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Re[11]: 義姉×2
Honoka

あれ以来、毎日のようにライサお姉さんがわざとらしく姉の前で私にちょっかいを出して来る。
本格的に私を横取りしようというわけではなく、すぐ見つかるようなタイミングで姉の反応を楽しんでいる様子。
姉がちょこっと横を向いた隙に抱きしめられたり、
トイレから戻ってくるタイミングでわざとらしく押し倒して来たり。
避けるわけにも行かず困惑するばかり。
姉とライサお姉さんの鞘当てゲームのような不思議な緊張感。
姉にとってはたまったものでは無いと思うけれど…。
毎日不機嫌な女神様、その所為もあるのだろう毎晩私がお預けされ啼かされる。

新しい生活に慣れようとしても、日毎に高まる緊張に落ち着かなくなる。
それだけでは無い、一日ごとに二学期が迫って来ていた。


始業式の朝、姉と二人でマンションのエレベーターに乗った。
久しぶりの学校、楽しいはずなのだけれど不安でたまらなかった。

「唯、どうしたの? 具合でも悪いの?」
「違う、学校に行くのが怖いの。きっと大騒ぎになるから。」
「だって仕方が無いじゃない、パパとママが結婚したんだから。」
「でも…。」
「少しばかり騒がれるのは仕方ないけれど、大丈夫よ。
 さ、行きましょう。」

一階で開いたエレベーターの扉の向こうに踏み出すのを躊躇する私を見て、姉が私の手を引いた。

「唯、大丈夫だから。」

姉の言葉に小さく頷いて、手を引かれるままにエレベーターを降りた。

「唯、学校で何か有ったら私に教えてね。
 それから、これからは授業が終わったら生徒会室に来て頂戴。宿題とか見てあげるから。」
「はい。」

そのときはまだ姉の意図がわからなかった…。


09/16 10:42
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