| 其の夜、真新しいベッドで姉は私を愛してくれた。 レースの天蓋の内側は二人だけの世界だった。
あわいの奥深くを弄る姉の指先はいつもより意地悪、 せわしなく動いてはふっと動きを止める。
「ぁぁァ、ダメ、お姉さん。いかせて。」 「まだ、まだだめ。」 「ゃッ、嫌ぁっ!」
もどかしいほどの姉の指。 不意に舌先で陰核を突かれ、また動き始めてはすぐ止まる。
「ィ、ぃくっ、ァァ……、ゃ、ィかせてぇっ。」 「唯は私だけのもの…。」
小さく響く水音、腰を震わせすすり泣くように喘げばすぐに指が止まる。 イキそうになのに、イかせてもらえないもどかしさ。 延々と焦らされて、いかせてもらえない切なさに身悶えた。 何時までも続くお預けにあわいに抱いた指の感触は膨れ上がるばかり。
涙を零し、何度も何度も姉に絶頂を強請った。 姉の指が止まるたびに、焦らされるたびに、お預けされるたびに、 舞い上がった官能を持て余し、泣きながら何度も何度も懇願した。 そのほかの感覚を見失いそうになりながら、下腹部を小さく引き攣らせる。
其の夜は、姉の指を深く咥え繰り返し押し寄せる甘い大波に飲み込まれた。 繰り返し繰り返し狂わされた挙句、意識を飛ばした。
姉が不機嫌な原因はライサお姉さんだった。 でも、私はライサお姉さんのことが気になって仕方が無かった。
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