| 『さぁ。』
佐野さんは私の腕を自分の首に回し、
もう片方の手で私の脇を支え隣の部屋に行こうとする。
『さ、佐野さん。待って。大丈夫だから。
少し座ってたら大丈夫だから。
あ、あとお水いただけると嬉しいかな?(結構必死)』
佐野さんは私の話を無視し、
二人布団の上にドサっと倒れこんだ。
なんてフカフカなお布団・・・なんて感じてる場合じゃない!
頭はハッキリしているのだが、体が言うことを利かない。
『お水、あげる』
と言って佐野さんは枕元に置かれていた水を口に含み、
私の口に流し込んだ。
そして口の中の水を私の口に流し込んだあとは、
思い切り唇を吸われ、生々しい舌が私の口の中で動き回った。
『さ、佐野さん・・・お、願い。や、やめて・・・・』
佐野さんは力いっぱい私を抱きしめ、尚もキスを続けた。
頭では抵抗しているものの、力が出せない私でいた。
佐野さんは
『今夜は返しません。』
と言い、手元のリモコンを操作し始めた。
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