| マリアは今度もゆきちゃんを連れてきました。 「いま、うちのクラブで流行ってるんだ、強制レズってのが」 「強制レズ?」 利香は聞き返しました。 「M男同士を強制的に愛しあわせるの」 「何それ、気色悪い」 「それぞれの女王様への忠誠心を競い合わせるのよ。69とかさせて」 「ホントにするの?」 「するわよ。させるの。これは女王同士の闘いでもあるし」 「気色悪いけど、面白そう」 「でしょ」 そう言って、マリアは私とゆきちゃんを交互に見たのでした。 「イヤ」と私は反射的に言ってしまいました。 スタンガン付きヴァイヴで死ぬ寸前まで責められたことは忘れようにも忘れられるものではありません。 「痛いことはしないから」とゆきちゃんは初めて私に声をかけました。「普通にしたらいいんだって」 「私……」と息をのみました。 私は利香やそのほかの女の子のときもずっと受け身で、快楽も苦痛もただ与えられるものをもらって来ただけでした。 たぶん、ゆきちゃんもそうでしょう。 そんな二人が「普通」にしても何も起きないのではないでしょうか。 私達は普通にシャワーを浴び、普通にベッドの上に上がりました。 ゆきちゃんは私の肩を抱いて軽くキスをしてきました。 私の胸を触り、乳首をつまみ、 「きれいよ。食べちゃいたい」 そう言ってさらに激しいキスをしてきました。 私もゆきちゃんの乳首を指に挟んで乳房全体をもみました。 ゆきちゃんのやさしい吐息が快楽の始まりを告げていました。 指を女の部分に感じたとき、私も思わず声を上げました。 穏やかなセックスとはこれほど心地良いものかと、利香やマリアの視線も忘れ、これがプレイであることも忘れ、私はゆきちゃんと快楽を貪りあったのでした。 (続くよ。ゆきちゃんいつもありがとう)
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