| 2013/01/15(Tue) 01:00:57 編集(投稿者)
く、苦しい、もう何秒経ったんだろう三十秒? それとも十秒ぐらい? いつ終わるの? 満足したのか、口の中で動いていた舌が抜き取られ、ようやく唇が解放される。こんなにも空気がおいしいと感じたのは初めてだ。 人間、窒息寸前まで呼吸を我慢すると身体に力が入らなくなるらしい。文句の一つもでない。荒い息づかいで酸素を取り込むが精一杯だ。 「ごめんなさい、危うく窒息させるところでした。姉さんの涎、口の中、舌、全部があまりにもおいしかったので、ついつい夢中になってしまいました」 『はーっ、はーっ、はーっ……』 「あら、姉さんったら耳まで真っ赤にして、とても可愛いです」 耳に唇を付けながら囁くように言われる。苦しさからなのか、恥ずかしさからなのか、訳もわからず更に顔を赤く染めてしまう。 「さぁ、姉さん。インターバルはおしまいです、2ラウンド目にいきましょう」
何度目のキスだろう、そう思えるほど小夜は何回もディープなキスを繰り返している。 『んっ…ふぁっ…んぅぅぅ、んっ…ふぅっ……ぅんっ…』 小夜の舌が、涎が入ってくる。拒絶しようと舌で防ごうとするが、うまい具合に絡め取られ、一心不乱に舐め回され、 強く吸い付かれる。 小夜からの一方的な口づけを繰り返される中、それは突然やってきた。 身体が熱い。なんで? キスだけで感じちゃってるの? 触りたい、身体を、触りたい……。 「ようやく効いてきましたか?」 『ぷはぁっ、何をしたの!? 』 「お薬なんて使ってませんよ、お香です。心の壁を取り除く類のね。姉さんったらキスだけであんなに息を荒げて、沢山吸い込んでしまいましたから……。私達は慣れているから大丈夫ですが、初めての姉さんには少し強すぎましたか?」 『…少し…んっ……なんて、レベルじゃ、くぅ……なぃ…』 気づけば太ももをすり合わせ、必死で疼きを鎮めようとしてる自分自身がいた。 そんな、アタシ、キスだけで……。は、恥ずかしぃ……。 「そんなに可愛い反応しないでください。我慢できなくなってしまいます」 ぽつりと呟いたつもりなのだろうが、はっきりとこの耳に小夜の声が聞こえた。目線を小夜に移すと、まるでエサを前にしたような目つきの小夜がいる。 「後でちゃんと下も弄ってあげますから、今はまだ我慢してくださいね、姉さん」 小夜はアタシが着ているフリル付きのキャミの裾を掴むと、一気にたくし上げた。たったそれだけで、アタシは半裸も同然の下着姿を晒してしまう。 『や、やだ、ちょっ……』 身体を丸めて隠そうとするが、後ろ手に拘束された腕を引かれる。その結果、小夜に身体を預けるよう、もたれてしまう。
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