| 灰色のコンクリートの壁とハニーブラウンのフローリングの床でつくられた部屋に、紅月は1人取り残されていた。 大きな窓が右側にあるが分厚い白いカーテンで覆われて外の景色は見えず、正面の重そうな木製のドアも外から鍵が掛かっている。 部屋の端から端まである銀のポールは上下2段に分かれる様に壁から離して取り付けられており、そこに紅月は拘束されているのだ。 壁も何も後ろに無いために不安定なのに、手枷で上のポールに両手首を拘束され、膝裏に下のポールが来るようにして縄で縛られている。 首に嵌められた赤い首輪の中央から伸びる細い鎖も上のポールに繋がれているため、紅月は身動きが取れない状態だ。
「んッ・・、はあッ・・・・・!!!」
手足を固定された身体を支えるものが何もない状態で、自分で何とかバランスを取る事が難しい紅月の身体が、ぐらりと揺らいだ。 拘束される前に無理矢理口移しで飲み込まされた液状の媚薬は身体を熱くし疼かせ、陰口にねじ込まれた極太のバイブが暴れて辛い。 バイブについたたくさんのイボは敏感になっている内壁をごりごりと刺激し、長めの設計になっているために奥まで突いてくる。 乳首は触られてもいないのに硬く尖り、陰核も真っ赤に熟れて蜜に濡れながらぷっくりと膨らんでしまっている。 媚薬とバイブのせいで流れ出した止まりそうにもない蜜はポールを濡らし、床にもいくらか垂れ落ちて床を汚してしまっていた。 振動は中に設定してあり、バイブの口からはみ出している柄にボタンが付いているが、両手とも拘束された紅月にはどうする事もできない。
「ふふ・・・・・厭らしい良い格好だね」
がちゃ、がちゃりという鍵が開けられてドアノブが回された音がして、白衣を纏った梨樹が部屋の中に微笑みを顔に浮かべながら入ってきた。 白衣を脱いで床に放り投げると黒い胸元が大きく開いたトップスと、短過ぎる程の赤いタイトスカート、黒い網タイツと黒いハイヒールが現れた。 くびれがある細い腰には革の黒い一本鞭がまとめてかけられており、特注で作ったショルダーバッグには蝋燭や針などが入っている。 更に入り口の外からガラガラと音を立てて引っ張られてきたワゴンの上には、バイブやローター、クリップや拘束具などがずらりと並ぶ。 紅月は楽しそうに近寄ってきた梨樹にとろんとした快楽に溺れ、生理的な涙を浮かべた瞳を向けると、身体をふるりと震わせた。
「うあ・・・・ッ、御主人様・・・・・ッ、あああああッッッ!!!!!」
サディスティックな笑みをにやりと意地悪に浮かべた梨樹に見つめられた瞬間に、紅月はそのままの姿のままで果てた。 ぐったりとする間を全く与えてくれない振動し続けているバイブに喘がされながら、御主人様である梨樹の方を見つめている。 そんな可愛らしく厭らしい姿にぞくり、とする興奮を覚えた梨樹だったが、それを全く表に出さずに腰の鞭を手に取り、ぱぁん、と床を打つ。 その音にびくりとしながらも蜜を更にとろりと溢れ出させた紅月を冷たい目で見ながら、鞭の柄でバイブをぐいっと奥に押し込む様に押す。
「ひっい・・・・・・!!!!あああっ、駄目ぇ・・・・・・ッ!!!!」
「誰が勝手にイってもいいと許可を出したのかしら?駄犬にはお仕置きと躾をし直さなきゃ駄目ね」
首を左右にふるふると振る紅月を無視して拘束を解いてあげた梨樹は、冷たいフローリングの床に紅月を乱暴に落とした。 ドサッと落ちてお尻と腰をフローリングの床で打った拍子に、バイブが床に当たってぐりっと紅月の内壁を抉った。
「いああああっ!!!!!!」
「あら。抜くのをうっかり忘れてたわ」
本当はわざとバイブを抜かなかったくせにわざとらしくそういうと、紅月を仰向けにさせて勢い良くバイブを引き抜いた。 ぐちゅり、と音が立てられると同時に蜜も糸を引く。てらてらと紅月の蜜で電気を反射して光る極太のバイブをごとりと床に置く。 バイブを置いて立ち上がった梨樹は、足をM字に開脚したままで丸見えの状態である紅月のぱくりと開いたままの穴に、ヒールをねじ込んだ。 ぐちゅぐちゅと音を立ててヒールを回すたびに、紅月の腰が刺激によってびくびくと酸欠の魚のように飛び跳ねる。それを梨樹は楽しそうに眺めた。
「あぐぅっ・・・・ん、はああっ・・・・・!!!!や、イっちゃ・・・・!!!」
このままハイヒールのヒールだけで果ててしまいそうな紅月を果てさせまいと、梨樹はヒールを穴から引き抜いた。傷は1つもない。 バイブと媚薬のせいで溢れてまだまだ止まらなさそうな蜜と、バイブで拡張されたお陰で穴は傷付く事無くヒールを易々と飲み込んでいたようだ。 蜜が絡んで汚れたヒールを、今度は紅月の半開きの唇に持っていくと、紅月は梨樹を見上げた後に悟ったらしく、ヒールを舐め始めた。 赤い舌で自分が溢れ出させて汚したヒールを一生懸命に舐めている紅月を見下ろしていた梨樹は、無理矢理ヒールを喉の奥に突っ込んだ。 そしてそのままガツガツと喉の奥をつくように、足で何度も何度も蹴るようにしてヒールを履いている足を動かすと、紅月は苦痛に跳ねる。
「ぐうっ・・・・ぐ、ふッ・・・・・ぐぐっ!!!!!」
涙を流して苦しむ紅月を笑って眺めながら、梨樹はしばらくヒールで喉を圧迫し続けた。
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