ＳＭビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■7341 / 親記事) 　絶望の船1
  ▼■
□投稿者/ hime ＠ 軍団(106回)-(2013/10/28(Mon) 11:28:53)
    　外見は豪華客船にしか見えないその船は、しかし特殊な積み荷を積み、月曜の夜に出港して何処にも寄港せず、金曜の朝、港に戻ってくるのだった。
    　エスメラルダ号……
    　名前こそ美しいこの船は、陰ではこう呼ばれていた。
    　拷問船
    　この船には反政府活動に関わった女達が乗せられ、活動のすべてを白状するまで、特殊警察に尋問を受けるのだという。
    　もちろん、尋問という名の、残虐な拷問である。
    　国際的な批判を避けるため、大洋上に出るのだという。
    　女達の叫び声は船底に消え、そこで何が行われているのか、誰も知らない。
    　噂では、積み荷の女達のほとんどがこの過酷な尋問に耐えきれず、金曜までに死んでしまうのだという。
    　そしてそのまま海の藻屑……
    　生き残っても、それはつまり組織を売ったということで、待っているのはかつての仲間たちからの凄惨なリンチ……
    　エスメラルダ号……またの名を「絶望の船」という。
    　Ｍもまた、この絶望の船の積み荷となった。（新しいお話だよ。感想待ってるね）
    　
引用返信/返信 削除キー/
■7343 / ResNo.1) 　絶望の船2
□投稿者/ hime ＠ 軍団(107回)-(2013/10/28(Mon) 13:00:42)
    　Ｍが目を覚ましたとき、すでに身体は拷問台に固定されていた。
    　舌を噛まないように猿ぐつわを噛まされ、不必要に拷問台を汚さないように尿道にはカテーテルが挿入され、尿バッグへとつなげられていた。
    　薬液も常時点滴され、無意味に殺さないための用意は万端調えられていた。
    　天井の正方形のパネルを眺めながら、Ｍはかつてエスメラルダ号から戻ってきた仲間をリンチした時のことを思い出していた。
    　その女はＦと言い、資金調達ルートを仕切っていた。
    　Ｆが消え、組織の資金調達ルートはガタガタになった。
    　当初、組織ではＦは当局に殺されたのだとしていた。
    　ところがＦは、北の山間部の小さな村に匿われていた。
    　そこを組織の実行部隊が急襲しＦを奪還したのだった。
    　泣いて許しを請うＦの身体は、強力な接着剤で、文字通り板に貼り付けられた。
    　全裸のＦのそこにはゴムをつけた電動ドリルが当てられ、逝って逝って逝きまくる様子を皆で笑いものにした。
    　そして……
    　ゴムの外されたドリルが……
    　膝に入っていくたび、逝くのとはまた違った叫び声をＦは上げ、その様子にも皆は笑い転げた。
    　片目はまるで卵の黄身のようにドリルに巻き付き、一瞬でそこには黒々とした洞窟があらわれた。
    　さて、こんどは乳房、とドリルが向けられた瞬間、仲間は額から血を噴いて倒れた。
    　政府軍の反攻だった。
    　Ｍは命からがら逃げのび、再び急襲された潜伏先で拘束された。
    　薬剤を注射されて気を失い、気がつけば台に固定されているのだった。
    　大人数が入ってくる気配があり、そちらを向くと、兵士達の間に車いすに乗った白衣の女が近づいてくるところだった。
    　片目には黒い眼帯をつけ……
    　Ｆだった。
    「気がついたのね。今度は貴女の番よ。大丈夫、殺しはしない。貴女みたいな美人、殺すのはもったいないわ。殺してって頼まれても、輸血してでも生かしておいてあげる。もう貴女の安らぎは死しか残されていない。その死さえ私が取り上げるの。覚悟なんてしなくていいわよ。無駄だから」
    　そう言ってＦは冷たく笑い、
    「エスメラルダ号へようこそ」と付け加えた。
    　Ｍは心底、安楽な死を願った。（続くよ。感想待ってるね）

引用返信/返信 削除キー/
■7344 / ResNo.2) 　こんばんは！
□投稿者/ 美咲 一般人(24回)-(2013/10/29(Tue) 02:43:49)
    新しい話、早いですね！どんな風に進んでいくのか楽しみにしています！

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■7345 / ResNo.3) 　絶望の船3
□投稿者/ hime ＠ 軍団(108回)-(2013/10/29(Tue) 17:29:36)
    2013/10/29(Tue) 18:59:34 編集(投稿者)

    　Ｆは車いすでＭのもとを去り、他の犠牲者の台へと移った。
    　猿ぐつわが外されたのだろう、若い女の声が、
    「私、何も知りません、お願いです」
    　と繰り返した。
    「始めて」とＦの声がして、若い女の声はまるで断末魔のような叫び声に変わった。
    　耳をつんざくような恐ろしい叫び声が数分続いた。
    「さあ、思い出した？」
    「知りません、本当に知らないんです」
    　女は必死に訴えているようだった。
    「強情だと、本当に死ぬよ。レベルを二段階上げて」
    　ギャ、と一瞬声が上がり、拷問台が激しく震える音が続いた。
    　声も出せない苦痛に身体だけが反応して痙攣しているのだろうと思われた。
    　その音もやがて小さくなり、止んだ。
    「ちぇっ」とＦの舌打ちの音がした。「こんなレベルで死ぬなんて、これは組織の人間じゃなかったわね。仕方ない。次は……そうね、この女、レベル３で二十分責めてみて」
    　猿ぐつわのまま責められているのだろう、くぐもった叫びが続いた。
    　ＦがＭのもとにやってきて言った。
    「貴女から聴き出す情報なんか、本当はないの。殺しても良かったんだけど、きちんとお礼はしないとね。電気ドリルで膝に穴を開けられる痛みってわかる？　眼球を捻り取られる恐怖も？　貴女にはすべてを味わわせてあげる……」
    　ＦはＭの草むらへと手を伸ばした。
    「その前に、貴女には完全な変態になってもらうわ。さあ、向こうのテーブルでは、無実かも知れない女の子が陰惨な拷問にあってるの。声が聞こえるでしょ」
    　Ｆの指が敏感な箇所に触れた。
    「あの声を聞きながら逝くの、さあ」
    　Ｆが合図をすると、猿ぐつわが外されたのだろう、叫び声が聞こえてきた。
    「助けて下さい、耐えられません、許して、許して」
    　Ｆのリズミカルで淫靡な動きに、それでも感じてはならないとＭは耐えた。
    　無実の娘が拷問を受けて泣く声に感じるなど、民衆の味方を自認していたＭにはあり得ないはずだった。
    　だが、細い指が花弁を押し広げ、ほの暗い沼から汲んできた蜜で敏感な芽をなぶりはじめると、忍耐の限度が訪れた。
    　コップに少しずつ注いだ水が、表面張力でふくらんでこぼれず、フルフルと震え、必死で耐えているように、Ｍは耐えた。
    　けれど、ＦがＭの乳首を口に含んだ瞬間、声が漏れた。
    「泣きなさい、拷問に苦しむ女の子の泣き声を聞きながら、悦びに泣きなさい」
    　もうダメだった。
    　Ｆの淫靡な責めはそこをジリジリと焼いた。
    　焼き爛れたそこはＭの理性を失わせた。
    　絶望と恐怖と苦痛に泣く女の子の声が、まるでセックスの悦びの声に聞こえ、Ｍははしたなく腰を使い欲情した。
    「さあ、逝きなさい」
    　言われるままにＭは絶頂を迎え、その瞬間、女の子の声は絶えた。
    「死んだわ。あなたは女の子の断末魔の声で逝ったのよ。大した正義ね。民衆の味方もなにもあったもんじゃないわ」
    （続くよ。感想待ってるね）
引用返信/返信 削除キー/
■7346 / ResNo.4) 　今回も
□投稿者/ 美咲 一般人(25回)-(2013/10/30(Wed) 00:21:22)
    過激ですね

    焼かれてしまうのは、怖いですね

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■7347 / ResNo.5) 　絶望の船4
□投稿者/ hime ＠ 軍団(109回)-(2013/10/30(Wed) 15:18:52)
    　息の絶えた女の子二人を兵士達はＭのテーブルに無造作に置いた。
    　そしてわざわざ、二つの死体にＭが抱かれるようにレイアウトした。
    　どちらを見ても苦悶に歪む顔があり、Ｍは激しく首を振って「やめて」と叫ぼうとした。
    　もちろん、声は喉に消えた。
    「一晩、そうやってなさい」
    　ＦはＭの側を離れた。
    　再び、別の女の子の許しを請う声と、絹を裂くような叫び声とが聞こえてきた。
    　Ｍは死体に抱かれる恐怖に全身を縮み上がらせた。
    　そこへ泣きじゃくる女の子の声が近づいて来た。
    「この女のここを舐めるのよ。五分で逝かせたら助けてあげる。もし五分で逝けなかったら向こうの機械で全身の皮膚を一ミリ幅で切り刻むから。もちろんそれだけでは死なないわ。でも、その後、死ぬほどのむずがゆさで、全身を自分で掻きむしって勝手に死ぬの。そうなりたくなかったら、頑張りなさい」
    「で、出来ません、そんなこと」
    「ほら、アンタも」とＦはＭに話しかけた。「腰を使って哀願するのよ。でなきゃ、この子は死ぬよりも辛い目に遭って、結局は死ぬのよ」
    　Ｍには選択肢はなかった。
    　死体の下で腰を不自然に動かした。
    　女の子は泣きながらそこに舌を這わせた。
    　グェという声がして、女の子が嘔吐したのがわかった。
    　けれど、五分で逝かなければ女の子は殺されるのだ。
    　Ｍは必死で腰を使い、逝こうとした。
    　けれど、女の子は二度と舌を触れさすことはできず、もちろんＭも逝けなかった。
    　泣きじゃくる女の子は連れて行かれ、奇妙な機械の音と、許しを請う叫び声が聞こえてきた。
    　二つの死体に抱かれながら、Ｍは泣いた。
    （続くよ。感想待ってるね）
引用返信/返信 削除キー/
■7348 / ResNo.6) 　絶望の船5
□投稿者/ hime ＠ 軍団(110回)-(2013/10/31(Thu) 17:29:12)
    　女の子達の身体は次第に硬く冷たくなっていった。
    　Ｍの恥部を舐めた女の子の叫び声は機械音に混じって低く続き、あまりにも哀れだった。
    　いきなりＭの恥部に痛みが走った。
    　Ｆが尿道カテーテルを引き抜いたのだった。
    「さあ、行くよ。ここでの生活が始まるんだ」
    　二人の死骸が片付けられ、Ｍは拘束を解かれ、ベッドから下ろされた。
    　そこは体育館のように広く、ずらりと並べられた拷問台には、全裸の女達が一人ずつ拘束されていた。
    　百人以上はいただろう。
    　壁際には様々な拷問具が並べられ、気付けばそこは血と汚物の異臭に満ちていた。
    　さっきの女の子はその一つに架けられ、先端にカミソリの付いたアームで、機械的に無慈悲に一ミリ間隔に切り刻まれていた。
    　乳房から始まったのだろう、その責めは身体を数えきれぬほど回り、今はお臍のあたりを少しずつ切り裂いていた。
    　出血はあるかないかだが、猛烈な痛みがあることは苦悶の表情で見て取れた。
    「助けて下さい、助けて下さい」
    　責めを機械に任せれば、あとは皆、何の関心も払っていないようだった。
    　Ｍは兵士に両手を取られ、その部屋を後にした。
    「ここで死ぬことができた女は幸せだよ。ここからが本当の地獄なんだから」
    　Ｍは両側にドアのある長い廊下を歩き、四人部屋に放り込まれた。
    　何の挨拶もなかった。
    　Ｍだけが全裸で、身の置き場もなかった。
    　この部屋を牛耳っているらしい、明らかに凶悪犯の女が言った。
    「政治犯には服は支給されないよ。死ぬまで裸だ。大丈夫、すぐ殺されるよ」
    　ゲタゲタゲタと下品に笑った。
    　食事が運ばれてきた。
    　四人分あったが、凶悪犯の女はそれを独り占めしようとした。
    　Ｍが抗議すると、凶悪犯は「先生！」と叫んで看守を呼んだ。
    　看守三人が飛んできた。
    　誰も何も言わないのに、Ｍは部屋から引きずり出され、
    「懲罰房行きだ」と宣告された。
    （続くよ。これからもっと恐ろしくなるから、心臓の弱い人は読まないで）

引用返信/返信 削除キー/
■7349 / ResNo.7) 　絶望の船6
□投稿者/ hime ＠ 軍団(111回)-(2013/11/01(Fri) 11:30:08)
    「ここで生き残ろうと思ったら、ぜったいにしゃがんじゃダメだ」
    　Ｈという女は言った。
    　頬はやせこけ、髪は垢でべっとりと固まっていた。
    「あなたはどのくらいここにいるの？」
    「二週間」
    「二週間も！」
    　この劣悪な懲罰房で二週間も生き延びたことがＭには奇跡に思えた。
    　そこは一種の水牢で、しかも膝まであるその水は、ここに入れられた女達が耐えきれずに漏らした汚物だった。
    「ここでしゃがんだりすると、尿道から病原菌が入るのよ。それで、すぐに膀胱炎を起こしてお腹を抱えて苦しみながら、そこらを転げ回って、汚物で溺れて死ぬわ。ほら、そこの……」
    　指さされた先では、虫の息の女が汚物の中に横たわっていた。
    　５メートル四方ほどの房の中には裸の女達が十二人もいるのだった。
    　そのうち五人が、もはや汚物に呑まれていた。
    「連中は、ここでジワジワと殺すことだけが目的だからね」
    　食事をとるための壁の出っ張り以外は何もない、薄暗い房に、幽霊のような女達が立っているのだった。
    「私、アンタ知ってるよ。ウチの大学にもオルグに来ただろ。颯爽として格好良くてさ、アンタにあこがれて、私、組織の仕事をするようになったんだ」
    　Ｍは心底申し訳なく思った。
    「ごめんね、こんなことになっちゃって」
    　バチャッと粘っこい音がして、女の一人が汚物の中に倒れ、はねた汚物がＨの下半身を汚した。
    「大丈夫？」
    　Ｍは聞いた。
    「大丈夫、こういうときは」
    　そう言ってＨは垢で固まった草むらに手をやり、放尿を始めた。
    「自分のオシッコで、尿道のあたりを良く洗うんだ。これをマメにやらないと、大変なことになるよ」
    　ＭとＨはここに来る前の面識はなかったものの、楽しかった大学時代の想い出を語り合った。
    　出っ張りにもたれて仮眠を取ったＭが目覚めてふと見ると、Ｈは汚物の中にしゃがみ込んでいた。
    　Ｈは力無くＭを見上げていった。
    「やっぱりダメだったみたい」
    　それから二日間、Ｈは汚物の中を転げ回って息絶えた。
    　防護服と防毒マスクをした完全装備の兵士達が四つの死体を片付け、四人の女を連れてきた。
    　皆全裸で、生きる気力も、泣き叫ぶ余力もなくした、Ｍと同じような顔をしていた。
    （続くよ。心臓の弱い人は読まないで）

引用返信/返信 削除キー/
■7350 / ResNo.8) 　絶望の船7
□投稿者/ hime ＠ 軍団(112回)-(2013/11/01(Fri) 14:50:25)
    　いつ如何なる場所で訪れるあらゆる死も、この懲罰房に訪れる死よりはマシだと思われた。
    　女達は汚物の中で藻掻き、ジクジクと下半身から腐って死んでいく。
    　かつての中国にあったという女の水牢そのものの世界がＭの前に展開されていた。
    　ただマシなのは、二日に一度、死体が除去されていたことで、この分、遺体がそのままにうち捨てられ、それを食べながら生きるほかなかった中国の水牢の女たちよりは幸福だったと言えるだろう。
    　痛みは五日目の朝にやってきた。
    　便意を伴わぬ猛烈な腹痛がＭを襲った。
    　思わぬ痛みに腹を抱えしゃがみ込んだＭのそこを汚物が舐めた。
    　尿で流したが、時すでに遅かった。
    　翌日、高熱が襲い、汚物の中に倒れ込んだ。
    　熱に麻痺した頭には、汚物の生暖かさは極上の綿布団にさえ感じられた。
    　何度も頭を汚物に沈め、そのたびに咽せて目を覚ました。
    　何も見えず、何も感じられなかった。
    　死は、そこにあった。（続くよ。心臓の弱い人は読まないで）
引用返信/返信 削除キー/
■7351 / ResNo.9) 　絶望の船8
□投稿者/ hime ＠ 軍団(113回)-(2013/11/01(Fri) 15:01:42)
    　方形の模様の天井が見え、自分がベッドに寝かされていることに気がついた。
    「そのまま、動かないで下さいね」
    　白衣の看護婦が優しく言った。
    「二週間、寝たきりだったのですよ」
    　すべては寝ている間の夢だったのだ。
    　いや、そんなはずはない……
    　現に、手足は拘束されている。
    　何らかの事情で自分は「生かされた」に過ぎない。
    　案の定、看護婦と入れ替わりに、車いすに乗ったＦがやってきた。
    「どうだった、地獄は？　どう？　もう一度、あそこに戻りたい？」
    　Ｍは頭を横に強く振った。
    「いや、絶対に嫌、許して」
    「あなたは本当はあそこで死ぬはずだったんだけどね、あなたの写真を見た上の方が、もったいないからって、どうしても生かしておけって言うのよ。たぶん、生かされたって、ろくなことにはならないし、ろくな死に方はさせてもらえないと思うけど、どうする？　あそこで死ぬか、上の方のオモチャになるか……」
    「あそこは嫌、絶対に嫌」
    「わかったわ。もう一週間くらいここにいて、回復したら房に戻って。たぶん、夜だけ上に行くことになると思うけど、勘違いしちゃダメよ。私はいつでもあなたをあそこに戻せるんだからね」
    （続くよ。感想待ってるね）

引用返信/返信 削除キー/
次のレス10件＞

スレッド内ページ移動 / << 0 | 1 >>

このスレッドに書きこむ
Mode/　 Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -