| 巳弥は果利の部屋で髪を乾かしながら、果利の顔を眺めている。
キスしたいなぁ。
巳弥は舌先で唇を舐め回しうっとりする。
果利・・・あぁ果利。
髪を乾かし終え、改めて部屋を見渡すと机の引き出しが少し開いているのに気付く。
ん?
考えるより早く巳弥は引き出しを開ける。
!っ。チョコ! 私が果利にあげたチョコだ。まだ、そのままで食べてないみたい。
まぁ、入れ替わってるから食べれないよね。 明日、果利に渡そう。
チョコを取り出すと、奥にもう一つチョコを見つける。
あれ?もう一つあるけど?
巳弥は先ほどのバスルームの麻理との会話を思い出す。
まっまさか! 私へ渡すつもりだったチョコ?
奥にあるもう一つのチョコを取り出すと巳弥は、果利に電話をかける。
巳弥「あっ、もしもし。 果利・・・。
果利「やぁ、今度は何?
巳弥「う、うん。 私があげたチョコ、たべてないでしょ。 明日、また渡すよ。
果利「食べる前に入れ替わったからね。巳弥のチョコ明日、まってる。
巳弥「ねぇ?私にはないの?
果利「・・・ごめん。 失敗してさぁ・・・。
巳弥「手作りしたんだね。すごく嬉しいよ。本当のこというと、果利のお姉さんに聞いたの。果利が頑張って作ってたって。
果利「そうなんだ。 他には何か聞いてる?
巳弥「他には別に聞いてないけど。
果利「・・・。ならいいんだけど
巳弥「それより、いいんでしょ。このチョコ貰っても
果利「ダメ!お腹壊すに決まってる。
巳弥「本当にお腹壊すか、試してみるね。
果利「やめろって。
巳弥「もう遅いよ。
巳弥はラッピングを外すと果利の手作りチョコに感動しながら見つめる。
巳弥「どこが失敗なの? 果利、ありがとう。
果利「・・ありがとう。
巳弥「食べるのもったいないなぁ、とりあえず写メ。
果利「それだけはやめろって。。
巳弥「いいの! でも、今さらだけど不思議よね入れ替わってるなんて。電話から自分の声がしてきてさぁ。 でも、自分の声じゃないみたい。
果利「僕も、しゃべり方が違うせいもあるかもね。
巳弥「果利の身体、綺麗に洗ったからね。
果利「サンキュー、巳弥の身体も隅々まで洗ったから。
巳弥「明日、どのパンツ履いたらいい?
果利「そんなの自分で決めて。アハハ、僕、巳弥みたいにかわいいのもってないし。
巳弥「すごく大人だよね。
果利「明日、学校でパンツ見せ合っこしよっ。
巳弥「いいよ。 どのパンツ選んだか見るの楽しいかも。
二人はいつまでもお喋りし、やがて電話を切った。
(携帯)
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