SMビアンエッセイ♪

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■6061 / ResNo.30)  possession   U
  
□投稿者/ 美優 一般人(27回)-(2009/07/13(Mon) 00:09:36)
    「ちょ・・・・・あの、ここは何処ですか?」







    頭を撫でてくれる手が暖かくて、優しくて、気持ちいい、幸せかもなんて考えてたけど、思考と止めて問うた。
    すると、涼は手を止めて引っ込ませて、満面の笑みを浮かべる。






    「僕の自宅の地下室、ってとこかな」






    地下室ーーーーーー少なくとも、涼の自宅はマンションやアパートではなく、一戸建てらしい。









    改めて周囲を見回すと、右側に鉄製で分厚い重たそうなドア、そして3段の低いコンクリートの階段、木製の棚が向かい合って置いてあって。
    その自分の背後の方には白いシーツが掛けてあるクイーンベッド、そして高いポール。
    結構広い地下室だが、壁や床や天上などは、全てがコンクリートだ。







    「そんな不安げな顔しないでよ・・・・・・」






    涼は何故か、切なげで悲しそうな顔をして立ち上がった。






    「実は、僕は梨乃に前に一目惚れをしたんだ。それで、時間が空き次第会いに行ってた。会えば会うほど好きになった。
     仕事上、次はいつ会えるかなんて全く分からない状態だし、梨乃のクラスメイトや先輩後輩は、何人も梨乃を狙ってるし。
     ずっと傍に置いておきたい、長い時間を一緒に過ごしていたくて。
     スタンガンを使って、君を気絶させて車で攫ったんだ・・・・ごめんね。
     でも、梨乃のことを愛してるんだ・・・・・・・・」 







    監禁や拉致なんて、漫画やドラマや小説の中での話だけかと思ってたけど、本当にあるのかなんて呑気に考えた。
    話を整理すると、一目惚れしたあたしを愛すが故に、こうなってしまったらしい。






    「でも梨乃・・・・・・・「涼、ごめんなさい」






    いきなりあたしが言葉を遮ったから、ビックリした顔であたしを見下ろしてる涼。






    「あたし、昔に何人かの人と付き合ったの。でも、あたしの束縛とかが激しい、愛が重たいって言って別れてた。
     あたしは変わった愛し方しかできなくて・・・・愛してたのにって、毎晩泣いてたんだ。
     でもっ・・・・・・・・・・!!!」






    自然と、涙が溢れる。理由は分からないけど、とにかく伝えなくては・・・・・・!!!!
    ずっと、悩んで否定したかった想いを。




































































    「あたしも、涼が好きです・・・・・・!」 
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■6062 / ResNo.31)  possession   V
□投稿者/ 美優 一般人(28回)-(2009/07/13(Mon) 00:38:26)
    いきなり名前も何も明かさないで話しかけてきた涼。



    それからは何度も部屋に来てくれて、孤独なあたしと楽しく話してくれた。



    ミチルに襲われていた時に、ドアを蹴破って助けてくれた涼。



    額、次は唇。あたしのファーストキスを無断で奪った涼。



    今目の前にいる、いつもとは違って悲しそうな、苦しそうな顔の涼。



    普段は勝気の自信家で、明るく元気だけど秘密主義で神秘的な涼。



    いつの間にか、彼女の事ばかり思ってて、惹かれていた。



    無意識にその思いが、口から溢れ出すーーーーーーーーーーーー



























    「・・・・・・ほんと、に?」






    信じられない、と目を見開いて驚いている相手と同様、あたしも内心驚いていた。
    無意識にいつの間にか勝手に口が動いて、告白をしてしまったから。
    付き合うような人はいないと思っていたのに・・・・・・。






    「梨乃・・・・・・・」






    座ったまま見上げるあたしに、涼は嬉しそうな顔を見せてくれた。いつもの涼の表情だ。






    「あ・・・・・ゴメンなさい、あたし、勝手に口が・・・・・・・・」






    慌てて今更涙を拭い、項垂れた。
    恥ずかしさと緊張。不安が一気に襲ってきて、気持ち悪いし、気分も悪い。






    「嬉しいよ、梨乃。てっきり、軽蔑されるかと思ってた。
     でも前に1度、僕が行ったのに寝てるときがあってね、そのときに寝言で『好きだよ』って言ってて・・・・まさかとは思ってたけど。
     両思いで嬉しいな」






    知らなかった・・・・確かに初めて会ったときから気になってたけど、既に寝言で告白してただなんて・・・・・・・。
    あれが、本当の恋をしている感情だったのだろうか。いつも片隅に密かに思っていたのが。






    「あ、お腹減っただろう?梨乃」






    そういって鍵を外された檻から四つん這いで出て、涼に抱きついた。
    ・・・・・・・何かが胸の中、心の中で弾けて、ストッパーが外された気がした。






    「・・・・・・ふ、可愛いよ、梨乃。さて、夕食にしよう」






    頬を摺り寄せるあたしをそのまま引き摺るように、階段を上って上へ行った。 
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■6095 / ResNo.32)  感想
□投稿者/ 鈴湖 一般人(1回)-(2009/08/11(Tue) 04:43:50)
    夜中にふと目が覚めて、ここのエッセイを読んでいたのですが、特に美優さんのこの話にハマりました(o´∀`o)

    これからも頑張って下さい、では☆。

    (携帯)
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■6096 / ResNo.33)  possession〜鈴湖様〜
□投稿者/ 美優 一般人(29回)-(2009/08/11(Tue) 21:05:14)
    しばらくの間忙しくて、全く更新できてませんでした;;
    話が思いつかない、というのもありましたが・・・・。



    応援、ありがとうございます。
    わざわざ夜中に目を通して頂いて・・・・嬉しいです。




    なるべく急いで書きますので、もうしばらくお待ち下さい。
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■6097 / ResNo.34)  感想応援
□投稿者/ あき 一般人(1回)-(2009/08/12(Wed) 00:55:52)
    引き続きファイトです。マイペースでも大丈夫☆ゆったりとした気持ちで執筆お願いします!応援してます☆

    (携帯)
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■6098 / ResNo.35)  感想
□投稿者/ 雪の 一般人(1回)-(2009/08/12(Wed) 09:05:14)
    一気に読みました。
    途中で美優さんが涼タイプなのか?梨乃タイプなのか?考えながら読んでしまいました。
    読み終わってまだドキドキしています。
    楽しみにしていますのでどうかよろしくお願い致します。
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■6101 / ResNo.36)  possession 〜あき様〜
□投稿者/ 美優 一般人(30回)-(2009/08/12(Wed) 14:28:21)
    お心の篭った2度目のメッセージ、本当にありがとうございます。



    あき様の『マイペースでも大丈夫☆ゆったりとした気持ちで〜』に救われました。



    頑張ります。






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■6102 / ResNo.37)  possession 〜雪の様〜
□投稿者/ 美優 一般人(31回)-(2009/08/12(Wed) 15:27:53)
    一気に読んで下さって、どうもありがとうございます。



    私ですか?私は涼タイプですかねー。
    よく掴みどころが無い、と言われますね。
    雪の様はどのタイプなのでしょうか?



    頑張って続きを考えますので、しばらくお待ちくださいませ。
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■6104 / ResNo.38)  possession   W
□投稿者/ 美優 一般人(32回)-(2009/08/12(Wed) 16:19:00)
    手を繋がれて慣れない首輪に違和感を抱きつつも、分厚いドアの向こうへと行く。
    そこは普通のフローリングの冷たい床で、普通の家と変わらない感じだ。
    床は坂になっていて、どうも坂で地下室へと行く構造らしい事が分かった。
    壁は白く、何も飾られていないシンプルな白い壁紙が数メートル続く。
    そして最後にもう1度、今度は茶色い木製のドアを開けて涼に連れられていった。





    ドアの向こう側は至って普通の家の中。端の方にあるらしく、左側は壁だった。
    正面は大きな広い和室になっていて、本格的に囲炉裏まで中央にあるのが見えた。
    和室の隣はリビング。その部屋に連れられていく。





    リビングは白いソファーにガラス張りの四角い低いテーブル、白の薄いカーテン。
    大きな薄型テレビに黒いパソコンがあり、黒の加湿器とベージュのカーペット。
    さっきからシンプルだが、やはりここもシンプルな部屋だった。
    シンプルが好きだからね、と涼が呟いて教えてくれたけど、本当にシンプル。
    生活感が感じられない程綺麗にしてあって、歩くのが勿体無いくらい。





    そしてその横に繋がってある部屋は、キッチンとダイニングだった。
    やはり廊下や和室やリビングと一緒で生活感があまりない印象の部屋だ。
    白いよく磨かれた広いカウンター付きキッチンの横には、大きな茶色いテーブル。
    茶色い食器棚と窓に挟まれて置いてあるテーブルの上には、湯気を立てる料理。
    誰がいつ作ったのかは分からないが、豪華なのは確かだ。





    テーブルの上にはコンソメスープにフランスパン、デミグラスソースがかかったハンバーグにポテト、人参のグラッセ。
    更には野菜サラダ、マグロのカルパッチョにデザートに生クリーム付きのチョコレートムース。
    とにかく豪華な食事が置いてあって、あたしはつい驚いたまま固まってしまった。




    「自分で作ったんだけどね、味は保障しないよ、梨乃」




    「これ全部・・・!?」





    照れくさそうにうん、と頷く涼を見て、涼は料理も出来る事が分かった。

















    涼に食べよ、と促されて、大人しく涼の向かい側に座った。

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■6105 / ResNo.39)  Re[3]: possession 〜美優様〜
□投稿者/ 雪の 一般人(2回)-(2009/08/12(Wed) 20:18:30)
    お返事ありがとうございます。
    私は普段が美空で好きな人には梨乃タイプです。
    美優さんが涼タイプと聞いて一層ときめいてしまいそうです♪

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