| 2006/08/26(Sat) 04:27:55 編集(投稿者)
放課後、私は提出し忘れてたレポートを職員室にいる先生のところまで届けにいき、教室に戻ったときにはクラスには誰もいなかった。 自分の席までいき鞄を持ったとき、
ガラガラっ
目を向けると君が立っていた。
『ヒトミ…どうしたの?』
「一緒に帰れないかなって思ってさ」
『メール入れてくれれば良かったのに』
「だって、急に思ったから……用事あるの?」
急にって……随分突発的だな。
『いや、平気だけど』
「よかった」
私の席は窓側の前から4列目だ。 君は私の席まで来ると外を切ない表情で眺めていた。
どうしたんだ?
君を見つめてると目が合った。 その瞬間君はいきなり私に抱きついてきた。 私わ驚き君を抱きしめられず、肩に手を置くことしかできなかった。
『ど…どうしたの?ヒトミ』
君は黙っていた。 すると私の胸に埋めた顔を上げた。
チュッ……
4度目のキスをされた。 そしてまた私の胸に顔を埋めた。 また切ない顔……
どうして……??
目を君が見ていた外を見た。多くの生徒達が帰る風景だった。 あ…… 君の目線の先を知ってしまった。 そして4回したキスの後の君の切ない理由も同時に知ってしまった。 やっぱりそうだったか…… 最悪な展開だ。 君も瞳に映るのは今でも相馬だった。 いくら相馬と君を引き離しても、君の相馬への気持ちは引き離せない。
『ハハッ……そうゆうことだったのか……』
「ぇ……?」
私の心は冷めきっていた。
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