| 「美咲ちゃん、大好きよ。美咲ちゃんの処女が欲しいな」 利香ママ、私にとっては、いつまで経っても、こんな関係になっても「利香ママ」でしかないその人が差し出したそれは、人工ペニスのついたベルトだった。 これまでもいわゆる大人のオモチャでさんざん遊んできたけれど、そういうものを中に入れるのは抵抗があった。 だって、処女膜ってものがあるらしいし、それが破れると処女じゃなくなるんでしょ。 それはやっぱり男とでないとマズイっしょ、みたいな? 幼なじみの利香のママと、なんだか良くわからないうちにキスされて、ベッドに押し倒されて、断るのも悪いかなと思って胸を揉まれるのも拒まないうちに、あっという間に指で逝かされてた。 こんな感覚が自分にあるなんて知らなかったし、綺麗な女の人から触られるのがこんなに心地良いとは思わなかった。 私は身体から恋に落ちた。 それも友達のお母さんに。 好きな人に捧げるのが処女なら、私の処女、あげてもいいかな、と思った。 いつものように指と舌で何度か逝かせてもらい、脚を開いて待った。 優しく抱きしめられ、それが入り口に当たった。 「大丈夫よ。ローションたっぷり使ってるから。痛くないからね、力抜いて」 「うん」 けれど、そこに当たるそれは固く、私自身のそこも本当にそんなものを受け入れることが出来るのかわからないくらい固く閉じていた。 いったい、そんなものを入れる「穴」があるの? 私の身体に? 「入ったわよ」 え? もう? 「美咲ちゃんの処女、貰っちゃった」 胸に満足感が押し寄せてきて、私は泣いた。 美香ママは優しくキスしてくれた。 私はこのとき、本当に幸せだった。(続くよ)
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