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マイ大学時代6
いちこ


「ねぇ、話があるんだ。後で会える?」

通学の電車の中で涼は舞衣を誘った。
とうとう涼は舞衣に告白しようと思ったのだ。
たったこれだけ言うのでも、自分の頬が赤くなるのがわかる。

放課後、構内のベンチに並んで腰掛け、話の糸口を探していたら舞衣が

「あ、あの、話って?」
「えっ、あっ、ああ。えっと‥‥」
ジッと見つめてくる舞衣。
「あ、あのね。舞衣、わたしね、す‥す‥寿司は好き?」
「?‥‥好きですけど?」
「よかった。今度食べに行こうか?」
「ええ!楽しみ!」
「そう。それでね、えっと‥‥、」
「??」
ええい、言っちゃえ!
「わたし、あなたのことが好きになっちゃったの!」
「えっ?」
みるみる赤くなる舞衣。
「ごめん!驚いたよね!自分でも驚いてるの。でも、どうしようもないの。
こめんね、気持ち悪いよね。忘れて、お願い!いいの、いいの、気にしない‥‥」
言いかけた口を舞衣がキスで塞いだ。目を見開く涼。
舞衣はすぐに離れて、首を振った。
「嬉しい‥‥あたしも」
「へっ?うそっ!‥‥ねぇ‥‥続きしても?」
頷いて目を閉じる舞衣。
涼はゆっくりとくちびるを重ねた。

それから程なくふたりは深い関係になった。
それは涼の部屋で愛し合っている時だった。
涼が舞衣の内腿にキスマークを見つけたのだ。

「舞衣、これはどうしたの?」
「えっ‥‥、ああ、虫に噛まれたのかな?」
「ふーん。」

その時はあまり気にしなかったのだが、少しづつ不信感が募った。
そしてとうとう見てしまったのだ。
舞衣とハルカがホテルに入っていくところを!

続く

01/20 00:49
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