に覚醒するマユ。
    開き始めた目にサツキの姿が写し出され、抱き付こうと手を伸ばそうとした時、
    「…?サツキ?」
    手錠を掛けられた自分に気付き、サツキに問い掛ける。
    「はい。お嬢様。次のお仕置に掛かりましょう。」
    にこりとし、言いながらローターに息吹を吹き込む。
    「ひゃ…ぁあん…」
    一度深い絶頂を迎え、敏感にり、剥き出しになっているクリトリスには
    一番弱い振動でも、体に震えを起こさせる威力を持っていた。
    「あっ…ん…サ…サツキ…」
    「許さないと言いましたよ。お嬢様もご了承なさいましたね?」
    笑顔を見せながらピシャリと言う。
    「で…も…あんっ…やぁ…」
    蠢き続けるローターに震える体をのけ反らせ悦び泣くマユ。
    「随分とお悦びのようですね。どれくらい悦んでいらっしゃるのかじっくり拝見させて下さい。」
    そう言うとサツキはマユの体を抱える様にして立たせ、そのまま椅子まで移動させると
    この寝室に入ってきた時と同じ格好で座らせた。
    正確に言うと、あの時より腰の位置は随分と前にあり、あの時より数倍もいやらしく、妖艶に見える。
    「あん…サ…ツキ…止め…止めて……」
    「駄目です。お嬢様が望んだ事ですから。」
    ローターの刺激にマユの足が閉じ気味になるのを見て
    「閉じられたらどれだけ悦んでいらっしゃるのか分からないじゃありませんか。」
    「だっ…て…ぁあぁ…ん…」
    全身をヒクつかせながら言うマユ。
    サツキはタオル地で出来た紐を何本か用意すると
    足を閉じる事ができないよう肘掛けに縛り付けた。
    「これでたっぷり拝見できます。」
    サツキは嬉しそうに言う。そして
    「さぁ。お嬢様の望んだ二つ目のお仕置を始めましょう。」
    手に持っているコントローラーをわざとマユに見せつけながら
    ジワジワと振動を強くして行った。

    (携帯)
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■1364 / ResNo.14)  メイド主人 -11-
□投稿者/ 乱 付き人(91回)-(2005/01/11(Tue) 01:53:19)
    「あっ…駄目っ…いっ…あぁん…」
    マユの胸がプルプルと揺れている。
    縛られてしまった足は震えまでもが規制されたが、その分ダラリとしている膝からしたは激しく、大きく震えていた。
    「あぁぁ…くぅん…あん…」
    「そんなに悦んでいただけると、私も嬉しいです。」
    ローターの振動を小刻みに変えながら言うサツキ。
    「あっ…ぁん…やっ…あぁ…ん…」
    「お嬢様。下のお口がはしたないほどヒクヒクしていますよ。涎も大量です。」
    「あっ…駄目っ…イッちゃう…イクっー…」サツキはそれに合わせローターの振動を最強にする。
    マユの体は全身で悦びを表現しているかの様に大きく跳ねた。
    マユの体の跳ね具合を見ながらローターの振動を少しずつ弱くする。が決して止めたりはしない。
    「もう…もう…許して…」
    「許さないと言いましたよ。お嬢様がお望みになった事ですから。」
    サツキはそう言うと更にタオル地の紐を用意した。
    「お嬢様にそんな事を言われると私も辛くなります。
    でもお嬢様のお望みにお答え出来なくなるのはもっと辛いので…これを使いますね。」
    サツキはマユの口をそれで塞いだ。
    「んっんっ…んー…」マユが何かを訴えているようだったが、それは言葉にならなかった。
    「これで心置きなく、お嬢様のお望み通りにしてさしあげられます。」
    サツキはまた、ローターの振動をジワジワと強くして行った。

    (携帯)
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■1365 / ResNo.15)  メイド主人 -12-
□投稿者/ 乱 付き人(92回)-(2005/01/11(Tue) 11:09:46)
    2005/01/11(Tue) 11:17:52 編集(投稿者)

    「何回イケるか数えてみますか?」
    嬉しそうに言うサツキ。
    マユの体がまた跳ね始める。
    「んっ…くぅん…んん…」
    「お嬢様。また下のお口かヒクヒクし始めましたよ。」
    マユは言葉にならない声を上げ続けている。体の震えは激しく
    やもすると椅子ごと転がってしまいそうなほどだ。
    マユの蜜壺は呼吸をしているようにヒクつき続ける。
    そしてローターの振動を最強にして、そのままの状態に。
    「お嬢様。下のお口が動とてもリズム良く動いていらっしゃいますよ。
    もしかして…そろそろイクおつもりですか?」
    「んん…っ…ん…」
    ヒクつく体を仰け反り、言葉にならない声を上げるマユ。
    「あ。お口が固く閉ざされましたよ。あぁ…こんなに涎を垂らして…。
    イッてしまわれたのですね。さぁ。好きなだけイキ続けてください。」
    マユの体の震えは止まらなかった。
    蜜壺はヒクヒクと呼吸を続ける。
    「あ。また下のお口が…。もうイッてしまわれたのですか?今イッたばかりですのに…。
    ほら、また。言ってるそばからこんなにお口を固く閉ざされて…。
    あぁ。涎もこんなに。絨毯に大きなシミが出来てしまいましたよ。」
    蜜壺が固く閉ざされる度に、中から大量の蜜が溢れ出す。
    マユが声にしなくても、イッていることが密壺の動きで手にとるように分かる。
    「あ。また始まりましたよ。ヒク、ヒクって。」
    蜜壺がリズミカルに呼吸をする。
    「そろそろですね?下のお口の息使いが荒くなってきましたもの。
    ほら。閉じる、閉じる…。あぁ。またイッてしまわれた。
    嬉しそうですね。涎が溢れていますよ。」
    マユの体の痙攣は止まらなかった。
    「クリトリスばかりイイ思いをして、下のお口が可哀相ですね。
    こんなに頑張って、固く閉じているのですからご褒美を差し上げないと。」
    サツキはバイブを持ち出し、蜜壺にあてた。
    しかし、丁度絶頂を迎え、固く閉ざされた蜜壺はバイブの侵入を拒んだ。
    「悪いクリトリスです。自分だけイイ思いをされたいのですかね。」
    そう言ってローターの動きを止めると、蜜壺はゆっくりと呼吸を始めた。
    まるで、早く、今の内に早く挿れてと言っているよう。
    「お嬢様。下のお口でもおねだりができるようねなったのですね。」
    開き出した蜜壺にバイブをあてると、蜜壺は嬉しそうに、それをすんなりと飲み込んで行く。
    「根元まで飲み込まれてしまいましたよ。よほど欲しかったのですね。」
    深く飲み込ませたバイブを引き抜くと、蜜壺はぽっかりと口を開けていた。
    「飲み込んでいたいのですね。下のお口が開いたまま待っていらっしゃる。
    分かりました。たっぷり堪能なさってください。」
    サツキはまたバイブを奥深くまで飲み込ませるとゆっくりと出し入れした。
    「んっ…ん…くぅん…」
    腰をくねらせ悦び舞うマユ。
    「あ。お嬢様に腰をくねらせてしまいましたか。これは申し訳ありません。」
    サツキはバイブのスイッチを入れた。
    ヴォン…ヴォン…と唸るバイブ。
    マユの腰のくねりはますます激しくなった。
    「バイブをくねらせましたのでお嬢様はじっとしていてくださって結構ですのに。」
    くねり、唸りをあげるバイブをゆっくり出し入れする。
    「先ずはお口だけでイキましょう。ずっと頑張ってきたのですからね。」
    出し入れする動きを少しずつ早めると、バイブの音が鈍くなり始める。
    「大丈夫ですよ。そんなに力強く咥えなくても。もう抜いたりしませんから。」
    更に手首を回転させるようにしながら出し入れする。
    「あぁ。凄い力で締め付けていらっしゃいますね。私の手が負けてしまいそうです。」
    「んん――…」
    マユが顎を上げ体を仰け反らせていた。
    「イってしまわれたのですね。どうりで私の手が負けてしまういそうなる筈です。」
    サツキは動き続けるバイブの根元部分にタオル地の、少しの長めの紐を結ぶと
    外れる事のないよう、太腿に縛りつけた。
    「さあ。お嬢様。そろそろ終りにしますから、イケるだけイキ続けてくださいね。」
    そう言って笑顔を見せ、ローターのスイッチを入れた。

    (携帯)
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■1366 / ResNo.16)  メイド主人 -13-
□投稿者/ 乱 付き人(93回)-(2005/01/11(Tue) 11:10:36)
    徐々に強くなるクリトリスへの振動に、マユの体の痙攣は一層激しくなっていた。
    「とても綺麗です。お嬢様。」
    サツキは全身をヒクつかせながらも、腰をくねらせ妖艶に舞うマユに魅せられていた。
    ローターの動きを最強にすると奥深くまで飲み込まれ
    コントローラーの部分だけが見えているバイブが上下に動き出した。
    「お嬢様。下のお口が強く締め付けていらっしゃるようですね。
    バイブの動きがおかしくなってきましたよ。」
    「んっんっ…ぅくん…」
    「リズムが一定になってきましたね。そろそろですか?」
    バイブが上を向き、コントローラーの部分が円を描きながら回っている。
    「あぁ。イッてしまわれましたね。お嬢様、締め付け過ぎです。
    中ではなく、外をこんなに回転させては下のお口が寂しがります。」
    サツキは中が掻き回されるよう、バイブのコントローラーの部分を掴んだ。
    一定のリズムでバイブの唸りが小さくなる。
    「まだまだイケるようですね。凄い力で締め付けていらっしゃる。」
    「んん――…」
    上を向こうとするバイブを押さえつける。
    「今、イカれたのにもうイッてしまわれてますね?
    バイブが上を向こうと私の手の中で強く押し上げてきますもの。
    ほら。ほらまた。あ。またです。」
    ビクン、ビクンと大きな痙攣を繰り返すマユ。
    「お嬢様。どんな声でお悦びですか?」
    サツキはマユの声を塞ぐタオル地の紐を外した。
    「はぁぁん…サ…サツキぃ…」
    「はい。お嬢様。私はここにいますよ。」
    「あん…すご…い…の…ぅあぁん…」
    「ええ。分かっていますよ。こうしてお話をしていても、ほら。」
    「あっ…あぁん…」
    「またイッてしまわれた。」
    「こん…こんなにイイのに…ぁあぁん…まだ…やぁん…なのぉ…」
    「そうですね。まだのようです。」
    マユは最高潮に達した時、潮を噴きだす。
    それが限界の合図でもある。
    「きっと体がもっとイキたがっているのでしょう。でもその方が私は嬉しいです。
    それまでずっと、こうして、お嬢様の綺麗なお姿を拝見できますし
    可憐なお声も聞いていられますから。」
    笑顔で言うサツキ。
    「あっ…あぁぁん…」
    マユの体が大きく跳ねる。
    「もう止まりませんね。先ほどからイキ続けていらっしゃる。
    あ。またです。ほら。私の手の中でバイブが大きく動いてます。」
    「やぁ…はぁぁん…ぁん…」
    貼り付けてあったローターが少し離れていた。
    溢れた蜜のせいで、貼り付けてあったガムテープが粘着力を無くしていたのだ。
    「これは気付きませんでした。これではクリトリスがさぞ寂しかったことでしょう。」
    ガムテープに手を掛けると、粘着力をなくしたそれはなんの抵抗もみせずに剥がれ
    止めてあったローターが絨毯の上に転がり落ちた。
    それを掴み
    「お嬢様。これできっと満足していただけると思います。」
    ローターの先でクリトリスを撫で回す。
    「あっあっあぁぁぁん…」
    「そんなに可愛い声で泣いていただけると、とても嬉しいです。
    でも、少し声が大きいですよ、お嬢様。
    今日は奥様が留守ですから良かったものの
    いらっしゃったら、大変なことになっているところです。」
    近藤家の女主、亜希子は仕事で飛び回る事が多く、今宵も不在だった。
    勿論、それを知ってのお仕置きである。
    「でも奥様はお留守。思い存分、泣いてくださって結構ですよ。」
    「ああん…サツキ…また…また…あっ…」
    「あぁ。またイカれましたね。あ。何度目か、数えるの忘れていました。」
    サツキは優しく笑う。
    「絨毯は…明日新しい物に取り替えましょう。シミが大きくなりすぎてしまいました。」
    「あっ…くっ…ぅあぁぁ…」
    「あ、またです。今日は粘りますね。あ、ほら。ほらまた。イキ過ぎじゃありませんか?お嬢様。」
    「あぁぁ…溶けちゃう…溶けちゃう…んぁあぁん…」
    「ええ。すっかり溶けてしまわれてますよ。下のお口もクリトリスもトロトロになっていますから。」
    マユの体が今までにないほど、大きく痙攣を始める。
    「お嬢様。やっとのようですね。」
    「あっあん…サ…サツキっ…来るっ…来るぅ…」
    「その波におもいきり飲まれてください。お嬢様。」
    サツキはバイブを奥深くに突き、ローターをクリトリスの頂点に強く押し当てる。
    「サツキっ…サツキぃ…」
    「可愛いよ。マユ。」
    「あっあっ…出る…出ちゃう…あぁぁぁ…」
    2度、3度と勢いよく潮が吹き出し、マユはやっと満足したのかぐったりと頭を垂れた。

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■1373 / ResNo.17)  Re[7]: 感想
□投稿者/ れん 一般人(1回)-(2005/01/11(Tue) 15:54:18)
    いっき読みしてしまいました。
    もうトロトロでございます。
    2人には「愛」を感じます。
    久々のヒットです!
引用返信/返信 削除キー/
■1386 / ResNo.18)  れんさんへ
□投稿者/ 乱 軍団(100回)-(2005/01/12(Wed) 11:12:41)
    初めまして。乱です。
    感想ありがとうございます♪
    トロトロになっていただけたようで嬉しい限りです。
    この先、エロシーンは少なくなるかもしれませんが
    よかったらおつき合いください。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■1407 / ResNo.19)  メイド主人 ‐14‐
□投稿者/ 乱 軍団(116回)-(2005/01/14(Fri) 23:19:35)
    ―――翌朝。

    「お嬢様。起きてください。」
    サツキの声。昨夜がまだ続いてるような気がしてはっとする。
    「マユ…寝ちゃったの?」
    「ええ。ぐっすりと。もう朝ですよ。」
    「嘘…」
    カーテンの隙間から入り込む日差しに、
    「朝になっちゃった…」
    残念そうに言う。
    サツキはくすりと笑い
    「さぁ。絨毯を取り替えますので、お嬢様は着替えてください。」
    「あ…」
    ベッドから椅子に向って、点々と残るシミ。
    椅子の下には事の他、大きな色濃いシミ。
    全部、自分が垂らした蜜の跡であることに、恥ずかしそうに頬を染めるマユ。
    そんなマユにサツキは、
    「このサイズのシミは、記念にとっておきたいぐらいですが…そういう訳にはいきませんから。」
    ニコリとして言う。
    「もう…サツキの馬鹿…」
    下を向いてしまったマユを
    「お嬢様。」
    呼び、顔を上げたと同時に「チュッ」と可愛いキスをして
    「さぁ。お着替えになってください。そろそろノブさんも見える頃ですから。」
    「ノブを呼んだの!?」
    ノブは、この家に仕える女庭師。御歳62歳。
    女主、亜希子の秘書、夏海の母親。
    威勢のイイ肝っ玉母ちゃんだ。
    マユはノブが大好きだった。自分の母親、亜希子には無い、母の匂いがするから。
    「ええ。絨毯を替えるのに私一人では無理ですから。」
    「マユ、着替えて来る♪」
    マユは隣りのサツキの部屋に着替えに行った。
    「ノブは?」
    「もう着替えられたのですか?」
    「まだ?」
    サツキの質問に耳を傾けないマユに、肩を竦めるサツキ。
    「もう直、来られると思いますよ。」
    『コンコン』
    マユの部屋の扉をノックする音。
    「ね?」
    サツキの笑顔に送られて、ノブを迎えるマユ。
    「失礼しますよー」
    「ノブッ!」
    マユがノブに抱き着く。
    「お嬢様。おはようございます。今日も元気で何よりですね。」
    「うん♪」
    ふっくらしたノブの体がマユを包み込む。
    「おはようございます。朝からすみません。」
    サツキが頭を下げる。
    「お嬢様付きのサツキのお願いだからね。断るわけにはいかないよ。さ。とっとと片づけちまおう。」
    「はい。」
    部屋の両端からサツキとノブが絨毯をクルクルと巻いていく。
    「お嬢様。椅子をどかしてくださいな。」
    「はーい♪」
    ノブに言われ嬉しそうに椅子を運ぶマユ。
    「随分と大きなシミを作ったもんだね。……お嬢様?」
    マユ顔を真っ赤にして、イスを持ったままサツキの部屋に隠れてしまった。
    「あはははは。」
    ノブは豪快に笑っていた。
    丸めた絨毯を一旦、廊下に出し、それから真新しい絨毯を敷き直す。
    あっと言う間に絨毯が替えられた。
    ノブは椅子を元の位置に戻し
    「サツキ。」
    「はい?」
    「このシミは濡れたタオルに洗剤を含ませて叩いときな。綺麗に落ちるさ。」
    椅子に出来たシミを指して言う。
    「あ…。はい。」
    マユは赤い顔でサツキの部屋からこちらを覗いていた。
    「これはあたしが処分しておくよ。」
    「あ。手伝います。」
    サツキが言うと
    「こんな物、一人で十分さ。」
    そう言って廊下に出された絨毯を軽々と肩に担ぎ上げた。
    「じゃぁ。失礼しますよ。」
    「ありがとう。ノブ。」
    マユがサツキの部屋から顔だけを出してお礼を言う。
    「いいえ。どう致しまして。」
    ノブがニコリとして1歩踏み出し、まだ顔の赤いマユがサツキの部屋から出てくると
    ノブがその足を1歩戻した。
    「お嬢様!」
    「あ。」
    赤い顔のマユの動きが止まる。
    「椅子を使う時はバスタオルをお敷きなさい。そうすればどんなに汚れてもバスタオルを洗濯すれば済むからね。」
    マユの顔が真っ赤になり、頭からは湯気がでそうなほどになっている。
    「ノブさん。もう、からかわないであげてくださいよ。」
    サツキが言うと、
    「サツキ。あんたもだよ。汚すのわかってんだから始めっから用意しとけばイイ話しじゃないか。
    そうすれば、絨毯だってこんなに汚れやしないよ?」
    思いがけず、自分に振られ、見る見る内に顔を赤らめるサツキ。
    「分かりやすい子達だね。」
    ノブはそう言うと
    「あはははは。」
    と豪快に笑って部屋を後にした。
    暫く惚けていたサツキだったが
    「あ…。ノブさん!ありがとうございました!」
    廊下の角を曲がりかけていたノブが手を振って応えた。

    (携帯)
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