| 押し付けてくる白い肢体に追い詰められ、堅い壁と柔らかに撓んだ乳房の間で立ち竦む。 逃げようと身じろぎすれば濡れた肌が甘く擦れ合う。 間近で見詰める女神様の妖艶な笑み。
「ぃゃ。」
腰に回された右腕でゆるりと抱きしめられ、また唇をふさがれる。 左手が、腰骨から這い降り下腹部に掌が重なり手指が陰部へ伸びる。 無毛の股間にふんわりと重ねられた長い指先。
「ん……」
股間のあわいをそっとなぞられただけで漣が肌を駆け抜けた。 姉の指は自慰の何倍も気持ち良かった。
拒否の二文字がお湯の雫と一緒に流れ落ち、 無意識に白い背に縋りついた。 つるんとしたあわいを優しく弄って来る姉の手指に零す蜜。 僅かに顎先が上を向き、 鼻先から甘い吐息が零れた。
「ん……、ぁ…」
蜜に濡れたあわいを指先で優しくなぞられ、弄られ、擽られ、下半身が熱を帯びる。 本能的に白い手指に股間を押し付け揺らしていた。
後頭部を堅い壁に預けてゆるゆると頭が揺れる。
体の奥から味わったことのない甘い快美が溢れ出し、下半身が蕩けて力が抜け、膝が折れ、 姉の腕の中でゆっくり腰が沈み、置いていかれた指に纏わりついた蜜が下腹部に筋を引く。
後頭部が堅い壁を擦り、青い瞳を仰ぎ見たまま顎先を女神様の豊かな乳房の谷間に沈めた…。
床にへたり込んだ私の頤を指先で持ち上げられ、また唇が触れる。 ハニーゴールドの飛沫が私の肩を流れ落ち、キスとシャワーの雫が私の顔に降りそそぐ。
足の間に膝先が押し込まれ、 とろりと蜜を零すあわいに指がまた重なる。
「ゃ……、」
優しく上下に動く指先に浅く弄られ、背がヒクと小さく震えた。
「唯、教えてあげる…。」
撫でる動きが止まり、細い中指がゆっくり処女地へ潜り込んでくる。
「…ぁ、ァ、…っ。」
中で優しく蠢く指先の初めての感触。 深く伸びた指先に壁を擦られもどかしい。
「ぁひ……。」
不意に何かがスパークした、甘い電流に下半身が痺れ、 足指が引き攣り反り返るように開いた。 中でせわしなく蠢き始める指先、下半身に溢れる甘さ。 シャワーの音と微かなクチクチという粘っこい音。
「んぁ、ぁァ…っ。」
中深く中指で弄られ、親指で淫核を弄ばれて、 両の手指が縋るように姉の肌を弄る。
蠢く指になすすべもなく体の奥底から湧き上がる快感の渦に飲み込まれ、 顎を仰け反らせ後頭部を壁に擦りつけて身悶る。
「ぃゃ、怖ぃ…。」 「大丈夫よ、唯。」
昂ぶる体を嬲られ、シャワーに濡れた肌を粟立たせ喘ぐ。
熱い紅茶に浸された角砂糖のようにぐずぐずと音を立てて下半身が蕩けていく。 固い床の上で足指が反り返ったまま開いたり閉じたりを不規則に繰り返した。
手指を白い肌にきつく食い込ませ、下腹部をヒクつかせ、 追い詰められた体が姉の細い中指を抱きしめる。
「ぁぁぁ、……あっ。――――――!!!」
頭の中が白くスパークし、呼吸すら忘れて体を引き攣らせた。 初めての絶頂だった。
|