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■6244 / 親記事)  秘密の時間に
  
□投稿者/ 卯月 一般人(9回)-(2010/06/27(Sun) 17:02:06)
    2010/06/27(Sun) 17:54:24 編集(投稿者)

    秘密の時間

    誰も来ない仕事場

    最初に悪戯したのは君だよ

    君に仕返ししてあげる

    ほら…イイコエデ ナイテ
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■6245 / ResNo.1)  秘密の時間に1
□投稿者/ 卯月 一般人(10回)-(2010/06/27(Sun) 17:40:06)
    夜のオフィスで一人クローズ作業をしている。
    雑多な仕事。
    明日に向けての準備。
    『まだ終わらないの?』
    オフィスの扉が開き香澄が尋ねる。
    『結城さん、業務が終わったら帰りなさいね』
    アルバイトの結城香澄に事務的に答える。


    (携帯)
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■6246 / ResNo.2)  秘密の時間に2
□投稿者/ 卯月 一般人(11回)-(2010/06/27(Sun) 17:43:06)
    『…せっかく待ってるのに』
    拗ねた口調。
    聞こえなかったふりをして淡々と仕事をする。
    『…ねえ、ひとつ我が儘言っていいですか?』
    (いつも我が儘だよ)と心の中で答えるが、口から出すのは事務的な質問。
    『なんですか?』
    小さなか細い声で望みを口にだす。


    (携帯)
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■6247 / ResNo.3)  秘密の時間に3
□投稿者/ 卯月 一般人(12回)-(2010/06/27(Sun) 17:44:02)
    『…後ろから抱き着いてもいいですか?』
    …反則だ。そんなささやかな我が儘。いつもなら問答無用で抱き着くくせに。
    『…いいですよ』
    返事をすると背後からゆっくり近付く気配。
    血液がいつもより早く体を駆け巡る。
    柔らかく温かい感触が背中に触れる…仕事の手が止まる。

    沈黙


    (携帯)
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■6248 / ResNo.4)  秘密の時間に4
□投稿者/ 卯月 一般人(13回)-(2010/06/27(Sun) 17:46:43)
    静かな部屋の中で自分の心臓の音が聞こえてしまいそうだ。
    『心臓の音が聞こえちゃいそう』
    『え?』
    ドキリ…一際強く心臓が鼓動する。
    香澄の呟きに渇いた声で私が答える。
    『わかる?私がドキドキしてるの?伝わる?背中ごしに』


    (携帯)
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■6249 / ResNo.5)  秘密の時間に5
□投稿者/ 卯月 一般人(14回)-(2010/06/27(Sun) 17:47:37)
    心の中を読まれたのかと思った。言われてみれば背中に感じる鼓動も、私のそれと同じ様に早い。
    『ドキドキしてるね』
    努めて落ち着いた声で答える。

    また…沈黙

    時間が止まればいい。
    心地よい胸の高鳴り。
    甘い密やかな時間。


    (携帯)
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■6250 / ResNo.6)  秘密の時間に6
□投稿者/ 卯月 一般人(15回)-(2010/06/27(Sun) 17:48:44)
    『いけないんだ』
    背中で香澄が呟く。
    『何が?』
    囁く様に尋ねる。
    『仕事中にこんな事して』
    我に帰る。
    『香澄だって』
    振り返ると悪戯っ子の笑顔で
    『私はタイムカード切ってるもん』
    力が抜け椅子に腰掛ける。


    (携帯)
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■6251 / ResNo.7)  秘密の時間に7
□投稿者/ 卯月 一般人(16回)-(2010/06/27(Sun) 17:51:51)
    『ずるいよ』
    ため息をつく。年下の小娘に良いように振り回されているなんて…。

    香澄を座らせ、気を取り直して仕事を片付けタイムカードを切る。
    『終わったよ』
    声をかけると香澄は椅子に座ってうとうとしている。
    かわいい寝顔…。


    (携帯)
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■6252 / ResNo.8)  秘密の時間に8
□投稿者/ 卯月 一般人(17回)-(2010/06/27(Sun) 17:59:44)
    悪戯っ子が天使みたいに見える。
    髪を撫で、額にキスをする。
    『ん…』
    起きない。
    肩を軽く叩いて声をかける。
    …起きない。

    本格的に眠っている様子だ。

    これはお仕置きをするいい機会かもしれない。
    悪戯のお仕置き…私を困らせた罰。

    (携帯)
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■6253 / ResNo.9)  秘密の時間に9
□投稿者/ 卯月 一般人(18回)-(2010/07/09(Fri) 14:54:58)
    『香澄、おはよう』
    頬を軽く叩いて起こすと、まだ寝ぼけた様に起きる。
    そして自分の状況に気付いて絶句する。
    『…これ、何?』
    掠れた声で聞く。
    驚くはずだタオルなどで椅子に縛り付けられ、隠すべき所は全てあらわになっている。


    (携帯)
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