| 湯舟に浸かり、ぼーっとしていた。疲れも少しなくなっていく気がする。
良い匂い。オレンジかな…毎日ちゃんと入浴剤を変えてくれる美羽。そういう風に躾けたのは私だけど。
カラカラと扉が開いた。顔だけ覗かせて私を見てる。なに怯えてるんだろ。
「入ってイイ?」 おいで、と言うより先に入って来た。全く…。
人の話はちゃんと聞きな?きつく言う。美羽は身体を洗う手を止めて、ごめんなさいと小さく謝った。
湯舟に入る美羽の身体を引き寄せ、私の足に乗せる。
期待を映した瞳でこちらを見上げる美羽。いやらしい子…。
私は無言で腕を出す。その細い指で優しくマッサージをしてくれる美羽。気持ち良い。
ふわふわの髪が身体と一緒に揺れてる。肌白いなぁ…
膝立ちになり、肩をほぐしてくれる…。
「いい子にしてた?」問うと、微かに私から目を逸らした。
ふうん…。
(携帯)
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