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Re[7]: 義姉×2
Honoka

「唯ちゃん可愛いから。私も愛してあげたいな。」

テーブルの向こうからライサお姉さんが身を乗り出して顔を寄せてきた。

「ちょっと姉さん!、唯は私の恋人よ邪魔しないで。」
「あら、唯ちゃんは私の妹よ。妹を可愛がるのもダメなのかしら?」
「それとこれとは違うでしょ。」
「どう違うの?」

むすっとする姉。楽しそうなライサお姉さん。

「唯ちゃんはどう思ってるのかしら?」

急に話を振られて、二人の視線にどぎまぎし、ポツリと答えた。

「どっちのお姉さんも好きです…。」
「唯ちゃんは良い子ね。」

あの生徒会長が、ライサお姉さんに言い負かされてる。
初めて見る姉の不貞腐れた顔に思わず笑みを零し、女神様にじろりと睨まれた。

傍で傅くメイドを気にせずあけすけに話す姉達。
気になってちらとメイドのほうへ視線を向けてみれば、
眉一つ動かさず、粛々と給仕を続ける。まるで空気のよう。
ああ、これがセレブなんだ…。

不意に足に何かが触れてきた。足を引っ込めても追いかけてくる。
姉が気づいてライサお姉さんを肘で小突いた。

「姉さん、何してるの?」
「何も。ねぇ唯ちゃん。」

同意を求められて困った。姉の視線に気づいて。

「足に何か…。」

と答え座りなおせば、それは引っ込んでいった。

「もう、油断も隙も…。」

膨れる姉の横でライサお姉さんが楽しそうに微笑んでいた。

08/09 14:56
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