| みぎ姫ひだり姫の二人はすぐに起き上がり、何事もなかったかのようにベッドから下りてみゆきたちの前に立った。 「ふたりとも、もういいわよ。ソファに座って」 みゆきはホッとした。 この二人によがり声を聞かれるなんて…… 「どうだった?」とみぎ・ひだり姫は同時に言った。 「すごいです。感じました」 「この子、すごく濡れてきて、愛液が舌に溢れそうでした」 「この鞭」とみぎ姫はみゆきたちに差し出した。 「これはね、一本鞭に見えるけど、薄くて細いカーボンの板をまとめて、中で共鳴するようになってるの。言ってみれば、そう、大阪のハリセンみたいなもの。だから……」 みぎ姫はその鞭でふうかの肩を打った。 激しい音がしたが、ふうかはちょっとビックリした顔を見せただけだった。 「全然痛くないでしょ。お客さんを打つときは本物の鞭で、私たちが打たれるときはこれを使うのよ」 「じゃあ、全部……」 「お芝居よ」とみぎ・ひだり姫は声を揃えた。 「痛くもないし、オナニーもしてない。感じてもない。だって、私たちレズじゃないし」 みゆきはドキッとして、自分たちがまだ全裸でいることを意識した。 「お仕事の時は、みゆきちゃんがお客さんで、もう一人の女の子がふうかちゃん役なの。お客さんのあれやあそこを舐めて、男だったら寸止めまで追い込んで、女だったら逝かせまくるってわけ。カップルの時も同じね。これだったら、私たちは遊んでいればいいんだから、楽なの。どう? やってみる?」 みゆきとふうかは戸惑って顔を見合わせた。 「もう二回ずつ講習あるから、それまでに練習しててね」 「はい」とみゆきとふうかは言った。 「じゃ、次行こうか。みゆきちゃんとふうかちゃんはアナルの経験は?」 二人は前の失敗談を真面目に語った。 けれどみぎ・ひだり姫は笑い転げた。 「わかったわ」とみぎ姫は言った。「今日中にアナルのコツを教えてあげる。悪いけど、また拘束するわよ」 二人は初めと同じように拘束された。(続くよ)
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