SMビアンエッセイ♪

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■6924 / 親記事)  蝶々
  
□投稿者/ ギン 一般人(1回)-(2012/11/14(Wed) 00:41:01)




    真っ黒な縄が肌の上を這い、至る所を絞め付けている。
    身体中を這う縄は、身体を動かす度に肌に食い込む。
    その度に平静を装いながら、内心甘美な刺激に悶える。




    (ああ・・・・誰か気付いているかもしれない・・・・)




    真昼間のオフィスで、私は一体何をしているのだろう。
    スーツの下に身に着けているのは、この縄だけだ。
    下着もキャミソールも一切身に着けていない。
    それが余計に私の興奮と羞恥心と被虐心を煽る。




    「相崎さん、ちょっといい?」



    「あ、はい」




    自分のデスクで書類を整理していると、上司からの呼び出し。
    椅子から立ち上がろうとしたが、それに合わせて縄が食い込む。




    (あっ・・・・)




    下着の代わりに縄が這わされ、敏感になっている身体。
    特に“ある場所”は朝からずっと熱く、乾くことを知らない。
    きっとそこの部分の縄はさぞかし濡れて汚れていることだろう。




    「相崎さん?どうかしましたか?」



    「い、いえ・・・・」




    なかなか上司の下へ行かないのを不審に思ったのだろうか。
    隣のデスクで仕事をしている後輩が心配そうに声を掛けてきた。
    愛想笑いを浮かべたが、不審そうな色は消えていなかった。




    (不思議がってる・・・・ばれたらどうしよう・・・・)




    上着を羽織った状態で、縄のことは気付けないだろう。
    しかし、もしかしたら不審に思う人がいるかもしれない。
    そのスリルが、更に心の中の色々なものを煽り立てる。




    「相崎さん、この書類のことなんだけど・・・・」




    上司が話している間、座っている上司の横に立ちっ放し。
    書類に目を落とし話を聞こうとするが、あまり集中出来ない。
    どうしても縄の方に意識がいってしまうからだ。




    「・・・・相崎さん、どうかしたの?」



    「えっ?」



    「さっきからずっともじもじして・・・・もしかしてお手洗いに行きたい?」



    「い、いえ・・・・何でもないです、すみません」




    無意識に太股を擦り合わせてしまっていたようだ。
    上司が小声で気遣ってくれたが、何人かがこちらを見た。
    しかしそれも数秒のことで、すぐに自分の仕事に戻る。




    (ああ・・・・もっと見てくれてもいいのに・・・・)




    尚も続く上司の話を聞く振りをしながら、妄想に耽る。
    もしばれてしまったら、自分はこの職場にはいられない。
    しかし、ばれた時の妄想は止まるところを知らない。




    (きっと噂になって、軽蔑されてしまう・・・・)




    その時のことを考えただけで、更に身体が火照った。
    身体の奥がきゅんとなって、より一層密が溢れ出す。
    胸が高鳴り、頬が紅潮し、厭らしい気分に浸った。




    「ということでよろしくね」



    「はい、分かりました」




    自分のデスクに戻ろうとしていた時、チャイムが鳴った。
    お昼のチャイムが鳴るなり、大勢の人が席を立った。
    自分も上司に渡された書類を置くと、食堂へ向かった。




引用返信/返信 削除キー/
■6925 / ResNo.1)  蝶々  2
□投稿者/ ギン 一般人(2回)-(2012/11/14(Wed) 02:15:50)





    食堂には大勢の社員がやって来ていた。
    券を買い、社員の列の最後尾に並んだ。




    (こんなに人がたくさん・・・・)




    騒がしい食堂で話しかけてくる人は誰もいない。
    しかし不特定多数の視線に晒されて胸が高鳴った。
    この中でこんなことをしているのは自分だけだ。
    真昼間の会社でにこんな恰好をして興奮する自分。
    この背徳感は癖になってしまいそうなほどだ。
    いや、もうこの背徳感の虜になっているかもしれない。




    「はい、次の方ー、Aランチでーす」




    食事が乗ったトレイを差し出され、受け取る。
    そして空いた席を見つけ、そこに座った。




    (ああ・・・・堪らない・・・・)




    食事の味もろくに味わえないまま、食事を終えた。
    トレイごと返却口に返すと、足早に食堂を出た。
    そして近くの1番使われる頻度の高いトイレに入る。
    既に何人かの社員が化粧直しなどで訪れていた。
    彼女達と軽く会釈をし合い、真ん中の個室に入った。




    (早く・・・・早く・・・・)




    もどかしさを感じながらボタンを外し、服を脱ぐ。
    急いでスカートも下ろし、縄だけの姿になった。




    (もうぐしょぐしょ・・・・)




    便器に座り、脚を最大限に広げ、自分で広げる。
    そこに縄がきつく食い込み、快楽を生み出す。
    縄はすっかり濡れ、太股までもが濡れている。
    毛が一切ないそこは、てらてらと濡れ光っていた。




    他の社員がいなくなる気配は全くない。
    入れ代わり立ち代わり入ってくる。




    (あっ・・・・はぁん・・・・)




    指を這わせると、指がぬめりで滑った。
    秘所に食い込んでいる縄を少し横にずらす。
    肥大化した陰核は充血し、真っ赤になっている。
    その周りをなぞり、自分を自分で焦らす。
    そしてそっと陰核に触れ、押し潰した。




    「んっ・・・・ああん・・・・・」




    リズミカルに押し潰しながら捏ねくり回す。
    固くなっているそれを、時々摘まみ上げる。




    (気持ちいい・・・・)




    「ねえ、なんか変な匂いしない?」



    「あたしも思ったー!何の匂いだろ?」



    「化粧品の匂いじゃないよねー」




    恐らく化粧直しに来たであろう社員の会話。
    その匂いはきっと、自分の秘所の匂いだ。




    (ばれる・・・・?)




    社員達は話しながら出て行ったようだ。
    しかしまたすぐに他の社員がやって来る。
    このトイレで気を抜ける時間はない。




    「んっ・・・・はぁっ・・・・あっ・・・・」




    緊張し不安に駆られつつも、指は止めない。
    それどころか指を2本ナカに挿入した。
    そこはいとも簡単に指を飲み込み、締め付ける。




    (指、簡単に入っちゃったよぉ・・・・)




    指を3本に増やし、ゆっくりと出し入れする。
    指が入る度、熱い内壁が指に絡み付く。
    そして徐々に指のスピードを速くしていく。




    「あっ、あっ、あっ・・・・!」




    クチュクチュと音が鳴り、緊張と不安が高まる。
    今度こそ他の社員にばれてしまうかもしれないのだ。
    ばれて、明日から変な噂が流れるかもしれない。
    そのことを考えると酷く興奮し、指を内壁が締め付ける。




    (ばれたらどうしよう・・・・お願い、気付かないで・・・・!)




    上に突き上げるようにして腕を動かせば、音量が増す。
    グチャグチャと卑猥な音がやけに大きく聞こえる。




    (もしかしたら外に誰かいるかも・・・・)




    化粧台に、流し台に、並んでいる個室に。
    今、誰か他の社員がいるかもしれない。
    そしてこの音を聞かれているかもしれない。
    この匂いを嗅いで不審がられているかもしれない。
    そんな異常なシチュエーションに胸が高鳴る。
    ばれたらただでは済まないのは重々分かっている。
    なのに手を止めることは出来ないのだ。




    (あああああっ・・・・イっちゃうぅぅっ・・・・!!)




    腕のスピードが更に加速し、絶頂へ近付いていく。
    ナカはひくひくとし始め、蜜がお尻の方へと垂れる。
    もう他のことなど考えることが出来ない状態だ。
    一心不乱に腕を動かし、絶頂を目指していく。




    「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・あああ〜っ・・・・!!!」




    ぎゅっと指が締め付けられ、腰が浮き、背中が反る。
    身体が波を打って痙攣し、脚もがくがくと震えた。
    しかし達しても指は止めず、今度は陰核に触れる。




    (イったばっかなのにぃ・・・・ああっ、気持ちいいよぉっ・・・・)




    達したばかりの身体は、先程以上の快楽を感じる。
    身体はまだ痙攣し、震えているのに、陰核を刺激する。
    敏感になり過ぎた身体は、すぐに絶頂へと誘われた。




    「あっ、またイっちゃうの、あっ、あっ、あっあっあああああっ!!!」




    すぐに達し、今度は透明な潮が噴き上げる。
    潮は個室のドアにかかり、ドアと床を濡らした。
    荒い呼吸のまま、達した余韻に浸る。
    いつの間にかトイレ内は静まりかえっていた。




    (潮吹いちゃった・・・・・)




    身体が落ち着くと、ドアと床を拭いた。
    秘所も拭き、スーツを着直す。
    そして誰もないことを祈りながらドアを開けた。




    「こんにちは」




引用返信/返信 削除キー/
■6926 / ResNo.2)  蝶々  3
□投稿者/ ギン 一般人(3回)-(2012/11/14(Wed) 03:04:56)





    「えっ・・・・あ、こ、こんにちは・・・・」




    個室から出ると、4人の社員がいた。
    4人とも仕事の関係上、名前と顔を知っている。




    「相崎さん、意外と淫乱で変態なのねぇ」



    (え・・・・!?)



    「あんなに音と匂いをさせて、見つけて欲しかったのかしら?」



    (嘘・・・・!!)



    「それともお相手募集中、っていうアピール?」



    (ばれてる・・・・!?)



    「まあ理由は何であれ、会社でオナニーだなんて・・・・」




    くすくすと笑う4人の声が遠くの方で聞こえた。
    妄想が現実となってしまったことを理解する。
    理解するまでに、何十秒もの猶予が必要だった。




    「サイテー、しかも公共の場のトイレでなんて」



    「たくさんの人が使うのに、恥ずかしくないの?」



    「常識的に言ってありえないわ、恥よ恥!」




    次々に彼女達の口から飛び出す罵倒の嵐。
    冷え切った目、軽蔑の色を含んだ声音。
    唇を噛み締めて俯くことしか出来なかった。




    (どうしよう・・・・・!!!)




    彼女達は尚も容赦なく畳み掛けてくる。




    「これは会社側に報告すべきよね?」



    「“会社のトイレで相崎さんがオナニーに耽っていました”、って」



    「“厭らしい匂いと音を充満させて喘いでいました”も必要だわ」



    「あら、それなら“2回も果て、挙句の果てに潮も吹きました”も必要ね!」




    きっと、音や声が全て聞こえていたのだろう。
    先程までの自分を事細かに把握している。




    「あっ、あの・・・・会社には、言わないで下さい・・・・!」



    「あららぁ?ばれるのを覚悟してやっていたんじゃないんですかぁ?」



    「ばれたら困ります・・・・お願いです、黙っておいて下さい!」



    「そうやって言われてもぉ・・・・私達も見過ごすわけには・・・・ねぇ?」



    「そうよぉ、会社の状況を改善する義務と権利があるんだものねぇ」



    「お願いです・・・・何でもしますから・・・・言わないで下さい!!」




    自分の言葉に、4人がそれぞれ顔を見合わせた。
    自分のこれから先のことがかかっている。
    今働いているこの会社は気に入っているのだ。




    「じゃあ・・・・私達に何されても、文句言えないわね」



    「“何でも”するんでしょ〜?」



    「は、はい・・・・出来ることなら・・・・」



    「じゃあこれから相崎さんは私達に逆らえない、ってことでいいわね?」



    「・・・・・」



    「いいわね!?」



    「は・・・・い・・・・・」




    「じゃあスーツを脱ぎなさい」




    4人が見ている前で、スーツを脱いだ。
    1番恐れていた状況なのに、酷く興奮している。
    全部脱ぐと、腕を真横に広げるように言われた。
    足は閉じたままで、4人の視線を浴びる。




    「スーツの下がこんなんだったなんて、男が喜びそうねぇ」



    「あら、こんな変態女、誰も喜ばないわよ!」




    会社内のトイレで社員に囲まれて1人だけ全裸。
    しかもただの全裸ではなく、縄が這っている全裸だ。
    自分の秘所が再び熱くなって蜜を垂らすのを感じた。




    「しかも毛がないのね、自分で剃ったの?」



    「は、はい・・・・」



    「パイパンってやつね、初めて見たわ」



    「じゃあ隅から隅まで丸見えじゃないの」



    「ほら、脚を大きく広げなさい!」




    いい音を響かせて太股を叩かれ、小さく悲鳴を上げる。
    そして目を瞑って少しずつ少しずつ開いていく。




    「もっと開きなさい!この変態女!!」




    またもや太股に平手が飛び、叩かれた。
    肩幅よりも大きく開くと、太股の間に糸が引いた。




    「本当に変態ね、この状況で感じて濡らすなんて、救いようがないわ」



    「どろどろじゃない、さっき拭かなかったの?」



    「・・・・・」



    「質問にはさっさと答えなさい!」



    「ふ、・・・・拭きました・・・・」



    「じゃあ私達にばれてから今まででこんなに濡らしたのね?」



    「・・・・はい・・・・」




    その後近くにあった化粧台の上に座らされた。
    そして限界まで両足を開かされ、押さえ付けられる。
    押さえ付けている2人の力が強くて、びくともしない。
    他の2人は携帯を取り出し、私を撮影し始めた。




    「これでもう相崎さんは私達に逆らえないわね」



    「いい玩具が出来たわ・・・・いい暇つぶしになりそう」



    「ま、暇つぶしになるほど面白いかどうかは分からないけどね!」



    「せいぜい私達の暇をつぶせるよう、頑張ることね。分かった!?」



    「・・・・はい・・・・」





引用返信/返信 削除キー/
■6929 / ResNo.3)  NO TITLE
□投稿者/ 郁美 一般人(1回)-(2012/11/17(Sat) 20:19:49)
    あたしの妄想と…全く一緒で…ォ 続き、お願いします_(..)_

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■6930 / ResNo.4)  Re[4]: NO TITLE
□投稿者/ たぬき 一般人(3回)-(2012/11/19(Mon) 00:55:45)
    すごくいやらしくて興奮します・・・。昔、塾のトイレで我慢出来ずにしちゃったの思い出します。今も・・・してます。私もお仕置きされたい!
引用返信/返信 削除キー/
■6931 / ResNo.5)  RE:郁美さん
□投稿者/ ギン 一般人(4回)-(2012/11/19(Mon) 17:54:36)


    初めまして、ギンです。


    郁美さんの妄想と一緒だなんて、すごい偶然ですね!
    これから先も郁美さんの妄想と一致するかは分かりませんが、
    頑張って話を書き進めて行こうと思います。


    メッセージ、ありがとうございました!


引用返信/返信 削除キー/
■6932 / ResNo.6)  RE:たぬきさん
□投稿者/ ギン 一般人(5回)-(2012/11/19(Mon) 18:50:13)


    初めまして、ギンです。


    たぬきさん、トイレでオナニーした経験があるんですねー。
    意外とそういう人って多いんでしょうか・・・・?
    今度、オナニーの時の妄想のお供にして下されば嬉しいです。


    メッセージ、ありがとうございました!


引用返信/返信 削除キー/
■6933 / ResNo.7)  Re[6]: RE:たぬきさん
□投稿者/ たぬき 一般人(4回)-(2012/11/21(Wed) 08:16:47)
    お返事嬉しいです。え?私っておかしいのかな…?塾の個室トイレで、声ださないようにしてオ、オナニーしちゃったんです・・・。家族旅行の時にもお部屋のトイレで夜コッソリしちゃったし、トイレ興奮しちゃうんです。私ってやっぱりかなり変態なんでしょうか(>_<)
引用返信/返信 削除キー/
■6936 / ResNo.8)  蝶々  4
□投稿者/ ギン 一般人(6回)-(2012/11/22(Thu) 17:25:05)





    それから4人に無理矢理連絡先を交換された。
    これでもう、本当にこの4人からは逃げられない。




    「連絡を無視したら・・・・分かってるわよねぇ?」



    「あくまでも私達に逆らわないことね!
     それをよく頭に叩き込んで覚えときなさい」



    「ま、その変態なことしか考えてない頭が覚えられるか分からないけど」



    「じゃあ今日の夕方にでも連絡するわねー」




    4人は笑い声を上げながらトイレを出た。
    私は化粧台の上に座ったまま茫然としていた。




    (どうしよう・・・・私、どうなるの・・・・・!?)




    あの4人に少しでも逆らえば、退職の危機に見舞われる。
    しかし、あの4人が何をしてくるか全く想像が出来ない。




    (さっきのって、菖蒲さんに海原さん、渡瀬さんに倉本さんよね・・・・)




    菖蒲さんと倉本さんは、確か同期の社員だ。
    話す機会はあまりなかったが、入社式で見かけた。
    海原さんと渡瀬さんは、3年ぐらい先輩の社員。
    あの4人は部署が同じだから一緒にいるのだろうか。




    しばらく混乱していたが、はっと我に返る。
    昼休憩が終わる時間に近付いていたからだ。
    慌てて身なりを整えると、小走りでトイレを去る。
    間に合うかどうかぎりぎりの時間だった。




    (連絡先を知られた挙句、あんな写真を撮られたなんて・・・・)




    見られたら大変なことになるのは分かっていた。
    分かっているうえでこういうことをしていた。
    全ては、自分の歪んだ性欲と性癖を満たすためだ。
    いつもそのスリルや背徳感に酔い痴れていた。




    (油断していたわけじゃないわ・・・・運が悪かったのよ・・・・)




    私がこういうことをし始めてから、約1年半が経つ。
    それまで1回も他人に知られたことはなかった。
    平日は勿論、休日も変態行為に勤しんでいるのに。
    逆に今までが運が良すぎただけだったのかもしれない。




    (ああ・・・・今日はもう仕事どころじゃないわ・・・・家に帰りたい!)




    つい学生に戻ったかのような心境になる。
    学生の頃は、そうやって思うことがよくあった。
    課題を忘れたり友人と喧嘩したりする度に思った。
    社会に出てからはあまり思ったことはなかった。
    今日、久しぶりにそうやって思った気がする。




    (とにかく、何とかしてあの4人を口止めしなくては・・・・・!!!)




    そうこうしているうちに、自分の仕事場に着いた。
    ぎりぎり間に合ったようで、胸を撫で下ろす。
    少し乱れてしまった呼吸を整えながら、席に着く。




    「どうしたんですか相崎さん、息を切らせて」




    途端に隣に座っている後輩に心配そうに声を掛けられた。
    純粋に心配している顔と声に、少し罪悪感を抱く。




    「間に合わないかもって思って、急いで来ただけよ」



    「そうですかあ・・・・相崎さんにしては珍しいですね。
     いっつも10分前には自分のデスクにいるのに。
     体調を崩したか何かで帰ってしまったのかと思いましたよ」



    「あはは・・・・体調は良いから安心して、でも心配ありがとう」




    早退するほど体調が崩れたら、どんなにいいだろう。
    残念ながら生まれつき身体は強い方で、健康そのものだ。
    今から急に体調が悪くなることはありえない。




    (あん・・・・・)




    切羽詰まったこの状況でも、身体は感じてしまう。
    椅子に座ると秘所に縄が食い込み、締め上げる。
    そこはもうスカートを濡らさんばかりに濡れている。
    私は誤魔化すようにブランケットを掛けた。




    「相崎さーん、ちょっとコピー頼んでいいかな?」



    「あ、はい!分かりました!」




    朝から忙しそうにしている先輩社員に呼ばれる。
    忙しそうな人の手伝いを断る理由は、私には勿論ない。
    椅子から立ち上がり、書類を受け取ってコピー機へ向かう。
    立ち上がった時、一応スカートの後ろを確認した。
    どうやらスカートまでは濡らしていないようで安心する。




    (ああっ・・・・敏感になったあそこに縄が擦れるぅっ・・・・!!)




    何度も達してしまったせいで、敏感になっている身体。
    それはいつものことだが、今日はいつも以上に敏感だ。




    (あの人達は私に何をさせるつもりなの・・・・?暇つぶしって・・・・?)




    4人の“暇つぶし”として、何をさせられるのか。
    痛いことだろうか、気持ちがいいことだろうか。
    そればかり考えてしまって、更に秘所を濡らしてしまう。




    (あの4人が言った通り、私は変態女なんだわ・・・・)




    コピー機を操作しながら、無意識に太股を擦り合わせる。
    すると秘所に近い部分がぬるぬるとするのが分かった。
    縄はすっかり濡れ、滑らかに秘所や陰核を擦り上げている。
    乳首もすっかり固くなって立ち、服と擦れ合うのが気持ちいい。
    また自慰行為に耽りたいような気分の激しい波に襲われる。




    (駄目・・・・今はもう仕事に集中しないと・・・・)




    まるで自分を自分で焦らしているかのような感覚。
    それすらも今の私にとっては甘い快楽にしかならない。
    だが、いくら言い聞かせても、集中出来るわけがないのだ。
    その証拠に、時計と携帯が気になって仕方がない。




    (あと4時間は終わらない・・・・)




    携帯が気になるのは、4人の連絡が気になるからだ。
    今日中に4人のうち誰かからでも連絡が来るはず。
    メールか電話かは知らないが、何を言われるのだろう。
    それが気になって、何だかそわそわとして落ち着かない。




    「先輩、コピー終わってますよ?」



    「えっ」




    書類の束を抱えた先程の後輩に、再度声を掛けられる。
    見てみると、とっくにコピーが終わっていた。




    「どうしたんですか先輩。本当に体調でも悪いんじゃないですか?」



    「ち、違うの。ただ考え事をしていただけよ、大丈夫だから・・・・」




    気まずくなり、その場から逃げるようにして離れる。
    後輩は疑うような顔をしつつ、自分も機械を操作し始めた。
    私は先輩にコピーしたものを渡し、自分の仕事に戻った。





引用返信/返信 削除キー/
■6937 / ResNo.9)  蝶々  5
□投稿者/ ギン 一般人(7回)-(2012/11/22(Thu) 18:58:18)





    16時過ぎ、ポケットの中の携帯が震えた。
    終わる時間が近付いているため、周りは慌ただしい。
    私もつい先程まで先輩の指示に従って動いていた。




    (きっとあの4人のうち誰かからだ・・・・)




    携帯の画面を確認すると、今のはメールだったようだ。
    それを確認すると、口の中の水分が急激に減っていった。
    心臓が痛くなってしまうぐらいに勝手に鼓動を速める。
    指先が細かく震えるためか、なかなかメールを開けない。
    早く読みたい気もするし、そうでない気もする。




    (・・・・やっぱり・・・・!!)




    ようやくメールボックスを開くことが出来、息を飲んだ。
    メールを送ってきたのはやっぱり4人のうちの1人。
    自分と同期である菖蒲美穂からのものだった。




    『もうすぐ仕事が終わるでしょ?
     終わったらすぐに会社を出なさい。
     近くのレストランの前に集合。
     


     見て、あなたのこの写メ。
     とても厭らしいわよ。
     この時何を考えていたのかしら?』




    絵文字も顔文字も一切ないシンプルなメールだった。
    メールには、昼休憩に撮影された写メが添付されていた。
    化粧台の上で限界まで開脚している自分の写メだ。
    画質がよく、細部まではっきりと写っている。
    照明の加減で、秘所が濡れているのがよく分かる。




    (仕事が終わったらレストランに集合・・・・)




    会社付近には、多くの飲食店が立ち並んでいる。
    カフェやファーストフード店、レストランにファミレス。
    どのレストランかはメールには書かれていない。
    レストランは会社付近に数店舗あるはずだ。




    (探し出せってこと・・・・?)




    幸い、全ての店舗が点在しているわけではない。
    全てのレストランが同じ方向にある。
    きっと見つけるのに時間はかからないだろう。




    (レストランで食事するだけなのかしら)




    そんなわけはないと思いつつも、甘い考えを抱く。
    きっと食事はついでで、他に目的があるはずだ。
    だが、それはあの4人だけが知っていること。
    私には到底分からないし、分かっても逆らえない。




    (今夜は何をされるの・・・・?)




    昼休憩には不安と恐怖と絶望と悲しみしかなかった。
    今では希望や興味を抱き始めている自分がいた。
    やっぱり自分の性癖は歪みに歪んでいるのだろう。
    考えるだけで秘所は濡れ、身体の奥が疼く。




    「相崎さん、この書類なんですけど・・・・」




    人の声がして、慌ててメールボックスを閉じて振り向く。
    そして指示を聞き、言われた通りに作業をこなす。
    何度も下半身に手が伸びそうになるのを必死で耐えた。




    (ああ触りたい・・・・だけどこれ以上ばれるわけには・・・・)




    自分は今、防寒対策のブランケットを掛けている。
    そのブランケットが上手い具合に隠してくれるはずだ。
    散々迷ったが、意を決して左手を机の下にやった。




    (熱い・・・・早く触りたい・・・・)




    スカート越しに撫でてみると、すっかり熱くなっている。
    今にもスカートに染みをつけそうで、ひやひやする。
    ブランケットの下でスカートを少しめくり上げた。
    周りを確認するも、誰も自分に注意を向けていない。
    更にスカートをめくり上げ、自分の太股を撫で回した。




    「先輩?」




    突然聞こえた声に驚き、ビクリと大きく肩が揺れた。
    声を掛けてきたのは、隣に座っている例の後輩だ。




    (どうしてこの子はこうもタイミングがいいの?狙ってるの?)




    ばれないようにスカートを元に戻し、左手を出す。
    後輩は疑っているような目でブランケットを見ている。
    また心臓が壊れそうなスピードで動き始めた。




    「ど、どうしたの、東雲さん。何か用?」



    「先輩・・・・ちょっと来てくれます?」



    「痛っ!」




    私が答える前に、腕を強い力で引っ張られた。
    そのまま有無を言わさず連れ去られる。
    数人がこちらを見たが、引き留めはしなかった。




    「ちょ、ちょっと!腕痛いっ!」




    強く握られた腕は鈍く痛むが、離してくれない。
    そのまま引きずられるような形で歩かされる。
    そして、近くのトイレの中へと引きずり込まれた。
    トイレの突き当りまで来て、ようやく腕から解放された。




    「何なの!?いきなりトイレなんかに連れ込んで!!」



    「先輩・・・・先輩がそんな趣味だとは思いませんでしたよ」



    「はっ・・・・!?」



    「まさか仕事中にスカートをめくり上げるなんて・・・・」




    今日はとことん運が悪い日のようだ。
    あの4人だけではなく、後輩にもばれてしまった。
    しかも、同じ部署で隣同士の席の後輩に。





    「な・・・・そ、そんなことしてるわけないでしょう!?仕事中よ!?」



    「じゃあその染みは何ですか?」




    後輩の指が指した先へと視線を向ける。
    そこには、微かだが確かに染みがあった。
    他の場所よりも色が濃くなってしまっている。
    自分ではずっと気が付かなかった。




    「ていうか先輩、ずっと様子がおかしかったんですよね。
     妙にもじもじしてて、落ち着きなくて、顔が赤くて・・・・。
     最初は体調不良かなって思って、心配してたんです。
     でもまさか興奮しているからだなんて思いもしませんでしたよ」



    「ちょ、ちょっと!!変なことを言うのはやめてよ!!」



    「誤魔化せるかもなんてことは思わない方がいいと思いますよ?
     私、ちいさい時から勘が鋭い方で、すぐ分かっちゃうんですよ。
     それに昼休憩に食堂の近くのトイレで先輩の声、少し聞こえちゃったし。
     少なくとも昼休憩に食堂の近くのトイレで、ヤってましたよね?」



    「なっ・・・・・なっ・・・・・!!」




    もうまともな単語すら口に出すことが出来なかった。
    上手く言葉を思い付けない、上手く声が出ない。
    ただただ、真顔で冷静な分析をする後輩を見ていた。




    「図星、っていうような顔ですね。先輩は分かりやすすぎるんですよ」




    私はもう何も言えず、後輩から視線を逸らした。
    後輩の視線を痛いほど感じるが、後輩を見れない。




    「先輩・・・・このこと、誰にも知られたくないですよね?
     私に他の人にばらして欲しくないですよね?」




    後輩はゆっくりと私を壁際に追い詰めてきた。
    素直に後ずさりをしていたが、背中が壁に当たった。
    冷たい床に背中が当たって肩が揺れ、息を飲んだ。
    後輩はニコリともしないまま、私の頭を撫でた。




    「そりゃそうだけど・・・・どうしたらいいの・・・・?」



    「・・・・先輩が私のペットになってくれるなら、内緒にしてあげますよ」




    つまり、後輩の言うことを聞け、ということだろう。
    あの4人と全く同じ脅しをかけられてしまった。
    私はトイレのタイル張りの床を見つめたまま、喋らない。
    “暇つぶしの玩具”の次は“後輩のペット”。




    (全て自分が悪い・・・・会社内でこんなことをしていたから・・・・)




    自己嫌悪に陥り、段々と気分が悪くなってきた。
    頭の奥が痺れるような感覚がし、眩暈がする。
    喉は張り付き、口内の水分はなくなった。
    相変わらず心臓はうるさく、嫌な汗が出始めた。




    「・・・・さあ、どうしますか、相崎先輩。
     私のペットになりますか、それとも・・・・会社、辞めますか?」





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