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マイ大学時代4
いちこ


マイは片手でスカートの裾を押さえながら、引きずられるように連れていかれる。
そしてラブホテルの前まで来た。さすがにマイは踏ん張って止まったが、
ハルカがマイと並んでマイの腰を抱き、囁いた。

「ねぇ、もっと狂わせてあげる。まだ満足してないんでしょう?」

マイは真っ赤になって俯いて、腰を押されホテルに入っていった。

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涼は戸惑っていた。
あれから舞衣とはちょくちょく会って話すようになった。
でも会うたびに舞衣に惹かれてゆく自分に戸惑っていた。
舞衣は学生の中で目立つ方ではなく、大人しいタイプだ。
取り立てて美人ではない。
しかしあの雰囲気、いや色気というべきか、そこに惹かれていた。
そんな想いを知ってか知らずか舞衣は無防備に振る舞う。
二人で並んで歩いていると、腕を絡めてくる。
その時肘に当たる胸の柔らかさにドキドキしてしまう。
髪の毛を掻き上げる仕草や、何気に手に触れてきたり。
この間一緒に通学した時のこと、涼は電車のドアの前に立ち、
舞衣を守るようにその間に立たせて話していた。
その時電車が揺れたため、涼は舞衣の方に押され、
舞衣と抱き合うように密着してしまった。
涼の方が背が高いので、舞衣の顔が胸の辺りにある。

「ごめん、大丈夫?」
「うん、大丈夫!」

そう言って無邪気に見上げる舞衣が眩しくて、思わず目を逸らしてしまう。
これは恋?!まさか舞衣は女の子なのに?
今まで自分がビアンだと自覚したことはなかった。
でも思い返せば、男の子に興味を持ったことはなかった。
好きなアイドルも必ず女の子だった。まさかやっぱりビアンなの?
自分の中でどんどん舞衣の存在が大きくなっていった。
この気持ちを舞衣にぶつけるべきだろうか?
このまま舞衣と友達でいるのが辛くなってきている。
どうしたらいいのだろう?
涼は悶々とした日々を過ごしていた。

続く



01/14 13:33
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