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■6090
/ 親記事)
愛され姫
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□投稿者/ のあ
一般人(1回)-(2009/08/08(Sat) 10:32:49)
「あっ、いッ・・・・ぐぅッ・・・・はあっ・・・・・あっ!」
赤い小さな華のように、あまり日焼けをしていない白い肌に蝋が垂らされる。
それは鮮血のように、暗闇の中の一寸の光のように鮮やかに映える光景だった。
服を纏っていない全裸になった背中に垂れる度、小さな呻き声が部屋に響く。
その蝋は、プライドも理性も何もかも溶かすほどに熱い。
実際、彼女のプライドも理性ももうほとんど残ってはいなかった。
ただその熱さに耐え、姿勢を崩さないように踏ん張り、喘ぐしかなかった。
「ね、そんなにコレが良いの?」
全身に黒を纏った、男性のような女性が彼女の髪を掴み、無理矢理顔を上げさせる。
彼女はその衝撃に息を呑む事しか出来ず、虚ろな瞳が女性を映していた。
薄暗い中で、蝋燭の灯だけが部屋や彼女達を照らし出している部屋で、四つん這いの彼女と、その背中に跨る女性。
いつまでたっても荒くした息しか聞こえない事に女性は苛立ちを覚え、蝋を近距離から垂らすと、垂らした直後にそこを針で刺した。
「いいいいぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
ビクン、と身体をしならせ、彼女は意識を手放し、同時に果てた。
最後にするりと背中から下りた女性の眉をひそめた顔と、低く怖い声が聞こえた。
「駄目な猫だ」
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■6091
/ ResNo.1)
愛され姫
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□投稿者/ のあ
一般人(2回)-(2009/08/08(Sat) 20:28:08)
目が覚めると、いつもどおり1人で白い病院のもののようなベッドに寝かされていた。
いつも目が覚めると一人で、とっくに夜は明けて日が昇っている時間になっている。
あの男性のような女性ーーーー緑歌が昼間はどこで何をしているのかは知らない。
しかし、彼女ーーーー翡翠は自分はただ、彼女がここへ訪れるのをひたすらに待つことだけが自分の仕事だと認識していた。
翡翠には仕事や友人、家族といったものは存在しない。たった1人、緑歌の他にいるだけだった。
その人の名は響。隣の同じような、高い位置にある小さな格子窓とベッド以外には何も無い部屋にいる、同じような待遇の少女。
年齢はお互いがお互いのものを知らないが、見た目では響の方が年下に見える。
これまた毎日床に置かれている、日光で温まったぬるい牛乳と柔らかなパンを胃に収めると、朝食の横に毎日一緒に置いてある服を着た。
服は大体同じワンピースで、色は白か黒しか見たことも着た事も無い。7分袖の膝下までの無地の質素なワンピースだ。
他に身に付けるものは無く、翡翠はいつも下着をつけてはいないし、許されても与えられても無かった。
アクセサリーは、首の赤い細い首輪とそこから垂れたリードだけである。
裸足で歩き、ワンピースを着て、朝食と夕食を食べ、1日の話し相手は響だけ。他には何も無い。あとは緑歌に夜はああやってされるだけだ。
白い服に着替え終わると、分厚い鉄製の頑丈な鍵が3つもついたドアを開き、少し離れた左隣の部屋へと移動する。
隣、といっても、5つくらい離れている。その間の部屋は全て空室で、右側も同じだ。
つまり、何部屋もあるにも関わらず、実際は2部屋しか使われていないという事である。
最初は2人くらい他にもいたが、いつの間にか彼女達は消えていた。が、翡翠と響は何も気にも留めなかった。在っても無くても同じようなものだったのだ。
誰もいない、閉め切ったいくつもの部屋の前のコンクリートの生暖かい廊下を歩き、1番左から3番目の響の部屋に行く。
廊下には窓が高い位置に両方の突き当たりに2つあるだけだったが、冷房も扇風機も無い為に蒸し暑い空間となる。
コンクリートでできた壁や床、鉄製のドア、全てが昼間は昨夜に与えられた赤い蝋燭みたいだった。
部屋に辿り着き、ドアをノックも無しに開けると、そこには無表情で床に座って天上を眺める響がいた。
黒い何年も切っていない髪は床にまで広がり、ベッドの脚に繋げられた首輪からの銀の太い鎖がジャラリと鳴る。
鎖の音と同時に、人の気配に気付いてふと翡翠を黒い大きな丸い目が捉えた。
そして、ふっと淡い笑みを口元に飾ると、いきなり翡翠に抱きつき、頬を摺り寄せた。
「会いたかった・・・・・翡翠」
鈴のような可愛らしい、女の子らしい甘い声で翡翠の名前を呼ぶ。
抱きつかれた衝撃で、同じように伸びたお尻まである翡翠の黒髪が揺れ、切れ長の黒い瞳が細められた。
そして、私も、と呟いてぎゅうっと抱き締めた。
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■6092
/ ResNo.2)
愛され姫
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□投稿者/ のあ
一般人(3回)-(2009/08/08(Sat) 20:54:00)
少し離れて響の腕を見ると、白い新しい包帯が巻かれていた。これは響が巻いたものではなく、緑歌と同じ立場である寿が巻いたものらしい。
多分鞭か何かを昨夜受けたのだろうが、防音対策が完璧なために何も聞こえない。
しかし、そんな事は関係無いかのように怪我については触れなかった。
2人してベッドに腰掛け、何度か笑いあうと2人で後ろに寝転んだ。
そこからは白い天上しか見えないが、その天上の1部を指差して響が言った。
「あそこの染み、私がここに来た時は無かったの。いつの間にできたのかな」
響が来たのは、響が12歳の時。今から4年前の事だ。翡翠はその1年後に連れて来られた。
その時には他に、確かーーーーミカサと梨絵という同い年くらいの少女がいたが、何故か途中で消えてしまった。
響と翡翠が2人を見たのはただ1回ーーーー連れて来られたときに2人が並んでこちらを見ていた、昼間のその時だけだ。
声も知らず、性格も何も知らない。今の彼女達と同じように伸びた黒髪と、黒い瞳が印象的な2人だった。
もう、何もかも希望や未来は捨て、絶望と諦めを浮かべた顔で、哀れむような悲しそうな顔で見つめられた。
「さあ・・・・・私のほうがもっと分からない」
くすりと自傷気味に笑ってゆっくりと目を瞑った。暗闇が広がるが怖くなってすぐに目を開けた。
右横をふと見ると、響と視線が絡み合ってまた笑った。笑顔でいられるのは今だけだ。
「ねえ、響はここに来てから、1度も外へ出ようと思わないの?」
「思わない、無理だから。出れたとしても、その先連れ戻されない保証は無い」
「そう・・・・・・そっか」
「翡翠は思う?もう3年くらいはいるでしょう?翡翠以来、誰も来ないし」
「思わないよ。出るなら堂々と響と出たいな」
「ありがとう、翡翠。私も翡翠と出たいよ」
「ありがとう・・・・・・響」
それからオレンジ色の光が窓から差すまで、2人で話して少し眠り、笑い合った。
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■6093
/ ResNo.3)
愛され姫
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□投稿者/ のあ
一般人(4回)-(2009/08/09(Sun) 01:33:58)
2009/08/09(Sun) 14:31:05 編集(投稿者)
2009/08/09(Sun) 14:27:28 編集(投稿者)
夕方になったらしく、オレンジの光が小さな窓から差し込んできたのを合図に、翡翠は響の部屋を出て自分の場所に戻った。
遅く帰って緑歌を待たせたりすると、酷いお仕置きが待っている。夕食を食べられないのも嫌だ。
夕食は朝食と同じ場所に、冷たいスープとパンが置かれている。
一体誰が持ってくるのかは分からないが、毎日ほぼ同じ場所に置かれている。
毎日茶色く丸い盆に乗せられて、ベッドから少し離れた位置に置いてあるのだ。
しかし、夕食の時に毎日ご飯を持ってくる女性を少し見ることができる。
その人は茶髪のセミロングで、白い仮面を付けていて全く喋らない不思議な人だ。
声を聴いた事は1度も無い。
今夜もやってきて無言でドアを開け、盆を持って無言で出て行った。
時計がどこにも無いから何時なのか、深夜なのかは分からない真っ暗な時間に、毎日緑歌は現れる。
いつも彼女は静かに音を全く立てないで部屋に入って、明かりのスイッチを入れる。
すると、ベッドに座っている小さな翡翠の姿と、全身をいつも黒でまとめた緑歌の姿が浮き出るように見えてくる。
緑歌の背後にはいつも白色の長方形のキャリーバッグがあり、中には翡翠を攻める道具が入っていた。
「いい子にしてた?猫ちゃん」
緑歌が猫ちゃん、と翡翠を呼ぶときは機嫌がいい時で、翡翠の名を呼ぶ時は機嫌が悪い時だ。今日は機嫌がいいらしい。
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■6099
/ ResNo.4)
Re[1]: 愛され姫
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□投稿者/ 梢子
一般人(1回)-(2009/08/12(Wed) 09:22:02)
いきなりハードな設定でビックリしました。
特に女性同士で四つん這いの背中に跨るなんて刺激的。
甘酸っぱい描写はいくらでもあるので、うんとハードなSM希望です!
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■6103
/ ResNo.5)
梢子さんへ
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□投稿者/ のあ
一般人(5回)-(2009/08/12(Wed) 15:57:16)
ご感想ありがとう御座います。
しかし・・・驚きです。
正直、この小説は受け入れられないのを前提で書かせて頂いていました。
他の方のお話は、こんなにハードでダークじゃないですからね(笑)
しかしこれは本格的なモノなので・・・・心配でした。
ご要望を早めに盛り込めるよう、努力しますね。
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■6107
/ ResNo.6)
愛され姫
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□投稿者/ のあ
一般人(6回)-(2009/08/14(Fri) 01:21:26)
猫ちゃん、と呼ぶ機嫌のいい相手の機嫌を損ねたくなくて、急いで四つん這いになり、つま先に唇を軽く付ける。服従の証で、毎日の決まりだ。
緑歌の方をちらりと上目使いで見ると、珍しく最初から笑っていた。よほど機嫌がいいのだろうが、さっと離れてお尻を高く上げた姿勢で指示を待つ。
すると、頭に緑歌の革靴が乗り、ずしりと体重を掛けられてコンクリートの床に顔を押し付けられた。
そして、首輪から垂れていた鎖を上に引っ張られて首を絞められ、うっと声を漏らすが、姿勢は崩さずに顔だけを少しだけ上げる。
「間抜けな格好・・・」
そういうと、ぐりぐりと頭を踏みにじって、首を思い切り締め上げる緑歌。
翡翠はここで抵抗すると後で苦しめられて甚振られるのは知っているから、無抵抗を装う。
本当は顔面が痛いし、どけて欲しい、止めて欲しい。気管が締め付けられて苦しいし、離して欲しい。
でも後の事を考えて、黙ってされるがままになっておかなければならないのだ。
緑歌は洋楽の鼻歌を歌いながら、バッグから黒い皮の一本鞭を取り出した。
よくしなる、激痛をもたらす地獄の一本鞭だ。翡翠はこれも嫌いだった。
緑歌は無抵抗で無口の翡翠を縄を使って腕を1つに縛り、天上からぶら下げた。
足はきらめく鉄の棒を挟んで縛り、閉じられないようにしっかりと固定する。
これで翡翠は逃げられないようになってしまうのだ。
縄はきつすぎるほどで、ぎちぎちと身体を締め付けて痛みを刻み付ける。
ふっという小さな呼吸の後に鞭が腹部にあたって、赤い筋を描く。
そこは蚯蚓腫れとなって残り、熱と痛みも残す。ひりひりとして、じんじん痺れる。
翡翠はそれから、身体中蚯蚓腫れになった。
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■6108
/ ResNo.7)
愛され姫
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□投稿者/ のあ
一般人(7回)-(2009/08/15(Sat) 00:52:19)
緑歌は満足したのか、まだ痛んで熱を持つ体の翡翠の縄を解いて下ろすと、鞭をもとの場所にしまいこんだ。
翡翠は痛みで意識が朦朧としつつも、正座をした状態で不安そうに緑歌を見つめる。
まだ機嫌のいい緑歌は、次は中からクスコを取り出した。穴を広げる器具で、主に鉄で出来ているので入れられると冷たい。
そういう道具を使う時は、決まって緑歌の機嫌が最高潮な時だ。でも慣らしもせずに入れる時もあるし、慣らす時もあるので、気は抜けなかった。
緑歌は無言で鼻歌を歌いつつ、翡翠をベッドに手錠で手足を固定し、またも動かせないようにしてしまうと、足の方に座り込んだ。
座り込んだかと思うと、翡翠の秘所に何やらポケットから取り出した白いクリームを塗り、人差し指と中指を挿入して指を広げて拡張する。
それは慣らす時にする事で、今日はどうやら慣らしてくれるらしい。
「ふぅんッ・・・・・・・ひあッ・・・・・・」
しかし翡翠も女性である。そんな事をされて感じない訳が無い。
蜜が溢れ出し、翡翠の秘所はしっかりと明らかに濡れ始め、それを確認した緑歌は指をあっさりと抜き、クスコを代わりに入れた。
熱くてひくつく中に、冷たく硬い異物が入ってくる感覚に悶え、手錠の鎖を揺らす。
中に充分に入ったクスコは、しばらく緩やかな律動を行っていた。
「広げるよ。今日はどこまで広がるかな?」
そういって広げられたそこへ、空気がすうっと入って違和感が増す。更に緑歌が空気ポンプを近づけて空気を送り込むため、余計に感じてしまう。
穴はどんどん広げられ、ピンクの光るひくつく中が見えてきていた。
「淫乱」
馬鹿にしたように吐かれたその言葉の次には、激痛が翡翠を襲った。
広げられた穴は限界を迎えていて、裂けてしまったのだ。鮮血が流れ出るが、穴はまだ広げられ、空気も送り込まれる。
「いあああああああっ・・・・・・ひいいいっ!!!!」
叫んで身をよじるが、手錠で封じ込まれて動けない。
みるみる裂けて出血したそこを見て、緑歌は満足げに笑うとポンプを投げ捨て、秘所を皮靴のかかとの角で踏みにじった。
「ああああああああっ!!!!!」
声が枯れるかと思うぐらいの声をふり絞り、涙を流して身体を揺らした。
裂けたそこを硬く痛い頑丈な靴のかかとの角で踏まれた翡翠は、泣き叫ぶしか無い。
しばらく甚振った緑歌は、朦朧とした翡翠を冷たい残酷な目で見下ろし、部屋を去った。
そして翡翠は気を失った。
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■6122
/ ResNo.8)
Re[6]: 愛され姫
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□投稿者/ 真樹
一般人(1回)-(2009/09/01(Tue) 20:57:50)
私もハード好きだけど、土足はちょっと痛そうだわ。
あんまり傷つけると使える期間が短くなるから(笑)
そこそこ長いスパンでいじめてくれるとうれしいなぁ。よろしくです!
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