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Re[6]: 義姉×2
Honoka

2017/12/08(Fri) 11:36:50 編集(投稿者)

その日の夕食、席で揉めた。

「ねぇ唯ちゃん、隣に座って良いかしら。」

ライサお姉さんの甘えるような声。
即座に姉が、

「だめっ!」
「私は唯ちゃんに聞いてるの。」
「…」
「姉さんは向かい側、唯は私の隣。」
「どうしてだめなの? 可愛い妹の隣が良いな。」

むすっと頬を膨らます姉、楽しそうなライサお姉さん。
しばしの沈黙の後。

「判ったわよ。でも姉さんは唯の前、私は姉さんの隣、これでどう?」
「しょうがないなぁ。我侭な妹の言うこともたまには聞いてあげよう。」

席に着くとメイドが給仕を始める。

三人で食事をしながら。

「唯ちゃん、夏休みの写真素敵ね。」
「え?」
「別荘での写真を共有したから、後で唯にもパスワード送るね。」
「ぇ…もしかして、あの写真、全部?」
「そうよ、パパとママにも教えてあるから。」
「えーーっ!」

あの写真、全部ママに…。恥ずかしくて耳まで真っ赤になって俯いた。
私の反応に二人の姉がくすくすと笑っていた。

「素敵な写真ばっかりだったわ。あなた上手くやったみたいね。」
「やめて。」
「良いじゃない。あんなに夢中になって夏休みに唯ちゃんを誘うんだって計画練って…。」
「姉さん、やめてっ!」
「恋人にしたならもう良いじゃない。」

きょとんとして二人の姉に交互に視線を向ける。

「イリーナったら、パパの結婚が決まってから唯ちゃんにお熱で大騒ぎだったの。パパにも頼んで調べまわってたんだから。」

目を瞬いて姉を見詰めれば、居心地悪そうに視線を逸らされた。

08/09 14:52
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