| 「はい部長、お呼びですか?」 「顔が赤いな。熱があるのかね?」 「いえ、大丈夫です。」 「悪いがこの会議資料を30部コピーして、上の会議室に並べておいてくれ。」
はいと答えようとしたら、振動が始まった。
「あっ‥‥」 「??、どうかしたかね?」 「あっ、はい、わかりました。」
答えたとたん、振動が止まった。私は資料を持ってコピー機へ向かう。 コピーをしているとまた振動する。 コピーの音で紛れているが、さっきより激しく振動している。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ‥‥
ああああ〜、立っていられなくなっちゃうよ。 くっ‥‥ウッ‥‥私はコピー機に掴まって耐えた。 コピー機が止まると同時に振動も止まった。
ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥
「先輩、あたしも手伝います。」
◯美が殊勝な顔をして側に来た。冗談じゃない、この娘から早く離れないと。
「ひとりで大丈夫よ。」
そう言って資料をコピー機から取り出そうとした時、
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ‥‥
ひぃ〜〜
私は資料を取り落とし、床にばら撒いてしまった。
「やっぱり手伝います。」
そう言いながらスイッチを切った。私はそのことに感謝した。
「あ、ありがとう!」 「いえ、先輩の役に立てて嬉しいです。」
彼女は天使の微笑みを浮かべている。このっ、悪魔め! 彼女はさっさと資料拾い集めて、先に立って歩き出す。 私はついて行くしかなかった。 エレベーターに乗ったら、彼女は はいと資料を全部渡して涼しい顔をしている。 このっ、手伝うんじゃないの?30部もあると結構重い。 途中でエレベーターが止まり、社長と秘書が入ってきた。 私たちは奥へ詰めた。そしたらまたもや振動が始まる。 くっ、こんな密室で動かさないで!と彼女を睨んでも涼しい顔をしている。
うっ、だめっ、こ、腰が動いちゃう!
彼女が近づいてきて、私のスカートの端を持ち徐々に上げてゆく。 や、やめてよ。お願い!やめてー。見えちゃうー。 資料で両手がふさがっていて抵抗できないのをいいことにどんどん上げてゆく。 私は頭を振って拒否するが、彼女は御構いなしだ。
だめっ、だめっ、やめてー!
続く
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