SMビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■867 / 親記事)  蒼い月と君と僕
  
□投稿者/ 沙羅 一般人(2回)-(2004/10/19(Tue) 18:34:11)
    直美は、仕事を終え、帰り支度を始めていた。
    「お先です」誰に言うともなく声に出した。
    「おつかれ」向かいの男の同僚が顔を上げずに答えていた。
    帰りの電車に揺られ、自宅の付近の駅で降りる。

    もう、何年も繰り返している。スーパーでお惣菜を買い、アパートの鍵を開ける。

    「ただいま」誰もいない部屋に言う。

    最初にTVを付けた。何か音がほしい。
    着替えが終わると、TVの前に座り簡単な夕食を取りながら、友達にメールを返信する。
    しばらくして、PCを立ち上げてみた。ス気なく、色々なサイトを見ていると
    ビアンのサイトが目に留まった。興味本位で見始めた。

    (ここって・・・。色々な掲示板があるんだ)

    2ショットチャットの部屋に行ってみた。入るかどうか迷ったが、思い切って入室してみた。
    挨拶して、すぐにいやらしい言葉を言われ、退出してしまった。

    (男の人みたい・・・。)軽いため息をついてPCの画面を眺めていた。

    純粋にビアンの女の人と話してみたい。と思った。

    もう一度、2ショットチャットの部屋を覗くと、軽い呼びかけの部屋があった。
    すぐに入室してみた。

    『こんばんは』 『初めまして』文字が流れて行く。
    『本当に女の人なんですか?』 『あぁ、そうだよね。疑うよね。確かめてみる?電話してもいいよ』

    文字からやさしさが出ていると思ってしまった。
    電話は怖いと思ったけど、思い切って番号を載せた。
    すぐに知らない番号の着信があった。

    「もしもし」
    「こんばんは」
    「はじめまして・・・」
    「本当に女の子だったでしょ?」
    「はい・・・」
    明るい声だった。嫌な感じはなかった。また、チャットに戻った。

    女の人と判って、今度は興味が沸いてきた。質問を繰り返した。
    女の人と付き合ったことがあるのか?女の人しか愛せないのか?素朴な疑問をぶつけてしまった。
    質問に対して、1つ1つ丁寧に答えてくれた。

    『あのぉ・・女の人とエッチするんですか?』胸の鼓動が早くなる気がした。
    『するよ、もちろん。(笑)ただ・・・』
    『ただ?』
    『ただ、Sなんだ。』
    『S?』

    『そう。SMのS。』
    SMの文字が目に飛び込んできた。体の奥底がギュッとなる気がした。

引用返信/返信 削除キー/
■868 / ResNo.1)  こんばんは♪
□投稿者/ 海斗 一般人(1回)-(2004/10/19(Tue) 23:08:50)
    前作とっても好きでした◎
    新作も無理せず頑張ってください☆

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■870 / ResNo.2)  蒼い月と君と僕 2
□投稿者/ 沙羅 一般人(3回)-(2004/10/21(Thu) 00:07:42)
    『SM・・・』
    『SM。驚いた?嫌悪感がある?』
    チャットを始めて、もう1時間が経っていた。
    『わからない・・・』
    『わからない??』
    嫌ではなかった。
    でも、嫌じゃないとキーは打てなかった。
    胸の奥がギュッと鳴ったことは知られたくないと思ってしまった。
    恥ずかしい気がした。何も答えずにいると、文字が流れた。

    『わからないねぇ・・・。ふーん・・』
    『うん・・』

    何か、見透かされているような気がした。
    実際に、SMに興味はあった。
    ただ、縛ったりする写真を見たことがあるだけで経験はなかった。

    『ちょっと、電話で話そうか?』
    いきなり、切り出された。

    『チャットって、気軽でいいけど。文字だけの世界で、1次元だし、感情表現が難しい。』

    『うん』
    答えることが、精一杯だった。

    すぐに電話が鳴った。

    「もしもし」
    「だいじょうぶ?」
    「・・・・・何が?」
    「いや、SMって書いたら、なんか驚いたみたいだし」
    やさしい声だった。
    「だいじょうぶです。平気。」
    「そっか。わかった。」
    「はい」
    「また、電話していいかな?携帯にメールとかも」
    「はい」
    「はい、じゃなくてさ。うん、でいいよ」
    笑い声が聞こえた。

    妙な安堵感が広がった気がした。


    アドレスを教えあい、毎日少しずつメールが始まった。
    仕事が忙しかったことや食べたお昼の内容など、日常的なことをメールに書いた。
    わずかな時間が空いた時でも、メールをチェックする癖がついてしまった。

    夜になると、電話で話した。SMのことを話してくれた。

    聞きながら、ドキドキしてしまった。

    「いや?」
    「いやじゃないです。」
    素直に言えるようになっていった。感想も言えるようになった。
    「そうなんだぁ。」
    「うん、嫌じゃない。」

    「今度、逢おうか?」
    「え?・・・」
    「逢いたくない?」
    「逢いたいけど・・・」
    「けど、何?」
    「うん・・・」
    「怖い?」
    「怖くはないけど・・・」
    「わかった。今、写メを送るよ。」
    「写メ?えっ・・」
    「うん。顔が見えなくて不安でしょ?」
    「えー・・・。」
    送られて来た写メは、女の人が笑っていた。

    逢う日が書いてあった。

    その日まで、落ち着かなかった。
    何か、居心地が悪いような、変な気分で過ごした。
    待ち合わせの日に、指定された駅のスタンドコーヒー店にいた。
    コーヒーの匂いが強く感じた。たくさんの人が出入りしていて雑然としていた。

    うつむき加減に待っていた。

    (どうしよう・・・。逢ったらなんて言えばいいの・・。本当に来るのかな・・・。)
    色々な思いが頭を巡っていった。

    ため息をついたときに声をかけられた。

    「こんにちは。直美ちゃん?」
    「はい・・。沙羅さんですか?」
    「うん、初めまして」

    下を向きながら言った。顔をまともに見られなかった。


引用返信/返信 削除キー/
■871 / ResNo.3)  初めまして☆
□投稿者/ sei 一般人(2回)-(2004/10/22(Fri) 06:57:58)
    何だか主人公のコの気持ちがよく伝わってきて面白かったです(*^∀^*)続き早く読みたいです(o>ω<o)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■881 / ResNo.4)  蒼い月と君と僕 3
□投稿者/ 沙羅 一般人(4回)-(2004/10/24(Sun) 23:41:15)
    「何、飲んでる?あぁ、モカか・・。おいしい?何飲もうかなぁ・・」
    (なんか・・、ずっと前から知り合いみたいな雰囲気・・)
    注文に行った後姿を見つめて思った。

    戻ってくると、タバコを出して、いい?と言うような仕草をした。
    黙って頷いた。タバコは吸わないけど嫌ではなかった。
    ゆっくりとタバコに火をつける様子を見つめていた。

    煙の向こうの顔が笑っていた。一番印象に残っている気がする。

    何を話したか覚えていない。顔が高潮していた気がする。
    耳まで赤くなっているような気がして下を向いてしまった。

    「で?」と、よく顔を覗きこまれた。
    「これから、どうしようか?映画でも観る?」
    「・・・・」
    「う〜〜ん。食事には早いよなぁ・・」
    「・・・」
    「買い物でもする?」
    「・・・・・」
    「どうしたい?」

    改めて聞かれると何も思いつかない。

    ただ、この空間は緊張と心地よさが同居しているようで複雑な気持ちだった。

    逢えて嬉しかった。もっと、近くに感じたいとも思った。

    少しの沈黙の後、目を見ながら言われた。

    「どこか、ゆっくりできるところに行こうか」

    頷いたのか、下を向いたのかわからない。けれど、席を立っていた。
    一緒に駅の中を並んで歩いた。
    人にぶつかりそうになると、先に歩いて行く後姿に懸命について歩いた。

    彼女が人ごみの中に消えてなくなりそうな気がした。


    ヴァーチャルな世界に戻りそうな気がした。


    電車に乗ると、ドアの付近に立った。
    「今日は何時に起きたの?」
    「7時くらい・・」
    「そうなんだ。早いなぁ」
    「はい・・」
    「はいじゃなくて、うん、でいいよ」
    笑いながら話してくれた。緊張を解くようなやさしい声で。

    「昨夜、あんまり眠れなかったから・・」
    「なんで?緊張して?」
    「はい・・、あ・・うん」
    「緊張しなくていいのに・・。って言っても無理か」
    「うん。無理・・」
    「そっか」

    少し笑えた気がした。

    どこの駅に行くのか、どこに行くのか聞けなかった。
    黙ってついて行くしかない雰囲気だった。

    怖くはなかった。でも不安でいっぱいだった。

    自分自身に自問自答していた。
    (本当にいいの?これでいいの?)


    でも、それを自分も望んでいたのかもしれない。


    小さい駅に降りた。駅を出るとすぐにホテルがたくさん並んでいた。
    カップルが公園でも歩くように、歩いていた。
    少し歩いて、明るい感じのホテルの自動ドアを開けた。
    部屋の写真が並んでいた。空いている部屋を指差し言われた。
    「この部屋でいいかな」
    黙って頷いた。部屋の写真のボタンを押すとフロントから鍵が出てきた。
    「いらっしゃいませ。ごゆっくり」

    女の子同士で後ろめたい気がして、彼女の後ろに隠れてしまった。

    部屋に入ると、石鹸のようなお風呂のような独特の匂いがした。

    大きなベットをまともに見られなかった。
    いきなり、現実を突きつけられたような気がした。

    小さい黄色いソファがあり、さらに部屋を狭くしているようだった。
    ソファに並んで座った。TVのスイッチを付けていた。
    TVを見る余裕はない。ただ、黙って流れている画面を見ていた。

    画面を見ながら話しかけられた。

    「こんな所に来てまずかったかなぁ・・・」
    彼女は、自分自身に言っているような感じだった。
    自分と逢ったことを否定された気がした。

    「そんなことないです」と言ってしまった。


    「そう?」ふいに言った言葉に驚いているように顔を見つめられた。

    「ちょっと、買い物してくる。すぐに帰ってくるから待ってて」
    急に立ち上がり出て行ってしまった。
    あっけにとられていると、ベットの側の電話が鳴った。
    慌てて出ると、フロントからだった。
    「お連れ様が出かけられたようですが」
    「あ、はい。頭が痛くて薬を買いに・・・」
    「あぁ。そうですか。わかりました。」
    咄嗟に言えた嘘だった。こんなホテルは色々あるんだろうなと思った。
    電話を切った後、私ってすごい・・。と思ってしまった。

    10分位で彼女が帰ってきた。コンビニの袋を持っていた。

    「ごめん、急に」息が荒いような感じだった。

    急いで帰ってきたのかなぁと顔を見ていると、頬を触られた。
    「ごめんね」
    手の暖かさを感じた。首を横に振った。

    胸の高鳴りと恥ずかしさで言葉がでなかった。

    ゆっくり顔が近づいてきて、やさしいキスをされた。

    抱きしめられた。肩に手を回して答えた。


    肩越しに、コンビニの袋からロープを見てしまった。



    目を硬く閉じて、強く抱きしめ返した。

引用返信/返信 削除キー/
■904 / ResNo.5)  感想です♪
□投稿者/ キョウ 一般人(1回)-(2004/10/28(Thu) 04:52:12)
    初めまして。小説読ませてもらいました。

    沙羅さんの小説を読んでいると、不思議とそこに自分も居るような…そんな感じになります。
    ドキドキして、一緒に照れてしまったりして(*><*)(照笑)

    続き楽しみにしています。これからも応援しています☆(*^▽^*)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■919 / ResNo.6)  もしかして…
□投稿者/ 藍香 一般人(1回)-(2004/10/29(Fri) 02:21:37)
    前作と同様に実話なんですか?今の彼女さんの事なんですか?知りたいです。すいません、興味本位でm(__)m

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■948 / ResNo.7)  蒼い月と君と僕 4
□投稿者/ 沙羅 一般人(5回)-(2004/10/31(Sun) 10:14:00)
    しばらく抱きしめられていたと思う。
    どのくらいの時間かわからないけど、暖かさが心地よかった。

    ずっと、このままでいたい、と思った。

    ゆっくりと彼女の体が離れた。今度は、すぐに顔を見つめることができた。
    また、顔が近づきキスをされた。

    やさしい、切ないキスだった。

    彼女の唇が首筋に移った。
    そして、彼女の手が上気している頬を撫で、耳を包んだ。
    手は首筋、肩と降りてきた。
    唇の感触と手で触られている部分だけが身体の感触のようだった。

    何も考えられなかった。

    手が胸をゆっくり触り始めた。下から揉むような動きだった。
    思わず声が出そうで、唇を噛んだ。
    その様子を知っているように、手は指の間に乳首を挟んで、さらに揉むように動いた。
    「あぁ・・」声を出してしまった。

    服のボタンを外され、下着が見えるようになった。
    もう、目を開けていられなかった。
    下着の下から直に胸を触られる。乳首はもう固くなっていった。
    乳首を指で摘んで転がされた。

    「いゃ・・・」小さく抵抗した。

    「いや?」耳元で囁かれたが、その手が止まる事はなかった。
    上着を脱がされ、下着を取られた。
    胸があらわになり、恥ずかしさでいっぱいで、手で胸を隠した。
    胸を隠した手を払われ、胸を掴みながら乳首を口で吸われた。

    「あぁ・・・」

    スカートの上から足を撫でられ、足の間に手が入ってきた。
    何か探しているようなに、下着の上から、ゆっくり撫でられた。
    すぐに、敏感な部分を探し当てられた。

    「うぅん・・・」

    下着の中に手が入ってきた。もう、濡れていると自分でもわかった。

    「いや。いゃ・・・」
    入ってきた手を押さえながら言った。


    彼女は体を起こし、私の両手を頭の上に押さえつけた。

    「いや?」
    真っ直ぐに顔を見つめられ言われた。
    「・・・」何も言えなかった。

    ただ、逆らってはいけない、抵抗してはいけないと感じた。

    黙っていると、スカートと下着を下ろされた。

    もう、何も身に付けていない。震えていたと思う。
    恥ずかしさと興奮しているような気持ちだった。

    隠さず耐えた、手を握り締め、硬く目を閉じて。

    目を閉じていると影が通ったような感じがした。
    少し離れた所で見られているような気がして目を開けて見た。

    彼女と目が合った。

    顔を見つめられていたのだった。
    目が合うと頬を撫でられた。

    思わず抱きついてしまった。


    「だいじょうぶ?もう、止めようか?」

    首を横に振った。

    抱きしめられながら、思った。
    このまま、彼女に身を任せよう。

    身体の感じるままでいようと・・・。


引用返信/返信 削除キー/
■950 / ResNo.8)  ありがとうございます。さっそく新しいエッセイですが・・・
□投稿者/ 沙羅 一般人(7回)-(2004/10/31(Sun) 10:39:07)
    読んでいただきありがとうございます。頑張って書きたいと思いますが・・・・。


    だ、だ、誰か・・・、Mの子の気持ちを教えて下さい・・・。
引用返信/返信 削除キー/
■951 / ResNo.9)  Mのコの気持ち
□投稿者/ ひかる 一般人(1回)-(2004/10/31(Sun) 13:45:30)
    いつも愛読させて頂いてます!
    Mのコの気持ち…ですが、簡単に言うと恥ずかしい事をされたい、です。私はMなのでどんどん聞いて下さい。時には泣きながら嬉しがる事もしばしば^_^;
    ただ、自分がいよいよ堕ちてるって気付いた時は相手に本当に申し訳無くて、でもこの人ぢゃなきゃ駄目だ…って離れられないです^_^;
    沙羅さんの求めてた答えで無かったらスミマセン

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/

次のレス10件>

スレッド内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 >>

このスレッドに書きこむ

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -