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■8011 / 親記事)  浄魔師弓香の受難その2
  
□投稿者/ 水無月 一般人(12回)-(2017/06/17(Sat) 23:18:14)
    あの事件からしばらく経ち、性慾の高まりは落ち着いては来ていたけど、

    満月の夜はどうしても自慰を我慢出来ない。

    美雪ちゃんを思い浮かべて自慰に耽ってしまう。
    いけないと自分を叱り付けても満月の夜は淫らな想像が止まらない。

    一度では満足できず、二度目の絶頂を求めて自慰に耽る。

    美雪ちゃんを十字架に磔にしたらどんなに綺麗なんだろう?
    こんな想像していることが教会のシスターに知られたら軽蔑されるのかなあ。

    でも指が止まらない。もう一度いきたい。
    一心不乱に陰核を刺激する。そしてまたあの感覚に酔う。
    そうしてようやく眠りに落ちる。
    その瞬間、嘲笑まじりの囁きが耳を刺激する。

    「ぶりっこしていけないダメと言いながらオナニーかい?大した浄魔師さんだねえ」
    いつの間にかベッドに侵入していた美女。
    いや、頭に羊の巻き角を思わせるものがある。
    これはもしかしたら、サキュバス?

    あたしは飛ぶように起きると照明をつける。
    南米系の美女を思わせる姿に実体化したサキュバスがそこにいた。

    「あんただって満更でもなかったろ。大好きな美雪ちゃんにいじめてもらってアへアへヨガってさ」
    こいつが元凶だったのか!
    あたしは祝詞を唱えようとした。
    しかしサキュバスは素早く唇を重ねて来た。
    美雪ちゃんのとは違う、成熟した大人の唇の感触。
    身体の力が抜け、あたしはベッドに押し倒される

    抵抗しようとしても身体が動かない。強制的な拘束ではない。
    とにかく力が抜けてしまうのだ。

    サキュバスはあたしの身体を一度起こすと背後から抱きしめ、あたしの乳房に手を這わす。

    「あたしは女の子大好き
    あんたと美雪ちゃんの性のエネルギーであたしも綺麗な身体で実体化できたの。ありがとう.あたしのことはアニータと呼んで」
    アニータはそう囁きながらあたしの乳房を弄ぶ。
    爪先で乳首を擽り、つまみ上げたかと思えば手のひらで捏ね回す。

    「お近づきの印にいかせてあげる」
    アニータは指であたしの陰核を責め立てる。
    何度もいかされ、あたしは気絶した

    朝になるとアニータの姿は消えていた。
    枕許には「美雪ちゃんもあなたを欲しがっているよ」とメモが残されていた。

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■8012 / ResNo.1)  Re[1]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(13回)-(2017/06/18(Sun) 06:08:55)
    身体はだるい。が、起きないわけにはいかない。
    あたしは実は中学教員の免許を持っている。
    美紀子さんの紹介で私立の女子校の音楽非常勤講師を勤めるようになったのはつい最近のこと。正規の講師の一人が産休で、その穴を私と外数人でカバーすることとなったのだ。
    美紀子さん自身も同じ曜日に非常勤講師を勤めることになり、駐車場スペースを考慮して相乗りで通勤することにした。

    お汁で汚れたショーツを洗濯物カゴに放り投げシャワーを浴びる。
    シリアルバーをミネラルウォーターで胃に流し込む。
    服装と化粧をチェックする。顔色は悪くない。

    さほど離れてない美紀子さんの家に車を回す。
    美紀子さんと美雪ちゃんが同時に玄関から出てくる。
    美雪ちゃんの笑顔がぎごちない。多分あたしの笑顔もぎごちない。
    ランドセルを背負った美雪ちゃんは車に手を振るとクラスメイトらしい少女たちと合流して小学校に向かう。
    旦那さんはあたしたちの音楽事務所の社長で、これまたあたしたちの車に手を振ると高級な自転車で事務所に向かう。
    あたしたちは今日の仕事先、泉華女学院中等部キャンバスまで片道三十分のドライブだ。

    「あんなことはすぐには信じられなかったけど」美紀子さんが口を開く。

    「美雪とはこれからも仲良くしてあげてね」美紀子さんは言った。
    その深い意味を計り損ねたままあたしは答えた。
    「美雪ちゃんは刺激の強い夢を見て戸惑っているんだと思います、
    もう少し時間がたてば心配なくなるでしょう。
    私にとっては美雪ちゃんは大切なひとです。
    これからも大切にします」
    あたしは努めて明るく言い、美紀子さんも安心したように笑みを浮かべた。

    美紀子さんはどういう意味で「仲良くしてあげてね」と言ったのだろう。
    常識的には「友達でいてあげて」「お姉さんでいてあげて」という意味なんだろうけど

    あの様子だと美雪ちゃんは「夢の牢獄」であたしにしたことを 正直にひかる先生に言ったんだろうし、そうなると美雪ちゃんがあたしに性慾を抱いていたことをおぼろげながら把握しているのかもしれない。
    もしかしたらあたしが美雪ちゃんのビアンな恋人になること認めてくれるのかなあ。
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■8015 / ResNo.2)  Re[2]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(14回)-(2017/06/20(Tue) 21:54:33)
    音楽家としてのあたしは多くの子供たちに音楽を好きになってほしいと思う。だからあたしは自己紹介の時、つい熱く語ってしまった。
    「音楽、美術、体育を疎かに考えていないかな、みんな。
    もし疎かに考えているなら改めてほしいんだ。
    普通の受験なら音楽も美術も体育も重要ではないと思う。
    だけどね、音楽のことをよく知っていたら同じ音楽が好きなひとと良いつながりが出来ると思う。素敵な彼氏と出会えるかもしれない。
    歌が歌えれば人生が豊かになるの。
    楽器ができれば人生はもっと豊かになるの。
    だから音楽の授業に意欲を持ってほしいの」
    後半は浄魔師としての願いも込めて言った。豊かな人生を送っているなら少なくとも怨霊怪異の類いは防げることは言えるのだ、
    そんなわけで子供たちはあたしの授業に熱心に取り組んでいる。少なくともそうみえた。

    午前の最後の授業が終わると数人の生徒があたしのところに来た。
    一人が自分の制服のブレザーを差し出し「先生、着てみて」という。
    訳がわからないままあたしはブレザーを羽織ってみると生徒たちが騒ぐ。
    「先生、似合う似合う」
    「かわいいかわいい」
    「生徒と変わんない♪」
    あ、あんたたちねえ。
    呆れるあたしの表情に関わらず、生徒たちは盛り上がっている。
    「先生、小柄なのに出るとこ出て引っ込むところは引っ込んでるね」
    多分ほめてるんだろうけど
    「先生、胸触っていい?」いいわけないでしょ!
    「お尻触りたい」だめだって!
    あたしはブレザーを持ち主に返した。
    ほらほら、あたしをからかっているうちに昼休み終わっちゃうぞ、そういって生徒たちに自分達の教室に戻るように促す。

    あたしは音楽準備室でコンビニおむすびを食べると中庭に出た。
    実はこの学校に出入りするようになってから気になるものを感じていたのだ。

    新緑の季節になり、そよ風が心地よい。
    昼休みの女子校は話し声や笑い声でにぎやかだ。
    そのなかに何か暗い念の存在を感じる。正体を見極めることはまだ出来ていないが確かにいる。
    あたしは「青葉の会」事務局にスマホで連絡する。
    電話に出たのはいるのかいないのかわからない電話番ではなく教会のシスター、カレンおばあちゃん。
    「あれ弓香ちゃん、どうしたの」
    日本人より美しく日本語を話すシスターカレン、尊敬できるおばあちゃんだ。
    あたしはこの学校の中で異様な気配を感じたことを話した。
    「それは気になるね、みんなに話しておくわ。すぐに動ける人は限られるけど」
    ありがとうございますとシスターに礼を言って電話をオフにする。
    深呼吸を数回、校舎を見上げ、またまた暗い念のことを考える。

    後ろから人が衝突してきた。
    「せーんせ♪」能天気な声と共に抱きついて来たのはさっきブレザーを差し出した生徒、名札には「村上奈保子」と書いてある。一年生だ。
    年令のわりには早熟な感じで美雪ちゃんとは異なる魅力がある。笑顔は年相応の幼さがある。
    親しくしてくれるのはうれしいが、さりげなく自分の胸を擦り付けたり、あたしの胸を揉んだりするな!
    「えー触っちゃダメなの」悲しそうな顔をするな。
    なんであたしの胸を触りたがるかな。
    「だって弓香先生、かわいいんだもん」
    一応あたしは教師だっつーの!
    なんか調子が狂うなこの娘と関わると。
    「先生、具合が悪いからといって保健室のベッドで寝てると女の子に襲われるよ」
    それはあたしのセリフ・・・え?
    「冗談よ♪」そういうと奈保子ちゃんは教室に戻っていった。
    あたしも午後の授業がある。音楽室に戻ることにした。
    とりあえず今は講師の仕事に集中することにしよう。



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■8016 / ResNo.3)  Re[3]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(15回)-(2017/06/21(Wed) 00:09:03)
    帰りの車中、奈保子ちゃんのことを話すと美紀子さんは笑って
    「あたしの同級生にもやたら胸を触りたがるのがいたけど教師にそれは大胆ね」と言った。
    「困りましたよ」とあたしがいうと
    「粘り強く説得するしかないのかなあ」と美紀子さんもため息混じりに言った。
    それからいろいろな話しをするうち、美雪ちゃんの進路の話になった。
    美紀子さんは公立の学校に不信感があるみたいで、できれば中学から私立の女子校に行かせたいようだ。
    美紀子さんを家の前で下ろすと美雪ちゃんが塾へ向かうようだった。
    あたしは美雪ちゃんに声をかけた。
    美雪ちゃんは少し躊躇してから車に近づいて来た。
    助手席の窓からあたしを覗きこんでくる。
    「美雪ちゃん、実はね」あたしは思いきってあたしの正直な気持ちを言った。
    「美雪ちゃんにいじめてもらえて嬉しかった」
    美雪ちゃんは嬉しそうに笑った。

    自室に帰ると部屋着に着替え、パスタを茹で、レトルトのパスタソースを温め、ビールもどきの発泡酒を開けて夕食にする。
    完全に日が落ちるとアニータが実体化してきた。まだ満月の影響が残っているのでサキュバスの魔力も高いレベルなのだ。
    あたしはアニータに用意していたパスタを出した。
    アニータは意外そうな表情を浮かべた。
    「あんたどーしたの?」と尋ねてくる。
    「どーせあんたの呪いは解けないからね。一緒に食事したり酒飲んだりして親睦を深めるほうが得策かなと思ったのよ」
    「もし親睦を深められなかったら?」
    「そんときは笑ってごまかすだけさ」
    アニータは爆笑した。
    「あんた面白すぎる」アニータが笑い転げる。
    ひとしきり笑い転げたあと、パスタを平らげ、あたしが出した発泡酒を飲み干した。
    「大したもんだねこの国のビール会社。これけっこう旨いじゃん」

    スマホに音声着信が来た。
    かけて来たのはひかる先生。
    ひかる先生は医療サポートスタッフのはずだけど・・・
    「弓香、昼間シスターから聞いたよ。明日か明後日、夕方あたりうごけるかい?」
    「明日も行くよ。ただ美紀子さんも乗せて通勤してるからそのあたりは配慮してほしい」
    「わかった。後でメールで詳しいこと送信するよ」
    ひかる先生からの通話が切れた。

    アニータは興味津々といった視線をあたしに向けてくる。
    変な話だがアニータに愚痴を聞いてほしかったのかもしれない。

    昼間の出来事を酔いに任せてアニータに聞かせるあたし
    興味津々といった表情で聞き入るアニータ
    奈保子ちゃんに胸を揉まれた話しをしたらまたまた大爆笑

    「それでも大好きなのは美雪ちゃん?」
    「当たり前だよ。異性愛でも同性愛でもやたら気を移すものではないよ」
    「でもあたしは受け入れるんだ」意地悪なアニータの微笑み。
    「あんたには呪いをかけられているからね」
    「じゃ、ベッドで親睦を深めちゃうぞ」そういうとアニータはあたしをお姫様抱っこしてベッドに放り投げる。

    瞬く間に全裸にされる。
    背後から抱きしめられ乳房を揉まれる。
    耳を舐められ、官能のボルテージが上がる。
    「それでもバージンは美雪ちゃんにあげるのね」アニータが耳元で囁く。

    うん、だから、中に指や尻尾を入れないでね、あたしは答える。
    背後から抱きしめられ、耳を舐められ、乳首を弄ばれ、陰核を責められる。
    陰核への指の刺激でいかされ、舌で責められいかされる。

    ひとしきり責められた。
    あたしはアニータの乳房に頭を預ける。
    アニータは私の髪を撫でる。

    あたしはイタズラ心起こした。アニータの乳首を口に含む、
    アニータが仰け反る、

    乳首を口に含みながらクリを指で責め立てる。
    自分が愛撫されることに慣れていないのかアニータは可愛く喘ぐ。
    人間の愛欲をなめるな。
    あたしはアニータをプロレスのエビ固めのようにしてクリを舐める。
    アニータは激しく頭を振るがあたしは一心不乱になめ続けた。
    アニータはエクスタシーに呑み込まれた。
    身体を激しく痙攣させ意味不明の言葉を口にする。
    そしてアニータの身体は半透明になった。
    「知られちゃった、まあ弱点ってほどでもないけどね」
    苦笑いするアニータ
    「実体化した状態でもエクスタシーに達すると幽体に戻るの。まあ幽体でもイタズラはできるけどね」
    アニータは舌を出しておどける
    「次の満月まで実体化できないよ。まああんたは幽体状態のあたしでも話はできるはずだよ。じゃあ次の満月までごきげんよう」
    半幽体のアニータはどこかへ飛んでいった

    今夜は眠れそうだ

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■8017 / ResNo.4)  Re[4]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(16回)-(2017/06/22(Thu) 00:17:09)
    翌日、午前の授業は妙なこともなく過ぎた。
    昼休みは自分の練習に充てることにした。
    表家業につかうフルートではなく、浄魔の篠笛。

    ひかる先生からのメールは
    「実は女学院中等部の三年生が五人、ショッピングモールで万引きして警備員に捕まって、それで理事長がうちの院長に相談を持ちかけてきた。弓香からシスターへの連絡の内容もあってさ。院長からあたしにその生徒と会ってみろと言ってきた。
    依存症という病気なら知り合いの精神科医師を紹介すればいいがシスターカレンが悪霊や妖魔が絡んでる可能性を言い出したので私に問題の生徒の状態を見ろと言うんだ。放課後、多分三時半辺りに学校にいくからそこで合流しよう」
    と言うもののだった。
    久々に正式の装束を着用しての裏仕事を予感したあたしは今朝から準備を始めている。
    今、浄魔の篠笛を吹いているのもその一環だ。
    すみきった響き。今はアニータの呪いの影響もなく、自分の心身の状態を確認した。できればアニータの呪いがまた活性化する前に決着をつけたい。
    しばらく篠笛を奏でた後、一息いれていると「あの、早瀬先生」と遠慮がちな声がした。大きな眼鏡をかけた理知的な印象を与える女性、「えっと、三年五組の担任の・・・」
    「千葉啓子です」
    千葉先生は国語を担当している。

    「早瀬先生は篠笛も嗜まれるのですね」
    そういうと啓子先生は嬉しそうに微笑んだ。
    「これでも音楽に関しては結構修行したんですよ」
    あたしは答えた。
    「最近悩んでいたけどあなたの篠笛で心が洗われた気がします。ありがとうございました」そういうと啓子先生は午後の授業のために一般教室に戻っていった、
    あたしは気がついた。彼女のクラスの生徒が万引きをしていたのだ。
    この「仕事」気が抜けない。

    放課後まもなく、ひかる先生が愛用のバイクで颯爽とやって来た。
    彼女がバイクを操る姿を見ると長身の人が羨ましく感じる
    あたしはゼロハンでも乗れるのは限られる。
    ひかる先生はヘルメットをホルダーにかけるとあたしをみて
    「あんたいつここに入学したんだ」と冗談を口にする。
    ・・・あたしは非常勤だけど講師だよ。
    「冗談だよ。
    んでやってほしいこと、
    今から問題の生徒と面談をするけど弓香は隣の部屋か廊下でその生徒に憑いているものを観察してほしいんだ。おそらく弓香とあたしでやるよ、あれを」

    問題の生徒との面談は生徒指導室で行われる。
    あたしは指導室に静かに近づくと、壁越しにあの念を探って見た。
    ひかる先生は穏やかに問題の生徒と話しをしているようだった。
    「最初はスリルがほしくて、でも止まらなくなって」生徒がすすり泣き混じりに話すのが聞こえる。
    あの「念」は強くなって来ている。
    急ぐ必要がありそうだ。

    美紀子さんも家に送った後、あたしはひかる先生の病院に行く、
    職員のカンファレンスルームを使わせてもらうのだ。

    ひかる先生は苦い表情を浮かべて待っていた。
    「大事になりそうだね」彼女の呟きが重い。
    「仕事としては単純なんだろうけど、力技になるわね」あたしの見立てをいう。
    しばらくの沈黙の後、ひかる先生が口を開く。
    「弓香、例のサキュバスの呪いの影響はどう?」
    今のところそれは影響はない。新月を経て次の半月までは問題はないと思う。
    「ならば」ひかる先生の眼光が鋭くなる。
    「あんたの次の授業の日、夜体育館でやる。」
    それも問題はない。
    「弓香、装束も準備しといて。あたしも浄魔師として動く。音祓いの助っ人も呼ぶ、あんたと助っ人の音祓いとあたしの刀で充分対処できる」

    音祓いの助っ人、琵琶を奏でるあのひとだ。
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■8018 / ResNo.5)  Re[5]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(17回)-(2017/06/25(Sun) 11:13:34)
    それからの五日間は表向きはふつうの日々を装いつつ浄魔行の準備を進めていた。平日は子供やシニア向けの音楽教室とか、週末は美紀子さんと組んでブライダルでの演奏。その合間に身を清める水行。
    教会のシスターは「ほかの教会には内緒だよ」と笑いながら洗礼用の水槽を使うことを許してくれている。祝詞を唱えながら水を被る。教会の洗礼水槽で禊行をするあたしを知らない人が見たら異様なものを感じたことだろう。
    いよいよ浄魔行の日が翌日に迫る。
    着替えたあたしにシスターカレンばあちゃんが声をかけてくる。
    「今回は念入りだったねえ」
    久しぶりだし、あの呪いもあったからね、そうあたしは答えた。
    「私たちもお祈りするよ」
    カレンばあちゃんは優しい。あたしにとっては血の繋がりはなくても家族同然のおばあちゃんだ。

    いよいよ決行の日が来た。
    「段取りはあたしが進めるからあんたは自分の準備を進めて」
    気になることはいろいろあるけどひかる先生の言葉を信じてあたしの準備を進めようと決めてその日の授業を淡々とこなしていた。

    夕方、駐車場に行くとあたしの車の前に美紀子さんと・・・奈保子ちゃんがいる!
    「この娘がどうしてもあなたとお話したいって」美紀子さんは苦笑いする。
    「先生この前すてきなひとと話してたね」明らかに拗ねている。
    素敵って言ってもひかる先生は女性だよ。
    「でも素敵なひとじゃん」拗らせちゃったか・・・
    美紀子さんが助け船を出した。
    「村上さん、早瀬先生は仕事には真面目なひとです。授業や部活をサボって恋愛に入れ込むのはかえって早瀬先生の印象を悪くします。今はあなたのするべきことを大切にするべきですよ」
    ありがたいが同時に申し訳なく思う。あたしが美雪ちゃんに情欲を抱いていることを美紀子さんが知ったら・・・
    奈保子ちゃんはしぶしぶ戻っていった。
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■8019 / ResNo.6)  Re[6]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(19回)-(2017/06/25(Sun) 21:42:07)
    美紀子さんを自宅に送り、一旦自室に戻って装束等を収納したケースを部屋から出して車に積み、あたしは再び泉華女学院中等部のキャンパスに戻った。まだまだ日が高く、様々な部活が活発に行われている。
    美雪ちゃんの笑顔からぎごちなさが大分消えたように思えた。あたしは美雪ちゃんの笑顔を思いだし、少し心がほぐした。
    車から出て「頑張れあたし」と呟き、左手の掌を右の拳で軽く叩いて生徒指導室に向かった。

    予想外の光景に唖然とした。
    万引き騒動の当事者であろう五人の生徒が眠りこけている。その生徒たちをクラフトテープでひかる先生が後ろ手に縛っている!
    先生。何してるの?
    「逃げないようにしてるのさ。あんたも手伝え」」
    なんだかなあと思いながらあたしも同じように生徒たちを縛った。
    そのそばで啓子先生はおろおろしている。
    舌を噛まないように生徒たちに猿轡を噛ましているひかる先生に尋ねた。彼女たちに何したの?
    「一服盛って寝てもらってる」それ誘拐同然じゃん・・・
    「仕方ない。逃げられたらなにもできないよ」
    確かにそうだけど強引過ぎだよ。
    「さって、あんたはこの娘たちが逃げないように見張って。多分あたしが戻るまでは寝てるとは思うけどね。迂闊に覗かれないよう鍵は締めて。あたしは涼音さん連れてくる」
    唖然とするあたしと啓子先生にめもくれず、ひかる先生は生徒指導室を出た。あたしは入り口に鍵をかけると待つことにした。待つしかない。

    しばらくすると啓子先生が口を開く。
    「この娘たちも本当は悪くない娘たちなんだけどなんで万引きなんて」
    あたしはつい反論してしまった。周囲にここを見られないように声は押さえていたが口調は厳しいものになっていた。
    「『本当は悪くない娘』と言って叱るべき時でも叱らないからこうなったのではありませんか。家が経済的に苦しくてつい手が伸びてしまったというのなら『本当は悪くない娘』と言うのも悪くないでしょう。しかしこの娘たちは「スリルがほしい』というしょうもない理由で万引きしたんです」
    啓子先生はしばらく無言だった。短いが重い沈黙の後、啓子先生は呻くように呟いた。
    『わたしは生徒に嫌われることを怖れていた・・・」
    あたしは努めて穏やかに言った
    「先生だけが悪いわけではないの。ただそういう側面があることはわかってほしい。たぶん親御さんもきちんと叱らないから先生もやりにくいでしょう。だから本人たちと親御さんと担任のあなた学年主任、できれば宗教主務を交えて徹底的に話し合う必要はあります」
    啓子先生は驚いたようにあたしを見た。あたしは自分の意見を続けた。
    「ひかる先生から聞いたと思いますが盗癖は依存症の中でも難しい部類です。今夜の浄魔行で彼女たちに憑いた悪い念は浄化できるでしょう。しかし回復への努力を怠ったらまたおなじことの繰り返しになります。具体的なことはひかる先生がお話すると思いますが」あたしは啓子先生の眼を見据えて言った。
    「厳しさを持って。しかし決して見捨てない、そういう覚悟が必要です」
    啓子先生の目から涙が溢れていた。声を抑え啜り泣いた。
    小柄なはずのあたしの胸にもたれて啓子先生は泣いた。

    日が暮れて辺りが暗くなってきたころ、ひかる先生が戻って来た。指導室の扉をノックしていう。
    「開けて。そろそろ始める。その娘たちを体育館に連れていったらあんたも装束に着替えて」
    あたしは戸を開けた。ひかる先生はすでに装束に身を包んでいた。
    ちょうど問題児たちの意識が戻った。彼女たちは縛られたうえに猿轡までされた自分たちの情況に眼を白黒させたがひかる先生は意に介さず
    「ほら立て。体育館に行くぞ」といいながら襟首を掴み、彼女たちを立たせた。
    問題児たちが階段で転ばないように注意しながら啓子先生とあたしも体育館に移動する。
引用返信/返信 削除キー/
■8020 / ResNo.7)  Re[7]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(20回)-(2017/06/26(Mon) 00:30:43)
    問題児たちを体育館の床に座らせるとあたしは車から衣装ケースと浄魔の篠笛を出し、体育館の更衣室に運び込む。
    ひかる先生は問題児たちにこれから行うことについて話す。無論厳しい口調だ。
    「これからあんたたちに憑いた悪念を浄化する。あんたたちの身体を痛め付けるようなことはしない。ただ逃げられたくないからこんな手段を取った。猿轡も舌を噛まないようにするためだ。本当はあたしだってこんなことしたくない」
    ひかる先生の言葉を聞きながら装束に着替えるあたしの耳に「本当?」と突っ込むような呟きが飛び込んだ。幽体のアニータだ。
    あんたなにしにきたん?
    「野次馬。どんなことをするか見ようと思ってね」
    あたしはあきれたが、すぐに気を取り直し、着替えを続行する。
    「音だけであんたがダメージ食らうとは思わないけど、ひかる先生の刀には触れないようにね」
    あたしはアニータに言った。
    白衣と緋色の袴、それが本来のあたしの装束。

    「今夜の行であんたに今憑いている悪念は祓えるだろう。だが回復への努力を怠ったらまた同じものが憑く。これからやることはそう何回もできることではない。だから昼間のあたしの提案を聞き入れろ。いいな」
    ひかる先生の言葉に問題児たちは頷く。

    あたしは白衣に緋色の袴
    ひかる先生は白衣に紫の袴、左手に白鞘の長刀を携えている。長い髪をポニーテールにした彼女は時代劇に登場する美しい若武者のようだ。
    そしてもう一人、あたしと同じように白衣に緋色の袴の女性は琵琶を構えている。森川涼音さん、表稼業の彼女の演奏は何度か聞いているが裏仕事で組むのは初めてだ。
    「笛使いの早瀬弓香です」
    「弓香さん、堅苦しい挨拶はなしよ」弓香さんは頬笑む。
    「弓香は涼音さんのそばにいて。何かあったら懐刀で涼音さんを守って」
    実は涼音さんは視力が大変弱い。普段は分厚い眼鏡をかけている。
    加えて琵琶は座って奏でる楽器なので予想外の事態になっても機敏には動けないのだ。あたしは涼音さんの右前に位置をとる。
    音合わせをする。理想の音祓いができそうだ。あたしと涼音さんは微笑んだ。
    「おい、そこの淫魔、邪魔するなよ」ひかる先生はアニータに警告する。
    「するわけないわ。あんたは敵にしたくない」アニータは面倒くさそうに答える。

    「始めよう」ひかる先生はいうと問題児たちの上の空間を見据えた。
    涼音さんが琵琶を掻き鳴らす。あたしも篠笛を奏でる。

    笛が、琵琶があたしたちに語りかけてくる。
    そうそう、この感触だ。
    涼音さんとあたし、理想的に清めの音を奏でている。
    あの悪念をもうすぐ引きずり出せる。
    それからはひかる先生の刀の出番!。
    「もうすぐ出ますよ」涼音さんが叫ぶ。
    問題児たちの鼻から霧のようなものが出てくる。それらが集まり、姿を現す。

    これは、餓鬼?
    目の前に現れたのはいわゆる「地獄絵図」で見た餓鬼の姿だ、
    だが妙な感じもする。
    「虚仮威しです 。ひかる先生の刀で充分対処できます」涼音さんがいう。
    目の前の「餓鬼」は下卑た笑いを浮かべながら言う。
    「小娘三人で大した度胸だな。だがこれ以上何ができる」
    ひかる先生は鼻で笑って言い返す。
    「虚仮威しも大概にしてこの娘たちから離れろ」
    餓鬼は言う。
    「嫌だと言ったら?」
    ひかる先生は「痛い目にあってもらうさ」と言い、刀を抜く!

    右肩の上に担ぐように刀を構える。
    そして一歩踏み出し「臨!」と叫びながら袈裟懸けに刀を振り下ろす。
    もう一歩踏み出し「兵!」と叫び、今度は左上から右下に刀を振り下ろす。
    餓鬼は苦悶の表情を浮かべる。
    「まさか!」その声には狼狽の色があった。

    「闘」「者」「皆」「陣」「烈」「在」
    一太刀ごとに餓鬼の姿が弱々しくなる。
    そして最後の一太刀は上段から真っ直ぐ切り込む、
    「前!」
    餓鬼の姿は崩壊し、無数の蝿や蛾になって、そして消えて行った、

    ひかる先生は外で待機していた啓子先生を中によんだ
    「終わりました、もう彼女たちを自由にして構いません」
    あたしも子供たちの拘束を解く。

    あたしたちが着替え、装束等を片付けている間、啓子先生と子供たちは泣いていた。
    「この涙を忘れなきゃいいけどな」ひかる先生はドライにいう。
    「忘れないでしょう」と涼音さんはいう
    「わすれられたら困る」とあたしは言う


    「終わりました。警備装置を作動させてください」
    啓子先生は事務員に連絡をする。遠隔操作で体育館の警備装置が作動を始める。
    「それじゃ帰ります。みんな。あたしの指示を守るんだよ」ひかる先生は医師の顔に戻った。生徒のうち三人は啓子先生の車で送る。
    一人はひかる先生のツーリングワゴンに乗る。ひかる先生は涼音さんも送るので自宅に帰るのはやや遅くなりそうだ。日付が変わるかも知れない。

    あたしの車で送る生徒は加藤小百合と言う名前だった。
    あたしは小百合ちゃんに声をかけても彼女は生返事を返すだけだった。
    あたしはカレンおばあちゃんのいる教会に行くことを勧めてみた。
    「宗教なんて馬鹿馬鹿しいよ」小百合ちゃんは答えた。
    しばらく沈黙したあと、小百合ちゃんは口を開く
    「でも早瀬先生が尊敬するおばあちゃんにはあってみたい」小百合ちゃんは笑ったような気がした。

    部屋に帰ると服を脱ぎ捨てショーツ一枚でベッドに潜り込む。
    幽体のアニータがあたしの表情を除きこむ。
    「へえ。心配してるの?」
    「そんなんじゃないわよ」アニータはそっぽを向いて答える。
    案外かわいいヤツかも。

    「今日のあれみてどう思った」あたしはアニータに尋ねる。
    「あの剣豪姉さんだけは敵にしたくないわ」
    そりゃそうだろうな。

    「本当に頼むから今夜はいたずらしないでね。」あたしに眠りの波が訪れる。
    アニータの唇が、微かに額に触れた気がした。
    「お休み、いい夢に包まれますように」
    アニータがそういった気がした。
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■8021 / ResNo.8)  Re[8]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(22回)-(2017/06/26(Mon) 01:28:30)
    そのつぎの週末、あたしは思いきって休暇を取った。
    土曜日の朝、あたしはある温泉地にむかってドライブしていた。
    助手席には美雪ちゃんが乗っている!

    あたしは数日前に休暇の希望を出していた。
    どこかの温泉で休息したいと正直に言った。
    その様子をみていた美紀子さんが思いきった申し出をしてきた。
    「美雪を連れていってあげてくれませんか」
    口にしていた緑茶を吹き出しかけた。
    もしかしたら美雪ちゃんとあたしはそういう関係になるかもしれませんというと「それでも構いません。美雪はあなたのことが大好きなんです」
    旦那さん、美雪ちゃんパパも「悪い男とくっついて孕むよりはいいか」と言って黙認するらしい。
    ここまでいわれたら受けるしかない。

    美雪ちゃんを乗せてのドライブができる、本当にうれしい。
    車内では話が弾むと言うわけではなかったが顔を微妙に赤らめて幸福感に浸っていた。

    途中、古いオルゴールと蓄音器を展示している施設に立ち寄る。美雪ちゃんはSP版レコードとオルゴールに眼を輝かせた。

    つづら折りの山道をあたしの軽自動車はターボの威力で軽快に登る。
    目的地の湖が見えると美雪ちゃんは「綺麗」と呟いた。

    あたしは宿の駐車場に車を止め、チェックインしてさほど多くない荷物を部屋に置いて再び湖畔に出る。
    美雪ちゃんと二人でこの湖畔を散策するなんて夢のようだ。
    あたしが背後から美雪ちゃんを抱き締めると美雪ちゃんは両手を広げる。ある映画の名場面を真似してる、可愛い。
    美雪ちゃんは振り向き、眼を閉じる。
    あたしは美雪ちゃんの求めに応じた。
    現実の世界で初めてのキス
    口の中が甘く痺れる。
    何度も唇を重ねた。
    照れ笑いをしながら額をつける。
    もうブレーキが効かない・・・・・
引用返信/返信 削除キー/
■8022 / ResNo.9)  Re[9]: 浄魔師弓香の受難その2
□投稿者/ 水無月 一般人(23回)-(2017/06/26(Mon) 08:15:22)
    初夏と言えど標高の高いこの湖畔は日が傾くと冷え込んでくる。
    あたしたちは旅館に戻った。


    大浴場での入浴、
    美雪ちゃんの肌は本当に綺麗、
    膨らみ始めた乳房に可愛い乳首、おへそも愛らしい。
    お尻もかわいい。ああ、早く触りたいけど大浴場には他のkはくも大勢いる。いまはがまん。
    でも美雪ちゃんはさりげなく胸を触ってくる。案外大胆。

    夕食の時、美雪ちゃんはビール飲んでみたいと言い出した。
    少し迷ったがあたしはグラスを差し出した。
    美雪ちゃんはビールにおそるおそる口をつける。
    「・・・苦い。パパが好きだからもっと美味しいと思ってた」
    あたしはクスッと笑った。

    部屋に戻り蒲団に転がる。
    部屋のテレビではアダルトコンテンツも見られるのだが
    「パスだね」「うん、パス」
    「夢の牢獄」事件以来、男に興味が持てない。
    適当にチャンネルを変えながらぼんやり過ごす。

    画面に昔の時代劇が映る。
    今は年配となった俳優、女優の若い時の姿がそこにある。
    男に興味が向かなくなったけどこのときは
    「若いなあ」「可愛い」「綺麗」と二人で盛り上がった。
    そうこうしているうちに刺激的な場面になった、
    今はすっかりベテランになった女優の子役時代の愛らしい姿
    その愛らしい少女が縄で縛られている。
    美雪ちゃんが生唾を飲み込む音が聞こえた。
    あたしは美雪ちゃんの耳に唇を寄せて「ドキドキしてる?」と囁く。
    美雪ちゃんがピクンと反応する。
    「縛っちゃうぞ」とあたしは囁く、
    美雪ちゃんは「やだ。お姉ちゃん」といいながらもむしろ自分から腕を背中に回す。
    浴衣の帯で美雪ちゃんを縛る。

    「美雪ちゃん、質問するから素直に答えてね。答えないとお仕置きだよ
    美雪ちゃんは「キャー、怖いことしないでね」と嬌声をあげる。

    美雪ちゃんを背後から抱き締め、耳許で囁く。
    オナニーはいつころ、どうやって覚えたの?
    「えー、恥ずかしいよ」
    素直に答えないとお仕置きだよ。ヘソの周りをこちょこちょ♪
    キャハハと笑う美雪ちゃん♪「やめてへへ。いいますう」

    「オナニーを知ったのは去年の夏休み、友達の家に遊びに行ったとき、友達に教えてもらったの」
    あたしに性慾を感じるようになったのはいつ頃?
    「オナニーを知ったあと、市民プールで水着姿のお姉ちゃんを みて、興奮しちゃったの」

    恥ずかしそうに答える美雪ちゃん、可愛い。
    もうひとつ質問、あたしを縛っていじめたくなったのはなぜ?
    「今のようにテレビで昔の時代劇を見てて、女の子が縛られている場面をみて、お姉ちゃんをいじめたくなっちゃった」
    そう、美雪ちゃんは悪い娘だね。でも素直に答えたからごほうび♪
    あたしは美雪ちゃんを縛ったまま、乳房を優しく触る乳首を指先でもてあそぶ。耳を舐め、陰部に指をはわす。
    腕に負担をかけないように腰枕をして美雪ちゃんを横たえ、乳首を吸い、陰部を指でなぶる。そしてあたしは美雪ちゃんの陰部を舐める。
    愛欲の宴はまだはじまったばかりだ。
引用返信/返信 削除キー/

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