| 「は・・ふん・・」 唇を固く閉じ声を堪えていた唯だが興奮が高まるに連れ荒くなった息づかいがこぼれてしまう。 周りに気付かれているかもしれない。 今、この状態を誰かに見られているかもしれない。 そんなことを考えると居ても立ってもいられないのに自分をより興奮させた。
ガタン・・ガタン・・ 電車はもうあと数分したら到着してしまうだろう。
はじめに接触してきた声の主の両手は唯の胸をわしづかむように捉え、執拗に乳首を指で攻め、乳房を強くつかむようにもむ。 突然現れた手の主の正体も全くわからないが、その手の指先は唯のクリトリスに完全にフィットしていた。 そして激しく擦ったかと思うと、唯の様子をみつつその動きを弱め、また激しく・・それを何度も繰り返した。
(はう・・ぁああ・あ・も、もう・・)
平静を装う事などもはや不可能だった。 荒くなった息で肩も軽く上下している。 立っているのがやっとだった。
「・・逝きたい?」 どちらが囁いたのかは判らなかった。 唯はうんうんと頷く 今度は違う声がからかうように囁く。 「・・くすくす、こんな所で?」 焦らすように辱めるように言うくせに攻めは激しさを増していく。
(・・お願い、逝かせて・・・!!)
唯の心の叫びが通じたのか攻めはもう焦らすことなく直接的に行われ始めた。 ツンと立って固くなった乳首は両方ともコリコリと指で遊ばれ、 クリトリスは蜜を絡めた指先で・・いや、むしろ親指をのぞいた4本の指全体でクリトリスとその周辺を綺麗なリズムで擦りあげた。
「はぁん・・あ・・」
あまりの快感に声がでるのを制止できない。 ビクビクと体が何度も痙攣する。。 そして・・・・・
(イク・・イッちゃぅうう!!!・・・)
最後に大きくビクン・・と体が跳ねた。 そして倒れそうになるくらいの脱力感が襲いかかる。
「はぁ・・はぁ・・」
○○駅〜○○駅〜 □□線にお乗り換えのお客様はー・・
我に返ると電車はとっくに到着していた。 人はこの密接を逃れようと足早に電車を降りていく。
唯の乱れた服はほんの数秒で直されたようで何事もなかったかのようだった。 しかし唯の視点はまだ定まるまでに回復していない。 息を整えつつ、ふらつく足で電車を降りた。
自分を快楽に誘った主達の正体も知りたかったが体が言うことを利かない状態だったのでとりあえず1人で冷静になろうと駅のトイレに向かったのだった。 会社の最寄りの駅はここではない。 完全に遅刻は決定だった。
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