| 潜入で見たショーのことが気になり、美咲は一人で捜査に入った。 と言うより、主催者に話を聞きに行った。 驚いたことに、主催者は舞台にいたあの女だった。 「そりゃぁね……」と女は信じられないような蓮っ葉な声で言った。 「少々法に触れるってことくらいわかってますよ。けど、このご時世、何人もの子供を抱えておまんま食べていくためにゃ、仕方がないこともありますよ、わかるでしょ」 「アナルセックスは……」 「男女間では禁止されてるんでしょ、知ってますよ。でも、私、実は「男」だから」 美咲は息を飲んだ。 「身長が160ちょうどでね。悲しいことに、心は女なのに、あんなものをつけられちゃった。で、ついあれをつけたまま女風呂に入っちゃって、重犯罪よ。シンボル没収……ってわけ。ある意味、せいせいしたけどね。男同士のアナルセックスは何ら法に触れないでしょ」 「あなた、子供は……」 「まあ、蛇の道は蛇ってね。抜け穴なんて、ははは、やだ、そっちの穴じゃないよ、とにかくこの世はスカスカに穴だらけなんだよ。監察官様ならよくご存じでしょうけどね」 確かに「男」同士のショーなら何の違法性はない。 こちらが単に誤解しているだけなのだから。 「で、話はそれだけですかね?」 心の奥底まで見透かすような目で、女は美咲の身体をなめ回すように見た。 「いい女の子が入ったんですよ。アナルマッサージをさせたら最高の仕事をしますよ。それも舌で、ですよ。どうです? 女の子の指で例のローション塗り込まれて最高にむずがゆくなったアナルに、女の子の舌が……ここだけの話、最っ高すよ」 美咲の心臓が、ドクンと鳴った。(続くよ。感想待ってるね)
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