| 泣きながら、考えた。 青葉と里奈の企みがなければ私は何も知らずに卒業して、よくわからないままに男とセックスしてたかもしれない。 そうなったらきっと、自分の本当の性向を知ることなく一生を終えていたことだろう。 女の子の指や舌でなぶられる悦びを知ることなく…… それに考えてみれば、青葉や里奈に虐められるのは私の心の奥底の望みじゃなかったろうか。 この涙を悦びの涙に変えればいいだけの話。 私はある種の決意を抱いて、素っ裸にバスロブだけをまとったままの格好でスタジオに入った。 スタッフさんたちが例のグロい木馬を用意しているところだった。 「サイズ合わせ、お願いします」 そう言われ、私は何も考えずにその木馬を抱いた。 手首足首が拘束された。 「そのまま」と青葉の声がした。「そのままでいいわ」 青葉は拘束された私の所に歩んできた。 「さっきの話、聞いたよね」 私は頷いた。 「だったら話は早いわ」 そう言って、青葉は私のバスロブをまくり上げた。 普段は隠された場所に風があたり、そこが丸見えになっていることを知らせた。 青葉は私の後ろに回った。 「イヤ、見ないで」 「だいたい合格かな。もう少しビラビラが左右対称で、アナルのシワがもっと綺麗な放射状に広がってる方が見た目美しいけどね。色は綺麗なピンクだし、高画質の大画面にも耐えうる下半身よ。ここを責められるあなたの顔と並べて観たいわ。じゃあ、もう撮っちゃって」 カメラがグッと寄ってきた。 苦悶や快楽に歪む私の表情の一部始終を撮るのだろう。 「ヴァギナ、入れるわよ」 人工ペニスがそこに埋められるのを感じた。 「アナルも」 不思議な感覚だった。 「私が」と里奈がリモコンを手に入った。「クリとヴァギナを受け持つから」 「私は」と青葉が言った。「アナルの良さを教えてあげる」 グアッッとみっともない声を上げてしまった。 いきなりクリを摘まれるような激痛に。 「ごめん、いきなりは痛いよね」と里奈が言い、刺激はソフトなものに変わった。 と思ったら、アナルがねじられるような不思議な感覚を伝えてきた。 そして人工ペニスが弱いけれど容赦の無いピストン運動を始めた。 あ、と声が漏れた。 明らかにクリは快楽を伝えてきている。 他はわからない。 愛情も何もない、機械的な動き。 けれど、水が溢れるように、ある一点を境に、その機械的な刺激が猛烈な快楽になって襲ってきた。 ギャーッと、とても快楽で上げるような声ではない叫び声を上げ、 「やめて、やめて、耐えられない、これは……」 クリで逝き、ヴァギナで逝き、逝った頂上が次々に重なって、もう逝きっぱなしの状態になり、もう言葉を発することさえ出来ない。 叫びながら藻掻き苦しむだけ。 青葉と里奈はリモコンをオンにしたまま、私の目の前のベッドに横になり、絡み始めた。 もどかしい、とばかりに服を脱ぎ捨て、互いの秘部に顔を埋めた。 その姿を見て、私の快楽の器官はドクンと波打ち、さらにいっそうの、死ぬほどの快感を返してきた。 「死ぬよ、死ぬよ、このままだと私、死んじゃう」 青葉と里奈はそんな私を眺めながら、貝あわせを始めた。 カメラは四台、二台は青葉と里奈をネットリと撮っている。 そして、おそらく私の下半身の一部始終も収められているだろう。 この一部始終を編集したDVDを観ながら、三人で…… そう思うと、頭は真っ白になり、この機械的な非人間的な快楽を舐めるように味わおうと、私は決意したの。(終わり。感想待ってるね)
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