| 翌日。学校に着くと、唯はるんるん気分で教室に入った。 『おはよー!雪ちゃん!』 元気いっぱいに挨拶すると雪は唯に近寄った。
『おはよ〜朝から元気いいなぁ〜♪』
雪は唯の頭を撫でた。
『何かいい事あった?』
『ちょっとねぇ〜♪』
唯は上機嫌で雪に答えた。雪は少し寂しい顔をしたがすぐに、笑顔になっていた。 幸せな唯には雪の変化には気付かなかった。
『お早ようございます。』 笑顔で職員室の扉を開けたのは優花だった。 いつもは朝礼ぎりぎりに入るはずの優花が現れて、周りの先生は驚いていた。
『お早ようございます。若林先生、今日はお早いですね。』 田辺先生が優花に言った。 『ええ、まあ。たまには早く来てもいいかな?って』 優花はこれまた笑顔で答えた。
『若いっていいですわね〜私も若林先生くらいの頃は…。』
『あまり変わらないですよ!!先生も十分お若いですよ!』
優花が上機嫌なのは、昨日の一件のおかげだった。 好きだった生徒と付き合える事になり、気持ちは浮かれていたのだった。 それから数日後も、優花は唯を講義室に呼び、個人授業という名の楽しい時間を過ごした。
(携帯)
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