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Re[19]: 義姉×2
Honoka

しょんぼりとしてマンションを出て角を曲がって脇道を辿る。
あんなに姉達が怒るとは思っていなかった。

近くの空き地の脇を流れる用水路まで来て小瓶の蓋を開けて蛙を逃がした。
蛙がちゃぽんと小さな音を立てて流れに飛び込んで去っていくのを見送る。
可愛かったのに、残念。

「ごめんね…。」


其の頃マンションで二人の姉が話し合っていた。

「唯ちゃんにやられちゃったわね。」
「あんな事言いだすなんて…。」
「イリーナから唯ちゃんを取り上げるつもりは無いよ、私も混ぜてほしいだけ。」
「でも姉さん。」
「唯ちゃんはね、私たち二人に平等に愛されたいの。」
「私たち二人に…、だから、私たち二人の恋人にすればってこと?」
「そう。」
「それなら、私にテクニック教えて、姉さんに負けたくないから。」
「もちろんよ。唯ちゃんには、そうねぇ…イリーナの練習台になってもらおうかなぁ。
 二人で虜にしちゃおぅ。唯ちゃんを他の誰にも取られないように。」
「ぁ、それ良い。私たちだけの唯。」
「それに、二度とこんなことできないようにお仕置きしないと。」
「そうね、お人形みたいに可愛いんだから従順でなくちゃ。」
「腕によりを掛けて唯ちゃんを狂わせるからね。見本を見せて上げる。」
「今夜は唯をトロトロにしちゃおう。」
「私にもしっかり教えて姉さん、虜にしてやるんだから。」
「ええ、もちろん。」


そんな姉達のもくろみも知らず部屋へ戻れば、きつい声が響く。

「唯、すぐに手を洗って!」
「イリーナ、そんなにカリカリしないの。唯ちゃんがびっくりしてる。」

言われるがままに洗面所へ直行して手を洗う。
これで二人の姉達に等しく愛してもらえる。
今までのもやもやが吹っ切れて嬉しくてたまらない。
先ほどの二人の顔を思い出して手を洗いながらくすくす笑う。
今夜が楽しみでしかたがなかった。

11/11 17:12
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