| 「毎日一本ずつ、指を切っていくのはどうっすかね」と沙子は言った。 「そんなこと、もう出来るわけないでしょ。警察から厳重注意受けたわよ」 早喜は聞いたことのないような蓮っ葉な口調で言った。 「だったら、皮を剥ぐとか。少しずつ、ジワジワと」 「だから、殺すような真似はできないの」 「つまんねっす」 「それにしても、警察に通報なんて、大したことをしてくれたわよ」 そう言って、早喜は私を平手打ちした。 「本来なら歯を全部抜いて、最下層の娼婦に突き落とす所よ。どうしてくれよう」 「手足を切り落として、ダルマってのはどうです?」 「だから、そんなのは警察が許さないって」 「お母さん」と沙子は早喜に言った。 早喜は女の子たちから「お母さん」と呼ばれていた。 「お母さんは、この女に入れあげすぎっすよ。この女の処罰は私たちに任せてもらえませんかね。大丈夫、ちゃんと五体満足で返しますよ。でも、一年間、私らに任せて下さい。死ぬよりも辛い目に遭わせますから」 「本当に殺しちゃダメよ」 「大丈夫っす。私こう見えても看護婦っすから。どこまでやったら人は死ぬか、だいたいの見当はついてるっす」 私は全裸にされ、犬用の小さな檻に押し込められ、三日間、飲まず食わずで、女の子たちの控え室のさらし者にされた。 もちろんすべて檻の中のバケツに垂れ流しで、二日目からはみんなが避けて歩くようになった。 ただもう、水が欲しくて、水一杯のためならなんでも出来た。 「おい、水が欲しいか」と沙子は言った。 「欲しいです。下さい」 沙子は自分のスカートをまくり上げ、パンティを下ろし…… 「飲め」 正直、これほど美味しい水を飲んだことはなかった。 一滴もこぼすまいと、私は沙子のそこに吸い付いた。 それから一週間、私は控え室の女の子たちの聖水だけで生き延びた。 聖水を求めて哀訴する私を女の子たちは冷笑したが、命には替えられない。 こうして私は女の子たちの本物の奴隷になった。(感想待ってるね)
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